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あふれた愛
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あふれた愛の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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| 表題のとおり、人間への愛にあふれた短編集です。最初私は友人から借りて読みましたが、どうしてももう一度読みたくなり購入しました。とくに作者は精神障害者に対する考察にすぐれていて、この短編集でも「うつろな恋人」という傑作を書いています。 | ||||
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| 母親の入院している病院で天童荒太氏の小説を知り、診療の待ち時間に一気に読みました。小説家の経歴などは一切知りませんし、白紙の状態ですが、仕事、仕事とあくせく働き、人間関係で板ばさみになった中間管理職の共通した悩みがあり、ふとしたきっかけで家庭が壊れてしまい、気づくのが遅くなって精神を病んでしまった人の気持ちがよくわかっている、この人はこういう経験があるんだろうか?そんな疑問が頭を過ぎりました。子供に対する目線は、文章にも表れているのですが、対等で限りなくkやさしく、心の揺れというのか、愛情を注ぎすぎてコップからその水があふれ、「覆水盆にかえらず」のことわざのごとく、タイトルもベストマッチでした。 | ||||
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| 哲学的に構えるのではなくて、素朴に考えてみる。「愛ってなんだろう・・・」本書に収録された4つの物語を読み終えて、ぼくが最初にしたことだ。自分の中では「愛」だと信じていたことが、独善的であり世俗的であり体面的なものに絡み取られて、本来の姿を失っている場合もある。相手を傷つけ、そして自分も傷つかないと、「愛」の空白に気がつかないかも知れない。また「愛」がそこある故に哀しくなったり、つらくなったりすることもあるだろう。一見理想的に見える夫婦と赤ん坊。中年男性と喫茶店でアルバイトをしている娘。繊細すぎる心根を持った男と女。未亡人と青年と彼の彼女。彼らが直面する、理不尽でもあり、至福でもある「愛」のカタチを、天童荒太は大きなやさしさを持って見事に描き出している。 | ||||
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| 4つの話は、あまりにも私の感覚に近いという点で衝撃的だった。まるで自分が主人公になったかのような錯覚に陥った。と同時に、私のような生き方でもいいんだ、と少しだけ自信が持てたのが嬉しかった。『やすらぎの香り』のように、「何も言えなくても、無理に何かができなくても・・・いいんだ。なんとか、やっていける。(後略)」そう、自分に言い聞かせながら、一文字一文字かみしめるように読んでいった。天童荒太さん、心の安定剤をどうもありがとう。 | ||||
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