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(短編集)
イン・ザ・プール
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イン・ザ・プールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全305件 141~160 8/16ページ
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短編集なので、読みやすくサクサク読み終わりました。 一番最初のストーリ「イン・ザ・プール」に登場する患者のプール依存症(?)は、なんとなく数年前の自分のこと?みたいな感じで、おーと思いながら読み進めました。 私の場合、500mくらいまでがつらいのですが、それを超えて1kmくらい泳いでいるとまだいけるって感じてくるんですよね。 泳ぎに行っていたのも仕事終わってからだったので、21時とか21時30分くらいから行ってたし、行けるときは週3回行ってましたからね。 ある意味プール依存症だったかも。。。。 | ||||
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伊良部先生シリーズはすべて読みました。 その中でも、インザプールに収録されている『フレンズ』という携帯中毒の話には感動しました。 もちろん他作品も文句なしに面白かったのですが、インザプールの中ではこの話がとびきり良かったです。 この話のキーパーソンは、伊良部先生ではなくマユミちゃんの方であり、そのマユミちゃんがとてもいい味を出しています。 もしも友達がいない、彼女がいない、ということで悩んでいる人がいたら、この話を読んでいただきたい。 自分自身、高校のころからずっと友達も彼女(こちらは生まれた頃から)いないネクラ人間ですが、この話に救われました。伊良部先生に治療された気持ちです。 今までは負い目を感じていましたが、今では堂々と「いないよ」と言えそうです。 | ||||
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それぞれに問題を抱えた患者たちが、精神科医、伊良部のもとを訪れる。彼らは伊良部の非常識な治療に振り回されるのだが、やがてそれぞれに問題を克服していく。 文章が読みやすくので、スラスラ読み進めていけます。話の内容も面白く、読んだ後、なんとなく心が軽くなったような気になります。一冊に一話完結の短編がいくつか載っています。現在このシリーズは三冊出ているので、結構な数の短編になります。そのせいか、一度読んだ話でも、一か月も経てば内容が思い出せなくなります。何度も読めるので経済的かもしれません。 誰かに面白い本を聞かれた時は、この本を読むように薦めています。簡単に読めるし、読者を選ばないので。読んだ後に感想を聞いてみると、評判はとてもいいです。通勤時間や待ち時間など、ちょっとした時間をつぶすのにはとても良い本です。 | ||||
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もう、何ですか。この医者。 「いらっしゃ〜い」と、患者を迎えるところからして普通じゃない。 でも、普通…って何だろ?…と、読み始めてからふと考える。 そういう固定観念に囚われている自分に気付く。 ここに来る患者のどれもが、何処か自分や周りにふと思い当たる節があるような。 ●イン・ザ・プール ●勃ちっぱなし ●コンパニオン ●フレンズ ●いてもたっても 5編の短編ですが、どれもこれもちょっとした日常から いつのまにか精神的に追い詰めらて、伊良部の元にくる。 「じゃ、明日もきてね」と、軽く言われて 毎日のように通う。 「この医者、絶対変だ」と思いつつ、いつのまにか 伊良部のことを、心の拠り所にまでしてしまう。 ちょっとしたことで、色々なことに囚われている私達に 「そんなこと大したことじゃないじゃんっ」と 肩を叩いてくれているような感じがする。 伊良部の言動に、心の中で突っ込みを入れる患者達がおかしい。 本を読みながら、何度噴出したことか。 とにかく、面白い。 難しいことは考えず、何気なく手に取って欲しい。 読後、なんだか心が軽くなりますよ。 | ||||
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ロシア語通訳者で作家の故・米原万里さんの書評本、「打ちのめされるようなすごい本」に出ていたので、この本を読むことにしたのですが、米原さんが絶賛するだけあって、最高に面白かった! 読みやすく、ぐいぐい引き込まれ、1章ずつ読むたびに、デブでちょっと変態気味の医師、ドクター伊良部の不思議な魅力のとりこになることうけあい。みんな悩んでいるけれど、人生まんざらでもないよ!という明るい気持ちになれます。 最近この本がドラマ化されたと聞いて、やっぱり!という感じです。 ジャンルはちょっと違うけれど、東野圭吾と同じ種類の「ストーリーテリング」の巧みさに脱帽です。 | ||||
