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(短編集)
殺し屋シュウ
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殺し屋シュウの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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ストーリテリング能力はそこそこ高そう。 でも、文才の方がイマイチかも。 面白かったんだけど、時折、ひっかかりました。 | ||||
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スピードある無駄のない表現の中にぐさりと突き刺さってくる 言葉、フレーズ。悲しみや苦しみが伝わってくる。 著者の小説はかなり読んでいるけれど、時として凄惨とも感じ る心を削ったようなシチュエーションも他の作家には真似がで きない。シナリオライターならではなのかもしれないが、小説と いう形で現すことは極めて難しい作業だったと思う。 全てを読みつくしてしまうと寂しいだろうな。つくづく残念に思い ます。 | ||||
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小説全部読み終えて、解説を読んだら、作者がこの本を書いた後自殺していると書いてあった。 この作者の本は初めて読んだし、この作者の他の本も読もうと思った矢先だったのでとてもショックだった。 小説の内容は全体で言えば、若干幼い感じを受ける。勿論、表現が幼いというわけではなく、内容が幼い感じがする。 リアリティがないからか。 女が所々に出てくるが、少年マンガによく出てくるタイプの女だからか。 とにかく、少年の心を大人が書いたような小説だった。 その分、他の作者の本からは受けない面白さがあった。 | ||||
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元々普通の人だったシュウがなぜ殺し屋になったのか? 殺し屋になるまで、訓練を受ける。 殺し屋としての卒業試験(?)に合格して、1人前の殺し屋だ。 初めての殺し屋の仕事、 なぜ殺すことになったのか? そこに至るまでの理由。 シュウはいろいろ知りたがる。 殺してしまう人間のことを知ってもどうしようもないというのに。 殺しには、パートナー(武器)が必要だ。 目的にあわせ、適切なパートナーを選ぶ。 どうやって仕事をこなすかを想定して。 足がつかないよう、仕事が終わったらそのパートナーとは別れる。 作品中では、シュウが仕事に使う銃に関して非常によく特徴をとらえているので、イメージがわく。 イメージがわくから、物語の世界に入りやすくあっというまに読んでしまった。 シュウの成長、殺し、恋人、そして・・・。 殺し屋なのになぜか普通の人っぽいいうか、殺し屋のプロっぽくないところが意外で楽しめました。 | ||||
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だから撃った。 殺し屋といえば冷徹で残忍なイメージで描かれることが多い。しかしこの物語の主人公である殺し屋はどうも違う。とても人間臭いのである。殺すに至るまでの、殺される側と殺す側、そして依頼人の心理描写が繊細でありそれぞれが事情を抱えてこの複雑な世の中をどうにかこうにか生きてきていることを実感させられる。全部で七つの依頼があるのだが、特に私は三章シュートミーが感慨深かった。ただ殺すのではなく人生を締めくくらせるという形でシュウは殺しを重みを感じながら行っているように感じた。 | ||||
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「父親殺し」にはじまった殺し屋への道という、内容は重いものだが、著者の他のサスペンス作品にあるような血なまぐささはほとんど感じられない。そのため最後まで気楽に一気に読める。ティーンエイジャー向けのハードボイルドだと感じた。だが、そこは野沢尚、大人が読んでも十分におもしろい。 | ||||
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自分がこの作品を通して感じたこと、考えたことは、他のカスタマーの方々が先で述べているので、自分はあえてここでは触れません。 だから一言だけ、読んで絶対に損はない作品だということを、皆さんに分かってほしいです。 | ||||
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初の人殺しは自分の父親。 その過去の傷が未だに癒えないシュウ。 普段は首都大学文学部助手として手取り22万の仕事をし、フィッツジェラルドとカクテルをこよなく愛するインテリである。 しかし、ひとたび依頼が入ると殺し屋へと変貌する。 プロ意識も高く、確実に仕事をこなす。 それと同時に繊細な心の持ち主でもあり、仕事の後は必ず鬱になる。 シュウにとって人を殺すことは父親を殺した過去を思い出させ、心の闇を引き出させることでもある。 仕事を終えた後は必ずカクテルを飲んで傷を癒す。 登場するカクテルがシュウの心情を物語っていて印象的。 | ||||
