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包帯クラブ
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包帯クラブの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 21~40 2/3ページ
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天童荒太って重いんだろうなぁ。 って、手にしてから読み始めるのが遅くなってしまった。一冊。 『包帯クラブ』 ゼンゼンちがう!めちゃくっちゃ読みやすい一冊。 さいっしょっから。ね。 子ども達って傷ついている。どう、癒しているんだろう。 って、我が子達を、思いつつ・・・。 心の傷。ちっちゃくみえても深い。 人それぞれ。 振り返ることができない。話せない。泣けない。 傷と認めるトコから、始まるのかも。ね。 これ読んでみて。 みんなで、そぉ〜っと真っ白な包帯をまいていく。 場所。とか、空間に。・・・。 そこで、立ち止まらない。顔を上げていこう。 って、癒しのお話。 恋愛もあるよ。おたのしみ的ね。 あと、それぞれのニックネームがいいのぉ。 『ワラ』『ディノ』・・・ほんと。よぉ。 それから、いろいろでてくる地方の方言は・・・。 ここで、止まっちゃうかな? 読み進めるの。 ふふふっ。 そして、高校生が成長しているよ。しっかりとね。 《共感できる傷。もしかして経験している傷。が、あるかもね。》 親子でも読める。はばひろ〜く読んで頂ける一冊です。 | ||||
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今までの重い作品と趣がまったく違い驚きました。 傷ついた少年少女たち その傷を受けた場所に、癒しの為に白い包帯を巻く「包帯クラブ」 ここに登場する少年少女たちは、とても優しくて傷つきやすい子ばかりです。生きづらい今を生きている若い人たちにオススメの一冊。 包帯を捲くくらいで傷が癒されるのかと、ひねくれた考え方をする方がいるかもしれませんが、誰かにわかって貰いたいという思いは誰にでもあるはずで、その表現として包帯を巻くというアイデアは秀逸だと思いました。良作です。 | ||||
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思春期のガラスのような心を持つ子供たちのお話ですが、最後には希望の光がはっきり見えてきて、とてもさわやかな読後感を味わえました。ぜひ続編を書いていただき、成長した彼らにもう一度会いたいなって思いました。 | ||||
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なんでしょうねこの読後感は。 42才のオジさんにとっては、「孤立して、疲れて、無にされて…」という若者(それも高校生)の心のうちはあまりにも痛々しいです。 なんて繊細で、はかないことか。それは大切と思っていた友人との関係も同じ。 でも、これが今の現実なのかも知れない。「だって小説でしょう?」では片づけられないような気がします。 しかし、「多くの傷を受けながら、それでも生きることを引き受けるなら」「それがだれかのためでもあるのなら」、そうじゃないんだ、という結びに至りました。 登場人物がそれぞれ、後年の報告を寄せていますが、みんな「何かの」あるいは「誰かのためになっていると実感できる」道に進んでいるようです。 私の子はまだ小5と小3ですが、5年後くらいに読ませたいので、マーケットプレイスに出品するのはやめときます。 | ||||
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「永遠の仔」と同じく、心に傷を持った人々の生き方を青少年向きに書き下ろした作品。 「傷を負った場所で包帯を巻く」という行為そのものは幼稚な気がしましたが、読み進めていくうちに、手段はともあれ、青春時代にかけがえのない友を得、一つのことに向かって突き進む姿に若いときだからこそできることを精一杯している姿に、胸を打たれました。 中高生に薦めたい本です。 | ||||
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多感な時期を過ごしている中、誰でも少しは心に傷を持っている。 包帯を巻くということで、傷をなめあう少年少女。 天童ワールドへようこそという感じでした。 天童 荒太の時代を読んで、書くのが好きな方にはお勧めです。 私はもうちょっと大人の巨編が読みたいです。天童さん! | ||||
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ヒトのココロにある小さな傷。 あたしのココロにもあるよ。 でも、その傷を、誰からも「傷」と認められなかったら? ちっちゃな傷を、ヒトから認められることで、癒すことが出来る。 まったくその通り。 「傷」を「傷」だと認められる。 ってことは、あたしの気持ちを肯定してくれるってこと。 認められる。 本当涙が出る。 そして解決にちょっと近づく。 すごく読みやすくて、あったかい気持ちになって、涙がこぼれました★ | ||||
