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カリスマ
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【この小説が収録されている参考書籍】
カリスマの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 1~20 1/2ページ
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我孫子さんの殺戮にいたる病が好きな人ならハマると思う | ||||
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上下あり、この「上」は助走と思った方が疲れません。昔ちょっと読んで疲れたことを思い出し、本当に長くて面白い本が読みたいと思ったとき、真っ先に浮かびました。カルト宗教がメインテーマですが、現在の世の中の話題とは全く無関係です。そして後半に入って、最後の最後のどんでん返しのすごさまで、読み通す気持ちがなければ挫折するかも、と思い。「おすすめ~~」などと簡単には言えません。 | ||||
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上を読み通して、それから下も読むと、しばらくしてどんどん面白くなってきます、最後はびっくりします。全編を通して「力なき男」の背伸びが、痛々しく、それが隠し味になります。上下読み通すことが全体把握で、面白かったと思える条件かと思います。長さがすごいです。 | ||||
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恐らくオウム真理教の麻原彰晃をモデルにしたと思われるカルト宗教団体の教祖、神郷宝仙を中心にした上下巻合わせて1300ページの長編です。 デカダンス、ブラックユーモア、エロス、男のファンタジー、ドロドロ、と言ったキーワードがふんだんに詰まった作品で、たまにこういうのを読むのも気分転換になります。 新堂冬樹の小説の中でも「無限地獄」と本作「カリスマ」は、その悲惨さとエグさと共に人間の業、原罪を描き出したベストかと思いますが、本作「カリスマ」は「無限地獄」ほど残酷さはありません。 本作のストーリーは、神郷の少年時代、聖母マリアのような美しく優しかった母が、カルト宗教に洗脳され、父親ともども凄惨な死をとげたことに深く傷つき、自分自身が教祖となって社会に復讐してやろうとするとろこから始まります。 数多くの信者がその犠牲となりますが、その中でも中心となるのが富豪の父を持つ城山麗子で、神郷は母に生き写しの麗子を我が手中に収めようとするのがストーリーの主軸です。 新堂冬樹の独特な面白さは、どうしようもなく心の卑しい男の描き方で、主人公の神郷も表面上は万能の絶対神として君臨しているものの一般教徒がアクセスできない鍵のかかる部屋で色欲滅失の行と称して女性信者を肉欲の餌食にする超最低の人間ですが、万能神を演じる確信犯であり、思考能力とデマカセのコミュ力が極めて高く、神郷の意のままになった教徒に対してコンプレックスや性欲のはけ口にしたり、殺人までやらせてしまう恐ろしい人間です。でも、幼少期の優しかった母の思い出が忘れられず、城山麗子の腕に抱かれて子供がえりするような側面もあって、新堂冬樹のキャラ作りはなかなか用意周到です。 神郷に妻の城山麗子を奪われる旅行会社店長の城山信康のキャラも強烈で、卑屈、臆病、卑怯、嘘つき、妄想癖に加えて、自分の妻や子供に対しても必死で見栄を張る姿や猿芝居がバカすぎて何度も笑えます。とはいえ、同時に、自分を含めたどんな男にも必ず存在するサラリーマンの矮小な感情をえぐり出されるような感覚を呼び起こされ、共感する自分に卑屈になります。 本作を読んでいて、そのエロさ、エグさが、マルキ・ド・サドの「ソドム120日」を想起させました。おぞましきグロさについては、サドの小説には及ばないものの、姑息でエゴに塗れた内面の心理的表現や、どうしようもなく俗でイヤらしい比喩表現などは、サドの上を行ってると思います。 また、神郷の宗教団体の修行の様子など、あながち荒唐無稽とも言えないものがあり、例えば、色欲滅失として女性信者の肉体をもてあそんでいたのも現実に近い話であり、実際、麻原彰晃はダーキニーという選ばれた女性信者を周りにおいてハーレムのようにしていたそうです。 