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父を殺すことで殺し屋となった青年「シュウ」の孤独の闘いを描いた、一話読みきりの連作小説。 プロでありながらも非情に徹しきれず、良心との狭間で煩悶する未完成な殺し屋として造形される「シュウ」の人物像に深みを感じる。 作中ところどころに登場する様々なカクテルも、「シュウ」の気持ちを演出するのに有効に使われている。 どの篇もよく練られた構成を持っており、読後にどこかやるせない感慨を残すハードボイルド作品ならではの哀愁がどこか心地よい。 | ||||
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マル暴、殺し屋、次々と出てくる『殺し屋』の武器である拳銃の名称・・・暗黒の裏世界を描きつつも、どこか読んでいてさわやかな印象が感じられるのは、主人公シュウの完全には冷徹になり切れない人間性が随所に読み取れるからであろうか。そのごく平凡な人間としての表情が読み手を一層惹きつける。 切ないがどこか全体的に優しい、救いの一種の様なものを感じる作品だと思う。 | ||||
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「狂犬」と呼ばれた父親、彼と別れることのできなかった母、崩壊寸前の家庭環境の中で父に恨みを抱きながらも、時折見せる父の強さに惹かれてしまう主人公修。といった様な感じでこの物語は進んでいく。 テレビのドラマ向きの作品。話にスピード感があり、暇をつぶすには十分な作品だ。個人的に一番好きな話は「シュート・ミー」だ。華やかに見える人の表と裏、またそれを取り巻く環境。物事には見えない部分が多々ある... | ||||
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「いかにもテレビ的」なあざといシーン。鼻持ちならぬ細部。油断したかのような安易な表現。それでも彼の小説への情熱はどの作家よりも優れている気がしていた。「どんなに罪深い過ちを犯していようと、すべてを引き受け、その人生を生きろ」この野沢の言葉に触れ、この作家を信じて読んでいこうと思っていた。野沢の自殺と彼の作品との整合がとれず、未だに混乱している。生きていてほしい作家であり、生きてほしい時期だったのに。作品は作者の手を離れる。作品が人間野沢を超えていった。今はそう考えるしかない。この小説では、銃を構えるまでの逡巡や、覚悟を決めた直後の被害者との一瞬の交感など、小説でしかできない表現がふんだんに登場していたように思う。解説は野沢への哀悼と悔しさが伝わる美しい文章になっている。野沢好きは是非文庫で読んでほしい。野沢もまた、仕事後に自分を責めるシュウのように、人に言えない苦悩があったのだろうか。次の作品が読めないことがただ悲しい。 | ||||
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ヤクザよりヤクザらしい刑事である父を持つ修、通称「シュウ」は、母が父へ対し抱く殺意を感じ、父を殺害する。そして、母が身代わりになった時、シュウは、父の友人の下、殺し屋になった。シュウの父殺害のエピソードから始まって、様々な「依頼」をこなして行く全7篇プラスエピローグという構成の短篇集。各々のエピソードでそれぞれ殺しが入るわけだが、派手なアクションがあるわけでもなく、また謎解きのようなものがあるわけでもない。殺すターゲットを調査し、準備し、実行へ移す。淡々とした流れの中で、シュウの心情、とくに殺害する相手へのものであったり、父へのものであったり…といったものが描かれて行く。その淡々とした文体のためか、派手さがあるわけでもなく、迫力があるとも言いがたいのだが、そんな文体がシュウのロマンチストな印象を際立たせていて面白い。 | ||||
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主人公・修の父親はヤクザよりもヤクザらしい刑事。母親は離婚をすすめても女であるがゆえに父から離れられず、その母が父より他に愛する男が現れ、母が父を殺す決意を知った時、修は父を殺すことになった。そして母は修の身代わりに服役、修は父の友人により殺し屋になることに……。 最初の展開から、野沢尚らしくドラマを小説として読んでいる感じでしたが、殺し屋となったシュウが、その殺しの依頼に関わり、実行する物語が描かれます。ただ、殺害場面には迫力はそれほど感じず、物語でそれぞれにお酒が展開とマッチして登場するのは中々洒落ているものの、全体的に殺しの印象が薄く、展開は面白いものの全体的に迫力不足に感じたのは欠点だったとは思います。それでもシリーズ化になりそうな作品で、シリーズ化されれば引き続き読んでみたいです。 | ||||
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