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(短編集)

家日和



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【この小説が収録されている参考書籍】
家日和

家日和の評価: 4.31/5点 レビュー 138件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.31pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全124件 41~60 3/7ページ
No.84:
(5pt)

やさしい気持ちに

短編小説集です。

どれも
いろいろな家庭にありがちな
あるいは、あるだろうなと思わせる題材で
登場人物のすべてに
(主人公以外の人物を含む)
「はいはい」とあいのてやら、つっこみを入れたくなるものばかりです。

奥田さんはたぶん
人を観察するのが得意で
しかも
人に対する温かさがあるのではないかなと思います。

だから、現代社会の「そうかなあ…?」と首をひねりたくなるような話にも
そこに愛情と
人間のおかしみを加えて
味わい深い話になっているのではないかと思うのです。

お話は6話
「サニーデイ」
「ここが青山(セイザン)」
「家においでよ」
「グレープフルーツ・モンスター」
「夫とカーテン」
「妻と玄米御飯」

私が特に印象深かったのは
インターネット・オークションにはまっていく主婦を描いた「サニーデイ」

それと、
ロハスやヨガにはまっていく主婦に振り回される作家である夫が主人公の
「妻と玄米御飯」

おもしろかったです。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.83:
(4pt)

愛すべき普通の人が主人公

タイトル通り、家庭を題材にした六つの短編です。
何処にでもいそうな愛すべき普通の人が主人公です。
ただ、ちょっと違うのは自分の幸せに気づく事が出来た事でした。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.82:
(4pt)

家日和

ありふれた人物の、普通の日常を題材にしていて入りやすい上に、
何本か読み進むと「明るい隙間」というパターンが分かってきて安心して読むことが出来た。
そんな期待はしていなかったが、意外にも心がほっとやさしくなる本。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.81:
(5pt)

素晴らしい短編集です

面白い。とても引き込まれました。
気づいたら1晩で読了していました。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.80:
(5pt)

幸せとは

どの短編もおもしろかったです!
いろいろな家族の形があり、それぞれに幸せの形がある。幸せってなるものじゃなくて、気づくものなんだなーと改めて感じさせられました。
読みながらおもしろくて、思わずニヤけるところも多々!!!(笑)
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.79:
(5pt)

心の底からゆったりとリラックスし、癒される一冊

短編小説が6編収納されており、読もうと思ったら数時間で読める一冊を、結構な日数をかけて読みました。
何か一挙に読んでしまうのが本当に惜しくなってしまったのです。奥田英朗の別の世界を堪能できます。

仕事に疲れて帰ってきて、家族との時間、自分の時間を過ごした後、ベッドに入り、一日のことを忘れて就寝したい、、、
そんな時に、この短編を読むと何とも言えない、心地よく心の底からゆったりとリラックスし、癒される気分にさせてくれる一冊です。

そこでは、家族や夫婦、近隣とのちょっとしたハプニング、トラブル、出来事がきっかけとなる物語が繰り広げられるのですが、
決して重くなく、そして凄まじく日常的だが、そこまではなかなか我が身には即座に起こりそうもないだろうことが書かれており、
そのためすごく親しみがありながらも、すごくわくわくしながら読めるお話たちです。

そして、結末は、ほっとしてにやっと笑ってしまうハッピーエンドばかりで、
そのため、精神衛生的にもすこぶる良好で、いい眠りにつくことができます。

個人的には、『家(うち)においでよ』が一押し。
妻に出て行かれた夫が、そのことを気にかけながらも、家(うち)を自分好みの家具やオーディオに守られた城に作り上げていくお話し。
いや、(妻に出て行かれるのは)あって欲しくないが、(自分の城造りは)やってみたいなぁと思ってしまう、
そんな感じでわくわくします。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
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No.78:
(5pt)

ふむ。

日常のちょっとしたこと、確かにそうなのかなーと。
さらっと読めました。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.77:
(4pt)

うまいなぁ

どの作品も ありそう!(でも実際はなさそう)な題材で どんどん読んでしまいます。 とても面白かったので 子どもにも読ませたい、と思いましたが「グレープフルーツ・モンスター」は子ども向けではないですね。 「妻と玄米御飯」自分にも思い当たる経験があり、吹き出してしまいました。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.76:
(4pt)

何というか、より難易度の高い域に達している気がします

ドライに、クールに、そしてシニカルに人を観る、それでいて愛すべき存在として人が描かれている。思わず噴き出してしまいつつも、読後感は心地よい。奥田英朗さんの小説にはそんな魅力があります。

