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(短編集)
イン・ザ・プール
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イン・ザ・プールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全305件 261~280 14/16ページ
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本当にあっという間に読めてしまう本です。オススメです。普段あまり本を読まない私ですが、ふと本屋でこの本を見つけ買ってみました。本当に読みやすい本で、まったく止まることなく読み終わってしまいました。なんとも適当な精神科医・伊良部が、様々な症状を持った患者を、適当に見えて的確に治していく話です。コミカルな中に、身近にありそうな精神的な病をわかりやすく表現している作品です。こんな医者がいれば、注射を打たれるのも嫌にならない気がします。あと、看護婦のマユミの色気もついつい想像してしまいます(笑)とにかく、すぐ読めるおもしろいストーリーなので読んでみてください。 | ||||
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笑えました、笑えました。間違いなく爽快感が残ります。伊良部医師の、まさに、患者の意識のパラダイム展開を図る、大胆な治療方法に喝采を送りたいと思います。これを読めば、まず、ポジティブになれると思います。 | ||||
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~奥田英朗の短編集。なんとなく敬遠していたが、おもしろいという声を多く聴き手にとった。人の話は聴くものです。これはおもしろい。患者を救っていく医者を主人公にした小説は、それこそ無数にあると思うが、治す側の医者がこれだけ壊れちゃってるのはすごい。伊良部総合病院の地下にある神経科。どうやら病院の御曹司らしい医学博士・伊良部一郎が~~その部屋の主だ。で、心の病に冒された患者がやってきて、いろいろあって治るというのが基本的な筋立て。伊良部は確かに患者の病状に関わっていくのだが、単なる稚気なのか、その裏側に一応は治してやろうという意図があるのか、本当に判然としない。「お子ちゃま」であることは間違いないが、それだけではない奥深さというか怪奇さを持ったキャラクターで本~~当におもしろい。ストーリーは非常にパターナイズされており、患者の治る過程も、まず伊良部が患者の置かれた状況をおもしろがって、仲間になったり真似をするなりする。そして伊良部のむちゃくちゃな行動によってかよらずか、何らかの破綻が生じて状況が変化し、患者にとってはハッピーエンドに落ち着く、というものだ。各話に登場する患者も個性豊かで~~同時にリアル。以前から、窮状に悶絶する小市民を描かせたら抜群の奥田英朗だったが、ある意味(どんな状況にも動じない)「超人」伊良部を対置することで、小気味のいい連作になっている。さっそく「空中ブランコ」が読みたくなる。松尾スズキ主演で映画化が進んでいるそうだが、作中で描写される風貌とは似てもにつかないが、つかみ所のなさはぴったり~~だと思う。こちらも楽しみ。~ | ||||
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続編の「空中ブランコ」から先に読み、その面白さにこのインザプールも読みました。やっぱり精神科医の伊良部一郎先生の奇妙な治療(?)に一気に引き込まれます。そしてやっぱり声を出して笑ってしまいます。少しコミカルに、大げさになっている部分もありますが、いずれの患者さんも現代には身近な精神的な病だと思います。全て計算づくか?とも思う伊良部先生の言動と行動だが、最後にはやっぱり天然?と思ってしまいます。でもこんな先生なら気軽に通院でき、そして通院するのが楽しくなるかもしれませんね。 | ||||
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現代人の「心の闇」に迫る意欲作。かといって、ストーリーはコミカルに、淡々と進む。ここの読ませ方が、さすがプロ。 | ||||
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ブームと言っても個人的なんですけど・・・あんな滅茶苦茶で、時にハッとさせられるような精神科医(伊良部)がいたら、この国も暫くはまともでいられるかもしれないなぁー・・・なんて思わされる作品でした。「皆違って皆いい」って言葉を誰もが聞いたことあると思います。けれど、それを実感することって凄く難しい。伊良部を見てる(実際には読んでる)と、「このままでいいんだ」と少しスッキリした気分になりました。読み易いし、早く読み終わるので物足りないと思う人もいるかもしれませんが、退屈はしません! | ||||
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主人公の伊良部医師は、容姿も性格も嗜好も、何一つ褒められたものでない。医師としてどころか、人間として型破りというか、「変人」の部類に属す。しかし、なぜだか各話読み終わるごとに、確実に「癒されて」いる自分に気が付く。と同時に、この変人の医師を好きになっているのだ。これはマジックとも言えるほど、作者の人物の描写力が卓越しているからであろう。「癒し」なんて言われるものはバカにしている口だが、これこそが本当に「癒し」と言えるのではないかと思う。やさしいポジティブをもらえる。やや軽いかもしれないが、すっきりした読後感と明るさは、ふとした時に読み返したくなるものがある。ちなみに表題作を読んで無性に泳ぎたくなった人は数多くいると思われる。 | ||||
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そんなバカなと思うが、伊良部の憎めないキャラクタについつい引きこまれ一気に読んでしまった。確かに今のようなストレス社会には、伊良部のような医者がいてもいいのかなと思ってしまう。伊良部の行いが全て患者のための芝居だったとしても、自だったというオチでも(100%後者だと思うが)、心に余韻が残る作品だと思う。 | ||||
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各短編の中の患者の悩みは、程度の違いこそあれ、思い当たる節は誰にでもありそうなものばかり。その解決(?)に向かう中での、伊良部医師のことばや周囲の人の会話の中に、解決のヒントとして感じるものがいくつもありました。 | ||||
