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(短編集)
殺し屋シュウ
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殺し屋シュウの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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普段の野沢尚さんの作品のような、純粋な主人公が波乱に巻き込まれていくストーリーではなく、短編集で全て殺し屋の話です。最初の章に、主人公が殺し屋になったいきさつが描かれています。深い人間ドラマを味わえるのはその章くらいで、あとは依頼された殺人をこなしていく話ですが、被害者となる人たちも人間的な魅力があり、精神的ダメージを受けながらも殺人に迷いがない主人公を見るのは、気持ち悪さが残るかと思います。被害者の魅力が分かるのは、殺害後であったりする場合が多く、複雑な思いになります。「正義のために」など、大義名分があるわけでもなく、また「快楽殺人」をやるような変態でもないため、殺害後は吐き気や気分の悪さと毎回戦っているような主人公です。描写も生々しいから、苦手な人は無理かと思います。根っから悪党でもなく、脅されてやっている訳でもなく、中途半端な人物を敢えて野沢尚さんは掘り下げて描いたのが珍しいなと思いました。 野沢さんは、映像化したかったそうですが、亡くなられる直前に発表された作品もあり、現時点では映像化はされていないようです。内容的に映像化には向かない作品かと思われます。 何度も考えましたが、野沢さんがこれを書いたのが今も不思議でならないです。 | ||||
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割といろんな本の面白いところばかり齧って来たので、読んでみて普通という印象を持ってしまいました。 amazonでは面白いというレビューが多いが、人それぞれと言う事かなあ。 確かに一話一話大切に書かれていて、なんでシュウが殺し屋になったのかとか、親子の確執とか、恋人に本当の自分を隠して殺し屋を続ける葛藤とか良く描けている。 だけど、次をめくりたくなるほど面白いかというとそうでもなく、何となく読みやすいし気になるから読めてしまったという印象です。 やはり、色んな本や映画、ゲームと楽しいものを体験しすぎた年配世代には、今更読んでも楽しめないのかもしれない。 これが高校生の頃だったら、孤独に都会の中で暗殺を行うシュウがカッコよく見えたのかもしれません。 最後に二話とエピローグは書きおろしで、最終話は短い文章で状況設定とか人間関係を簡潔に描いているうえに、分かり易い。 これだけたくさんの人間が出て来るのに数十ページで綺麗に話が終わるので、作者の力量がよく分かる。 | ||||
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主人公が、人を殺してしまう話から始まり、殺し屋としての訓練を受ける話、殺し屋になってからの話など、7つの話からなります。アクションや殺しのテクニック、謎解きを楽しむ物語ではありません。殺しを依頼する側の心情、殺される側の心情、そのような状態に至るまでの過程、事情を楽しむ物語であった印象です。淡々と描かれています。主人公の裏(表?)の大学の助手としての生活も、興味深いです。また、殺しのシーンも、肉弾戦になったり、逆襲されたりと1つ1つの物語で異なり、楽しめます。 | ||||
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