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カリスマ
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【この小説が収録されている参考書籍】
カリスマの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 41~50 3/3ページ
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全編を通して描かれる洗脳の過程とその結果は、私自身にその実体験が無いため荒唐無稽のものに感じられる。が、その洗脳し洗脳される登場人物たちの内面の葛藤に共感を覚えてしまうほど、そこでの心理描写は実にリアリティに富んでいる。これこそが、本書の真髄である。お下劣な性的描写に惑わされること無く読んで欲しい。 | ||||
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新堂さんの作品はどれも人間の「闇の感情」を部分を描いたものが多く、この作品はカルト宗教になぜ人は惹かれるのか?をテーマに書かれています。カルト宗教はいかにして人の心をコントロールするのか?なぜ人はそれを信じるのか?が読み進むうちに理解できるとともに、その可能性は誰にもあるのではないか?と恐怖を感じるハズです。これほどの恐るべきストーリーにはなかなか出会えません。身震いするほどの傑作です。 | ||||
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重量感たっぷりの上下巻2冊に描かれているのは洗脳、宗教の実態。読書というよりも映像を見ているような描写が巧みでとても読み進みやすい。所々に散りばめられた下品さ・低俗さには嫌悪感さえも感じたけれど、下巻を半分以上読んだ頃には読むのを止めることが出来ないほど嵌まりこんだ。終盤の二転三転する展開は見事としか言いようがない。 | ||||
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新藤冬樹はそのほとんどの作品で人間の負の部分、すなわち脆さ、弱さ、醜悪さ、おぞましさといった部分をこれでもか、とぶちまける。そこに救いはかけらもない。登場人物は自身の醜さをを最後の一かけらまで晒し、そして壊れていく。 そんな小説が面白いのかと思われるかもしれないが、これが面白いのである。 最初は嫌悪感を抱くかもしれない。しかしやがて新藤ワールドに引き込まれ、どっぷり漬かってしまったら,今度は容易に抜け出せない。全くタチの悪い麻薬のようだ。 この「カリスマ」にも次から次へと醜悪な人物が登場し、目を覆いたくなるような醜態を繰り広げる。しかし彼らのいずれもが己の魂の寄る辺を、救済を、渇望し己の姿と寸分も違わないカリスマを救済者としてあがめていく!。まさに救いが無い。 後半,特に終章あたりはテンポ良く一気に読ませるが、前半から半ばまで少々冗長な気も。 | ||||
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序章に起こるおどろおどろしい展開はちょっとページをめくる手が止まったものの、その後の展開で、このぶ厚い本があっという間に読めました。文体が軽快で、映像的で面白い。かつ、人物の心の声が爆笑できる。電車の中で声を殺して笑いをこらえるのに本当に苦労しました。主人公のカリスマがなんだか、おまぬけで、なんでこんなやつなのにメシアとか言われているの?信者たち気がつけよ!!おいっっ!!とひとり突っ込みしたくなるくらい洗脳の力って絶大ですね。それはわかりました。下巻が楽しみです。 | ||||
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終わりなき復讐ゲームに講じる、哀れな[カリスマ]。信じたいものを信じる、人間のさが。新興宗教・トラウマ・○○を救う会…、同時代的なトピックが満載で、一瞬ボルテージは上がるものの、下品な状況描写と言葉使いによってところどころで我に返させられ、最後まで没頭することはできませんでした。 | ||||
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このカリスマは自分の脳の中で文章が即座に映像に切り替わり、気がつけばその世界に引き込まれていた。 文字数が多いのだか全く気にならずに読み終えており、 映画化になると原作を超えるのはかなり難しいと思われる。 それほど、凄まじい文章が読者自身の作るであろう映像に現れるだろう。しかし、非常に現実的であり世界に入り込み過ぎるとあなた自身がカリスマとなるであろう。 | ||||
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現代の悪の極みを描き続ける著者が挑んだのは、カルト宗教による洗脳の実態。読者は登場人物と同じ洗脳を体験できる。圧倒的なディティールと誇張されカリカチュアされた人物と行動。気を抜いて読むことのできない重量感。ただ、この著者といい、宮部といい高村といいディティールにこだわって長大な小説を書くのだが、もう少し圧縮してくれないと一日では読めない長さで、日頃、ヘッドラインしか読まない身には息切れがした。救いのない極悪非道を描く著者だが、何となく前作「無間地獄」と今作の話の運びが似ていて食傷気味。 | ||||
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新興宗教に狂った母の凄惨な心中場面から始まる本書。著者のパワフルな筆致に、読者はあっという間に“カリスマ”神郷の欲望の闇へと引きずり込まれるに違いない。さえないサラリーマン城山と神郷の壮絶なバトルを予感させながら、怒濤の勢いで下巻へと突き進む! | ||||
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教祖・神郷とウダツのあがらないサラリーマン城山の麗子をめぐる攻防戦に、頁をめくる手が止まらない!そして、驚きのクライマックスへ…。私たちは決して予定調和的なカタルシスを得ることはできない。その後味の悪さがいい。 | ||||
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