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これから読まれる方に本作を読むにあたっての注意事項をお伝えします。「公衆の面前では、本作を読まないでください。」我慢できずに電車の中などで読んでしまうと、奇声を発することになります。私は周りから白い目で見られて恥ずかしい目に会いました。「最悪」のようなシリアスな作品にも、笑えるシチュエーションが出てきますが、本作は、全てが笑えます。ほんと、10分おきくらいに。精神科医が患者を癒す物語ですが、毎日を忙しく過ごし、ストレスが溜まっているような読者の方も癒されること間違いなしです。 | ||||
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とにかく笑えます!なんじゃこれは!と言うくらいおいおいそれで良いのか伊良部よ!と読みながら突っ込みを入れたくなるでもなんだか伊良部には癒される感じがあるから不思議人生に疲れた時はこの一冊で決まり? | ||||
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アダルト・チルドレン、共依存パニック障害、妄想性パーソナリティ、障害ボーダーライン人格障害、PTSD(心的外傷後ストレス傷害等々心の病は日々増えていってるようながします。時代の変化とともに現代病は増加し他人事じゃない。そんな今を背景に奇特な神経科医 伊良部の治療が続きます。 本当に変で医者の威厳もない伊良部ですけど患者さんは治るんですよね。これはカウンセラーはクライアントの自己治癒力を引き出すのにそっと力を貸すだけって心理学に基づいてるんですよね。だから伊良部みたいなアプローチもありなんだ。いろんな患者さん結局伊良部に会うのが心地よくなっちゃうし。 それだけじゃなく中にああこれ私の心と同じだなってのあって読後「そんなに気負わなくていいんだな。」ってちょっと心軽くなって治された。さすが医学博士 伊良部。 この本は価格も高くないし、楽しい上に薬にもなる。お買い得! | ||||
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どう見ても気持ち悪い精神科医、伊良部のもとに訪れるそれぞれ悩みを持ち合わせた個性豊かな患者達。彼等はその馬鹿馬鹿しい言葉にとまどいながらも少しずつ伊良部と打ち解けていく…キレのある笑いとほのかな感動が秘められています。この頃笑えていないと言う方、一度この本で彼と出会ってみてはいかがでしょうか?きっとあなたの心も少し軽くなることでしょう。 | ||||
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直木賞受賞作品の「空中ブランコ」が続編になった小説です。とんでも精神科医の伊良部一郎が、患者とドタバタ劇を繰り広げながら、最終的には病気を治してしまっている。そんな短編集です。この小説の主人公のドクター伊良部はハチャメチャというよりも自分の欲求に非常に素直で、やりたい事は常識はずれであろうが実行してしまう。彼は組織や規則に縛られて生きている私たちの、憧れで、それが私たちを惹きつける要因の一つだと思います。仕事や家族のごたごたに疲れた人には、自分を取り戻せる一冊です。文章も短く切ってあって読みやすく、普段は本を読まない人にも飽きが来ないので、本から遠ざかっている人にはなおお勧めです。かいくんは、もうちょっと重い心の痛みがある小説のほうが好きです。 | ||||
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神経科医の伊良部一郎には、医者としての美徳がない。それどころか、社会人の適性があるかどうかも疑わしい。無邪気かつ無責任な言動に、患者は振り回されっぱなし。しかし、気がつけば治療されている。伊良部は患者の話を聞いてないようで聞いているし、診ていないようで診ているのだ(ただ、あまり考えてはいない模様)。そんな伊良部と5人の患者の物語。どの話を読んでも笑ってしまうが、緻密に描かれた患者の様子には怖さも感じる。似た症状の人が、読者の近くにいるかもしれない(私の場合「コンパニオン」「フレンズ」がそうだった)。文章のテンポが良く、肩肘張らずに楽しく読める作品。 | ||||
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奥田英朗作品はこのインザプールと空中ブランコを読破後、数点読んでみましたがあまり面白くありませんでした。ですから、この2点以外の彼の小説を読むことはあまり勧められません。ただ、もし本屋や図書館でこの2点の本があったならすぐにでも読むことをお勧めします。まぁ、人気になっちゃったんで本屋はともかく図書館にはないと思いますが。面白くて面白くて読んでいる間と読後数日は、大抵の悩み事なら吹っ飛んでしまいます。騙されたと思ってぜひ一読を。また、少し古い世代の方は読んでいて藤子不二雄Aの「黒いせえるすまん」を思い出すかもしれません(設定が似ているだけで、あんなに不気味じゃありません)。 | ||||
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あかるい神経症マニュアル。神経症とか精神的ストレスという暗いテーマをここまであかるく仕上げる手腕はお見事!伊良部一郎のヴィジュアルが可愛く思えてくるからふしぎです。実際だったら絶対にイヤなのにこのキャラだと納得できます。あと文章もテンポよくて実に笑えます。 | ||||
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強烈。主人公伊良部医師のキャラに圧倒されました。ただ、デフォルメされているとはいえ、精神科にかかる患者の状況や心理の描写が笑いにつつまれながらも深刻で、陰鬱で、胸をうちます。仕事柄、プロでないにしろ神経を病む人の病状に接している身としては、ふむむと思わされました。ただ笑うもよし、心因性の病気に接する入り口とするもよし。おすすめ。 | ||||
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兄貴が買って来たものであまり読む気になれなかったけど最初の何ページかを読んでしまうと止まらなくなりました奇妙な医者と色々な現代の悩みや面白い症状が出た患者達、私はフレンズが一番良かったです。元気になるというか、元に戻れる感じの本ですね。 | ||||
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過度なる依存症、中毒患者が次々と登場して、それを伊良部ちゃんが、奇想天外に治療、おかしくてたまらない。笑いをこらえつつ読むうちに、誰でもが持つ病的部分に迫ってきて、自分にも思い当たることの多いことに読者は気づくはず。知らず知らずのうちに深層心理に食い込んできて、人を納得させる力のある本である。 | ||||
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