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十三番目の人格
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十三番目の人格の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全94件 41~60 3/5ページ
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ネタバレ注意 前半はとても面白かった。 少女の人格の一人一人の成り立ちや力関係なんかを調べていく過程はとても面白かった。 13番目の人格があまりにわかりやすい危険人物に書かれていたので、「本当に危険なのは○番目の人格で13番目はただ実行に利用されただけ」なんて展開もあるのかな、と一人で想像してワクワクしていました。 他人を殺す前に少女の中で人格の殺し合いもあったりして一人の人間が崩壊させていく様なんかもあって、一人の殺人犯ができあがるまでの過程も読めるかも、と想像したりもしました。 それだけあれこれ考えていただけに、13番目の正体にはちょっとがっかりしました。 最初からオカルト系だとわかっていたら全然違っていたんでしょうが、上記のようにリアルな展開をずっと考えていたのでかなりガッカリでした。 まぁ主人公が能力持ちということから最初からオカルト系だと気づけという話かもしれませんが(笑) オカルト系の怖い話が好きな人にはとても面白いのでオススメしますが、サイコパスとか人間・人格系の恐怖を求めている人にはちょっと向いていないかもしれません。 非現実的なオカルト系が受け付けられない人には向いていないです。 | ||||
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イソラ、すごく面白かった!とてもお気に入りの作品の一つになりました。 | ||||
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これがホラー文庫から出ていなかったら、ラストは多重人格物によくあるような一応の救いがある展開になっていたかもしれないと思う。しかしこれは違う。救いがない…。そこがじわじわと底なしの怖さに読者の私を誘う。 人の心の動きを望まずして捉えてしまう主人公は気の毒としか言いようがない。一般的にはどう考えても治療を要する精神疾患と判断されてしまうであろうその能力のおかげで、家族にも疎まれて内心、消えてくれることを望まれて、しかもそれが心を読めるためにわかってしまう。そこにも救いがない…。 主人公が関わることになる多重人格の患者、彼女にも救いがない。 まさにホラーだった…。 | ||||
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主人公を売春婦にしたところが意外でした。 でも、そこが良いと思いました。 | ||||
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私にはかなり現実離れした物語だった。 幽体離脱が本題に入った頃から何となくのめり込めなくなってしまった感は否めない。 しかしながら情景描写にはいつもながら引き込まれてしまう。 全体的に柔らかな感じの物語だった。 | ||||
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黒い家、青の炎、クリムゾンの迷宮、天使の囀り、本書と続けて読みましたが、 本書は途中で飽きてしまい、長期休暇中の暇さに助けられてなんとか読み終えました。 サイコをもの期待したらオカルトものだった、という展開に興味がついていかず、冗長なかくれんぼ展開でリタイアしかけました。 最後のエピソードはサイコものに戻っていて、そこではきちんとぞっとさせてくれたので★3つですが、それがなければ★2つ。 サイコとオカルトは混ぜたらだめなんだな・・・ということに気付きました。 といっても、これはサイコもの好きの視点からで、最初からオカルトものとして読んでいたら違うのかもしれませんが。 主人公のエンパス設定、それにまつわる苦労と半生、なんとなく唐突に始まる恋愛、 磯良の元の人格の苦悩、幽体離脱の実験、生霊?怨霊?、など、それぞれ見れば面白いのかもしれませんが、 詰め込みすぎて無理やりまとめた感が否めませんでした。 | ||||
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終わり方が!安易と言うか、なんとか終わらせた?最後のページは最悪で、あまりにもよくあるパターン。ガクッとしました。読後感悪い | ||||
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貴志祐介さんの作品はクリムゾンの迷宮ではまり、新世界より、天使の囀りと読み4作品目ですが、ほかの作品に見られる緊迫した世界は感じられましたが、読んでいる途中でなんとなくラストを予想させる展開で、いい意味での裏切られるような…先が読めないような、「やられたなぁ~」という感じはなく終わってしまい、ちょっと物足りない感じでした。 | ||||
