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ボトルネック
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ボトルネックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 1~20 1/3ページ
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読後が鬱と言うことで読んでみたが、全てが不完全。 作品としても、キャラクターも、設定も、深堀り、構成、展開、全てです。 居ないはずの姉がいて自分がいない世界、という設定はいいと思います。ただ、平行世界はいたるところでネタにされてるのでそれをどう昇華するか。結果として、ただ出しただけという印象。 主人公の生い立ちや置かれている状況を既に最悪なものを用意し、さらに恋人の子も家庭状況、現状を悪くしておく。この前設定だけで鬱要素は完成です。その内容も不倫に借金、死と捻りもなく在り来り。 そも主人公は自己認識で「全て受け入れられる」と何度も語っているが、まるで受け入れられていない。どちらかと言うと常に感傷的で、拒絶しているのに澄ましている。だから浅い。 高校生にもなった子が、何年も不倫を続ける親にうっすらでも期待しているのが不気味、その歳ならもっと現実を見ているし嫌悪を抱く。 その両親も、不倫の一番の被害者は子供だろうに、被害者(主人公)に指摘されたらキレて、何年も裏切り続けていたくせに被害者(姉)に駄々こねられたから『子供の為』に寄りを戻すとか、展開に無理がある。 あと、露骨に兄に対して嫌悪して自覚もしているのに「全て受け入れられる」は矛盾じゃないのか。 作者の中では子供は何歳だろうが無条件に親を信じていて、今までどれだけ最低な行為をしていようが取り繕えば受け入れるものだと思っているのか。 それこそ想像力が足りてないのでは。 平行世界で、何もかも姉の手柄に結び付けるのも違和感。 赤の他人のお爺さんと、どう関わっているのか、という流れが無理矢理すぎる。自分と姉が替わっているのなら他が変わっている可能性だってあるだろう。姉の手柄を増やすのための話としか思えなかった。 恋人のことも、その死因も深堀りできるはずのところはまるでしない。 死因となった子について「殺そうと思ったわけじゃないだろう」で終わらせるのは異常。実際、平行世界では死んでるのにそれで見逃すのはおかしすぎる。 最後、主人公が姉と自分とを比べて絶望したところで見計らったように元の世界へ戻される。飛ばされた理由は特に無し、強いて言うなら主人公を鬱にしたかったからとしか。謎に恋人の台詞が出るがその深堀りもなし。 兄への嫌悪も主人公を鬱にするための情報でしかなかった。 (この作者は、ほか作品でも『兄』を貶したがるのでその一環でもあるのだろうと思う) 総論として、やりたい事を結論ありきで書いた作品かと。 | ||||
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何よりも「比べること」の残酷さ。 もしも、自分が生まれていなかったら。その代わり、自分のいるべき場所に別の人物がいたら、 世界はどう変わっていたのだろう。 そんな、知りたくもないもしもを突きつけられた。 | ||||
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誰にも感情移入できない 不快な登場人物ばかり 町の描写だけやたら詳細で人間の方の描写が浅すぎて何の読み応えもない 主人公目線だからかも知れませんがこの作者さん、どれ読んでもこんな感じですね 金に換えられない大事なものを持つ老女に「死んじゃえ」と一足飛びに過剰な悪意を持てるヒロイン それに同意できる主人公 主人公男子は要するに「居ない者」として生きてきたわけですね じゃ東尋坊を選んでも現実は何も変化しないでしょう、今までどおり 飛ぶなり失踪するなり勝手にすれば良いんじゃないですかね | ||||
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パラレルワールドに迷い込む。 そこでは自分が生まれてない世界であり、 代わりに亡くなった兄弟がいたり 生まれていなかった姉がいたり。 パラレルワールドの中では、元の世界では死んでいるはずの人がいて、それは主人公がうまく立ち回れなかったり、姉がうまく立ち回ってるせいであったり。そう主人公が考えてしまうのだ。 パラレルワールドが使い古された設定だし、 作者にたりないのは人物の表現力。どの人物にも全く感情移入できない。 | ||||
