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インシテミル
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インシテミルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 21~40 2/3ページ
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発売からかなり時間が経過したが、いまだに良く話題に上る作品なので読んでみることにした。私が読んだのはハードカバー版。 結論から言うと、特別すごくもないし、特別ダメなこともない、ごくごく普通のレベルの作品だと思う。クローズド・サークル(CC)ものが好きな本格マニアにはそれなりに受けるかも知れない。ゲーム小説やパズラーが好きな若い人にも良いだろう。しかし、これまでに古今東西の作家達が著してきた多くのクローズド・サークルものと比較した場合、それらを凌駕する作品とはとても思えない。 まず、「暗鬼館」というかなり特殊な建造物を設定したという時点で、マニアを対象にしていることがわかる。それでも、一人一人の人間とその背景などを掘り下げ、微妙な心理面を描き出すなどの努力があれば、もう少し大人も読めるのだろうが、そういう面はない。さらには、この手の本格ものなら当然期待される、最後のどんでん返しなどもない。「やられた!」「これはすごい」というカタルシスも得られない。 もともとが架空の物語なのだから変に突っ込むつもりはないが、たとえば、 ──それだけの高給を出す人は何者なのか。どんな動機でこの「アルバイト」を企画したのか。テレビカメラなども見あたらないというが、どのような手段で被験者達を「モニター」したのか。指一本で示す価値を10億とした人がいたが、そこまでの借金がある人がなぜ自己破産しないでここに来たのか。もともとが破格の時給ではあったが、こまかな説明がおこなわれる以前の段階で、10億というような高い給金が支払われるとどうして期待できたのか。何人もの人が死んだのに、事件にもならずにちゃんと給金が支払われたようだが、その手段は──。 この辺りまで納得できるように書き込んでいたら、もう少し高い評価を与えてもよいと(野暮を承知で)思う。 | ||||
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ストーリーは面白くて一気に読みました。メモランダムの謎めいた暗示と、実際に起こる犯罪とがどう関連していくのだろう・・・と興味深く読んでいましたが、ほとんど関連性がなかったのが少し残念でした。 | ||||
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映画化されるということで、どこの本屋に行っても目につくため、自然と購入に至りました。閉鎖空間における人間の疑心暗鬼的な話はこれまでも数多く存在しましたが、この作品もそこから飛躍することもなく、同種の内容だったと思います。 | ||||
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推理小説の最大の楽しみは、 作者が謎解きモードに入る前に、その犯人を当てることだと思う。 でも、たいていの小説って、一回しか謎解きのチャンスがない。犯人は一人しかいないっていうのが普通やし。もしくは殺意を抱いたグループ。 でも、インシテミルはグループの中でいろんな方向に殺意が飛び交うせいで、 殺人が起こるたびにこっちは推理を楽しめる。 これがものすごいストーリーの推進力を生んでる。 もう、ぐいっぐい読める。 この殺人のなぞが解けた!と思ったら、即座に次の殺人。 そして、最後に物語全体の大きな謎解き。 本当に日本の推理小説なのか?って思うくらいに良くできてた。 これまでに読んだ日本人作の推理小説の中じゃピカいち。 ストーリーが停滞するってことが一瞬たりともなかった。 | ||||
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読了:2010年7月初旬 読書期間:2〜3日 面白くは読み進められるものの 読み終わってみれば 単なるエンターテインメント作品の一種。 ただ、決してツマラナイわけでもないので こういったジャンルを好きな方にはオススメ。 そして 映画を観た方もしくは観ようと思っている方は こちらの原作を読んで多くの事を補完しないと 正直シンドイかもしれません。 心理描写だったり、起こった事象だったり 原作品のKeyPointになっているところを ことごとくCutされているので 映画の駄作さに驚愕必至。 なので 出来れば劇場作品を観る前に原作を読了し 相違点を探すくらいの楽しみ方をオススメします(^^)y | ||||