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登場する少年少女たちが自分を可哀想がらず、 過去の心の傷と向き合う姿がとてもよいなと思いました。 その年齢をはるかにこえてしまった身にとっては、 物語に入り込むというより、やや距離を持って見守る気分になりました。 (悪い気分じゃないですよ。) もちろん、簡単に克服できることではないからこそ、 痛みから逃げない強さを持てるといいね、 でもみんなそんなに強くないから大丈夫だよ、という気持ちが伝わります。 特に、小学校高学年から中学生にぜひ手にとってもらいたいですね。 | ||||
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「永遠の仔」「家族狩り」など長編の小説が多い天童作品のなかでは 短く読みやすい作品です。 従来の重いテーマではなく、「誰しもが抱えているココロの傷」をテーマにしているため読み終わりも重くはなく爽やかな風が吹くようです。 天童荒太が気になっているが、時間がない。読めるか不安な人にはよい本かと思います。 | ||||
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相方から「あまり面白くないかも・・・」と渡された。 正直、評価は1から始まった。 でも「星5つ」で終わる、暖かい本です。 高校生の息子に「絶対読めよ」と渡しました! | ||||
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好きな作家は何人もいる。その中で尊敬もしているのは天童荒太だけかもしれない。 包帯クラブ今までの作品とは違う角度から心の傷を書いている。 生きていれば楽しいこともあるけど、それ以上に傷つくことも沢山ある。 傷の痛みは主観的なもので本人にしか分からないから、 他人から見たら大した事がないように見えても、傷ついた本人は痛い。 いつもなら傷にならないことでも、その時置かれた環境や精神状態によって傷の深さも違う。 傷を分かってくれる人が周りにいたら一人で苦しんでいるよりも、癒されるし救われる。 (最近、友人関係で傷ついたことがあったから、この本が心に響いた。 何かが解決したわけじゃないけど包帯を巻いてもらえた気がした。) 人は人に傷付けられ、人を傷つけるけど、人に救われるんだなぁ。 たまに包帯クラブを読み返して、心の傷を癒しフィルターをつまりを取り除くようにしたい。 | ||||
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包帯クラブとは、精神的な傷を負った場所に包帯を巻いて心を癒そうとする、高校生の集団です。 心に傷を負った場所に包帯を巻いて、心を軽くするという行為はやや空想的ですが、文章が巧いので物語にすんなりと入り込めます。 また、心の傷を扱った小説は多々、主人公の言動が鼻に付いたりして共感がしにくく、感情移入が難しいのですが、本書は登場人物のバランスが良くて最後まで引き込まれて読めました。いま生きづらさを感じている方にオススメです。久しぶりに読んでいて胸がズキズキしました。 | ||||
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自分の部下から「部長はヤサシクない」って言われるんだけど、どうしてかよく分からないでいます。 3〜5年くらいのタームで、最もバリューが身に着くようにしているつもりですが、どうしても伝わらない。 でも、この本で分かりました。 傷ついていることを認めてあげれば良いんですね。 「包帯クラブ」は、フィクションだけど、ホントの話みたいです。 そして、登場人物が「日本人」を意識しながらも「日本」に固執しないところも、良いですね。 | ||||
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最初に断っておくと従来の天童ファンが全員歓迎できるものかといえば必ずしもそうではないと思います。まずミステリー要素はないし、神経を震わせるような恐怖もない。つまり、今回は「家族狩り」や「永遠の仔」にみられたような角度から“人間の本質”を抉り出そうとした作品とは全く違うのです。 ただ、何が天童小説たらしめるかといえば、やはりどれだけ“人間の本質”を描いているのかということでしょう。今回は確かに“抉る”というような暴力的な描き方はしていないが、天童作品たるそうした要素は少しも損なわれていません。むしろ、従来に比べ、ずっと現代的な“人間”、或いは“若者”を掘り進めた結果、こうした作品ができあがったのではないかと思います。 その因果もあってか、本書に若干“軽い”印象を受けるのも確かです。しかしそれはテーマに由来するものの方が大きいと思います。物語の冒頭にもありますが、これは「たたかわない」物語だからです。そしてこの点がまた“従来の印象”を覆す部分ともなっています。これまでの天童作品とは真逆の描き方で、天童氏は人間の弱さや誰しもが持っていて然るべき人間の傷を新しい小説の形で訴えたのです。 これは先に述べたように“現代たる”物語だと思います。しかし時代に関係なく、確かに普遍的な人間、そして弱さを描いている小説です。これを読めば、少なからず慰められた気になる人も多いのではないでしょうか。かくいう私もその一人です。私はこの天童氏の新しい小説を、傷付いた経験のある多くの人に読んでもらえたらと思いました。 | ||||
