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悪霊島
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【この小説が収録されている参考書籍】
悪霊島の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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他のレビュワーの言うとおり、横溝全盛の頃の勢いは無く、ただ長いだけで金田一の代表作とは言い難いですね。 それにカバーの絵面だけで、犯人のアタリがついちゃうのはどうかと・・・。まぁ犯人の意外性を売りにはしていないんだろうけど。 | ||||
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上下巻読んで、よい背景と登場人物がそろっていたのに、惜しいなぁというのが最初の感想です。 島の雰囲気と人物描写は相変わらず生き生きしているので、読むこと自体は苦しくありません。 しかし事件がすべて計画的ではないので、トリックも何もありません。 一つでも犯人との知性対決があればと思いました。 本文で金田一も言っていますが、「推理ではなく憶測」が当たっちゃったという感じです。 しかも結構決めつけ。たとえば最初に出てくる被害者の最期の言葉ですが、 今回の結果なら、自分なら「あいつ」とは言わず「あれ」と言うと思うし、瀕死の人が比喩表現満載でしゃべるかな、など。 また他の方も書いていますが、同じ文章が出てくることが気になりました。 こういう本も金田一、ということですかね。 | ||||
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最近、金田一耕介がちょっとしたマイブームになっていて 映画で見たものから順番に読んでいる最中で 上下まとめての感想です 映画で観ているので、頭の中になんとなく粗筋が入っているため 映像を描きながら読んでいたんですが 結論から言うと、上下二冊にせずに1冊でまとめた方がよかったのではと思いました 同じ描写、同じ台詞、同じ場面の描写が多くて、 「あれ?これと同じ文章さっきもなかった?」 何度そう思ったことか。 読み忘れた部分を思い出すためにしては頻度が高すぎて せっかくの流れがそこで途切れた形になるのが残念です 違和感もいくつかありました 鍾乳洞の中での捜索は、 八つ墓村を経験しているなら紐を使うことは頭にありそうですが 別の人物がその方法を取ったことに驚いたり、 目撃証言だけの情況証拠に頼ることが多すぎて 数多の凄惨な事件を見てきた金田一にしてはお粗末かなという気もします ネタばれになりますが、初読で姉妹の一人が殺された理由がわかりませんでした 再読してみます エピローグのように余韻の残る部分は好きなんですけどね | ||||
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週刊文春1980年 総合7位 金田一耕介の最後の事件『病院坂の首縊りの家』の発表後、2年後に本作品が世に出たことになる。「ぬえの鳴く夜は恐ろしい」のキャッチフレーズで有名な映画化が、比較的すぐに開始されたらしいので、映像ありきの作品と思えてしまう。『病院坂の首縊りの家』でかなりガッカリしたので、本作品の方が、まだしもとは思うものの、往年の迫力は失われている印象が強い。なにせ、殺害現場に”見立て”がないんで、キーワードはちりばめられているものの、作者の特徴である練り上げたどろどろ感が、ほとんどない。過去の作品の寄せ集めのようにも見えて、早く先を読みたいという気にさせてくれなかった。面白くないわけではないけれど、なにせ、金田一シリーズですからねぇ。絶頂期の作品と比較するのは酷かもしれないが、前作で終わっていた方が良かったんだろう。残念。でも、70歳代でここまで書けるってことは、大作家ってことなんだよなぁ。やっぱり。 | ||||
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昭和53-55年に執筆されたもの。著者が70代の後半に入ってからの作品でありながら、この重量感。 ちなみに金田一ものとして最後に書かれた作品である。 瀬戸内の島を舞台に、金田一と磯川警部が活躍するというもの。上巻は導入部といった感じで終わってしまうのだが、それでも、思い返してみれば殺人がいくつも起きている。このあたり、殺人を防げない金田一ならではといったところか。 また、磯川警部が岡山言葉丸出しになったり、私生活がさらされたり、なんだか扱いがひどくなったように思う。別人かと見まごうばかりだ。 『獄門島』の雰囲気に近く、どうしてもだぶって見えてしまう。 | ||||
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横溝正史が休筆時代に十年がかりで考えただけあって、細部まで伏線が練りこまれた労作だと思う。しかしながら、冗長な箇所が非常に目立ち、どれほど長くても2/3に抑えるべきだったと感じられてならない。 嵐の夜の殺人、ずぶ濡れの蓑、シャム双生児など、鮮烈なイメージを喚起される道具立てに事欠かないが、最大の問題点は、クライマックスの緊張感のなさだろう。大勢で物見遊山のように、犯人のところへ押しかけたのではせっかくのスリルも台無しである。これも著者の、登場人物に対する優しさゆえだろうか?キャラクターたちを孫のように可愛がり、不憫な思いをしないよう慈しむ余り、こうした展開を選んだ気がしてならない。残念だ。 | ||||
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