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う〜〜〜ん。。。。。 読んでいる時には、続きが気になって、犯人が気になって、一気に読めたのですが(文章も読みやすいし)、 読み終わったあとは、えぇ〜!?・・・・・;という感じで。。。 なんだか拍子抜けとゆうか、「え?で??」といいたくなるというか。。 とにかくいろいろ説明不足にも程があるような(動機とかいろいろと) 一人称のせいでちょっと他の人たちの考えとか感情が全くわからないせいもあり、 疑問が残る終わり方。 すっきり感は全くない。 けど、つまらないとも言い難い。。 微妙・・・ | ||||
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ラノベだと思って読めば、なるほどそれなりに面白いかもしれません。 こういう設定もありかな、こういうわかりやすい登場人物もありかなと。 今度から、もっとアニメ調の装丁にしてほしいなと思いました。 | ||||
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正直オチがすごいわけではない。最後どんでん返しが有るのかなと思ったが特になし。でも別につまらなくはない。気になる存在って感じ。この人の作品を読むのは2作目だけどエッジが利いてないような気がするんだよね。 | ||||
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続編を意識しているのか? 暗鬼館の目的や主宰者が最後まで曖昧だった 結構序盤で予想が付いてそのままどんでん返しもなくサクサクいってしまい ミステリというより面白い人間ドラマだった あと主人公が後半急にキレ者になるのが不自然だった | ||||
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米澤穂信によるクローズドサークルもの(嵐の孤島ものともいう)の長編。 米澤というと青春ミステリというイメージが強いが、これはだいぶ毛色が違っている。脱出不能な地下施設でつぎつぎ起きる殺人の数々。動機だけは明解なようで、決してそうでもないというあやふや感。2日目くらいにストーリが流れ出すと、一気に作品世界に没入して最後まで読んでしまうという感じになっていて、一時期はやったノンストップミステリの流れ、という気がする。 一方で、クリスティの超有名作品を彷彿とさせる調度品とか、ノックスからの引用とか、カーの有名作品が引かれていたりとか(そのうち密室殺人講義でも始まるのかと思いましたが)、本格もののマニア向けに書かれたような様子もある。そのあたり、バランスを考えて書かれているのかもしれない。 一点だけ難点をあげるとすると、ストーリ全体を通じて唯一スワナさんが超絶としている理由が、今ひとつ説明不足な気がしますね。エピローグでの意味深な記述も、それを解消してくれていないように思えるし。読後感がいまひとつすっきりしないのが残念といえば残念。 | ||||
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ミステリーのジャンルの中でいわゆる社会派ファンにはなじまない作品です(私もそう)。 暗鬼館なる豪勢な館を建てて、高報酬で人を集め、殺し合いをさせる仕掛け人については、 なんでそんなことをするのか一切語られません。だから現実感がまったくないのです。 漫画の「カイジ」などでも若者らをいたぶる側の理屈は描いているのに、この作品は高報酬のバイトに参加した人々が殺し合いをして、ハイ終わりです。 しかし、カスタマーレビューの評価は全般的に高い。つまり謎解きを楽しむためと割り切って読む読者が多いのでしょう。そんな読者には私のような批判は的外れかもしれません。そういえば、私も一気に読まされたし、正直言って映画を見てみたい気持ちはあります。なんやかんやで星3つとさせていただきます。 | ||||
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映画化される、ということで その前に原作を読んでみた。 よくある「クローズドサークルもの」と思って読み進めると ちょっと違う、ということに気付く。 全体的に見ると少し軽い感じかな? 内容は面白いんだけれど キャラの特徴がいまいちつかみきれなかった。 あれ?この人って誰だっけ?ってのが 中盤まで続いたのはちと困りもの。 登場人物の名前とキャラが一致しないのは 海外モノのミステリーにありがちな感じ? (名前がなかなか覚えられないから いちいち表紙の帯で名前を確認してるのは私だけ?^^;) 映像化されたものを観れば また違った感想を持てるかな? 全体的なストーリーとしては テンポよく進むので、一気に読めたけど ラストはスッキリしたようなしないような…? もう少し掘り下げて書いてもらいたかったかも。 | ||||
