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兇眼
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兇眼の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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本書は『時には懺悔を』で活躍した探偵会社アーバンリサーチの面々が再び登場するシリーズ第2作だが、彼らは脇役に回っていて、今回は過去に傷を持つ一人の男とその男に興味を持ったノンフィクションライターの女が主人公となっている。いや、もしかしたら主人公(たち)は、大人社会に叛乱を起こし、自らの「共和国」を築こうとした子どもたちかもしれない。どうやら著者はこうした子どもたちの叛乱劇に相当肩入れしているようだ。 最新作『裸者と裸者』でも近未来の日本に子どもだけの軍隊が現れている。(その上巻のサブタイトルは「孤児部隊の世界永久戦争」である。) この世界を救済するのは弱者やはぐれ者とされている人々であり、子供たちなのだと言わんばかりだ。 著者は短いセンテンスと乾いて簡潔な文章という、ハードボイルド探偵小説のフレームを借りながら、実は子どもたちが主役なのだという独自の小説世界を造形している。 | ||||
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