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カリスマ
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【この小説が収録されている参考書籍】
カリスマの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全53件 21~40 2/3ページ
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物語のスタートの描写が中々にエグイ。 己をカリスマとして祭り上げ、欲の限りを尽くすに至った幼い時の事件は身の毛もよだつほどの凄惨さです。 そのスタートをまともに正面から読みきったとき初めてこの物語は始まると言えます。 | ||||
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読み始めはテーマも登場人物も面白く、ずんずん読み進められたんだが・・・ 洗脳時の描写や登場人物の心理描写など、あまり説明っぽく、そしてしつこすぎて読み飛ばす箇所が増えていく。 非常にリアルで、詳しく描写されているのだが、繰り返し同じ様な表現が多すぎて読み進めるうちにどんどん醒めてしまいます。 非常に残念! | ||||
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闇金がテリトリーだった新堂冬樹が「新興宗教」を描く。 衝撃的な家族の描写から始まり、儲かるメカニズム、 そして息子の中学受験の為に「神の郷」の合宿へ向かう城山麗子と言う話で上巻は締め括られている。 一方で分厚いページ数が指しているように少々間延びした感もある。 しかし私の親戚に「エホバの証人」に入信した一家がおり、彼らの家庭と この小説の登場人物の描写を見るとあながち懸け離れてはいない。 緻密で、しっかりと考証した上で描かれていると感じた。 聖者の様な振る舞いをする教祖の実態も実に情けなく愚かでコミカルに思える。 | ||||
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闇金がテリトリーだった新堂冬樹が「新興宗教」を描く。 衝撃的な家族の描写から始まり、儲かるメカニズム、 そして息子の中学受験の為に「神の郷」の合宿へ向かう城山麗子と言う話で上巻は締め括られている。 一方で分厚いページ数が指しているように少々間延びした感もある。 しかし私の親戚に「エホバの証人」に入信した一家がおり、彼らの家庭と この小説の登場人物の描写を見るとあながち懸け離れてはいない。 緻密で、しっかりと考証した上で描かれていると感じた。 聖者の様な振る舞いをする教祖の実態も実に情けなく愚かでコミカルに思える。 | ||||
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宗教ブームの時には実際この様な内容があったのだろ。 しかし、どのように洗脳し信者を獲得したのか、その運営・管理体制が余すところなく描かれている。オススメの作品です。 | ||||
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狂気の人間の恐さ、騙される人間の弱さ、世の中の救いのなさなど、読んでいて気分が悪くなる箇所もありましたが、著者の筆力で一気に最後まで読んでしまいました。 ※途中、読むのに夢中になって電車を乗り過ごしてしまったほど。。。 読後に強くかつ重いインパクトが残り、それはあたかも自分がカルト宗教への入信から脱退までを経験したかのような何か疲労感に近いものが数日残ります。 ここまで人間を抉り出すような作品を書いた著者に敬服です。 | ||||
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狂気の人間の恐さ、騙される人間の弱さ、世の中の救いのなさなど、読んでいて気分が悪くなる箇所もありましたが、著者の筆力で一気に最後まで読んでしまいました。 ※途中、読むのに夢中になって電車を乗り過ごしてしまったほど。。。 読後に強くかつ重いインパクトが残り、それはあたかも自分がカルト宗教への入信から脱退までを経験したかのような何か疲労感に近いものが数日残ります。 ここまで人間を抉り出すような作品を書いた著者に敬服です。 | ||||
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タイトルの表題と新堂作品として手にとりましたが、タイトルのイメージと内容に違和感がかなりありました。どちらかというと教祖の変態性・遍歴を表現した作品だと考えました。上巻の半分で読むのをやめました。おかしいなぁ・・・ 他の作品は面白いのに・・・・・ | ||||
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先が気になり読み出したら止まらない。人間の浅ましさ、滑稽さそしてもろさが渾然となった迫力のある文章が続く。ただ登場人物たちの視点が女=性の対象という泥くさいところがあった。セックスや女性に対する描写が気持ち悪い。それはリアルな男性の視点なのかもしれないがグロテスク。 | ||||
