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黒い家
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黒い家の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全344件 221~240 12/18ページ
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| いやぁーおもしろいです。結構人がポンポン はんぺいか竹輪のごとく切られるのは気色悪いけど作品自体は大作です。作者は切り株と言ってました! これの映画化作品は見れません!と思いました。ぞっとしますよ。 実は多かれ少なかれ現代人は黒い影(自分さえよければいい)というものを持ち過ぎてはいないか?ちょっとした警鐘を含んでいます。ある意味でのラストも何か背筋に氷を入れられたような冷たさがあります。 そしてまた私は、貴志作品を読むでしょう。 | ||||
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| 星の数が少ない他の人も指摘してるけど、なんていうか、理解できない行動で勝手に追い詰められてる 感じがするんだよね。そういう面で怖いってよりもありえないって感じで読んでいた。 主人公の恋人の考え方もイマイチ意味不明でした。サイコパスなどと人をカテゴライズする人を 忌み嫌う反面、そうやって人をカテゴライズをする人間を病んでいたと決め付けるという、なんとも 矛盾した人でした。 ただ展開や話に勢いがあるから面白いのは面白い。自分はリアリティよりも多少のおかしな点があっても 先を見たいって思えるモノの方がいいと思うので、星は4つ。 | ||||
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| 今までに経験したことのない、背筋がぞくぞくするような不気味さを体験できます。読み終わった後も、作品の世界から、なかなか現実に戻って来れないくらい独特の雰囲気に、引きずり込まれます。だからと言って、読まなければよかったなんていう感情より、そこまでの世界観を持った作品にめぐり合えた感動が残ります。ぜひ作者の別の作品も読みたいと思いました。 | ||||
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| 読んでいてエンタテイメント小説(ホラー)の手本ではないかと思いました。 異常な人物の描写も抜群ですし、人の良い主人公の心理的な動揺も非常によく 伝わってきます。文章もこなれていて読みやすく、丁寧に文字を組み立ててい るようです。逆に言えば律儀過ぎて文章的な愉しみは一切ありません。内容に 徹底しています。それと保険業界の逸話も非常に良かった。 ただ、大半の人が怖かった、と言うのに反し全然怖くなかった……。 ※ ここからネタバレ だってね。何はともあれ「おばさん」だもんねぇ。 おばさん相手で「夜寝られなくなる程怖い」って……。大げさだと思う。 知力・体力・筋力どれをとっても負ける気がしない。せいぜい執念だけ。まあ、 その執念が怖いんでしょうが、相手が殺人鬼なだけに、ちまちました嫌がらせ や脅迫を繰り返す人間より簡単に排除できる。一線を越え過ぎた相手なだけに こちらも腹括れる。 実際、物語中でも殺して決着するわけですし……。排除したくとも出来ず、中 途半端な手段しかとれない方が、何倍も辛いし、怖い。 | ||||
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| ホラーというと霊的なものや超常現象的なものを想像してしまうが、この作品はサイコサスペンスと言ったほうが誤解がなかろう。ホラーというだけで敬遠する人も多いだろうからもったいない。「羊たちの沈黙」の系譜に属する正統サイコサスペンスである。 警察が「あり得ないほど」無能なところがホラーたる所以なのかもしれないが、それでも怖さは折り紙つき。夜中に一人で読むのが怖くなって、用もないのに近所のファミレスに駆け込んで読む破目になりました・・・。 | ||||
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| なぜ、主人公は、ここまで追われるのか? なぜ、こいつは、サイコパスに至ったか? なぜ、主人は従うのか? なぜ、こういう殺し方までせねばならないのか? なぜ、彼女は、あんな目にあってまでそう考えるのか? 多くの「なぜ」に明確な答えはない。 「臭い」という表現に、活字以上の暗さを感じる。 論理的な裏付けができないからこそ面白く不気味。 理由づけを登場人物に語らせるところがムリヤリか? 人格障害に至った経緯を補填したらこの不気味さ がなくなるのか? ホラーというより、人間心理の深遠の闇が強烈に スパークする。 後半のたたみ掛けるゾクゾク感は秀逸なのだが、 ご都合主義的な展開だけが残念。 最後のプロットの偶然性がなければ、★5なんだが。 一般人が、いつの間にか人格障害者に翻弄される恐怖を 味わいつつ、果たして、劇中にも出てきたが、人格障害 は先天的か、後天的か、のテーマについては、そのうち 有識者に聞いてみて、再考したいな、と思った。 | ||||