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貴志さんの作品はほとんど読ませてもらってますが、これも大変面白かったです。 いっきに読んでしまいました。 中盤の鬼ごっこ、かくれんぼのような展開は良くも悪くも貴志さんらしい進め方だと思います。 読んで損はない作品だと思いました。 | ||||
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多重人格と幽体離脱を結びつけたところだ面白かった。ISORAではなくてISOLA(TION TANK)であることがヒントだったんだと分かった次第です。 | ||||
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テレビや映画の脚本みたいかも、、。 一気に最後まで読みましたが、物語に入り込むまでには至りませんでした。 | ||||
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新世界よりで貴志祐介デビューをし、ようやく著者のデビュー作を読みました。 デビュー作ということもあってか、荒削りな部分はありますが文体や恐怖の煽り方は貴志祐介節健在です。 著者の他の作品と比べるとどうしても見劣りしてしまい、評価としては☆3くらいだなぁと思っていましたが、 最後の数ページで☆4の評価になりました。 この本の真骨頂は「最後」にあります。 「最後」を楽しみに読んでみてください。 | ||||
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とても読みやすく、一気に読み上げてしまいました。本作品で4冊目ですが、期待を裏切らない作品でした。 | ||||
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貴志祐介のデビュー作。 阪神・淡路大震災の後に、多重人格者である少女に殺人を容易に行える人格が生まれた。 その人格は、13番目の人格(ペルソナ)。 多重人格者の少女の人格を統合するために、エンパス(他者の感情が読める)の女性が関わるようになる。 しかし、13番目の人格(ペルソナ)は、暴走するようになっていく。 これまで、「黒い家」や「新世界より」など、全ての著作を読んできた。 これが、最後に読む作品。 従来の作品に見られる、「人間の恐怖」「緻密なプロット」「詳細な基礎知識」の片鱗は伺えた。 | ||||
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鍵のかかった部屋のドラマ化など最近とみに注目度の上がっている貴志 祐介氏の本作がデビュー作となります。 阪神大震災直後の神戸が舞台となる多重人格サイコホラーものだが、次作の「黒い家」がリアルスティックな恐怖を描いたのに対して、本作は前半は多重人格ものかなと思っていると、後半でいきなり非現実的な展開になる。そこらへんが評価の分かれるところかもしれない。 「黒い家」以降の作品の圧倒的な面白さから比較するとやはりデビュー作だけあって、やや物足りない気がしてしてしまうのも仕方がないか。ただ、中盤の謎を探る箇所なんかは氏ならではのゾクゾクするような恐怖感があり、その後の片鱗も感じさせる。入門編としては本作はあまり推薦できないが、氏の原点でもあるのでファンならまあ読むべきだろう。 有名ではないが一応映画化も昔されています。 | ||||
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原題『ISOLA』から、マルチプル人格の中に孤立した者が居て…というような物語を予想したが、私の想像は不発。人格名に漢字の意を絡ませたのは(枝葉として)面白かったが、「isolation」からの幹が「寸詰まり」だったのは ちょっと意外で、残念だった。 貴志氏は本作で日本ホラー小説大賞「佳作」、翌年に『黒い家』で同賞「大賞」を受賞している。その双方を読むと、両者の作品としての差に、納得できる。 本作の方が奇想天外感があり、「ホラー色」もより強いかも知れない。しかし、圧倒的に怖いのもリアリティーがあるのも断然、『黒〜』の方である。 本作では読心術や多重人格、幽体離脱といった超常現象が扱われ、そこに「荒唐無稽」なもの感じられた方もいらっしゃるようだ。しかし、それは例えば夢枕獏『陰陽師』などと同じようなレベルであり、私は気にならなかった。 それよりむしろ、主人公の女性がいとも簡単に恋に落ちてしまったり、最初の出会いと再会など、話がいかにも都合良くトントン進んでしまうあたりに、リアリティーの欠如を感じた。女性の心理描写や会話などにも、不自然なところが多く、著者の「不慣れ」が感じられた。 これを大賞とも落選ともしなかった、当時の選考委員の目の確かさに、感嘆する。 「佳作」でなければ、あの形で『黒い家』が世にでることはなかったのである… ★3つにしたのは、『黒い家』との差を大きくしたかったという、個人的な感情に依る。それがなければ、★4つにしていたかも。もちろん、本作も秀作だが、それぐらい『黒い家』が良かったということ。そちらも是非、お読みになることを強くお勧めする。 | ||||