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カリスマ、それは魂を支配する存在... 人は弱い、故に一人では生きてはいけない。常に自分を導いてくれる存在を求めている。小さなころは親、教師等に絶対的なものを感じるが、成長するにつれてそれが崩れていく。指針がなくなり不安なときにそれを示してくれる人に出会えたら...それが全ての始まりなのではないだろうか? 盲目的に何かを信じるということは、自分で何かを考え選び取るよりも簡単なのだろう。そんなことを本を読み終え考えてしまった。 | ||||
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結構なページ数だったのですが、眠るのが勿体無い位で一気に読み終わりました。結構面白かったです。でも、なんだか物足りない気持ちが出たのも否めません。人間のありとあらゆる”欲望”に関しては、凄くドロドロと描かれていたのは、よく理解出来ます。そして、人間は何かに”依存”していないと生きていけない。カルト教団のようなものも永遠に無くなる事はない。そういう事が、ひしひしと感じられて、それはそれで良いのですが…どうしても、薄っぺらい感じがしたんですよね~。特に神郷。ここまでの団体の教祖(メシア)にまでなった人間なのだから、もっと”素晴らしさ”の部分も強調して欲しかった。氷室のような人間が、あそこまで心酔してしまう程の人間なわけだから、もう少し、読者に対して説得力のある神郷の”神の面”も描いて欲しいなーと感じてしまった。だから、ラストの方も、なんだかしっくりこなかった。無理やりのどんでん返しな気がしてならない。それならば、スマートに終わらせても良いんではないかな?って個人的には少し感じました。 | ||||
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結構なページ数だったのですが、眠るのが勿体無い位で一気に読み終わりました。 結構面白かったです。 でも、なんだか物足りない気持ちが出たのも否めません。 人間のありとあらゆる”欲望”に関しては、凄くドロドロと描かれていたのは、よく理解出来ます。 そして、人間は何かに”依存”していないと生きていけない。 カルト教団のようなものも永遠に無くなる事はない。 そういう事が、ひしひしと感じられて、それはそれで良いのですが… どうしても、薄っぺらい感じがしたんですよね~。 特に神郷。 ここまでの団体の教祖(メシア)にまでなった人間なのだから、もっと”素晴らしさ”の部分も強調して欲しかった。 氷室のような人間が、あそこまで心酔してしまう程の人間なわけだから、もう少し、読者に対して説得力のある神郷の”神の面”も描いて欲しいなーと感じてしまった。 だから、ラストの方も、なんだかしっくりこなかった。 無理やりのどんでん返しな気がしてならない。 それならば、スマートに終わらせても良いんではないかな?って個人的には少し感じました。 | ||||
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千ページ超えてたんですね。上下一気に読んでしまいました。 美しく愛情に満ちた最愛の母親を新興宗教に身も心も奪われて、狂気に身を宿していく「人を笑わせることの上手な少年」。彼が自分自身を宗教家として演出し、信者を囲い、嘘八百を並べ立て「全く信じてない教義を人に信じ込ませて」暴利を貪る。性欲を貪る。結果として高度な洗脳の体系を作り、病気の家族を持つ者と、子供の受験に悩む親に、フォーカスして自分の子供時代の復讐を「神」に対して果たしていく。このドロドロの強欲、満たされない屈折した愛情、かすみ見える虚無、、そしてあら削りながらも、説得力をもたせるべく、読者すら洗脳しかけない、しつこくてダイナミックな描写。 おもしろい。 いや、そもそも、テーマと中を流れるドロドロしたものを、実におもしろおかしく書いている。教祖が「素」なのだ。教祖が自分自身の信者を徹底的に「バカ」にしている。自分で騙しておきながら、相手が信じていることに驚いたりしている。その内情描写が笑える。サリン事件を起こした宗教団体がイメージとして浮かんでくる教祖や幹部連中の描き方で、フィクションであっても、裏側を垣間見たような気になる。コミカルで、バイオレンスで、もの哀しくて、エロティックで、怒濤の群衆活劇でもあり、神々しいまでの虚像であり、、、のめり込んだ。落ち着き、静的、緻密さ、、、以外のすべてが盛り込まれているような本だった。 | ||||
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上巻と比べると格段にテンポはよくなりスムースに読める内容にはなってはいますが、それでもやや間延び感はありますね。でも上巻の気だるさが嘘のような急展開の連続に、最初からこのテンポだと良かったのにと思います。 ラスト近くのどんでん返しに次ぐどんでん返しに終盤のたたみかけはやはり新堂さんの迫力有る筆力には興奮させられる事間違い有りません。 ノベルズ版はラストに加筆がされ、まさに大胆な変更が成されています。しかし、本当にそれだけ。それまではハードカバー版と何ら変更点は有りませんでした。 内容、テーマなどは本当に面白いものなので、個人的には加筆だけよりも、修正削除などをして、全体的な再構築したものを期待していただけに残念でした。贅肉をそげば傑作になるのは間違い無い作品だと思いますので、文庫化の再にはぜひ、リスペクトを!!! | ||||