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| 恒川さんの「夜市」が面白かったので、ホラー大賞の先輩作品であるこの本が気になり手にしてみました。 何気ない日常の中に、ふっと湧いたトラブル。そこから徐々に謎が現れては解けていく様は、ミステリーの手法を思わせます。ただ主人公は探偵さんではないので、新たな事実が湧いてくるたびにどんどん精神的に危うくなっていきます。相手の行動の異常さ・主人公の精神状態、この二つを読者は味わいながらページを捲ることになります。 読了後に「この世で一番怖いのは人間だ」という誰かの言葉を思い起こしました。話の通じない人ほど怖いものはないですね^^: | ||||
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| あまりに怖くて読後眠れなくなりました。犯人は自分の子供に対してさえ愛情を持たず、何のためらいもなく殺人を犯すという全く異質の存在。主人公は保険会社の社員で、普通に日常業務をさばいている中でこういう人物に遭遇してしまい、執拗に追いつめられます。犯人の思考が短絡的で、犯罪行動もまるで見つかることを全く気にしていないかのような稚拙さがあり、それが逆に犯人の殺意の強さや異常性を際立たせています。普通に生活していて、自分には何の落ち度もないのに強烈に殺意を抱かれてしまうという恐怖。主人公のように不特定多数のお客さんを相手に仕事をしているような人にとっては、本当に怖い小説だと思います。 | ||||
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| 以前に郵便配達の仕事をしていて、担当地区は住宅地だったのだが「不気味な家」が あったのを覚えている。玄関先がひどく乱雑で、草は伸び放題、猫を大量に飼っていて、 嫌な雰囲気を感じる。そして室内の異様な臭い。そんな家で事件は起きた。中学生の 子供が両親を殺害したという。この小説を読んで、そんな記憶が蘇った。実話である。 本作品は猟奇的な保険金殺人を描いたサイコホラーだ。そして「サイコパス」が重要な テーマになっている。我々が彼らの存在をもっともよく知る機会は保険金殺人ではない だろうか。しばしば報じられるそれには鬼畜の所業としかいいようがないものが多い。 著者は保険会社勤務の経験があり、本作で描かれる生保の実務にリアリティがある。 それが恐怖を高める効果を生んでいて、読み始めるととても本を手放すことができない。 先天的なものかどうかはともかく、私も「関わってはいけない」人間が存在することを 認めるしかない。だがそのつもりがなくても関わらざるを得ない場合はどうすればよい のか。本作品を読み進めるうち、そんな恐怖が現実のものとして迫ってくるのである。 | ||||
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| ホラー小説ですが、幽霊は登場しません。 この本で怖いのはサイコパスという実際にある人格障害の人間です。 その人間には生まれつき「良心」がありません。知識はあっても。 彼らは善悪ではなく損得で行動を決めます。 だから必要とあらば我が子も殺す。 現実に、そんな人間こそが進化であり、この世に増加しているとしたら…。 そしてそんな化け物と関わり合いになったら…。 仮定の話だけれど本当の話かもしれないと思うと、外出すら怖くなるかもしれません。 この小説の面白い所は、サイコパスを認めない女性を登場させた事。 その対比によって読者は否応にも逡巡させられるのです。 主人公の彼女が心の純粋な優しい女性という設定で、 「生まれつき心が欠けた人間なんか存在するはずがない。 心が病んでいるだけ。育ちのせい」と言い続けるのです。 世にはばかる”あの手”のおめでたい考えに近いものを感じて、私は薄ら笑いを浮かべずにいられません。 しかし、彼女は酷い目に遭わされてもなお信念を曲げないのです。 それは精神的な強さによるものでしょうか? 正直言って、私は彼女の頑固さに呆れました。 が、彼女に言わせれば私はこういう人間なのです。 「病的なペティシズム。自分たちの見るものすべてに、その暗い絶望を投影しているだけ」 …確かに物は考えよう。しかし「言葉にあるものはすべてある」のだ! さらに、 「サイコパスより恐ろしい事は、自分達を脅かす存在に邪悪のレッテルを張って排除しようとすること。」 …明らかに危険なのに「それは危険ではない」と無理矢理思い込もうとしているみたいです。それでは自分を守れません。 自分を守るために時には冷徹な判断を下す必要がある。 優しさとは弱さでもある。悪の前で弱さを見せれば負けるしかない。 | ||||
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| コンディション、『中古品、良い』の本を注文させていただきましたが、本体の状態が思っていたよりも非常にきれいでとても良かったです。対応、配達も早くて驚きました。ありがとうございました。とても満足です。 | ||||
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| 情動や徳性というものを,根本的に欠いている殺人鬼の物語。 プロット,語り口,登場人物の造形,そして人の殺し方,すべてがうまく組み合わさって構築され,文句なく面白い。傑作だろう。 この殺人者の特異なキャラクターは,普通はあり得ないだろうと思うところだろうが,自分のすぐ隣りにもいそうな設定で描かれているので,非常にリアルである。保険会社の査定担当者という主人公の眼から物語が語られることも,殺人者の描写に役立っている。 そしてこの殺人者の存在可能性や存在意義が,過去における歴史上の事実や心理学・法医学などの学問的知見に裏打ちされていることも,作品の奥行きをより深くしている。 ミステリーというよりホラーかも知れないが,ミステリーファンにはぜひ勧めたい。 | ||||