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原題『ISOLA』から、マルチプル人格の中に孤立した者が居て…というような物語を予想したが、私の想像は不発。人格名に漢字の意を絡ませたのは(枝葉として)面白かったが、「isolation」からの幹が「寸詰まり」だったのは ちょっと意外で、残念だった。 貴志氏は本作で日本ホラー小説大賞「佳作」、翌年に『黒い家』で同賞「大賞」を受賞している。その双方を読むと、両者の作品としての差に、納得できる。 本作の方が奇想天外感があり、「ホラー色」もより強いかも知れない。しかし、圧倒的に怖いのもリアリティーがあるのも断然、『黒〜』の方である。 本作では読心術や多重人格、幽体離脱といった超常現象が扱われ、そこに「荒唐無稽」なもの感じられた方もいらっしゃるようだ。しかし、それは例えば夢枕獏『陰陽師』などと同じようなレベルであり、私は気にならなかった。 それよりむしろ、主人公の女性がいとも簡単に恋に落ちてしまったり、最初の出会いと再会など、話がいかにも都合良くトントン進んでしまうあたりに、リアリティーの欠如を感じた。女性の心理描写や会話などにも、不自然なところが多く、著者の「不慣れ」が感じられた。 これを大賞とも落選ともしなかった、当時の選考委員の目の確かさに、感嘆する。 「佳作」でなければ、あの形で『黒い家』が世にでることはなかったのである… ★3つにしたのは、『黒い家』との差を大きくしたかったという、個人的な感情に依る。それがなければ、★4つにしていたかも。もちろん、本作も秀作だが、それぐらい『黒い家』が良かったということ。そちらも是非、お読みになることを強くお勧めする。 | ||||
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貴志祐介のデビュー作にして、自分が生まれて初めて手に取ったホラー小説。 あれからもう10年近く立つが、いまだにこれまで読んだホラーの中で一番印象に残っている作品。 主人公がエンパスであったり、話のキーマンである少女が13人者もの人格を持つ多重人格障害だったりと、 現実味には欠ける要素が多いが、元々そういう設定に抵抗がなかったので、個人的には面白く読めた。 また、少女の人格に付けられた名前(漢字)が、各人の性格や役割に起因しているという設定には、 ひどく関心させられた覚えがある。 ラストは、一応ハッピーエンドかと思いきや………最後の一文が鳥肌モノ。 あまりの恐ろしさにしばらく読み返せなかった。 | ||||
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ただのオカルトであまりにひどい。ラストにも何もない。いいとこは何一つなかった。いくらデビュー作とはいえひどすぎだし、出版していいレベルではない。 | ||||
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阪神淡路大震災の被災地に被災者の心のケアをする為にボランティアでやってきた賀茂由香里は、人の心や感情を読み取る事の出来るエンパスと言う能力者だった。そこで彼女は多重人格の少女森谷千尋と出会う。そして彼女の人格が13ある事、それぞれの名前には父親の形見の漢和辞典の意味が反映している事を知る。ただ一人、13人目の人格が人格の発生原因や『ISOLA』と言う事が引っかかるのだった。ISOLAは父親のもう一冊の形見雨月物語に登場する吉備津の釜に登場する磯良ではないかと考えられていたのだが…。 まず、主人公が特殊能力を有していると言う点において、少し漫画っぽく感じたのですが、なにやら精神科学的なマニアックな表現。また、薬等が登場し。上手い具合に現実に定着出来ている気がした。 駄目な点は多重人格で13番目の人格がヤバイと言う表現。あまりにも13と言う数字は普遍的に不気味と多くの人に認知され過ぎている為に、少しチープ感漂う。 ISOLAは磯良なのではないか?と物語りは進行していく。私は古典文学は全くで雨月物語の吉備津の釜と言われても、あまりピンと来ないのだが、現代。少し漫画的なエンパス。精神科学。古典文学と上手い具合にミックスされているのではないだろうか?特に吉備津の釜をトレースするように展開していくストーリーは良いと思う。お陰で少し古典に興味が湧いて来た。 この物語は後半以降が見せ場だ。そしてラストに時限爆弾が仕掛けられている。だから最後まで読まなくては駄目だ。 なおこの作品は【第3回(1996年)日本ホラー小説大賞長編賞(佳作)】です。 | ||||
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