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アフリカの瞳
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アフリカの瞳の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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国民の10人に1人がHIVに感染。毎日200人の赤ん坊が、HIVに感染したまま生まれてくる国。ここではエイズという絶望すら、白人資本に狙われる…。いまわれわれに生命の重さを問う衝撃作。 | ||||
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人は置かれた環境に適応し、人々と関わることで成長できるという教訓が伝わりました。 | ||||
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エイズにアフリカの人たちがどれほど白人に痛めつけられたか。 腹立たしいばかり。 帚木蓬生さんの傑作の1冊ですね。 | ||||
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医薬品業界の裏側を痛烈に批判しながら的をえて書いています。 考えさせられる内容です。 | ||||
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貧困からの連鎖によるHIVの感染。さらには人種の差別からくる使い捨ての人体実験。 人種差別の最たる国家としての究極の南アフリカ共和国。その国へ日本人として最先端の心臓移植を学ぶべく渡南アした医師が、絶滅したはずの天然痘と出くわしての物語。 馴染みのない南ア、世界から散々非難されながらも差別によって満足される傲慢不遜な最低の南ア白人。何をして人たらしめるのか白豪主義。 明らかにヒットラーの欲したユダヤ排斥のジェノサイドを再現する、天然痘による黒人ジェノサイド、人が人を白人というだけの為だけに黒人を排斥する傲慢にあきれるばかり。 自分は何故、南アが心臓移植の世界初であったかが当時、新聞を読んで何故、欧米ではないのかと不思議でしたが、欧米には手ごろな心臓が手に入らなかったが、しかし南アではいつでも黒人の物が手に入った。 そこはすでに日本から最先端の心臓移植を学ぶ意義が失われ、絶熱したはずの天然痘との戦いを始めている日本人医師のシンがいた。 こんなにもアフリカを意識させられた事はない。これから先も帚木さんからいただくこと以外はないだろう。 | ||||
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あれから12年、艱難辛苦を克服し勝取った脱アパルトヘイト後の「アフリカの蹄」某国を引き続き襲うエイズ禍。亡き憂国の士ニールの遺志を継ぐシン・パメラ・タケシ・サミュエル・レフ・オリバー・ンジマ達が新黒人政権の暗部を命がけで糾弾する入魂のヒューマンサスペンス第2弾。オリバー劇団+聴衆が大団円で魂で歌い演じる、ンド作「アフリカの瞳」が海を渡ってシンの母国・日本まで木魂して来る。母なる大地の命の響きが聞える佳作。 | ||||
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作品としてはいま一つ。それは作田先生は相変わらずかっこいいし、顔見知り(?)に会えるのは読者としては嬉しいのだが、なぜいま一つなのか。それは舞台がアフリカだからだ。 実は今、各地の保健所が必死で取り組んでいる仕事の一つに、若者向けのエイズ教育がある。「エイズ」って病気を知らない子がふえているのね。我々の若いころは、新しい病気でさんざん騒いだものだけれど、いまどきの若い子って驚くほどこの病気のことを知らない。 一応現役のお医者様として、あえて日本に舞台を据えて書いてほしかったと思う。 | ||||
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日本では、最初のエイズ患者が認定されたとき、テレビドラマでエイズが取り上げられた時にHIV検査には多くの関心が寄せられた。 しかし現状はどうだろう。確実にエイズ患者は増え続けているはずなのに、大きく取り上げられることは無い。そして人々は「自分は大丈夫」と過信している。 アフリカでエイズが深刻な問題となっているという事は聞いてはいたが、南アフリカでここまで蔓延していることは知らなかった。 作者が現役の医者ゆえ、医学、特に薬品に関する描写はきわめて詳しい。詳しすぎて私の理解が付いていけなかった位である。故に説得力がある。 今回はそのエイズ治療薬をめぐる黒いプロジェクトに日本人医師が立ち向かう、という設定である。 いささか、強引すぎる話の展開ではあったが、実際このような事がアフリカや発展途上国で行われているのでは、と色々考えさせられる小説であった。 そしてエイズに関してもっと関心をもつべき、そう考えさせられた。 読み応えのある一冊! | ||||
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私が今年読んだフィクションは、ジェフリー・ディーヴァー『ウォッチメイカー』、宮尾登美子『天璋院篤姫』、有川浩『図書館革命』、『阪急電車』、伊集院静『アフリカの王』、三浦しをん『仏果を得ず』、坂木司『ワーキング・ホリデー』、米村圭伍『風流冷飯伝』、そしてこの帚木蓬生の『アフリカの蹄』、『アフリカの瞳』といったところだが、春先の漁村の波おだやかな堤防の上で、魚なんて釣れやしないのに二人並んでのんびり釣り糸を垂れ、ノンシュガーのど飴をなめながら「いったいどのようなお気持ちでこの小説を書かれたのですか?」と尋ねてみたいのは、帚木蓬生氏だ。 他の小説もそれなりにおもしろく、『ワーキング・ホリデー』と『風流冷飯伝』にいたっては人目もはばからずに笑い転げる場面もあったが、いっしょに釣りをするとなると帚木蓬生氏しかいない。 鼻にも掛けていただけないだろうが、それはまた別の話で、ウィキペディアによると、「現在は、福岡県中間市にて『通谷メンタルクリニック』を開業。開業医として診察をしながら、人間の心と社会倫理を鋭く射抜く、ヒューマニズムあふれる作品を世に出し続けている。」とある。なんてえ、お方だ。 もし、私が小説を書くとしたら、『アフリカの蹄』、『アフリカの瞳』のような、メッセージ性が強い小説に、是が非でも挑戦してみたいものだ。 | ||||