しかし、この作品、これ迄とは違う、何というか、より難易度の高い域に達している気がします。

「空中ブランコ」に代表される、所謂「伊良部シリーズ」は、無垢で動物的な「変人」伊良部の思考や言動がシンプルであることによって、「普通の人々」が如何に人生を難しく生きているか、そんな強い対比の構造の中で、冒頭のような人間描写があります。

また、「ララピポ」では、伊良部のような変人は登場しませんが、「セックス」という「劇薬」をもって、「普通の人々」が如何に愚かであるか、それでも愛でるべき存在であるかが描かれています。

そしてこの「家日和」。
「家」「家庭」「夫婦」・・・となんとも地味なテーマでありながら、それでも、ドライに、クールに、そしてシニカルに人を観て、それでいて愛すべき存在として人が描かれています。

・家族と向き合わずネットオークションで自己承認願望を満たす妻
・自己実現を犠牲にしてきた夫が、別居を機に、自分の城をつくることで男に巻き戻る
・地味な日常にそこそこ満足しつつも、夢の中で非日常を楽しむ女

などなど、一見地味な題材でも、突き放したり近づいたり、斜めから観たり、真っ直ぐ観たりすることで、これ迄通り、否、これ迄以上の味わい深さを感じる作品になっている、また面白い本に巡りあえました、著者に感謝です。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.75:
(4pt)

ブレイク

家においでよが面白かった。これは作者もノリに乗った感じが出ています?(想像)

男ならではの視線!「買います」と言っては自由を一つまた一つ手にしていく様には笑ってしまう。これが独身貴族です!みたいな!

各短編はよくある日常をそのまま文章にしてしまったというような気もするけど、何だかおかしいんだよねと感じるです。

ちょっとコーヒーブレイク的な小説かな。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.74:
(4pt)

味わい深い作品。

この作家の本は初めて読んだのだが、
掲載されている6話全てが面白かった。
生活感溢れる、こまごまとした描写にリアリティがある。
日常の些細な出来事から垣間見える息苦しさや本音。
決して主人公たちと同じ経験をしたわけではないが共感できる。
一見ユーモラスだが鋭い風刺が隠れていて真理をついているからだ。
人間は持ちつ持たれつ。プラスもあれば同じ分だけマイナスもある。
そんな中で懸命に生きる姿がいい。
ただ、もっと先まで読みたい、この先どうなるのかというフラストレーションが溜まるという意味で物足りないのが
残念といえば残念。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.73:
(4pt)

人間の成長には「自信」が必要

初めて読んだ作者の本だけど、なかなかおもしろかった。
 掲載されている6話の話は全て面白かった。

 読んでいて一番思ったのは、「やっぱり自信って言うのは大切なんだな」ということ。
 特に一本目の『サニーデイ』と4本目の『グリーンモンスター』を読んだときにそう思った。

 二つともあることをきっかけに、心も体も若返っていく。
 人間の成長には「自信をつける」という要素は欠かせないものなのだということを改めて思い知らされた気がする。

 
 もの凄い感動があったり、ハラハラしたりする場面もそうはないので、それらを期待している人にはあまりお勧めしない。
 読んでちょっとした笑いがほしいという人にはお勧めする。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.72:
(4pt)

ほっこりします

家で起こる出来事をほっこり書いた短編小説で面白かったです。

奥田英朗さんの小説は暖かくてユーモアがあって読むとほっこりしますね^^

悲しい結末とかないと思うと安心して読めます、ストーリーが重い小説は悲しいし読んでて疲れます。

日常で起こる出来事を面白く、家という毎日衣食住をする所をここまで面白く書けるのは…さすが直木賞作家です。

気軽に読めてお勧めな一冊です。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.71:
(5pt)

ちょっとだけ非日常な6編

さらっと読めて、くすくすっと笑える本です。

現代の家族をテーマにした6つの短編が入っていますが、ありがちな登場人物と、ありがちな設定が、少しずつ、話が進むにつれて、ずれていく、というものです。

そのずれが、読者の想定の範囲から、ほんの少し離れるくらいなので、読んでいるとちょっとドキドキして、最後にほんわかした気分になれます。

個人的に一番気に入ったのは、「家においでよ」です。突然妻に離婚され、そこから三十八才バツイチ男の一人暮らしが、始まるのですが・・・。

軽いのりで本が読みたい人にお勧めです。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.70:
(4pt)