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言葉の使い方から、質の悪いライトノベルを読んでいるようでした。登場人物の設定も酷いもので、姉を主人公と逆の性格にするのは、ストーリー上必要だとは思いますが、あまりに御都合主義だと思います。想像力を連呼しては、作者の脳内をまんま姉に語らせている。タイトルのボトルネックっという言葉も別にうまく使われているわけでもなく、夢の剣やら間違い探しやら厨二病感満載。ただ、唯一ストーリーには惹かれ最後まで読んでしまいました。 | ||||
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数ヶ月前読んだ著者の作品「インシテミル」「儚い羊たちの祝宴」がとても面白かったので、図書館で借りてみました。 こちらの作品は正直、期待はずれでした。 着想は面白いと思います。しかし文章が…。ストーリーは重たいのに、妙にライトな会話と世界観が残念。特に前半は読むのが苦痛でした。 | ||||
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色々と、広げて、長編に、なっているけれど、あまり、豊かな、メッセージ性は、感じなかったし、もう少し、短い方が、良かった。あと、句読点の、使い方が、気になった。 | ||||
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著者が金沢大学の出身で、私も同大学出身で金沢が舞台になっていることだったので、購入して読んでみました。(本書の舞台の公園近くに下宿をとっていました。) プロットもほとんど知らないまま(本の裏表紙のみ)で読んでみました。私個人としては構成は非常に面白いと感じましたが、セリフへの比重が重く、背景描写が直接的であまり小説としての非現実を楽しめませんでした。(ある程度抽象的な描写が出てくれば、そこに登場人物の心理を描いたり出来るものですが、金沢は確かに曇りや雨が多いので、そういう描写はされていないと言っても良さそうです。)そのため、はっきり言って本格的なミステリー(?)小説としては楽しめないと思います。 かといって他の米澤作品と比べるとどうかという話ですが、これも微妙かもしれません。オチも腑に落ちませんし、ネガティブな終わり方をするので、同じような作品と思って読むと、後味の悪い読後感を得ることになってしまうでしょう。 そういうわけで、評価が非常に分かれる作品だろうといえます。 もう少し主観を込めてレビューをしますと、あまり楽しめませんでした。なんというか、「姉」が居る世界が、主人公のいた世界や主人公の心理にどう影響するか分かりづらかったし、心理描写よりも行動に重きが置かれていて、登場人物の心理が薄っぺらく感じました。・・・主人公の回想シーンも入っていていいし、会話も読んでいてまずまず読める。だけど、人の気持ってあんまりストレートに読めるものじゃないし(一言でまとめるよりは抽象的にするほうがいいかも...?)、なんでそう分かったの?っていうところも多かったところが気になりました。(仮に)死者との交流をテーマにするとすれば、三島風に輪廻転生とか仏教観を入れても面白いと感じました(仏教観と精神年齢の整合性はともかくとして)。 小説のレビューは慣れていないので大雑把すぎてすいません>< 追記 ネガティブな終わり方をするが、(個人的に)強烈に感情移入をした書籍として「大いなる遺産」(ディケンズ)があります。(分量等が異なるので比較するのは酷ですが)この本は背景描写が徹底的になされており、主人公の心理と結びついています。そういう意味では非常に主人公の気持が読者にも読み取りやすくなっているといえます。 | ||||
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41歳になったからか、全く心には響かず、主人公と同じせいぜい高校生位までならもう少し何か来るものがあったかもしれない。ライトノベルでOK? | ||||
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ボトルネックの意味をまったく履き違えている駄作。 面白くないです。 | ||||
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平凡でチープ。ありきたりでダラダラ無意味に続く。オチもいまいち平凡でした。 そこら辺の中二病患者の頭の中覗いた感じ。小学生高学年から中学生くらいなら何かしら感じられたかも。 短編ミステリーが非常に読みやすく良い文章で、ハッとさせられる瞬間があったので期待して購入したのに残念すぎる。 とんだ青春小説(笑)でした。 | ||||
