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十三番目の人格
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十三番目の人格の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全94件 61~80 4/5ページ
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阪神淡路大震災の被災地に被災者の心のケアをする為にボランティアでやってきた賀茂由香里は、人の心や感情を読み取る事の出来るエンパスと言う能力者だった。そこで彼女は多重人格の少女森谷千尋と出会う。そして彼女の人格が13ある事、それぞれの名前には父親の形見の漢和辞典の意味が反映している事を知る。ただ一人、13人目の人格が人格の発生原因や『ISOLA』と言う事が引っかかるのだった。ISOLAは父親のもう一冊の形見雨月物語に登場する吉備津の釜に登場する磯良ではないかと考えられていたのだが…。 まず、主人公が特殊能力を有していると言う点において、少し漫画っぽく感じたのですが、なにやら精神科学的なマニアックな表現。また、薬等が登場し。上手い具合に現実に定着出来ている気がした。 駄目な点は多重人格で13番目の人格がヤバイと言う表現。あまりにも13と言う数字は普遍的に不気味と多くの人に認知され過ぎている為に、少しチープ感漂う。 ISOLAは磯良なのではないか?と物語りは進行していく。私は古典文学は全くで雨月物語の吉備津の釜と言われても、あまりピンと来ないのだが、現代。少し漫画的なエンパス。精神科学。古典文学と上手い具合にミックスされているのではないだろうか?特に吉備津の釜をトレースするように展開していくストーリーは良いと思う。お陰で少し古典に興味が湧いて来た。 この物語は後半以降が見せ場だ。そしてラストに時限爆弾が仕掛けられている。だから最後まで読まなくては駄目だ。 なおこの作品は 【第3回(1996年)日本ホラー小説大賞長編賞(佳作)】受賞作。 | ||||
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阪神淡路大震災の被災地に被災者の心のケアをする為にボランティアでやってきた賀茂由香里は、人の心や感情を読み取る事の出来るエンパスと言う能力者だった。そこで彼女は多重人格の少女森谷千尋と出会う。そして彼女の人格が13ある事、それぞれの名前には父親の形見の漢和辞典の意味が反映している事を知る。ただ一人、13人目の人格が人格の発生原因や『ISOLA』と言う事が引っかかるのだった。ISOLAは父親のもう一冊の形見雨月物語に登場する吉備津の釜に登場する磯良ではないかと考えられていたのだが…。 まず、主人公が特殊能力を有していると言う点において、少し漫画っぽく感じたのですが、なにやら精神科学的なマニアックな表現。また、薬等が登場し。上手い具合に現実に定着出来ている気がした。 駄目な点は多重人格で13番目の人格がヤバイと言う表現。あまりにも13と言う数字は普遍的に不気味と多くの人に認知され過ぎている為に、少しチープ感漂う。 ISOLAは磯良なのではないか?と物語りは進行していく。私は古典文学は全くで雨月物語の吉備津の釜と言われても、あまりピンと来ないのだが、現代。少し漫画的なエンパス。精神科学。古典文学と上手い具合にミックスされているのではないだろうか?特に吉備津の釜をトレースするように展開していくストーリーは良いと思う。お陰で少し古典に興味が湧いて来た。 この物語は後半以降が見せ場だ。そしてラストに時限爆弾が仕掛けられている。だから最後まで読まなくては駄目だ。 なおこの作品は 【第3回(1996年)日本ホラー小説大賞長編賞(佳作)】受賞作。 | ||||
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と、当時は思った人がたくさんいるだろう。 しかし、彼は鬼才だった。 | ||||
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私は貴志祐介のファンです。黒い家、しびれます。青の炎、せつねーです。天使の囀り、ぞくぞくしました。新世界より、ファンタージーも書けるのか!さすが! しかし、これは最後まで読むことができませんでした。展開にどうにもついていけなかったです。 もしこの本に最初に出会っていたらその後の名作たちを読むことはなかっただろうな。 ファンになってからこれを読んで本当によかったと胸をなで下ろしたと同時に、巡り合わせの怖さを実感した次第です。 | ||||
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主人公の能力はちょっと反則。なんでもありに近くなってしまう。あとその患者に入れ込みすぎ。そこが引っかかってなかなか感情移入しにくかった。大学准教授が絡みだしてからの加速感はさすが。主人公の能力のところをすっきりさせればとても上質の映像作品になりそう。作者の他の作品と比べて星3つどまり。 | ||||
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限りなく★5に近い★4です。後には残らない内容ですが、とにかく構成がうまいです。無駄なく最後まで楽しめます。この著者特有のSFではないんだけどギリギリのSF感が見事に表現されています。 | ||||
