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(短編集)
家日和
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家日和の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全124件 61~80 4/7ページ
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まず奥田さんの洞察力に唖然。 そんなこと「あるある〜」というような描写やセリフが本当に沢山! 一話目のオークションの話、サニーデイでは あるあるが多くて大爆笑してしまいます。 三話目の家においでよも微笑ましかった。 四話目グレープフルーツモンスターはちょっぴり切なかった。 全話最高に面白かったです! 日常的なことで こんなに面白く書けるなんて凄過ぎます! 何度見ても面白いでの、 読んで、暫く経ったらまた読んで、 の繰り返しです! | ||||
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・インザプール、空中ブランコ、真夜中のマーチと同じくらい読みやすく 同じくらい楽しめる作品でした。 ・6つの短編を集めた作品ですが、どれもタイトルの「家日和」という テーマがきちんと共通していて、一体感のある一冊に仕上がっています。 ・世の中いろいろとたいへんなこともあるけれど、小さな身の回りの幸せ 家や家族の幸せを優しい目で見つめていけば、楽しく暮らしていける そういう前向きな明るさに溢れた、あたたかい作品でした。 ・その基本にあるのは、小さなことで悩みすぎない、開き直りと、優しさ そういう点は根底で、伊良部シリーズに通じるものがあると感じました。 | ||||
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とにかく面白いです。 読んでる最中何度も「クスクス」「プププ」と笑うことになり、 公共の場ではへらへら笑う自分がちょっと恥ずかしくなります! 人のすることを見て「何だそんなこと」と卑下する人が出てきますが、 その人は後で必ず自己嫌悪に陥るという、 誰のことも非難しないところが読んでて小気味いいところなのかなと思います。 | ||||
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あまり読んだことのない奥田英朗なんだけど、友人に勧められて『ガール』に続いて、読んでみた。 家族のあり方を暖かく、ユーモアたっぷりに描いた短篇集だった。 『ガール』では、働く女性たちの心情を見事に描いていたんだけど、今回は家族。女性の視点の作品もあったけれど、男性の立場から描いた作品も多く、とても共感できた。 収録作品は、次のとおり。 ・サニーデイ ・ここが青山 ・家においでよ ・グレープフルーツ・モンスター ・夫とカーテン ・妻と玄米御飯 どれも、傑作だとは思うが、特に良かったのは、妻に理由も告げずに家を出ていかれた夫の日常を描いた「家においでよ」。 夫は、妻に出て行かれても、途方にくれるわけでもなく、むしろ、束縛から解放され、部屋の模様替えや昔からやりたかったことを満喫するようになる。そんな彼の周りの男性も彼の部屋に集まり、独身時代に戻ったかのような自由な時間を過ごすという設定で、結婚した男性なら誰しもが感じる(少なくとも自分は感じた)、結婚の不自由さを上手く描いている。 その他ではやはり、妻との関係を描いた「妻と玄米御飯」もいい。こちらは、今流行りの「ロハス」への皮肉も込められていrて、とっても共感した。 いい短編集でした。 | ||||
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いくつかの家庭の夫婦の何気ない日常をリアルかつユーモアに描いている短編集です。 ここのところミステリーやホラーものばかり読んでいたせいか、 心が妙にささくれ立っていたのですが、この本のおかげで温かい気持ちになれました。 全編を通して著者の人間に対する優しい眼差しが感じられます。 人はささやかな幸せを求めて、自身を戒めながらも許容して、日々を紡いでいることを実感します。 読後には、ちょっと家族っていいな〜と思える明るい余韻が待っています。 | ||||
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どろどろするのか?というところで一転 ほっとするような本。 奥田英朗さんの本らしく、読みやすくて後味も良い。 | ||||