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確かに面白い内容。とある宗教団体を舞台(どう見ても○ウ○心理教がモデルとしか思えない)に凄まじいまでの人間の醜さ弱さが描かれています。序章の圧倒的迫力には、そすがに新堂さんの作品と思いましたが・・・・。 いかんせん表現がくどい、くどすぎる。あの話しの内容で、2段詰500ページ弱と言うのはどうだろう。なんとも心理描写がくどいのだ。話が進まない変わりに、延々と主要登場人物の心理面ばかり描き込み、またそれがほとんど同じことを繰り返し書いている。このテンポの悪さはなんとも致命的なほどの欠点と言っても過言ではないでしょう。まさにそれこそ作者の意図する「洗脳」かもしれませんが、ただのページの水増しにしか思えませんでした。 長けりゃいいってもんでもないのです。内容はいいのだからマコトに惜しいとしか言いようがありません。 | ||||
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人間のあらゆる欲望を究極に書き綴られています。久々寝る間を惜しんで読んだ本です。最後まで読み終わり、どんでん返しをふまえ、また上巻から読見たいのですが、少し間を置いているこの頃・・・。“もうやめて!”といいたくなるくらい、欲望を突き詰めて突き詰めた人間を描写しているところを読んで、改めて、自分自身又は誰しも持っている、深い欲望の恐ろしさを知りました。あすすめです!! | ||||
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上下巻を通して感じたことですが、ルビの使い方が非常に気になりました。読みづらいというか著者の意図が露骨に透けてしまうというか・・・。さらにしつこいほどに繰り返される登場人物の心理描写が読んでいてストレスがたまりました。そんな場面で必ずと言っていいほど無理矢理なルビが繰り返されていて気が散るのもストレスの一因でしょうか。ストーリーとしては最後のどんでん返しの場面も含めて面白いとも思うのですが、個人的にはそれ以前の文体になじめず読んでいて非常に長く感じる小説となりました(実際長いですけれど)。 | ||||
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後半にかけてストーリーも盛り上がり当然ですが上巻よりもページを めくるスピードは上がります。 しかし、話が進むにつれ人物描写がだんだん極端になってきて 共感ができなくなるし現実離れしてきます。 後半にかけて「いないよこんな人」という感じが徐々に強くなって きます。例えば、重要な登場人物の一人・城山氏(夫)ですが確かに 気が弱い人物なのでしょうけれど「人気俳優の実物大の看板に気に入 らない上司の顔写真を拡大コピーして貼り付けてめちゃめちゃ殴る」 ってこんな人いますか?漫画みたいじゃないですか? 宗教がらみの内容は深刻なのですが、ドタバタコメディーを読んでい るようです。 あまりにストレートな性的表現も内容を漫画チックにしている 要因か。 最後のどんでん返しなどは楽しめましたが以上の理由で星2つ。 | ||||
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「神の郷」と言う宗教法人の教祖・神郷宝仙が主人公である。しかし彼は神を信じておらず、教祖たちのことをカモだと思っている。その彼の右腕となっている氷室誠二は家柄も良く高学歴だが、教祖に心酔しきっている。そして、神郷が毒牙にかけようとする旅行代理店の店長・城山信康の妻・麗子が、「神の郷」の「悟りの会」に参加するまでが上巻に描かれている。 教団内で好き勝手なことをし、化けの皮が剥がれないよう努める神郷、彼に騙されていることを疑いもしない幹部教徒も含めた信者たち、嫉妬深くて情けない城山信康の言動などが、新堂冬樹ならではの筆致で書かれている。しかし、この作品で描かれる人間の醜さには、嫌悪よりも滑稽感が漂う。特に教徒の前で咄嗟に取り繕う神郷宝仙の描写は秀逸である。(下巻のレビューに続く) | ||||
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(上巻のレビューの続き)下巻は、保身のために非情な手段を執る一方で、滑稽な感のぬぐえない神郷、神郷と一体化することを求め、淡々と任務をこなす自分自身に厳しい氷室、どこまでも醜態をさらし続ける城山信康、「悟りの会」の異常な雰囲気などの描写が秀逸である。 「悟りの会」では麗子の心の闇も明らかになり、神郷の計画が順調に進み始めた一方、脱会カウンセラー・武石藤夫率いる「覚醒会」と「神の郷」の戦いも熾烈を極める。最後には正義が勝つと思ったのだが、やはりどんでん返しが…。しかし、出来過ぎの感がしないでもない。よって☆は4つ。 | ||||
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