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この手のミステリーは 中盤辺りはその後の展開や謎が気になり、かなり引き込まれます。それはある意味当然と言える。結局、評価の別れ所は最終的に種明かしした時に その意外性と整合性、驚きと納得のバランスをどう取れるか。それによって読後感は大きく違ってくる。言うまでもなくより大きな驚きとより深い納得が同時に得られれば読者は感動させられる。 そういう意味では、本作はそれほど優れた作品とは言えないと思う。 少しネタばれになるが、この話の舞台となった奇妙なアルバイトは、心理実験と言う割には、ある意味公平性を欠く明からさまな仕込みがあるし、その実験ルールも中途半端な印象を受ける。ある登場人物の言うように全員何もしないのが一番賢い選択であるのは間違いない。結局 <クラブ>の真の目的は何だったのか?という最も大きな枠組みの部分がよく分からないというのは致命的だ。ただ単に謎めいた話にする為、スリルを演出する為だけに無理矢理作った枠組みという感じがして底の浅さを感じた。 まあしかしそんな野暮は言うもんじゃない。初めに書いたように少なくとも読んでいる間は、その奇抜な舞台設定と、先読めない展開を楽しませてもらったので星三つとさせて頂きます。 | ||||
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何年か前に話題になった作品ですが、今年の秋に豪華キャストで映画化されるということで 手にとってみました。 クローズドサークルもので、様々な名作ミステリーへのオマージュも満載ということで、 「ミステリ読み」の注目を集め、解釈議論で結構エジキになっているところもありますが、 私は個人的に面白いと思いました。 高額な時給でとある実験に参加するというバイトに応募した12名が、謎の閉ざされた実験施設「暗鬼館」に 閉じ込められ、やがて主催者の思惑通り殺人を繰り広げる羽目になるという構図は、設定の意外性や目新しさが 重視されがちな昨今のミステリ界において、久々に王道回帰した作品が読めるという期待感を持たせてくれます。 そして、設定(前提)をベースに、ホームズ以来の帰納、演繹、消去法を使って犯人を絞り込みながら、 メタミステリ的な視点で犯人を特定していくくだりは、古くからのミステリファンの好奇心をかき立てます。 前提との矛盾、動機の弱さといった指摘があるのも事実ですが、作者は初めからそのあたりは目をつむって、 遊び心でガジェットを散りばめ、楽しみながら書いているように思います。 たまには頭を捻りながら作者と推理比べをしてみたい。そんな人にお勧めの一冊です。 | ||||
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まずこれだけの大作を描き切ったということに感心します。テーマとしてはすでに陳腐は部類に入るとは思いますが、あえてそこに挑むという作家の業のようなものを感じました。特にガードというキャラクターの使い方は光っています。ただ、12人の描き分けが出来ているとは思えませんでした。主人公からの目線だけでそれぞれを描き分けるのは至難の技でしょうが、それが出来ていたら10倍面白かったはずです。『ボトルネック』を読んでこの作家が好きになりましたが、正直読む順番を逆にしなくてよかった。綾辻デビュー以後、新本格は人間が描けていない、という批判をうけました。自分は常に新本格寄りでしたが、そういう視点から見てもちょっと12人は多かったのかなという印象をうけました。各々の背景もリアルに迫ってこないので最後のエピソードも深いものがなく、消化不足な感は否めません。 ただ、つまらないわけではなく、一気に読めますし、話題作ですので買って損はないと思います。自分もすぐにこの作家の違う作品を読んでみるつもりです。 | ||||