優しく美しく、夫や子供想いの城山麗子が、教団の合宿として閉鎖空間の中で、寝る間もなく徹底的にダメ出しをされ、人格を破壊し支配するテクニックについても、オウム真理教のやり口をよく研究されているように思えました。 また、神郷の教団の敵として教徒の頭に刷り込まれる「円卓評議会」は恐らくフリーメーソンをモデルにしていますが、フリーメーソンによる人類支配の陰謀を信じている人も世界に数多くいるようです。 最後100ページの怒涛の展開と終結は、かなり強引ではありますが、それまで読んできた1200ページの積み上げが一挙に赤く炸裂し、コメディタッチは消え失せ、新堂冬樹独特の阿鼻叫喚の地獄絵が繰り広げられます。 | ||||
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三段階ぐらい違う意味の恐怖を感じました。 途中読みたくないシーンが続くとホントに心が折れそうで、最初に出会って、かれこれ10年以上かけてやっと今日読み終わりました。読んだあとはいやー。学んだ。。。って感想なのですが。 | ||||
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正直、とんでもない圧力を感じる作品でした。かつて世界を震撼させた、オ○ム真理教にヒントを経て描かれた作品だと思います。 Wikiには作家の新堂冬樹氏のジャンルは「暗黒小説」と云う記載がありましたが、この作品はまさに暗黒小説と言うのにふさわしい内容です。ただし、氏は一方で、自分は読んだことはないのですが、純愛小説も書いていらしゃるようで、ファンの方は前者を「黒新堂」、後者を「白新堂」と呼ぶのだとか・・・面白い! 本作は、まさに狂信宗教家の話なのですが、2/3位までは、本当に「胸糞が悪くなる」ようなカルトな新興宗教団の話で少々読むのが辛いです。最後の1/3位で漸くその化けの皮が剥されることになるのですが、そこからは圧巻!今までの進行が嘘のような激しい展開となります。そして怒涛のエンディングに・・・。読了後も、え!という驚愕の事実に唖然とはしますが、決してスッキリする作品ではないです。(救いも全くと言っていい程ありません・・・。) 改めて、人は、エゴと言うのでしょうか?弱さと言うのでしょうか?如何に他人の視線に縛られて生きており、結果、その事に関してどれだけ救いを求めているのか?ということを思い知らされました・・・。 神郷宝仙はとある宗教法人のカリスマ教祖。教祖とは名ばかりで、実は金、権力、女に目が無いインチキ教祖。身内の人間が健康を損ない藁をも掴む気持ちでやってきた罪のない人間や、受験に悩む親たちを次々に洗脳、下僕とし、金を吸い上げて行く。そんな教団に不幸にして目を付けられてしまった、しがないサラリーマンの妻。教団は妻を洗脳するものの、サラリーマンは偶然知り合った宗教団体から脱会させることを生業にしているカウンセラーに助けて貰い、壮絶な葛藤の末、妻を取り戻します。その過程で教団は殲滅・・・・したかのように見えたのですが・・・(怖) 兎に角、戦慄の作品です。黒社会を垣間見てみたい方にお勧めの一冊です。最後の1/3まで到達できれば、間違いなく止められなくなる徹夜本です・・・。 | ||||
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*新書版のレビューになります! 家族の病を治したい、子供を一流中学に入学させたい。 そんな人たちの弱みにつけこむ勧誘方法で、「神の郷」は設立から十年、二千人の教徒を有する宗教法人に成長した。 教祖の神郷宝仙は、金銭欲や性欲などあらゆる欲望の滅失を説く一方、自身は三百五十億の金を教徒から毟り取り、六百人の女性教徒と関係を持ち、理想の女性と巡り会うものの、 敵となる脱会カウンセラーに頭を悩ませていた。 『洗脳』を武器に普通の人たちの人生を貪り食い尽くす、怪物たちの物語。 以上、そんな作品です(^-^*)/ 滅茶滅茶面白くて思わず徹夜で分厚い上下巻を1日読破しました! 悪魔の宗教『オウム真理救』がモデルのようですが、 「神の郷」はあくまでも教祖の金銭欲と性欲と愛情を得るためのものであり大量殺人とは無縁なので、怖さは薄めです。 それでも、要素を絞り込んだターゲットたちが洗脳されていく過程は恐ろしいものであり、今後の予防のためにも読むべき価値があります! また、下巻から教祖や被害者旦那の卑下だったり間抜けな一面がクローズアップされ、コミカルな雰囲気になりますが、 そうする事による対比で、より読者に『洗脳されてはいけない!』