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あふれた愛
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あふれた愛の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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哲学的に構えるのではなくて、素朴に考えてみる。「愛ってなんだろう・・・」本書に収録された4つの物語を読み終えて、ぼくが最初にしたことだ。自分の中では「愛」だと信じていたことが、独善的であり世俗的であり体面的なものに絡み取られて、本来の姿を失っている場合もある。相手を傷つけ、そして自分も傷つかないと、「愛」の空白に気がつかないかも知れない。また「愛」がそこある故に哀しくなったり、つらくなったりすることもあるだろう。一見理想的に見える夫婦と赤ん坊。中年男性と喫茶店でアルバイトをしている娘。繊細すぎる心根を持った男と女。未亡人と青年と彼の彼女。彼らが直面する、理不尽でもあり、至福でもある「愛」のカタチを、天童荒太は大きなやさしさを持って見事に描き出している。 | ||||
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4つの話は、あまりにも私の感覚に近いという点で衝撃的だった。まるで自分が主人公になったかのような錯覚に陥った。と同時に、私のような生き方でもいいんだ、と少しだけ自信が持てたのが嬉しかった。『やすらぎの香り』のように、「何も言えなくても、無理に何かができなくても・・・いいんだ。なんとか、やっていける。(後略)」そう、自分に言い聞かせながら、一文字一文字かみしめるように読んでいった。天童荒太さん、心の安定剤をどうもありがとう。 | ||||
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