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表紙が気味悪いというアホな理由で読むのを敬遠していましたが、友人から借りてよんだら、まぁ…抱腹絶倒モノの、精神科医の話でした。かなりファンタジーっぽいけど、でもいいんですよ、だって伊良部だもん。「心配をかける人間がいて、頼まれもしないのにハラハラする人間がいる。性格こそが不治の病だ」 …納得。 | ||||
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知り合いから勧められました。「主人公がGさんを彷彿とさせるから読んでみて」と。 ぎゃははは、確かに。Gさんをイメージして読んだらすんごく面白かった。 そうか、誰かを想定して読む、という本の楽しみ方あるんだなあ…などと、意外な発見をさせてくれた小説でした。 …とここまでは私事。さて内容は、喜劇といえば喜劇なんだけど、それぞれの患者が持ち込む病気&症状の根っこに現代の深刻な病巣を見ているみたいで、辛らつな警告とも取れました。 それにしても、Gさんに似てるなあ・・・ | ||||
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人は固定観念で人生をきめている。 こうに違いない、普通こうでしょ、 みんなこうだし、 そんな気持ちと相撲をとって生きていると言える。 イン・ザ・プールは奥田作品の中で 初めて読んだ作品でした。 その後、町長選挙、空中ブランコと読み進めています。 固定観念 対 伊良部の無邪気 さて、現代人は本当に賢く生きているのでしょうか? なんだか自分がヘン?たまにそんな自分に出会うことがあれば、 是非読んでください。 良質な落語を聞いた後のような そんな爽快感のあるシリーズです。 | ||||
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名匠・奥田英朗先生の大傑作。星6つ差し上げたい出来映え。「最悪」「邪魔」で追求した奥田ワールドが熟成され、円熟の境地に達している。大きな事件や起伏なしに読ませるのは卓抜した技量の表れだ。まず主人公・伊良部ドクターの造形の鮮やかさが素晴らしい。5話構成の中でそれぞれ癖のある患者達が伊良部病棟を訪れるが、それを受けた伊良部ドクターが、まるで水を得た魚のように生き生きと動き出し、個性的な患者達を完全に食ってしまう。それでいて物語は破綻せず、社会倫理も一線を踏み越えることなく、巧みにまとめ上げるだから、うまいの一言につきる。キャラがシチュエーションに応じて勝手に動き出すのは小説冥利につきることで、直木賞ノミネートも当然と思わせる。アマよりプロ好みする作品だ。 もう一つ、奥田英朗は自分と性別・年代の異なる人物を視点者に据えることが異常にうまい。これは卓抜した技量なしにはできない。なぜなら中年男性作家が女性あるいは今時の若者目線で心理描写することは難しいからだ。奥田英朗はこれをいとも簡単にやってのける。本作の第3話・第4話(コンパニオン・フレンズ)がこれにあたる。この作者の技術を堪能されたい。 | ||||
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伊良部をはじめ、力の抜けたひとくせある登場人物たちの魅力で 一気に読み進みました。 ちょうどいい軽さと毒のあるタッチ、エピソードのおもしろさ。 この作品を映像で見たいと思わされます。 続編もあるようなので、さっそく注文したいと思いました。 | ||||
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プール依存症、ケイタイ中毒、妄想癖、陰茎強直症・・・、世の中みんな病んでいます。ちなみに私は自転車依存症一歩手前。やっぱりプール依存症やランニング依存症と同じようにエンドルフィンが脳内に分泌されているのか。そんな病める人がどうして良いか解らなくなって駈け込んでしまったのが伊良部総合病院地下の神経科。 何ですか、この強烈キャラ。同じく医療もの海堂尊氏の小説『田口・白鳥シリーズ』の白鳥圭輔に勝るとも劣らない爆笑?キャラです。読者は素直にこのキャラを好きと言えないと思います。いや、むしろ嫌いなキャラと言ってもいいでしょう。しかしこのキャラから目が離せない。読み進め、見たくないのに目が離せず見続けているうちにだんだん慣れてきて、そのうち伊良部の登場を心待ちにしている自分に気づく。ひょっとして伊良部一郎のことが好きになってしまったのか? いやそんなことがあって良いはずがない。私の良心がこんな医者を、こんな人間を認めてはならないと言っている。にもかかわらず一気に読んでしまった。そして続編を早く読みたいと思っている自分に気づき愕然としています。 ちなみに奥田英朗氏の『イン・ザ・プール』が発売されたのが2002年5月、海堂尊氏の『チーム・バチスタの栄光』が発売されたのが2006年1月ということは、白鳥圭輔よりも伊良部一郎のほうが早くデビューしたようです。ということは社会性に問題ありの非常識キャラの元祖は伊良部一郎ということになる。知りませんでした。 〈追記〉 本の装丁ですが、写真:鈴木英司、装丁:石崎健太郎となっている。非常に印象に残る装丁です。何というか目が離せない違和感。このプール中に浮遊している赤ちゃんはなんとなくロン・ミュエックの《ガール》を思い起こさせるのです。私は2008年8月23日に金沢21世紀美術館で観たのですがその時の強烈な印象、なんとなく落ち着かない違和感を思い出しました。 | ||||
