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燃える地の果てに
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燃える地の果てにの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 1~20 1/2ページ
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| . 1966年1月、スペインの南村パロマレスに、米軍機搭載の4つの核爆弾が落下。幸い爆発はしなかったものの、ひとつだけが海底に沈んだと思われ、回収出来ていない。米軍は必死にその在処を探すが、この小村にはソ連が送り込んだスパイが潜伏していて、この回収作戦を影からじっと見つめていた。この村にたまさか滞在していた日本人古城(こじょう)邦秋は、この東西冷戦の謀略に図らずも巻き込まれていく……。 ---------- スペイン通のハードボイルドミステリー作家・逢坂剛氏の『燃える地の果てに』の下巻です。上巻と合わせるとおよそ850頁という大長編ですが、リーダビリティの高い逢坂節、謎が謎を呼ぶ展開、息もつかせぬジェットコースター・ストーリーといった具合に、いつもながらの見事なページターナーを大いに堪能しました。 はてさていったい誰がソ連側のスパイなのか――この大きな謎は、まずまずの着地を見せます。その意味では、おおかたの読者を裏切ることも、驚かせることもないでしょう。 ですが、物語のもうひとつの柱である、30年後の織部まさるとファラオナ・マクニコルのスペイン旅は、言葉を失うほどの驚愕のツイストを見せます。800頁に渡って読者であるわたしはいったい何を読まされていたのか。逢坂剛の術中にまんまとはめられていました。優れたミステリーは読者を騙すミステリーであることを、はっきりと証明してみせる長編作品です。 ----------------- 2025年10月3日追記 Movistar Plus+製作の4時間に渡るドキュメンタリー『Palomares』(2021年)を見ました。これを見ると、逢坂先生が相当史実を調べて『燃える地の果てに』を紡いだことがわかります。 ただ、このドキュメンタリーに描かれているその後のパロマレス村の様子を見ると、あまりの悲しさに気分が沈みます。水爆落下事故直後、米軍は汚染土を掻き出して大量のドラム缶に入れて自国に持ち帰っています。その顛末は『燃える地の果てに』にも出てきますが、問題は、この汚染土の処理が全くでたらめだったことです。パロマレス村の土壌でプルトニウム汚染が続いていたことが1980年代に発覚し、以来、村はスペイン政府に働きかけてアメリカにきちんとした対応を求め続けています。ですが求めていたような対応はされず、村人の間に健康被害が出ています。また、水爆落下事故の対応にあたった米兵は老境を迎える年齢になり、同じく放射線による被爆が疑われる病気を発症しています。こうした退役軍人らも、パロマレスでの被爆は認定されず、加齢による発病だと言われて対応がなされていないと言います。 . | ||||
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| . 1966年1月、古城(こじょう)邦秋はスペインの小さな村パロマレスにいた。ギター工房の名手ディエゴ・エル・ビエントに注文をするのが目的だ。だが折しも、村の沖合で給油中の米軍機2機が空中衝突する事故が発生し、搭載中の核爆弾4個が落下する。3個は回収できたが1個は行方不明に……。 30年後の1996年、新宿ゴールデン街でバーを経営する織部まさるは、イギリス人ギター奏者ファラオナ・マクニクルの演奏会に出かけ、エル・ビエント作の幻のギターが用いられていると気づく。そして織部とファラオナは、ビエントを捜してパロマレスへ向かうことになる……。 ---------- スペインで実際に起きた核爆弾落下事件に着想を得て、イベリア半島シリーズで知られるハードボイルド作家・逢坂剛先生が1998年に物した大長編作品です。その文庫版のまずは上巻、430ページを踏破しました。 なんといっても逢坂先生のあのリーダビリティの高い文章で一気に読ませます。 1966年はフランコ独裁政権下ですが、スペインは東西冷戦時代の地の利を活かして米軍の駐留と引き換えに経済援助を得ています。トマト農業くらいしかめぼしい産業がない小村に、核爆弾落下の大騒動が持ち上がり、米軍が乗り込んできて村人たちの喧騒をなんとか抑えにかかります。村人たち自身も地元産業が風評被害を被ることを恐れて口を閉じる一方、UPI通信記者ロベルト・デル・アモルは事実を広く伝えようと情報を村外へ出そうと奔走します。