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ウサギの乱
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ウサギの乱の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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霞氏の初の講談社ノベルスからの長編だ。 兎づくしという趣向で兎に見立てた連続殺人を描いた軽いタッチの本格ミステリー長編。 メインのネタは密室殺人だが、これは斬新というより、バカミスっぽいテイストであることを踏まえれば中盤で抜け出しトリックはほぼ分かってしまうだろう。 ノベルス版で360ページもあるかなり長尺だが、薀蓄とかで水増ししている感じで正直このネタでこんなに引き延ばす必要はないのではないか。 まあ、ミステリーとしてはきちんとまとまっているが、出来は標準的である。 | ||||
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普通なら、○○づくしというのは作品を読んでいる内に明らかになってくるものですが、霞流一の作品では逆に、タイトルから内容が分かる、というのが面白い特徴になっています。ウサギといえば月ということで、アポロ計画についての蘊蓄まであるのが楽しいです。動機は意外だし、犯行方法も複雑で、本格としては充分よくできていると思います。本作のオリジナリティは2点。密室から犯人が出るための方法が1つ。これはまさしく「げぇ~!」と叫びたくなるほどモノスゴイ。読んでのお楽しみ。もう1つは探偵役の素性。あとがきから作者自身のことばを借りて紹介すると、「大物俳優にして参議院議員、人気と権力を濫用する名探偵・駄柄善悟」で、冒頭から登場している一人称の警部はワトソン役にすぎません。ただ、どうにもホームズを引き立てるために間抜けなせいか、『フォックスの死劇』の紅門のようなおちゃらけたキャラに見えてしまいます。どう見ても警部には見えません。まあ霞バカミスではこんなリアリティの欠如は大した問題ではないですが。とにかくここまで凄い肩書きの探偵というのはなかなかいないのではないでしょうか。 | ||||
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普通なら、○○づくしというのは作品を読んでいる内に明らかになってくるものですが、霞流一の作品では逆に、タイトルから内容が分かる、というのが面白い特徴になっています。 ウサギといえば月ということで、アポロ計画についての蘊蓄まであるのが楽しいです。 動機は意外だし、犯行方法も複雑で、本格としては充分よくできていると思います。 本作のオリジナリティは2点。密室から犯人が出るための方法が1つ。これはまさしく「げぇ~!」と叫びたくなるほどモノスゴイ。読んでのお楽しみ。 もう1つは探偵役の素性。あとがきから作者自身のことばを借りて紹介すると、「大物俳優にして参議院議員、人気と権力を濫用する名探偵・駄柄善悟」で、冒頭から登場している一人称の警部はワトソン役にすぎません。ただ、どうにもホームズを引き立てるために間抜けなせいか、『フォックスの死劇』の紅門のようなおちゃらけたキャラに見えてしまいます。どう見ても警部には見えません。まあ霞バカミスではこんなリアリティの欠如は大した問題ではないですが。とにかくここまで凄い肩書きの探偵というのはなかなかいないのではないでしょうか。 | ||||
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