いまどきの家庭をユーモラスに描く

「夫婦」や「家族」をテーマにした、いかにも奥田英朗らしいユーモア短編小説です。

登場するのは、ネットオークションにはまる主婦や、会社をリストラされ専業主夫になる夫、LOHASにはまった妻に困惑する夫など。

そんな、ある意味「俗な」題材を扱ってはいますが、ユーモアや風刺を利かせた味付けはさすが奥田英朗といった感じ。しかもただ面白いだけの話じゃなくて、必ずどこかで鋭く真理をついているんですよね。だから読んでいて、「何となくこの旦那の気持ち、わかるなー」などと、ストンと腑に落ちる感じがします。結果的には、その家が抱える問題に大きな変化はないのですが、ちょっとだけ快方に向かうエンディングも清々しくてよいです。

個人的に一番面白かったのは、「家においでよ」という“夫婦の別居”を扱った作品。最後の妻の反応が、ズキンと響きましたね。夫婦間の価値観の違いを、インテリアというわかりやすい題材で表現した、なかなかの傑作だと思いました。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.69:
(4pt)

いないのに、いるような錯覚

こんなに生活感が豊かに描かれて、日常の些細な出来事が、全て自分のことのように共感できるなんて。
決してここに描かれる主人公たちとシンクロする人ってそうそういないと思うんだけど、なぜか作り話には思えないリアリティがしっかりとある。

個人的にもっとも好きなのが、インターネットオークションにはまる主婦を描く「サニーディ」。
ラストの「妻と玄米御飯」は、作者の生活をのぞきみているかのような(←すっかり策にはまっていますが)ドキドキ感を織り交ぜながら、ロハスに対するシビアな目線が鋭く、らしさを感じました。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.68:
(4pt)

こんな家庭を持ってみたいと思わせる作品

『我が家の問題』を読んでからこちらを読みましたが、こちらも秀作ですね。
独り者としては「サニーデイ」の夫婦にあこがれますし、「夫とカーテン」のような冒険もしてみたい。
あったかい家族のお話が多くて、読み終わって気持ちよくなります。
短編じゃなくて続きはどうなるの?と思わせる終わり方もまた良い。

ただ、グレープフルーツモンスターはちょっと違うかなーと思ったので★4つ。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.67:
(5pt)

家族のふとした日常

私自身結婚はしてませんが、奥田英朗の作品は好きなので、物は試しと拝見しました。
家族いないしなー(親とかは置いといて)。感情移入できるかなーなんて思ってましたが…
杞憂でしたね。
こんな事が日常なのかは分かりかねますが、それでもニヤッとしてしまう作品ばかりです。
爆笑じゃないけど(小説じゃあんまり無いけど)、ニヤリとしてしまうのは相変わらず上手いです。
中でも個人的に好みなのが「家においでよ」です。趣味に奔走する男ってのがなんかドンピシャで、
非常に感情移入しやすかったと言うのもあると思いますが、これはこれでイイなぁなんて。
一度読んだ小説を読み返すというのは基本しませんが、こればっかりは何度か読み返しちゃいました。
短編ですぐ読み終えることが出来るからというのもありますが、それを加味しても好きですねぇ。

別段家族がいる、いないに限らず手にとって欲しい作品ですね。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.66:
(4pt)

日常生活のニッチな笑い

リストラされたサラリーマン、ネットオークションにはまる専業主婦。夫と妻。ちょっとずれていて、でも愛情がないわけでなく…。ハートウォーミングな短編集。

ユーモア小説と呼ばれるのは著者も望んでいないかもしれないが、その分野の金字塔を打ちたてたと言われるべき作品。どの短編も笑いのクオリティーが高く、感動の方面に逃げていない。素晴らしい漫才を見終わった時の充実感と爽やかさが味わえる。

どの短編も粒ぞろい。老若男女楽しめる笑いの本。


家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.65:
(5pt)

こんな話も書くんだ。

「最悪」「無理」から入ったので、奥田さんは暗くて救いがない話を書く作家さんなのかと思っていました。

けれどこの短編集は、人に対しての目線がとても暖かく読んでいて心が温まる。

家族の中にぜったいあるばかばかしい意見の食い違い。
でも、それがどこにもガス抜きできず少しづつ積み重なっていくと家庭生活を崩し飲み込んでしまう大波になることもある。
この短編の主人公たちは、そんな波をなんとか自分たちなりの方法で乗り越えていこうとします。
その姿がユーモラスでもあり、なんだかんだいっても家族を大切に思っている私たちの心に響くのだと思います。

おすすめです!

家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529

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