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エンパスと多重人格、神戸の大震災の設定など、もっと面白く料理できそうな素材があるので、もったいないなぁ。という感想。読書量がまだ少ない中高生なら満足できるかも。 主人公を独特な設定にした割に、それが活かせてないため、物語の動悸づけが弱く唐突な印象。筒井康隆さんの七瀬の「美人」の必然性のようなものはない。主人公だから美人?(まぁ一応醜い怨霊からみもあるんでしょうけど・・)しかも家出して風俗で働いているけど、キスの経験もない処女という設定は、少女マンガすぎる。中学不登校の高卒で、特に勉強ができたということはない、と最初に記載している割に、役不足などの語法の間違いにつっこんだり、現代日本ではマイナーな古典作品まで造詣があったり、心理学を独自に勉強したていで専門家と対等に話ができたり。なんだかなぁ。とかなりさめる。 そもそもタイトルの13番目というのも、13という数字のイメージを優先させただけなんじゃ?と疑うほど、多重人格の13人の必然性もなかった。 | ||||
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この作品は後半から主人公でありたぐいまれなる美貌と清い心を持つ女と、悪役でありそれだけで周囲から蔑視される容姿と陰のある性格を持つ女という対照的な二人の、一人の男をめぐる戦いのようになってしまっている。それが外見美=性格の良し悪しの様に感じられたため自分は後半やや興ざめしてしまった。 しかしこの対立構造がラスト数ページでかなりよく生きてくる。結局勝ったのはどちらだったのか、登場人物のうち一人が見せた自己犠牲精神に意味はあったのか、そして何より本当の地獄が始まるのはこれからではないのだろうか… | ||||
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阪神淡路大震災の痛手から立ち直ろうとする地域を舞台に、人の情動が読めるエンパスの女性が、被害者の心のケアに活躍します。そしてそこで逢った13の多重人格を持つ少女との関わったことから、物語は始まっていきます。 漢字の意味を多重人格のキャラクターにこじつけるのは、やや荒唐無稽に過ぎますが、それはそれでおもしろいと思います。おもしろく読み進めるためには、こんな乱暴さもときには必要なのでしょう。 体外離脱可能な人格を消去するには・・・ 結末はちょっと予想できてしまいますが、それでも十分読者をわくわくさせてくれます。 | ||||
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作者初期の作品であり、最後の後味の悪さはかなりのものだと感じた。 内容は相変わらず説明がうまくわかりやすいです。 イワワ軍曹・多重人格って家畜団の家畜関係よりややこしいよな?サットゥーハリポ・そんなの、ロリッ歩アダル歩といわれるイワワ軍曹のストライクゾーンと一緒だろ? 僕は魔法使いの立場として、こういう話は清々しい妄想にかけると思うね | ||||
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「天子の囀り」「黒い家」など強い刺激に慣らされてしまうと、 こちらの作品はホラー色は弱めに思うかもしれません。 とはいえ、ドラマチックに盛り上げる構成力や、 著者お得意の学術的な表現は健在。 この作品では心理学をメインに知的要素が多く含まれていて、 稀有なエンターテイメント作品に仕上がっていると思います。 (もちろん貴志作品全般に言えることですが。) あとは個人的な好みとなってしまいますが、後半にオカルト要素が 強くなってしまったため、リアリズムが減少してしまったように感じます。 私としては、その点で少し冷めてしまったのがマイナスですね〜。 元々主人公がサイキックという内容も現実離れしているので、 それも好き嫌いが分かれるかとは思いますが・・・ でも、最後まで読ませてくれますよ! | ||||
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自分は心理学について詳しくないのですが、 それでも分かりやすく心理学についての記述があり、好感がもてます。 実際に今可能な事象とは異なる物も展開上ありますが、 ホントに出来るかの様な錯覚を受けるような説得力で、面白いです。 長いものの割と簡素な文体で丁寧に書かれているので、 気持ちよく読み終えられます。 | ||||
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阪神大震災で被災した森谷千尋の多重人格を巡る話。 ボランティアの由香里、スクールカウンセラーの野村浩子が 多重人格の一人一人の人格を調査、統合にむけて進める中 13番目の人格となるISOLAを発見。 最終的にはISOLAの人格の特徴、発生原因、統合にむけての話になるが 想像もつかないISOLAの発生方法に終始楽しく読めた。 | ||||