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おもしろいですねー。 ハチャメチャなようでいて、それぞれの話は現代人の典型的な不安をよく表しています。 ここに出てくる悩める人たちは、何かに必死にしがみつこうとしているんですね。 で、このトンデモに見える伊良部先生というのは、見事なまでに正直に生きていて、しがみつかないしこだわらない。 それが見ていてあっぱれで、みんなが癒されてしまうのでしょうね。これぞ究極の悟りかも! さっそく「空中ブランコ」と「町長選挙」も買いました。 追記:その後2作を読みましたが、やはり最初のこの一冊が強烈でしたね。特に「イン・ザ・プール」と「フレンズ」は、全シリーズ中でも最高に面白かった。 | ||||
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こんなにリラックスして小説を読んだのははじめてかもしれません。 精神疾患に悩む患者が、精神科医・伊良部のもとをたずね、さんざん振り回されるが、いつのまにか治ってしまう、というストーリー。 精神疾患という重いテーマかと思いきや、文章のうまさと、ストーリーの面白さでドンドン物語に引き込まれていく。そして、知らず知らずのうちに読者の肩の力がぬけているのだ。 肩の力をぬいて、リラックスしたい人にオススメします。 | ||||
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な位面白いです!!伊良部も好きだけど、個人的にはみゆきちゃんがツボ☆ | ||||
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この作品、大好きです。 テイストが軽いせいか過小評価されてる気が… この読みやすい文章は心地よくてワタシ的には “快文”と名づけました。 ノリは軽いけど、内容は深い。 読後感は最高!! 気が向くと読み返す作品です。 | ||||
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斎藤孝先生が、「気の力」で紹介していたのがきっかけで読みました。 表紙からは「純文学かな」と思っていたんですが、中身を見てびっくり仰天しました! この本の中に出てくる神経外科医伊良部は、能天気な太っちょおじさん。 その自由奔放な行動に患者は振り回され、そのうち快方に向かっていく。 著者の文章の上手さはすごいと思いました。 テンポが速いし、すらすら読めました。 昔コピーライターや構成作家をやられていただけあって、文章力はさすがです。 | ||||
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マンガみたいに読みやすく、楽しい作品です ('∀`) 登場人物たちの行動が魅力的で楽しく読めるという点がマンガ的! デブで、わがままな精神科医「伊良部」(主役) - 注射に興奮しますw ロックで、セクシー(胸元、フトモモ)な看護婦「マユミちゃん」 話としては、実にくだらない始まりで最後も本当にくだらないですw ほとんど、キャラクターたちの勢いで読ませていく娯楽作品ですね。 気楽に読んでみてください。 | ||||
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シリーズ第一作目ということで、二作目の空中ブランコと比べると若干キャラ設定が極端には感じました。 ただ、伊良部先生の行動や言動はより過激で、マユミちゃんの意外?な一面も見れるので、シリーズファンは是非読んでもらいたいです。 | ||||
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悩める現代人へのサプリメントのような、 しかしエンターテイメント作品のように楽しめる一冊。 伊良部総合病院の神経科医には、本作で5人の患者が訪れ、 医師、伊良部一郎により治療を受けたり、受けなかったりする(笑)。 症状は様々で、「心身症」や「強迫神経症」など。 本作を読んでいると、これらの心の病は、特別な人がかかる病ではなく、 普通の人が体に無理をし風邪にかかる如く、心に無理をした故の病と分かる。 伊良部医師はマザコンで、注射行為フェチで、“超”が付く破天荒な人物。 治療内容は、注射打って話をするだけで、特別な分析なし。 しかし、患者が半ば諦めながら彼と交流していく中で、 自分で自身の病を見つめていき、克服する患者もいれば、 その病と上手に付き合っていく道をとるものもいる。 伊良部は本当にとんでもない医師だが、患者を納得させる懐の深さがある・・・のかも。 とにかく伊良部のキャラクターがよく出来おり、 最高に楽しい神経症闘病記となっている。 | ||||
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おもしろかったです。 現代人の心の病、神経科の医師がユーモラスに診察?する。 腹を抱えて笑いながらも、すこし心に何かを感じてしまう。 患者のことを笑いながらも、自分にもある・・・と思ってしまう。 続編もたのしみです。 | ||||
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