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すらすら読めました。奥田先生の小説が大好きでいろいろ読んでますが、やはり読後感が爽やかでほっこりした気分になれました。どうしてこんなにも色々な立場の人達をリアルに描写できるのか。女性の心理とか本当にリアルで不思議なくらいです。 | ||||
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短編小説が集まった本ですが、どれを読んでも読んだ後に心が温かくなる。日常にあるストリーが綴られていてイメージしやすく、読みやすい。あっという間に読み終わった。 | ||||
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直前に読んだ角田光代のあまりのサゲぶりにお口直しに読みました、そうして大ヒット!ま、そうよね、だってタイトルがタイトルだもん。自分のウチ大好きで、習い事で週末に出かけなかったらきっと、ずーっと家にいるに違いないあたしは、うっかりしたらちょっとした引きこもりだ。特に絶叫したいほど共感したのは「家においでよ」。自分だけしかいないのにどうして自分が好きじゃないものと一緒の空間にいる必要がある?と、疑問を持ちながらもいろんな事情でそうできないもんだよね?ねね?(誰に問う)その意味この主人公には大共感!うーん、あたしもじっくりと自分の家を見て、考えて、お城作りしっかりとしよう。有給をとって、部屋を片付けようかな。だからって、復活できる元・奥様がいないのは寂しいが(笑) | ||||
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奥田英郎さんの短編小説は、本当に面白いですね。空中ブランコで知った奥田英郎さんの本も9冊目です。『町長選挙』や『真夜中のマーチ』、『ララピポ』では面白かったものの多少の無理を感じる所もあったり、何気ない日常→ひょんな事からてんやわんや→大団円みたいなパターンに逆に嵌ってしまってるような感覚を受けたのですが(真夜中のマーチは長編ですし、町長選挙やららぴぽは、短編とはいえ1冊でひとつの作品という点で、比較できないかもしれないですが)この家日和では本当にいい意味で奥田節が満喫できます。無理がない。特に好きなのは、「ここが青山」、「うちにおいでよ」。日本一、普通の人の気持ちがわかるという触れ込みは伊達でないですね。失業して、働きに出た妻の代わりに主夫をやる主人公が、洗濯物やアイロンに奮闘する姿や、出前を取ったのに、お茶を入れてる間に夫が食べ終わって、すごいムカついたという妻とか、本当に想像にたやすくって、まるで自分が思っていることのように、共感できます。本当に誰にでもある、日常の一こま。「妻と玄米御飯」は「これって奥田さんちのこと?笑」と読ませようとしてるのがわかっていながらも、楽しくハメてもらいました。私も、ロハス・・・というより、オーガニックとかが好きなんですが、「そーなんです、こういうのが嫌で、妄信しないように気をつけてるんです!」という見本を見せてくれました。笑そして、全て最後には、中盤の葛藤や焦りや憤りを消化(昇華)し、主人公が自分の心を捕らえる形での大団円が待っています。この読後感のために、奥田作品を読むといっても過言ではないですね。 | ||||
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今年5月に文庫化。本書にはすでに60本を越えるレビューがあって驚きました。「読まれているんだな」と呟く一方、奥田氏の短編集をすでに何冊も読んでいる自分としては読むことが楽しみでした。一気に読み終えました。何ともいえない面白さ。さすがは奥田さん。「大笑い」でなく「くすっ」と笑ってしまうのが本書の特徴。しかも変な爽快感があります。「いるいる!」とか「あるある!」とか、われわれのごく身近にいる(ある)「ヒト」(「コト」)を実にユーモラスなタッチで描き切っています。紛れもなく傑作短編集です。 全部で6篇の短編を収録。とくに秀逸だと感じたのは「ここが青山」と「夫とカーテン」。前者は会社が倒産した夫が主夫となり、食事、洗濯、掃除に息子の送り迎えなど家事労働を担当することになるのですが、その進歩にあわせて自分の「青山(せいざん)」が家庭でもいいと思うようになるというお話。妻が研究所に復帰して経済的問題は解消しますが、立場が逆転して、妻の家事労働の大変さや面白さに覚醒していく人間心理の変遷は感慨深いです。何事もやってみないとわからないというお手本のようなお話。夫婦の関係が更に良好となり、仲睦ましい二人のあり方も読者に安心感を与えます。