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当作者を読むのは初めてだけれど、 読み始めてすぐ読み辛い文体だなと思った。 スムーズに眼が字を追っていかない。 読後感も悪かったが 全体として薄っぺらい印象を受けた。 期待して読んだだけに残念。 他の作品も一つくらい読んでみて、 売れている理由を探ってみたいとは思ったが 好きな作家にはなれないかもしれない。 | ||||
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まあ、狙いはわかります。 でも物事ってその時点で最高に賢い選択をしたとしても、結果が最高になるとは限らないでしょ? 塞翁が馬という言葉もあります。 主人公君は要するにやたらと運が悪いだけで、なんでそうかと言うなら、次元移動と同じく、話の都合に過ぎないんですよね。 この作品世界を成立させるには、次元移動以外の部分で圧倒的なリアリティが必要だと思うんですが、ミステリ的な登場人物たちばかりで、どんでん返しのためならともかく、ちょっと説得力を出せるようなキャラクターたちではなかったです。 古典部シリーズは悪くないのですが、ちょっと背伸びしちゃった感じですかね。 | ||||
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初めて読んだ米澤穂信さんの本。 ただ、はっきり言ってそんなに実力がある方だとは感じられなかった。 暇つぶしとして読む本には丁度いいけど、どうにも表現力が貧弱だし、面白い題材を活かしきれていなかった。 登場人物のキャラクターも浅く、人間として浮かび上がってこない。 作品としては乾くるみの「リピート」に似ているなと感じた。 | ||||
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まず、登場人物がみんな中学生離れした会話を繰り広げます。例えるなら、気取った大学生のような会話です。 内容は可も無く不可も無くといった感じで、読む人を選ぶような内容ではないので万人に勧められるものだと感じます。 ただ、終わり方がどうにも投げっぱなしな感が否めない感じになっているのと、どうにもライトノベルを読んでいるような感じの文体でしたので、そういった物があまり好きで無い方は購入を考えたほうがいいかな、と思いました。 | ||||
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思春期ってのは、感情が定まらない時期です。 世界の傍観者という態度で、、無感動・無関心で自分自身を守る。 そんな少年リョウが、ある事件をトリガーとして、平行世界に飛び込み、 自分がいない別世界の可能性を知る物語。 平行世界側の別の可能性として、彼の姉サキが登場します。彼女は元の世界にはいません。 そして、姉の影響か、自身がいない影響か、平行世界の方は色々と上手く回っていて、 リョウは、自分が世界にとってネガティブな存在であった事を思い知ります。 そして彼はどんどん厭世的になっていきます。 自分自身を卑下し、痛めつけ、他人に嫉妬する。 思春期によくある思考に陥ってしまうわけです。 この流れは非常に陰鬱で、読んでいて非常に疲れます。 そして、そのまま結末へと向かいます。 結末への道筋は、強引にな上、筋としても突拍子なくて弱かった。 思春期の感傷を描きながらも、パラレルワールドミステリーも描くとなると、 互いに打ち消し合ってしまい、ボヤけてしまうのかもしれません。 もっとやりようがあったかな。 | ||||
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本屋で物凄くプッシュされていたので買ってみました。 かなり後悔しています。 いつ面白くなるかと我慢して読んでいたら、最後まで面白くならなかったという気分です。 悪い点から先に挙げます。 お話自体がまずありきたりな感じで、舞台装置、テーマなどに既視感がつねにつきまといます。 パラレルワールドに飛ぶという設定が、たぶん一番面白いところだと思うのですが、 その原因や因果関係など特に説明されません。 ただ飛んだだけ、という感じ。 パラレルワールド、という設定自体が物珍しかったころならこれでも許されると思いますが、 いい加減ありふれてきた最近ではこれにもうひと押しないと、私は魅力を感じられません。 ミステリ要素もあるのですが、正直首をかしげたくなるようなものです。 というか、これをミステリと言うなら小説は全部ミステリになってしまいませんか? 詳しく書きませんが、テレビのちょっとしたクイズ番組のような謎解きに思えます。 