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舞台は大震災直後の神戸。 そこへ東京からサポートボランティアとしてやって来た由香里が、千尋という女子高生と接触したことから物語が始まる。 由香里は人の考えてることが分かってしまうエンパスであるため、すぐにこの少女の中に多数の人格が存在することを知る。 そこで自分はエンパスだということを隠しながら、千尋の人格統合の手助けをすることになる・・・ 最初はただの多重人格ものかと思ったのですが、途中から怨霊みたいな話になっちゃって、私的には「なんや、そっち方面かいな・・・」とちょっと残念に思ったのも束の間、次は科学的な面が出てきて最後までノンストップ状態でした。 私的には幽霊話とかは好きなんだけど、自分自身にそういう体験が無いもので、そっち方面の話になると、もう何でもありということになってしまうので嫌なんだけど、一応それだけではなかったので良かったかなと思う。【ISOLA】という名前の由来もどんでん返し有りで、そこはやられた〜!と思いました(^^;) 最後はありがちな感じもしましたが・・・ この話は映画にもなっているので、どんなものか見てみたいような気もします。 | ||||
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小説を読む上で私が無意識に欲するもの、それは「メッセージ性」と「軸」であって、 軸がブレていると、特に長編の場合は読後感もまとまらない。 ブレに気づくのはたいてい、小説もおしまいに近づいた頃なんであるが。 ほどけた糸の端をつかんで、おしまいには何があるのか ずっと楽しみに辿り続けたのに、いつの間にか糸の種類が 変わってしまっていることに気づく。 まるで狐につままれた気分だ。 この小説が描こうとしたものは、多重人格者とエンパスのやりとりなのか、 研究者の男女の軌跡なのかそれがはっきりしない。 特に恋愛軸は唐突であり、半端に過ぎたような気がする。 かといって、ミステリにしては展開が緩慢に感じられ、 最後もとってつけた感がある。どうも物語の座りが悪いのだ。 中盤以降は惰性で読んでしまった。 収束に困った筆者の惰性で 書かれたもののように思えてしまったからだ。 私の好き嫌いの問題なのだろうか。 前半が興味をそそられる内容だっただけに残念だ。 | ||||
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私は秀作だと思います。 「イソラ」という言葉の暗喩、 13の人格それぞれにつけられた名前の暗喩、 様々な要素が、つづれ織のように折り重なって、 残酷で幻想的な物語を紡いでゆきます。 映画化されたそうですが、原作のイメージが壊れると嫌なので 私は見ません。 | ||||
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本の厚さの割には今ひとつ面白くなかった。 背筋が凍るほど怖い訳でもなく、また、ハラハラするほどの恋愛もない。 要は主人公を応援したくなるような感情移入がしにくい小説なのだ。 主人公がエンパシーという能力を持っているという設定に作者が縛られすぎたのかな? あまりこの主人公、自分の本音や激しい感情を読者にも吐露しない。 淡々と事件の解決に向けて彼女が動いていくだけ、の印象がこの長い小説に流れている ベースとなっている。だから、途中も中だるみする。 ちょっと買って後悔。 | ||||
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正直この小説がホラーとはあまり思えません。 実際に映画を見た人ならわかると思いますが、映画の方が怖く作っています。 内容的にはもう一つでした。 何か物足りなさを感じます。 ラストがイマイチだった様な気も。 少し小難しいことが書かれているせいか、冷めてしまったりで、少し長いかな?という印象を受けたりしたら、ラスト辺りは、もの凄いスピードで読めました。 こういうテンポの抑揚をつけるのが作者は非常にうまいかと。 恋愛も交じり、人間の嫉妬に対して強く書かれているので、そういうジャンルが好きな人向けの本ですね。 | ||||
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彼女の中のペルソナは13もあり、特別なタイプの多重人格者だ。主人公は最初難解を示すものの、次第に打ち解けてゆく。イソラとは、何者なのか、恐ろしい人格という印象を受ける。 主人公はお決まりのように淡い恋をするが、恋とはアンバランスなもので、その相手がどのような人物なのか知るたびに好きになっていく反面、恐ろしいまでの嫉妬心に駆られたりする。悪い点もひっくるめて好きになろうとする健気さもある。そうした健気な感情が、この物語の中の誰かにもある。そして迎えるラストのあまりにも切ない真実。 ペルソナとは、本来人間が世間を渡るために必要不可欠なものとして、自然に構成されてゆくものなのかもしれない。私自身ももしも多重人格者であるとすれば、耳に聞こえる人の話し声こそが、それなのだろう。 | ||||
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安定した一冊。 ネタは使い古された感があり、新鮮味が無いのは否めないが、テンポと文章構成力は○。 貴志祐介ファンなら買っても良いし、「この手のホラーを読みたいけどどれにしよう?」と悩んだ人が買っても、損をしたと思う事は少ないのでは。 ただ、やはり新鮮味や衝撃には欠ける一冊。それを求めて読むのはお勧めできない。 | ||||
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