お腹の子供の父親はあなたではないかもと告げられた航平。夫となる男を愛しきれぬまま結婚式を挙げようとする愛永。

父と母、幼い二人の弟の遺体は顔を砕かれていた。秋葉家を襲った一家惨殺事件。

連続幼児誘拐事件の謎を追う警視庁捜査一課・特殊犯捜査係勤務の有働公子。

報道番組『ナイン・トゥ・テン』に売春の元締めとして登場した女子高生が全裸で首を吊った。

ひとつの町で連続して起こる一家失踪事件。

首都テレビ報道局のニュース番組で映像編集を担う遠藤瑤子は、虚実の狭間を縫うモンタージュを駆使し、刺激的な画面を創りだす。

白昼、渋谷のスクランブル交差点で爆弾テロ!二千個の鋼鉄球が一瞬のうちに多くの人生を奪った。

早勢理一郎と衛藤はるはもと夫婦。離婚した後も何かと理由をつけてはよく会っているおかしな関係だ。

東京湾アクアライン完成前後から急激に人口が膨れ上がった千葉県・愛高市―。

十二の深い傷跡を全身に刻んだ女のこと。少年に悪戯され暗転した小四の夏のこと。

坂下薫平19歳。首都大学の学生寮で、個性溢れる面々と楽しい日々を過ごしていた。

幼少期の記憶の一部を失くしている大庭実那子は、ある時「十五年後に、僕たちの森で会いましょう」と書かれた古い手紙を見つける。

少年は12歳にして「永遠の命」に閉じ込められた!?僕はなぜ大人にならないのだろう。

財務大臣が刺殺された。犯人は完全黙秘。

一九四七年の誕生以来、存在自体が国家機密という厚いベールに包まれた全国公安警察の頂点“ZERO”。

どうしよう、お父さん、わたし、死んでしまう―。安藤の娘、加奈が学校で転落死した。

脱走した米兵の惨殺死体が日本海岸で発見された。それがすべての発端だった…。

保険調査員の広川英器は、女子高の女教師の死亡事件を調べる中で江木塔子という魔性の女と出会う。

誰の人生にも温かな光を灯す、青春小説の金字塔。 1980年代後半、時はバブル真っただ中。

「わたしを助けて」。休暇で沖縄へ来た脚本家の前に、かつての恋人が現われる。

美貌のバレリーナが男を殺したのは、ほんとうに正当防衛だったのか?完璧な踊りを求めて一途にけいこに励む高柳バレエ団のプリマたち。

訳アリの遺品と「不幸」をコレクションするオギーの依頼を受けた俺は、我が子の首を切断した母親の元に赴く。

夏休みの遊園地。衆人環視の中で“伯爵”と名乗る怪人が、天才児4人を次々に消してみせた。

博多のライブハウスで宿命的に三人は出会った。地元のスター修吉に挑みがかった一矢のギター。

警察組織に紛れ込んだ「潜入者」の罠にかかり、公安を追われた元エース。

スペインのプロ生活にも慣れたリュウジは、アテネ五輪代表に選ばれ、熱き聖地で世界の強豪と戦う。

自殺した奈美が教えてくれた伝説の雫の話。川をどこまでも上流に登っていくと、岩の間から水が湧き出している。

「これは貸しだからな」。謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。

タクシー運転手である主人に長年仕えた一冊の道路地図帖。

犯人は、13歳の少年だった。 娘の目の前で、桧山貴志の妻は殺された。

藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。

柴田理森は、生まれ育った町で鉄道員として暮らしていた。あるとき都会から憂いをおびた女性が少女と共にやって来る。

凄絶な死の瞬間、破裂する電球、捻曲がる銀食器…。“顕現”と名付けたそれを蒐集するため、男は女たちを惨殺し続ける。

無表情で無反応。全てに無関心な殺し屋チャンスは、バスジャック事件に遭遇し一躍ヒーローになった。

雅子、43歳、主婦。弁当工場の夜勤パート。

“シュール”かつ“泥沼”のような状況を乾いた“ユーモア”とともにお届けする、異才の作家・平山夢明“最悪劇場”全四話。

友人の雅人がヤクザから1260万円の借金を! そんな大金、あるわけない。おれは偽札を作ることにした。

「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。

ぼくにとっては捜査はいつも苦しいものです―通り魔によって幼い娘を植物状態にされた夏目が選んだのは刑事の道だった。

「たいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった」川村七竃は、群がる男達を軽蔑し、鉄道模型と幼馴染みの雪風だけを友として孤高の青春を送っていた。

黒滝誠治警部補、非合法な手段を辞さず、数々の事件を解決してきた元凄腕刑事。現在は人事一課に所属している。

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。

CIAの『伝書鳩』とともに、父の仇である『リヴィエラ』を追っていたジャック。複雑怪奇な諜報機関の合従連衡。

函館市生まれの氏家鞠子は18歳。札幌の大学に通っている。

自殺とされた夫の死の真相に迫る警視庁上野署の八神。

新型ドラッグの卸しにより急成長を遂げたマフィア組織で、刈田誠次は武闘派として暗躍していた。

自らが犯した不祥事で職を追われた元警官の佐伯修一は、今は埼玉の探偵事務所に籍を置いている。

躊躇なく被疑者を殴り、同僚に低利で金を貸し付けて飼いならし、暴力団や中国マフィアとも平気で手を結ぶ――。

容姿端麗ながら暴力も癒着も躊躇わない激烈な捜査で犯人を挙げてきた警視庁上野署の八神瑛子。

あいつらは飢えた狼だ―― この世を地獄に変える 凶悪軍団vs復讐を期す刑事 目をそむけたくなる冷酷な連射……。

日本で最大級の勢力を誇る暴力団組織・巽会のナンバー2が、 殺人集団「忍足チーム」によって暗殺される。

都内でトカレフを使った連続強盗殺傷事件が発生、暴力団関係者三名が死亡した。

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。

昏睡状態の娘を持つ東池袋署の刑事・夏目信人。独自のまなざしで手がかりを見つめ、数々の事件を鮮やかに解いていく。

一度罪を犯したら、人はやり直すことはできないのだろうかーー。罪とは何か、償いとは何かを問いかける究極の長編ミステリー。

「精神鑑定」に真っ向から挑む感動作! 「心神喪失」の通り魔犯に娘を殺された夫婦。