そんななか、どうもこの村にはソ連によって送り込まれたスパイが潜んでいる様子が伺えて――という怪しい展開を見せます。 この墜落事件当時の物語の傍らで、30年後の日本人とイギリス人のカップルがパロマレスに向かうというもうひとつの物語が静かにゆっくりと進行していきます。このふたつめの物語の足取りはとても遅く、上巻の範囲では目ぼしい展開は見られません。果たして物語は今後どのような展開を見せるのか。 下巻へと分け入ってみようと思います。 ====== 1966年の場面で、この核爆弾落下事件を東側陣営が発する国際ラジオ放送がいち早くスペイン語で報じる様子が描かれます。このラジオ放送は実在したスペイン独立放送のことです。スペイン共産党によって設立された反フランコ政権の地下放送局で、1977年まで存在しました。『燃える地の果てに』の中で放送を聞く村人たちが噂するように、当時のスペイン国内では「スペイン独立放送はチェコスロバキアの首都プラハから放送を行っている」と考えられていましたが、その後、実はルーマニアの首都ブカレストから放送されていたことが判明しています。 . | ||||
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| ほとんど読んでいる作家さんの作品なので、ワクワクしながら読みました。一気に読んでしまいたい作品です。 | ||||
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| 舞台のパロマレスの描写が秀逸。本を読みながら実際自分がそこで登場人物の中に入って いるような感触だった。最後の結末は意外で驚いたがそこまでのカタルシスは感じなかった | ||||
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| 配送も早く、丁寧で大満足。 | ||||
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| スペインとギターとハードボイルドと言えば逢坂剛である。 色んな逢坂作品が復刊される中、この作品が復刊されないというのは不思議であった。角川さんありがとう。 1966年に実際に起こった米軍爆撃機同士の衝突墜落事故にフィクションを絡ませ、30年後の舞台とリンクさせるハードボイルドミステリ。物語だけでも凄いのに、最後にとんでもないのが待っている。読者は想像の斜め上から来る衝撃のラストに凍り付くだろう。ミステリ史に残る究極の一撃をどうぞ。 | ||||
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| いままで、何故この作家のさくひんを、よまずにいたのか、食わず嫌いだった、面白い、30年の時代かが交差して、少し、ややこしい、ないようだが、じっくりとよみ進める、と、冒険小説の傑作。 | ||||
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| こいつが全ヨーロッパを破滅させるキーなのか。核起爆装置の電子パーツをスペイン人名工から託されたギタリスト古城邦秋は天を仰いだ。謎あり。たぎる恋あり。壮絶な陰謀あり。フルコースの饗宴のあとに茫然自失の大終局と驚天動地のカタストロフィが待っている。 | ||||
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| 最後の核爆弾一基が見つからない!スペイン上空で核を搭載中の米軍機が炎上、墜落した。事実をひた隠して懸命の捜索を行う米軍。放射能汚染におびえる村人。ギタリスト古城邦秋を待ちうける虎口の数々…。跳梁するスパイの狙いは?過去と現在、二つの物語が衝撃的に融合する。 | ||||
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| なんかねぇ 男の考える男のロマン 男の考えるそのロマンを支える女って感じで なんかねぇ | ||||
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| 米軍の核爆弾紛失事件に巻き込まれた古城は、ソ連のスパイ容疑がかかったギター製作者ディエゴを逃亡させる。そして30年後…… おもろかった( ̄▽ ̄)=3 | ||||
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| 読破、1966年スペイン・アルバレスにフラメンコギターを求めに行った古城は、米軍爆撃機の墜落により核爆弾紛失事件に遭遇!しかもソ連側に情報は筒抜けだった…… その30年後にも2人の男女がアルバレスへ! 二つの話が交錯しながら物語は進んでいく…… オモロイねえ~( ̄▽ ̄)=3 | ||||