と伝えているように感じました。 事前に何となく気付いたどんでん返しも面白く、 単行本や文庫とは異なる、新書版のみの加筆された別のラストも見事に圧倒されました!(本来のラストを読むために単行本は明日借りる予定) ただ、教祖が洗脳した女性教徒と性行為する場面が何度かあるので、性が一切駄目な方には無理な作品かと思います。 また、『洗脳の怖さ』に関しては、今作品(2001年)の8年後に作者が出版した『殺し合う家族』の方が圧倒的に恐ろしく作品の完成度も極上でした。 怖いサスペンスというジャンルに関しては、『殺し合う家族』を超えるものは誰にも無理なんだろうなという気にもなりました。 その分、今作品は気軽に 『洗脳の怖さ』をコミカルさも交えながら読めるのでオススメです(*^-゜)⌒☆ ベクトルは少し異なりますが、『殺し合う家族』と同じく、怖いサスペンスの神作品でした! | ||||
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充実した内容で、価格以上の価値があったと思う。テーマに沿っており、十分な説明がなされていた。 | ||||
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充実した内容で、価格以上の価値があったと思う。テーマに沿っており、十分な説明がなされていた。 | ||||
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充実した内容で、価格以上の価値があったと思う。テーマに沿っており、十分な説明がなされていた。 | ||||
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カリスマは、新藤作品4冊目でしたが、すごく面白かった。だまされた主人公の本は沢山読んだけど、これはだます側の本。主人公の行動一つ一つの描写というか文体がすごくリアルで、もしかしたら笑いながら書いてるんじゃないかと思うほど笑いました。 面白いので電車で読むとき一人で笑って恥ずかしくなるほどでした。この本は私が読んできた本の中で最高傑作です。 | ||||
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物語のスタートの描写が中々にエグイ。 己をカリスマとして祭り上げ、欲の限りを尽くすに至った幼い時の事件は身の毛もよだつほどの凄惨さです。 そのスタートをまともに正面から読みきったとき初めてこの物語は始まると言えます。 | ||||
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闇金がテリトリーだった新堂冬樹が「新興宗教」を描く。 衝撃的な家族の描写から始まり、儲かるメカニズム、 そして息子の中学受験の為に「神の郷」の合宿へ向かう城山麗子と言う話で上巻は締め括られている。 一方で分厚いページ数が指しているように少々間延びした感もある。 しかし私の親戚に「エホバの証人」に入信した一家がおり、彼らの家庭と この小説の登場人物の描写を見るとあながち懸け離れてはいない。 緻密で、しっかりと考証した上で描かれていると感じた。 聖者の様な振る舞いをする教祖の実態も実に情けなく愚かでコミカルに思える。 | ||||
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闇金がテリトリーだった新堂冬樹が「新興宗教」を描く。 衝撃的な家族の描写から始まり、儲かるメカニズム、 そして息子の中学受験の為に「神の郷」の合宿へ向かう城山麗子と言う話で上巻は締め括られている。 一方で分厚いページ数が指しているように少々間延びした感もある。 しかし私の親戚に「エホバの証人」に入信した一家がおり、彼らの家庭と この小説の登場人物の描写を見るとあながち懸け離れてはいない。 緻密で、しっかりと考証した上で描かれていると感じた。 聖者の様な振る舞いをする教祖の実態も実に情けなく愚かでコミカルに思える。 | ||||
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宗教ブームの時には実際この様な内容があったのだろ。 しかし、どのように洗脳し信者を獲得したのか、その運営・管理体制が余すところなく描かれている。オススメの作品です。 | ||||