後者は夫の破天荒な行動力のなかで夫の知られざる姿、妻としての意味を悟ってゆくというお話。こんな夫に付き合う妻は大変でしょうが、持ち前のポジティブ思考と営業力を武器に果敢に進んでいく夫に勇気づけられる読者もいるでしょう。 何気ないテーマから夫婦・家族のあり方を問う、大袈裟なことではないのかもしれませんが、心に残る作品ばかりです。極め細やかで入念なプロットも効いています。サザエさんの視聴率が常に上位にランキングするのも、やはりほのぼのとした家庭の大切さを誰もが実感するからでしょう。本書を読み終えて、今少しだけ余韻に浸りたい心境です。「家日和」、いいタイトルですね。 | ||||
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短編集。 ちょっとドキドキするけど、基本はハッピーエンド。 明るい未来が開けていきそうな余韻を残しつつ、お話が終わります。 なので、風刺が効いていたりもしますが、安心して読めます。 どことなく、ほっとします。 もっと、こういう感じの話を 沢山聞かせて欲しいな、と思います。 | ||||
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家日和というタイトルからは、どういったジャンルの小説なのかはわからないが、6編の夫婦の短編集だ。夫側からの話と妻側からの話があり、それぞれ日常に起こりそうな話題を取り上げてそれなりに、読み手をうまく引き込んでおりおもしろく読んだ。 それにしても、奥田英朗という作家は、いろんなジャンルの読ませる小説を書く。 | ||||
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“ 家 ”では、急激でドラマティックな事なんてたまにしか起きません。 もしくは緩やかな変化が日々起き、日々積み重なっていきます。 今回の奥田作品は“ ウチ ”もしくは“ カゾク ”で起こるドラマを描きます。 6つの短編の内訳。 『サニーディ』 :ネットオークションにハマる有閑主婦 『ここが青山』 :会社の倒産後、主夫業を天職のようにこなす夫と、 会社に復職し、イキイキと働き出す妻 『家においでよ』 :別居により一人暮らしとなったマンションに、自分の趣味を反映した城を築く夫 『グレープフルーツ・モンスター』 :家に出入りしだした、若い男からインスピレーションを得て、 夢の中で性的欲求を満足させる主婦 『夫とカーテン』 :山師の夫は、事業を思いつく度に仕事を変えていく 安定した生活を望むイラストレーターの妻は、 夫から思わぬ影響を受けていたことに気付く 『妻と玄米御飯』 :夫の小説が売れ出し、生活が余裕が出てきたことで、ロハスにハマる妻 夫も最初は付き合っていたが・・・ 『ここが青山』、『家においでよ』、『夫とカーテン』は いずれも大きなイベント・変化を伴なう物語で、かつ夫婦が主人公です。 お互い違った性格を持つ2人が、それぞれどういった行動を取り、 相互にどういった効果をもたらすかが、見どころです。 『サニーディ』、『グレープフルーツ・モンスター』、『妻と玄米御飯』は より日常生活に焦点が当てられています。 緩やかに調和の崩れてきた家・家庭において、 登場人物は最終的にそれを認め、良い方向へと軌道修正します。 奥田さんは、何らかのピークを既に迎えた人々を描くのがとってもお上手です。 個人的に『ここが青山』に登場する、夫婦の関係は、 短編集【ガール】の『ヒロくん』に出てくる、やはり妻が仕事に情熱を持つタイプながらも、 夫は対抗心も肩肘も張らず、マイペース。という夫婦に似てると思いました。 相性がかみ合っており、どちらも自然体というのが、読んでいてとても気分がよく、 奥田さん自身の、理想の夫婦像ではないかと感じます。 家庭は、人間の関わり合いの最小単位。大事件は、夫婦仲と仕事の不調。 テーマはベタだけと、登場人物の行動は現代的で、奥田作品的な温かみがある。 安心して読めるホームドラマでした。 | ||||