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| 密かに逢坂先生の最高傑作だと思っています。 最後のどんでん返しを知りつつ読み直すと更に面白いなんて! | ||||
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| 個人的には最高傑作だと思います。 良くこんなストーリーを考えつくなぁ・・・と本当に感服しました。 一部、映像化を意識しちゃったの?という様なシーンもありますがご愛嬌にすぎません。 | ||||
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| 迅速、丁寧な対応を有り難うございました。また機会がありましたなら宜しくお願いいたします。 | ||||
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| 一読の価値あり!まるで911を予見していたかの要素もあって興味深かったです。 | ||||
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| フラメンコに代表される情熱的な文化を持つスペインは、世界中の多くの人を惹きつけてやまない。逢坂剛もそうした1人であり、日本で最も有名なスペインフリークと言ってもいいだろう。彼はスペインの現在および過去(特にスペイン内戦)と日本人を絡めた小説を何冊も発表しているが、そのつながりにこじつけめいたものを感じることは全くなく、面白いミステリ(ハードボイルド)作品が多い。逢坂剛の作品を読み始めたことで、自分もスペインの歴史に興味を持ち、スペイン内戦に関する本や堀田善衛の著作などを一時期読みふけった。 本作は、スペインと日本に加え、米ソ冷戦という要素まで絡み、決して読者にとって取っつきのいい本ではない。おまけに、本書の重要な鍵となるスペイン・パロマレス村での米軍機墜落事故やフラメンコギターに関する蘊蓄も、私を含めた読者の大半にとってほとんど未知の話であろう。加えて、30年前のスペインと現在のストーリーが2本立てで交錯し、最後に一つの結論に行き着く展開はかなり複雑である。しかし、読者からするとこれだけわかりづらい要素がてんこ盛りの長編小説であるにもかかわらず、一度読み始めたらもう最後まで読み通さずにはいられなくなる。私は最初に本作を読んだ時、結局徹夜して読んでしまった。 特筆すべきは、何人かのレビュアーがすでに指摘されている本作のラストである。最後のどんでん返しはミステリの王道ではあるが、本作のラストの衝撃度は、現存する日本の小説の中でも屈指のものではなかろうか。がつんと頭を殴られたような衝撃を今もよく覚えている。 本作は、上述の面白さに加え、逢坂剛の作品ではおなじみのスペイン、フラメンコ、美女との情熱的な恋という十八番ももちろん健在である。逢坂剛は本作発表後も多くのスペインものを発表しているが、残念ながらこれにまさる作品はまだ出ていない。要するに、本作はありとあらゆる面白い要素がごった煮になった、極上のエンターテイメントであり、未読の人にはぜひこの面白さを味わって欲しい。 P.S. 私はAmazonでelvientoというHNを使っているが、本作を読まれた方ならすぐわかるだろうが、これはこの本から拝借したものである。 | ||||
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| 会話が多いから最初はどうかなと思ったんですが結末には驚きました。 ギターの話も一つの軸ですが、ギターを違う側面から見ることができました。 お奨めです。 | ||||
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| 逢坂剛さんに最近ハマりまして、こちらを読みました。禿鷹→百舌→本作品です。 おみごとです。後半の展開にはあっちへ行ったりこっちに来りと、まんまと騙されました。気持ちよすぎるくらいの騙され方だったので、この気持ちを伝えたいです! 映画化不可能なはずですよね。しかしこの名作を多くの方にしってもらいたい! | ||||
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| 時をさかのぼるアメリカ軍によるスペイン田舎町での核爆弾の行方探しと、 現在における伝説のギターの製作者探し この二つの異なる時間軸に絡む人間模様が最後に一気に交錯します 上手い!思わず唸ります 買って読んで損の無い素晴らしい作品だと思います 読んでよかった | ||||
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