いえ、テレビでならいいんです。それに、そういう形式のミステリが存在することも否定しません。 ただ、NO.1ミステリという売られ方をしていたのでギャップが大きく、凄くがっかりです。 まだ普通の青春小説だと思って買えば、ショックは少なかったと思う。 青春小説として読むと、サキというキャラクターと主人公のやり取りにややイライラします。 先をぼかして、結論を後回しにするようなセリフ運びが多いんです。 「これは後で話す」とか、「今は言えない」とか。 こういうセリフって現実でも不愉快じゃないでしょうか? 小説の中で連発されると困惑します。 それでも最後にびっくりするような結論か、どんでん返しがあるのならまあ許せるのですがそれはなく。 ただ水増しして伸ばしただけといった印象です。 おそらく作家の中ではすでに結論が全部見えていて、 それをちょっとずつ読者にあらわにしていく…という制作手法を取ったのでしょうが、 読者からすると小出しにされまくっているようにしか思えません。 悪い点ばかり挙げてしまいましたので、良い点を。 まず、文章は非常に巧みです。セリフは置いといて、文章でつっかえるようなところは全くありません。 それから伏線や要素はきちんとまんべんなく展開され、綺麗に回収されます(その結論自体の魅力はともかくとして) これは当たり前のようですが、凄く難しいことだと思います。綿密な設計をされたことがよくわかります。 そういった基礎力はとても高い作家さんだと思いました。 ただ、それでも最初に挙げたデメリットが大きすぎます。 正直、この作家の本はもう定価で買うことはないでしょう。 新潮文庫の売り方にも嫌悪感を覚えました。 誇大広告は結局自らの首を絞めると思うんですけどね…。 文章の基礎力が高いことは素晴らしいのですが、発想やオリジナリティが追い付いていない作家はどうなのでしょうか。 発想だけで勝負していて、文章力のない作家がやたらと叩かれているのを良く見ますが、私はどちらも同罪だと思います。 双方の良いところを持ち合わせたような方が現れることを読者としては期待します。 | ||||
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現在(2012.08.23)店頭では "このミステリーがすごい!2010年版1位"だの "プロが認めた"だの記載された帯付きで販売されていますが、これはほぼ詐欺です。 この作品が2010年に認められたように読み取れますが、そのような事実はありません。 そのような売り方しかできない作品です…内容は推して知るべし… | ||||
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高評価と帯に乗せられて読んでしまったのだけども・・・内容は完全にラノベ。 (登場人物のネーミングもかなり”キテ”いる) しかも内容的にはそれらに比してもかなり薄い方だと思う。 逆に言えばその分読みやすく、あっという間に読了する。 初っ端、嫌世感全開の主人公にまずひっかかかる。 所謂、むせ返るような中二病。そしてこれが物語の縦軸となる。 主人公はなぜかパラレルワールドに飛ばされ、自分の存在しなかったもう一つの世界を体験する。 結果、彼の心中にある「中二病」は補強され、大いに肯定される。 つまりはそういう話。 妙に含みを待たせている物語の結末もあざとい。 これは「毒」などではない。 あまりにも自己憐憫で自己陶酔な「甘い毒」だ。 そしてこの話を物語るのに「パラレルワールド」という大仕掛けは果たして必要だったのか。 自販機で買えるジュースを買うために農園とジュース工場全部を買い取ってみせるようなバランスの悪さがある。 ショートショートならなんとか許せる内容だが、 それ以上のボリュームも感想も得られなかった。 | ||||
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はっきり言ってずっと昔からよくある『中2病小説』。「誰も自分のこと、分かってくれないんだ」「僕は何の役にも立たない、どうしようもない人間なんだ」「僕なんか居ない方が世界はうまくいくんだよ」、そんな甘えた自己主張が最後まで目白押し。確かに、そういうのが好きな人たちが世の中に大勢いることは分かります(エヴァやビデオガールなど)。でも僕には、「そんなウジウジ悩んでる暇があったら働け!」という感想しか浮かんできません。もっと、太宰治や西村賢太のように自己戯画化が図られていれば、僕にも楽しく読めるのですが、これではまだまだ青臭いと言わざるを得ません。 | ||||
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