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あふれた愛
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あふれた愛の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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彼の本は出版された頃ある程度読んでいるのですが、当時は結構面白いなと思っていましたが、今読むと違和感、拒否感が先立って痛いなぁ。不器用とかこころが傷ついたなどの形容詞に妙に引き込まれ、あるある感がかなりあったような記憶があるんですが、今回は登場人物の言動がバカバカしく思え、いやな印象の方が強かった。 | ||||
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夫婦やカップルをメインにした恋愛劇なのだが、どうにもどちらか、あるいは両方に 問題がある男女ばかりで、読んでいていらつかされる部分も多い 設定的には面白そうな作品もあるのだがどうにも盛り上がりに欠け、 突然人が怒ったり泣いたりするのでやや面食らうシーンも多い この作者の作品であることを考えるとやや平凡なできかもしれない | ||||
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四作品からなります。 それぞれ内容は異なります。 「とりあえず、愛」 育児ノイローゼの話。作者はわかって書いているんでしょうけど、旦那の方が気配りが無さ過ぎ。世の旦那さん達は、奥さんの事これほど大事にしてないんだろうか?最近は夫婦で育児、と言うのが当たり前のような気がするのですが、そうじゃないんでしょうか。僕としてはかなり違和感がありました。 「うつろな恋人」 最近は心を病んでいる人に対する理解も増えているでしょうし、こんな馬鹿なことをする男がいるとは思えませんが、まぁこう言う馬鹿はいるんでしょうなぁ。この小説の中の医療スタッフの行動が疑問と言うか、適当すぎ。実際にこう言うシチュエーションでこうなることは無いでしょう。医者がもっときつく止めます。そこに違和感。 「やすらぎの香り」 心を病んだ二人がともに立ち上がっていく話。 これは良い話でした。 「喪われゆく君に」 主人公が幼すぎますが、登場人物の行動それぞれに違和感はなく、最後に主人公も成長します。これも良い話です。 「とりあえず、愛」「うつろな恋人」の違和感はちょっと良くないなぁ。不自然すぎる。 面白いんだけど、これだけの主題を持ってくるんであれば、もっと上手に書ける気がします(と言うか書ける人がいると容易に想像できます)。 と言うことで星三つ。 天童荒太は「永遠の仔」がドラマ化されて騒がれすぎていたので、ちょっと敬遠していましたが、直木賞を取ったので短めのを読んでみました。 敬遠する作家では無い気がしますが、積極的に大長編を読みたくなるほどの魅力は感じませんでした。 「悼む人」はそのうちアマゾンで安くなったら読んでみようかと思います。 | ||||
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全編に病的なものが関係してます。 のっけから主人公のオジサンの病気が私と同じで・・・私は好きになった人にも、他の人にもこんな仕打ちはしませんよ(>_<)これは、個人の性格です。 いい話もあるし、悲しい話もありましたが、私的にはイマイチだったかなぁ。 なんか痛かったです。 | ||||
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『とりあえず、愛』天童荒太が描く夫婦像は屈折している。妻は子供の面倒をみて、夫は仕事に邁進する。二人の会話には愛情は感じられず、というよりも夫の受け答えには愛情は感じられない。それは『家族狩り』の主人公でも同じだった。自己中心的なこんな夫では今の夫婦はもたない、当然である。案の定二人は離婚する。ここからがあり得ない話なのだ。男の側からの理想。しかしなぜだろうかあり得ない話なのだ、涙がこぼれてくる。こんな自分でもこんな不完全な自分でも愛してくれる妻がいる。だから僕らは生きていけるのだ。『うつろな恋人』天真爛漫な彼女の振る舞いに惹かれていく心の病気を持つ男。だが彼女もまた、心に深い闇をもつ女性であった。しだいに彼の行為はエスカレートしていく。間違い無く最初は純愛だった。しかし彼には止める事が出来なかった。そして、ずっと付き合っていた彼女が記憶喪失を起こしてしまった、永年連れ添った妻が痴呆を患ったようなそんな哀しさが漂う。 | ||||
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天童荒太は癒し系である。精神分析や臨床心理学などの症例を読んでいることが文脈から明らかであるし、心の傷を埋め合うような人間関係を彩るように、植物やら草花の描写が随所にちりばめられている。「近代的自我」の崩壊が云々されてもはや久しいが、傷ついた現代人の心をくすぐるような話の展開はやや表層的でもある。全体にテレビドラマ風だが、最初の「とりあえず、愛」が、沙織のけなげにも気丈な性格が良く出ていて素敵だ。 | ||||
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今までの天童氏の小説からすると、なにか物足りなさを感じてしまいそうです。しかし、それだけに日常的に身の回りで繰り広げられていてもおかしくはないような内容ばかりです。例えば、冒頭の「とりあえず愛」は、音羽で起きた主婦の幼児殺しを思い出してしまいます。そのほかにも、仕事で体の感覚を無くした中年男、エリート教育に心を病んだ女性のよりどころ...。普通に生活している日々のなかいつそのバランスが壊れてもおかしくはない。 やんだ現代社会における、そんな警告を静かに放つ作品だと思います。 | ||||
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