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(短編集)
イン・ザ・プール
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イン・ザ・プールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全305件 221~240 12/16ページ
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あまり期待せずに手に取りましたが、面白くて一気に読みました。 同じ本を二回読むことはほとんどない私が、三回読みました! 読むと不思議と元気が出ます。 伊良部サイコー! | ||||
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インザプールを読んで、伊良部先生にはまり、シリーズ3部作読破いたしました。 神経病に少し詳しくなった・・・・そんな気さえします。。。。 だんだんと展開が読めてきますが、伊良部のキャラが私のつぼにはまり、 ふふっっとこみ上げる笑いをこらえながら読破。 何かしら悩んでいる人に読んで頂きたいです。 伊良部の馬鹿さに笑えます。 | ||||
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主人公は伊良部という精神科医。そこに訪れる患者も"プール依存症"等おかしな人なのだが、医者の伊良部はそれに輪をかけて破天荒な人物で、とんでもない治療法を考え出す。あるいは"治療"と考えていないのかもしれない。患者は当然指示に従うつもりはないのだが、何となく伊良部のペースにはまり、いつのまにか治癒してる...。伊良部は現代の名医なのか ? 一般には深刻になりがちな精神的症状を扱っていながら、本作は非常に明るい。伊良部の性格に依る所も大きいが、作者の持ち味でもあろう。患者の症状は一見突飛なものに設定しているようで、"ケイタイ依存症"等、現代ではありがちなものも多い。これに対する作者の回答が本書なのかもしれない。人物造詣では、やる気のなさを前面に出しながらクールに仕事をこなす看護婦のマユミが光る。現代社会の病巣を笑い飛ばす怪作。 | ||||
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通常、精神科と言えば、深刻な状態にある人が訪れるところで、精神科医はこうした人の話に根気よく耳を傾けることを仕事としています。そのようなユーモアや笑いとは縁遠いところを喜劇に仕立て上げているのがユニークな短編集です。精神科医が患者の話を十分に聞かずに、心身症の診断を下したり、いきなり注射をするようなことはないです。精神疾患はその人の長年の生き方が反映されていますので、何かのきっかけで急に回復することも少ないと思われます。そのように思いながらも、愉快に読むことができます。そして、最後にはありのままの自分を受け入れて治癒してゆくところは、荒唐無稽な中にも真実を語っていると言えるでしょう。 | ||||
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私的には「フレンズ」のプラモデルショーの抽選会の件で笑いをこらえるのに必死でした。 とにかく面白い作品です。 ぜひ読んでみてください。 | ||||
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外科医の伊良部が、奇想天外な発想で患者のビョーキを治していく物語。 この患者のビョーキというのが曲者で、これは現代社会の病魔をあらわしているように思った。社会問題を代弁しているのが患者で、それに対する処方箋は我々の生き方を指南している、と捉えることが出来るのだ。 多少仰々しいかもしれないが、いずれにしても行間をしっかり読み込めば、いっそう楽しむことの出来る小説である。 | ||||
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松尾スズキ主演で映画化された作品。 暴走精神科医・伊良部の痛快な行動が面白いコメディだ。 実は映画の方を先に見て、「きっと松尾スズキが暴走してこんなキャラにしたんだろうな」と思っていた。 だけど、小説版の伊良部医師のほうが、映画以上に破天荒なのだ。 患者たちもみんな変だけど、それを治療するはずの精神科医が一番おかしい・・・この設定だけで、ただごとではないでしょ? さすがは奥田英朗。 カール・ハイアセンの小説が好きな方にもオススメします。 | ||||
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精神科ということで,ちょっと手に取りづらいかもしれませんが, 重いイメージはまったくなく,先生と患者とのやり取りは笑えますし, 最後はおおむねハッピーエンドなので安心して読むことができます. また,単純に笑える,お気楽というばかりではありません. 患者は現代特有のストレスを抱えていている人たちなのですが, その言動や治療(?)には世の中へのメッセージも含まれています. やることなすことが無茶苦茶な先生はおもしろく, この時代を皮肉った象徴の患者たちには少しドキリ. 笑いながらも笑ってはいられない作品かもしれません. | ||||
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キャラクターがいいですね。伊良部も存在感があるし、その他の登場人物も個性派。 電車で読んでいるとついつい顔が緩んでました。 読んでいる私がいつのまにか癒されてすっきりしてます。これも一種の伊良部のカウンセリングかぁ?(笑) | ||||
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笑える小説とういのを久々に読んだ気がする。自分がよく行く本屋に「人が死ななくてもいいじゃないか」という奥田氏の色紙が飾ってあったが、殺人ミステリー小説の全盛期において、氏の小説は異彩をはなっている。 すぐ近くにいそうな神経症患者を見事な逆療法(?)によって次々に解決していく伊良部医師のハチャメチャぶりがとにかく笑える。患者が伊良部医師にふりまわされているうちに、自らの過ちに気づき自然治癒していく。伊良部医師と助手の看護婦の関係はホームズとワトソン(?)を、とぼけた会話でいつのまにか事件を解決(病気を治癒)していく手法は刑事コロンボを、なぜか読者に思い起こさせる。元CMプランナーが書いたとはとても思えない、見事なアンチ推理小説だ。 | ||||