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とっても面白い短編集です。 奥田さんは大好きな作家ですが、本当に文章がうまい。「最悪」「邪魔」「オリンピックの身代金」のようなクライムノベルの長編から、本作「家日和」や「東京物語」「イン・ザ・プール」「ガール」のような短編まで、そのきわめてテクニカルな筆力と巧みな描写力でカメレオンのように書き分け、決して読み手を退屈させない。眠くさせない。 この「家日和」も、ごくごく狭い世間である「家の中」をテーマに織りなされた短編集です。 登場人物の人数も必要最低限、それぞれのキャラクターの行動範囲も必要最低限。というか大半が家の中。べつに大きな事件も起きない、どこにでもありそうな平々凡々な日常。 そういったものを題材にしても、きちんと小説は書けるよ。物語は作れるよ。そんな奥田さんの声が聞こえてきそうです。 その背景にあるのは他でもない奥田さんの才能です。この人の筆にかかれば、冴えないおっさんがちょっと近所のコンビニにタバコを買いにいく情景すら小説になることでしょう。優しくてあったかい短編集ですが、奥田さんの凄みは充分に伝わってきます。 星をひとつ減らしたのは、全体的に作者が時間に追われて書き急いだ部分が多少見え隠れし、若干手前味噌に感じたためです。この人が時間をかけて本気で小説を書いたら、こんなもんではないですよ。 とはいえ佳作であることには間違いありません。読んで損することはないと約束します。新刊で買っても決して後悔はしませんよ。 | ||||
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奥田氏はこのような短編がとてもうまい。 他の短編同様、平凡な生活を営む一般的な人々の日常の心理描写が秀逸。 ネットオークションにはまってしまう主婦や、 妻がロハスにはまって辟易する夫なんてまさに絶妙。 また、ロハス、ネットオークション等、旬の要素も取り入れるのが非常にリアリティーがある。 ま、確かにロハスは胡散臭いw | ||||
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家族の、というか、夫婦の物語、短編集です。 結婚して数年が経ち、生活が単調になりつつある中、 夫婦間に訪れて来た変化を描いています。 こうした日常を女性の作家が書くと、向田邦子さんをはじめ、 立派な先人がたくさんいるためか、展開が読めてしまいそうなこともあるのですが、 男性が書いた本書には新しい刺激を感じます。 本筋とはずれますが、結婚して多くから離れるのは女性ばかりと今まで思っていたのですが、 (実家の家族とか、名前とか、友達との時間とか) 本書を読み、新しい生活のために、男性も随分たくさんのものを倉庫にしまうことを知りました。 | ||||
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ネットオークションを通じてプチ幸せ探しを始める主婦。 会社のリストラから生活が反転した夫婦。 妻に出て行かれた夫の部屋づくり。 刺激を求めた妻の、一風変わった楽しみ。 飽き症の夫と、仕事の神が降臨した妻。 ロハスに目覚めた妻と、それを題材に本を書きたい小説家の夫。 一見、どれも小説の中だけの話見えるが、随所に現実味が盛り込まれている。 その中で共通するのは、「幸せ探し」だ。 ネットオークションを通じて人から評価される喜び。 家事の腕を上げる楽しみ。 自分好みの部屋を作る楽しさ。 おそらく普通の人が求めているであろう、些細で確実な幸せと、それに喜ぶ人の情景を見事に描いている。 すべての話が共感でき、納得できる。 少々ボリュームが少なく感じるが、逆に短いから一気に読み、熱中できる。 この本を読むと、ついつい自分も新しいことを始めてみたくなる。 人を不愉快にしない、とても面白い本です。 ぜひ家で電話線を抜いて、お茶を用意して読んでほしいです。 | ||||
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今日川越のブックファーストで見かけてからというもの、一日で読んでしまいました 私自身、最初は暖かな家族ものを期待して読んだんですが、妙な現実感があって面白いです(笑) 男性目線から見た家庭、女性から見た家庭・・・すべてがこの本に詰まっています。 はやりのものを否定しつつ、嵌っている妻はついつい許してしまう・・・ ビターな面だけではなく、愛する故の葛藤が心に響きます。 | ||||
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実にほのぼのとした本です。「休日の暇なときに日向ぼっこしながら読むのに最適の本」と形容するのが一番ふさわしいような本です。なぜならタイトルにもあるように「家」「部屋」をテーマに本書が構成されているからです。そのためすべてが受動的であり、主人公たちの行動範囲が狭いこともほのぼの感に拍車を掛けているのかもしれません。特別感動したり、ドキドキしたりというものではありませんが、なんとなく心温かくなる本でした。 | ||||
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