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| 数段構えの恐怖、というべきでしょうか。 読み進むほどに怖さの度合いが、まだ来るか、まだ来るか、とどんどん積み重なっていきます。 その面白さもさることながら、作家さん自身が生保会社にお勤めだったとのことで、小説内に挟まれるエピソードのすべてがその業務にまつわるストーリーの主軸を支えて、一本の大きな芯にしていると感じました。またそれをとても丁寧に、かつ読み手に興味深く書かれています。 このリアリティとクオリティの高さは、お勤めの経験が満遍なく生かされているからなのだなと思いました。 何はともあれ、私などが言うに及ばず。 もうすでにレビューはたくさんついていますし、(中には低評価の方ももちろんいらっしゃいますが)それらの多くが高評価なのは伊達じゃありません。 ドキドキする話、怖い話が好きな方は読んでみて損はない作品では、と思います。 はーそれにしても、怖かった…。 | ||||
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| これほどまでに凶悪かつ狡猾でリアルな殺人鬼を描き出す作者の技量は、ホラー作家の中でもかなり卓越したものと見受けられる 生保に勤める主人公と、狂気満々たるサイコパスとの対決を描く長編ホラー “保険金殺人”という普遍的な事件を題材に巡る事件には、SFと言った要素は一切無し 事件の全容が見えない頃は、霊的な何かの存在を疑わざるを得なかったが そこがこの作者の仕掛けた読者への暗示だろう 気づけば主人公と思考や推理を同じくしていた 終盤が近づくにつれての人間心理のその生々しさは、あたかも自分がその現場に居る事を錯覚させ、身の毛もよだつ戦慄を与える クライマックスの追い詰められる感覚は、酷く印象に残っている 静かな夜長にはこの一冊 オススメです | ||||
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| これは「あ〜怖かった」で片づけられるような、単なるホラーではないですね。 保険金殺人は、数多くある犯罪の一例に過ぎません。が、誰しもが当事者となる可能性があるだけに、決して他人事ではいられない……。 “正常”な人間にとって、常軌を逸した人間ほど理解できず、恐ろしいものはありません。 殺人とまで行かずとも、他人を傷つけることに何とも思わない人間は現実にも多く存在します。 それらはみんな“サイコパス”なのか? 甚だ疑問ですが、人間ほど奥の深い生き物はいないのでしょう。 小説は本を閉じれば読むのを止められるけど、生きている限り現実から目を背けることはできないのです。 | ||||
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| 本屋で作者のコーナーがあり、以前「硝子のハンマー」を読んで好感触でしたし、本作品が平積みになっていたので購入しましたが、衝撃的なホラー作品でした。 ネタバレが怖いので中身には余り触れないようにしたいと思いますが、生命保険勤務の会社員である主人公が、職務を通じて恐ろしい殺人鬼のような人物と関わりを持つこととなり、それがきっかけとなって恐怖のどん底に落とされていくという話です。抑え目の語り口が、身の毛がよだつような気持ちの悪さ、恐ろしさを際立たせているように感じます。 結構古い本ですので字が小さいのが難点ですが、読み終えた今は字の小ささも恐怖を高めているような気がします。当分、”黒い家”には近づかないようにしたいと思います。 | ||||
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| 合理的思考は現代社会で否定されるものではない。 しかし、それがサイコパスだったら・・・ 保険は金のなる木なんだろうな。 圧倒的にリアルで怖い! ホラーというジャンルに収まらない作品です。 | ||||
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| 元々、和歌山カレー事件に興味があり、この作品の内容が似ているという口コミを耳にして読んでみた。 人間味の無い容疑者には、恐怖するばかりだった。 | ||||
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| ホラーとして面白くあっという間に読めた。犯人は早い段階から目星がつくのだが、いつどうやって主人公へと凶行に及ぶのかドキドキさせられる。最後の方は犯人のあまりの狂気に若干面白さすら感じてしまうことと、あの犯人がそれほど多くの残忍な犯行を行えるのか疑問を感じないわけではないが、全体としては十分に楽しめる作品であった。 | ||||
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| ずっとものすごく怖いホラーだと思い込んでいて手に取らなかったんですが、サンスペンスだったんですね!荻原浩さんのコールドゲームみたいなハラハラ感がおもしろく、一気に読みました。確かに、途中のサイコパスうんぬんや生命保険うんぬんは斜め読みしてしまうぐらいでしたが、それを引いても★4つです。"異様さ"が読んでいて徐々に浮かび上がってくる感じ、嫌いじゃないです。けど正直、あの人にどうやってできたんだろう?と思うところも少し。。。 | ||||
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