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人は誰でも、生きていれば傷つく。 他人から見れば、どんな他愛のないことにでも。 そんなことで傷ついたんだ、ということを周りには悟られたくなくて、自分も認めたくなくて、傷から目をそらす。 と、その傷は化膿し、ぐちゅぐちゅと膿んでゆく。 やがて、突拍子もない死に走らせたりするくらいに。 他愛のない傷を傷として認めよう、そしてその傷に包帯を巻いてあげよう。 傷を傷として認めることから、その傷は少しずつ癒され、再生されていくから。 と、これはそんなお話。 これ、本当に天童作品か?というくらい優しく、自分の中にあった無数の小さな傷にしみていく。 でも、一つ一つの物語はきちんと「痛み」や「つらさ」を伝えている。 安直な癒しや慰めではないあたりが、天童作品の天童作品たるゆえんだろうなあ。 今までの天童作品を、「重すぎて辛い」と思っていた方にオススメします。 | ||||
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天童荒太の作品は、やはり面白いと思う。 この「包帯クラブ」は、本の形式も新書で、その分文章も短いのだけれども、その短い文章の中にも濃い人間の要素で、決して一般のメディアでは触れられない部分を大胆に綴っている。 自分が、いつの間にかこんな人間になってしまったのも、この本を読めば、なんとなく分かってくる。きっと、どんな人にもこの本は共感されると思う。 キレイごとじゃなくて、本当の日本人を感じ取れる作品。 | ||||
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天童荒太は新潮文庫から書き下ろし改訂版の「家族狩り」を出して以降、よりスタンスを明確にしてきたと思う。ミステリ作家ではないのだ。救いのない理不尽な世の中に生きる我々の苦しみを滾々と小説という媒体で詳らかにし、答えではないけれど、ヒントのような処方箋を読者に訴える。そのため道徳の時間のお話を拝聴しているような、宗教的な気配も漂う。「なんだか説教くさいなあ」とひかれてしまうリスクを内包したギリギリの境界線上で物語が構成されている。安易に鵜呑みにしてもいけないだろうと思う。こういう考え方、感じ方もいろんなものの中のひとつにはあるだろう、という距離感が必要だ。だが最終ページで目頭が熱くなり、心打たれていることに気がついた。 | ||||
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好きな作家は少なからずいる。 尊敬している作家もいる。 しかし、信頼できる作家の数はそう多くはない。 天童荒太は、私の中でそんな「信頼できる」作家の中の一人だ。 この人はどうしてこんなにも人の心の痛みがわかるのか。 おそらく、彼自身が物語の中の登場人物になって書いて行くからなのだろう。そして、心の奥深くの痛み、苦しみ、喜びを我が物として感じるという作業を必要とするがゆえに、寡作なのだろう。 ある精密機器の製造で有名な地方の高校生の話。 彼らは心の傷がある場所に包帯を巻いていく。 その情景がとても鮮やかだ。美しい。 | ||||
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等身大の少年少女たちの柔らかな心が、大人といわれる年齢になった私の中に蘇ってくるようでした。この国では報道されない、世界の痛みを自分が少しでも背負えたらと自分なりに画策して実行するディノ。そして、大きな力に抵抗できずに傷を負った自分や友人に包帯で傷を覆う少年、少女たち。自分と他人の違いはいったいなんだろう、上から見下ろすのか、下で上を仰いでいるのか。町を見下ろす、そして世界を見下ろす、高いビルの上からただの自分を想像するとき、もっと人は優しくなれるのかもしれない、とふと感じる一冊でした。無力なように見える一人一人がほんの隣人にできること、そして、その延長線になにかがあるのかもしれないと、小さな可能性を見出せたような気がします。 | ||||
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この本のサイズはあまり好きではないです。 新書ブームを意識しすぎ。 ただ内容はすごく意味があると思いました。 傷ってけっこう毎日のように負う気がします。 最近はなんだか特に人間同士がどうもね。 つまらない本が多いけど、天童さんは見るとこを見てるなと思う。 人間が人間のことに無関心になったらどうにもならない。 あとは読んでください。 | ||||
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