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高額アルバイト募集で、「暗鬼館」と言う地下住居に集められた12人の男女。召集目的は人間の根源的心理「怒り」の心理観察をする由。自分が犯人と分からない様に他人を殺せば殺す程、報酬が高まると言う設定。期限は一週間。当然、殺戮合戦が狙いだ。各人には部屋の中の箱に一つづつ別種の武器が与えられている。 この設定では、以下の点が興味の的となるだろう。 (1) このゲームの主催者の真の目的は ? (2) 12人の中に主催者が含まれているのか ? (3) 一番の関心事は、最初の殺人のキッカケを作者がどう用意するかである。全員何もしなければ、そのまま終ってしまうし、実際その公算が強い。連続殺人のスィッチが必要な筈だ。となると、(2)の答えは"yes"で、「最初の犯人=主催者」と考えられるが...。 それにしては最初の殺人がアッサリと扱われ過ぎる。何故すぐに各自の武器を調べない ? 犯人が主催者なら複数の武器を持っている可能性もあるが。登場人物間の不信感を理由に胡乱な時間が過ぎて行くが、"そういう場合"ではないだろう。登場人物の造形の不充分さも手伝って、物語の緊迫感を殺いでいる。作者に、主催者を隠そうとする工夫が全く無いのも奇異。誰も主催者に気付かないのも同じく奇異。幾らゲーム感覚と言っても、一連の事件の連鎖に一貫した論理性が感じられない。どうとでも説明が付く状況である。特に、武器のメモランダム中の誤謬が解決に結び付かない点に不満を覚えた。 クリスティの著名作品とアシモフのロボット三原則の他に、作者が加えたオリジナリティって何処にあるのだろうか ? 報酬を掛けた点だろうか ? そう言えば、卑俗な解決だもんなぁ〜。 | ||||
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ゲーム的な設定でのミステリー。 殺人ゲームに参加する12人。ゲーム終了まで逃げることはできない。 勝利すれば大金。それぞれが犯人になるか被害者になるか、名探偵になるか。 ライアー・ゲームの殺人ゲーム版という感じ。 マンガや映画でこの手の話が流行ったせいか、最近、こうゆう設定の作品って多いような気がする。 まったくリアリティはなく荒唐無稽な舞台設定だが、現実的な動機や手口のミステリーに飽きた人にはいいかもしれん。 だが、純粋にミステリーを期待すると肩すかし。 謎解きもやや唐突だし、なるほど、と感心するほどの手口でもない。 あくまで極限状態のなかにある疑心暗鬼の登場人物を楽しむ作品。 こうゆう設定の作品は意外に多いので新鮮味はない。 なんだか読んでいて既視感があった。 貴志祐介のクリムゾンの迷宮とか。 バトル・ロワイアルもその類だろう。 犯人とラストはやや意外だったかも。私の予想はハズレ。 予想どおりというような退屈な終わり方ではない。だから星3つ。 | ||||
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私はミステリー作品はそれほど読まないのですが、 最近読んだ中では特に典型的なミステリー作品だったのかなと感じます。 序盤から中盤までは「これからどうなるんだろう?」という思いで 一気に読み進んでしまいました。 ただ、後半〜終盤にかけては主人公が突然証拠品を探し当てたり、 ややおいてけぼり感があったように感じました。 ごく個人的には定価で買って損したかな・・・と思ったのですが、 他のレビューを拝見しますと軒並み評価が高くて驚きました。 全編を通じていわゆる「王道」の推理物作品におけるネタが ちりばめられているようで、元ネタのわからない私にとっては さほど楽しい趣向ではなかったのですが、 「ミステリー好き」の方にとってはそういう部分は思わずニヤリで 楽しめる部分なのかもしれません。 自分には未知の部分を含めた伸び代を考慮し★3としました。 | ||||
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途中までスゴいワクワクドキドキして興奮したが、中盤後半辺りから半ば突然に主人公が金田一少年の様に謎解き名人に変貌してしまい残念かつ違和感を感じた。実に惜しいと思う。 | ||||
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ミステリー部分は良作といって全く差し支えない素晴らしい出来だったが、 登場人物らの動機があやふやで良く分からなかった。 最終章でもほとんど説明されなくて最後までボカされて終わった感じ。 ミステリーファンにとっては良作なのだろうが、 特にミステリーを好んで読まない人間からしたら消化不良に終わるであろう作品だと感じた。 同作者のお菓子シリーズや古典部シリーズと比べてかなり本格ミステリ寄りの作品と言えるだろう。 | ||||
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