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正直、前作ほどの強烈さは無いが文句なしに面白い。 一読の価値は十分にあります。 | ||||
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『アフリカの蹄』から10年以上経って成長した作田医師の姿が見られてうれしかった。 作者が医師なので医学関係のシーンは説得力がある。 | ||||
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帚木さんの本を始めて読んだ。 特にサスペンスという感じではなかったが、 HIV、エイズという現代の最悪の病気の状況、 そして、アフリカ(実際には南アフリカだと思うけど)の状況描写がとにかくすごい。 この本を読むと、日本という島国でのほほんと テレビを見て笑っている自分と、しらずしらずの内に勢力を広げているHIVの脅威のギャップを 思い知らされる。 フィクションではあるが、エイズの恐ろしさを理解するには手っ取り早い一冊。 エイズもこわいが、それをとりまく人間の欲望が もっと怖い気がした。 | ||||
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『アフリカの蹄』に続き、黒人政権が樹立されてなお、貧困、エイズに苦しむ国が舞台。 貧しさ故に、欧米で一般的な抗ウィルス薬が購入できず、政府が自主開発した薬が用いられている。欧米の薬剤と同等の効果があるというその薬は、実は無効なのではないかという疑いがあった。一方、貧しい黒人達に交通費を支給し、しかも無料で新薬をくれるというクリニックがあり、その薬を服用した死者が出た。 この2つの事件の解明に、黒人達と日本人医師がのりだし、サスペンスとなる。 最後は、学会発表を契機に、両方の事件とも不正が暴かれ、大団円となる。 確かに、感動的な物語だが、ただ感動しているだけではすまされない。 「知ることは力」。力のあるものは石を動かし、段々畑を造らねばならない。さもなければ、せっかく植えた苗も次の雨で流されてしまう。 さて、自分に何ができるだろうか。そう問いかけてくる作品です。 | ||||
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医師としての問題意識をベースにした著作が毎回非常に刺激に富むものであり、本書でもエイズ問題を中心に開発途上国における医療政策の問題、先進国の製薬会社の問題などを取り上げている。 サハラ以南の国々の問題の中心になっているエイズ問題を取り上げることにより、それらの国の問題点を見事に小説に仕立てており、読み終わった後に非常に印象に残ると共に、いろいろと考えさせられる良書。 次回サッカーワールドカップ開催国である南アフリカを考える時に、大会運営の国家プロジェクトの裏でこの小説に似た現実がその時までには解決していないと考えると何かしなければならないのではないかとも思う。(小説がすべて現実でないにしても) | ||||
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「アフリカの蹄」に続く作品ということで、早速読んでみましたが、この作品も政治と医療の両方の立場からよく描かれています。読みやすい文章、目に浮かぶ描写で、いかにも箒木先生らしい作品です。ただ、登場する問題のうち、一つは一寸あっけなさ過ぎる展開になっており、この辺はさらに後編につなげるとか、肉付けで内容を膨らませるかして欲しかったです。 | ||||
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恐ろしい現実がそこにはあった。毎日増え続けるHIV感染者。予防も治療も追いつかない。感染者は「感染した」という事実を、なかばあきらめの境地で受け入れる。そんなアフリカを製薬会社は、新薬の実験地域のように扱おうとする。悲劇が悲劇を生んでいく。悲劇の連鎖だ。こんな状況で、はたして未来は開けるのか?エイズ問題は私たちにとっても、もはや対岸の火事ではすまされない。火の粉が頭の上にぱらぱらと降り注ぎ始めている。アフリカ・・・。長年虐げられてきた大陸。「アフリカは世界を見つめる瞳だ。」という言葉がとても印象的だった。一日も早くこの世界からエイズの悲劇がなくなるようにと、願わずにはいられない。 | ||||
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帚木さんの作品、大好きで新刊が出るたび必ず読んでます。この最新作は南ア共和国(多分)を舞台に、エイズ渦に苦しむ貧しい人々と日本人医師のふれあいを描いたもの。自身が医師であるだけに医学的バックグラウンドの記述はさすがで、ストーリーも面白いのですが、いちファンとして言わせていただくなら帚木作品としては「そこそこに」面白いというレベルです。高価な薬品を購入するお金のない貧しい患者の「治療」を装い、未認可薬品を投与、治験=人体実験を繰り返す欧州製薬会社。新薬の副作用を目の当たりにした日本人医師が製薬会社の不正を暴く・・・というプロットかと思いきや、物語は意外な展開に。帚木作品ならではの感動がそろそろクルそろそろクル、と期待しつつ読んでいくといつのまにか&あっけなく終わってしまいました。読み返しても涙が出た「閉鎖病棟」「三たびの海峡」「ヒトラーの防具」。自分が逃避行をしているような錯覚に陥るほど見事な筆致の「逃亡」。これら作品に比べてしまうと、本作品もふくめ「国銅」「空山」など最近上梓された作品群は凡庸な印象を受けます。 | ||||
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「アフリカの蹄」から経た歳月が彼らをすてきな大人にしていました。正義を貫くことが第一で、そのためには母性をも捨てる覚悟のできているパメラの潔さや毅さと、彼女を支える作田医師の愛情には心を打たれました。深刻な問題を扱っているにもかかわらず、美しい情景や人々の描写には愛情がこめられていて、一気に読みました。 | ||||
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