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狂気の人間の恐さ、騙される人間の弱さ、世の中の救いのなさなど、読んでいて気分が悪くなる箇所もありましたが、著者の筆力で一気に最後まで読んでしまいました。 ※途中、読むのに夢中になって電車を乗り過ごしてしまったほど。。。 読後に強くかつ重いインパクトが残り、それはあたかも自分がカルト宗教への入信から脱退までを経験したかのような何か疲労感に近いものが数日残ります。 ここまで人間を抉り出すような作品を書いた著者に敬服です。 | ||||
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狂気の人間の恐さ、騙される人間の弱さ、世の中の救いのなさなど、読んでいて気分が悪くなる箇所もありましたが、著者の筆力で一気に最後まで読んでしまいました。 ※途中、読むのに夢中になって電車を乗り過ごしてしまったほど。。。 読後に強くかつ重いインパクトが残り、それはあたかも自分がカルト宗教への入信から脱退までを経験したかのような何か疲労感に近いものが数日残ります。 ここまで人間を抉り出すような作品を書いた著者に敬服です。 | ||||
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カリスマ、それは魂を支配する存在... 人は弱い、故に一人では生きてはいけない。常に自分を導いてくれる存在を求めている。小さなころは親、教師等に絶対的なものを感じるが、成長するにつれてそれが崩れていく。指針がなくなり不安なときにそれを示してくれる人に出会えたら...それが全ての始まりなのではないだろうか? 盲目的に何かを信じるということは、自分で何かを考え選び取るよりも簡単なのだろう。そんなことを本を読み終え考えてしまった。 | ||||
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結構なページ数だったのですが、眠るのが勿体無い位で一気に読み終わりました。結構面白かったです。でも、なんだか物足りない気持ちが出たのも否めません。人間のありとあらゆる”欲望”に関しては、凄くドロドロと描かれていたのは、よく理解出来ます。そして、人間は何かに”依存”していないと生きていけない。カルト教団のようなものも永遠に無くなる事はない。そういう事が、ひしひしと感じられて、それはそれで良いのですが…どうしても、薄っぺらい感じがしたんですよね~。特に神郷。ここまでの団体の教祖(メシア)にまでなった人間なのだから、もっと”素晴らしさ”の部分も強調して欲しかった。氷室のような人間が、あそこまで心酔してしまう程の人間なわけだから、もう少し、読者に対して説得力のある神郷の”神の面”も描いて欲しいなーと感じてしまった。だから、ラストの方も、なんだかしっくりこなかった。無理やりのどんでん返しな気がしてならない。それならば、スマートに終わらせても良いんではないかな?って個人的には少し感じました。 | ||||
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結構なページ数だったのですが、眠るのが勿体無い位で一気に読み終わりました。 結構面白かったです。 でも、なんだか物足りない気持ちが出たのも否めません。 人間のありとあらゆる”欲望”に関しては、凄くドロドロと描かれていたのは、よく理解出来ます。 そして、人間は何かに”依存”していないと生きていけない。 カルト教団のようなものも永遠に無くなる事はない。 そういう事が、ひしひしと感じられて、それはそれで良いのですが… どうしても、薄っぺらい感じがしたんですよね~。 特に神郷。 ここまでの団体の教祖(メシア)にまでなった人間なのだから、もっと”素晴らしさ”の部分も強調して欲しかった。 氷室のような人間が、あそこまで心酔してしまう程の人間なわけだから、もう少し、読者に対して説得力のある神郷の”神の面”も描いて欲しいなーと感じてしまった。 だから、ラストの方も、なんだかしっくりこなかった。 無理やりのどんでん返しな気がしてならない。 それならば、スマートに終わらせても良いんではないかな?って個人的には少し感じました。 | ||||
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