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精神科医、伊良部。 現実にいたら。と思うと笑えないのですが、 物語だと思うと大いに笑い、 登場人物には悪いのですが、伊良部の次の行動にワクワクしてしまいます。 「イン・ザ・プール」から「町長選挙」まで。 一貫して繰り広げられる伊良部ワールドは、 痛快さを求めている人には必ずヒットすることは請け合いです。 また、それだけでなく登場人物も実にユニーク。 プール依存症、陰茎強直症・・・などなど。 飛びぬけたキャラクター伊良部抜きでも充分語れる登場人物がいてこそ、 伊良部のさらにその上を行く非常識加減にのめり込めるのかと。 例えばこれが真面目なうつ病とかだとしたら、単に笑いものにはできませんから。 絶妙な登場人物の配置が、たんなるドタバタだけではない世界を生み出しています。 もう、スカッと笑いたい人にとっては是非読んでいただきたい本です!! | ||||
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伊良部というなんともいえない医者の誕生作品。とんでもないキャラクターである伊良部を自由自在に扱い、読者を引き込ませるストーリー展開、そして物語の魅力がたまらない一冊。 | ||||
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気軽に読める本で、一気に読んでしまいました。 名医か、ヤブ医者かは、分かりませんが、注意してみると伊良部の行動には実は一貫しているところもあるように思えます。それは患者と同じ立場になること、それから患者ができないことを軽々とやってのける人物になること。 例えば、プール依存症の患者に対しては、自分もプール依存症に。怒ることのできない患者の前で、怒ってみせたり。自意識過剰のコンパニオンの前で、自分も自意識過剰になったり… 何も考えず楽しめる本でもありますが、伊良部はホントは名医なのか、ヤブ医者なのか、じっくり考えながら読むのも楽しいかもしれません。 でもやっぱり答えは分からないのですが…(笑) | ||||
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気にはなっていたが著者の作品は読んだことがなかった。書店で精神科医伊良部一郎を描いた新作である「町長選挙」と一緒に、「イン・ザ・プール」が平積みになっていたのを見かけた際、伊良部が最初に登場した作品から読んだほうがいいのだろうなと単純に考え、手に取った。 もう爆笑である。面白すぎる。滅多にないことなのだが、読み終わった後、すぐにもう一度最初から読み直した。この作品で、日本人の抱える精神的な問題を、ああだこうだと論じるのはばかげたことなのかもしれない。とにかく楽しんで読むのが一番である。 再読し終わった後に、ふと思ったのだが、この作品を2回も続けて読んだ私は、伊良部医師の治療にはまってしまったということなのだろうか。うーん…。 | ||||
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まるでマンガを読むようにストーリーがスラスラと頭の中に入り、どんどん読み進めていける。わかりやすく平易な文体でありながら、自分とは違う思想や行動へ対する排他的な現代日本人の性質に鋭く切り込んでいると感じた。自分と人は違うものなのに、少しでも違うと「クサいものには蓋をしろ」的な発想に直結しがち。そこを作者は伊良部という精神科医を使って、笑いをまじえつつ、さらりと問題提起しているのではないか?というのは考え過ぎか。 伊良部は一般常識からかけ離れた人物だが、その実、自分に正直に、あるがまま生きていて、それが精神科を訪れる患者を治してゆく。伊良部のように生きたいし、伊良部のような人がたくさん増えればいいと思う。 とにかくユーモアに溢れた名作だと思う。一読の価値あり。 | ||||
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「チーム・バチスタの栄光」からの流れで読みました。 なんだか、ほっとしますね、こういうのって。 作者が、人間へ向ける視線の暖かさにホッとします。 奥田英朗さんの大ファンになりそうな予感。さっそく伊良部くんシリーズの「空中ブランコ」「町長選挙」を購入しました。 | ||||
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強烈な個性をもつ精神科医である伊良部のもとへ“普通”の精神科患者達がやってきて、誰がどう見たって考えられないようなはちゃめちゃな治療(というのかも怪しい)によってなぜかみんな元気になっていく。でも、伊良部がそれぞれの患者に投げかける言葉は意外にも理にかなっていたりする。もしかして伊良部って全部分かってて、演じてるんじゃないか?そんな風にさえ思ってしまう。 患者の方の悩みもいつか自分もこうなるかもっていう、ちょっとした不安感を誘う。でも、そんな不安は伊良部によってきれいさっぱり洗い流してくれるのだ。 ただ、注射フェチはちょっとやだな・・・ | ||||
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面白い、それでいて、患者の症状が誰もがあてはまるような現代人の病的な毎日を面白おかしく表わしている。そうだよね、こんな世の中だから、みんなどこかがおかしくなっている。でも、別におかしくなったって楽しく生きられればいいんじゃない。てな感じ。あたしも伊良部さんみたいに生きたくなりました。 | ||||
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良作. ちょっと(?)変わった精神科医博士「伊良部」.彼の元を訪れる何処か病んだ患者たち.治療方法はいたって投げやり伊良部の治療は本気なのかふざけているのか.しかし結果として患者たちの症状は快方に向う. 病んだ人を治すきちんとした方法なんて,存在しないのかもしれない.この本を読んで少し癒されている私も,何処か人生に病んでいるのだろうか? | ||||
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お腹を抱えて笑ってしまった。小説でこんなに笑ったのは久しぶり。伊良部総合病院の地下に、まるで隔離されているかのように存在する「神経科」。悩みを抱えた患者たちがひとたび診察室に入ると、「いらっしゃ〜い」と声が掛かる。声の主は精神科医、伊良部一郎。デブでイケテナイ容貌に加えて、マザコン、ロリコン、しかも注射フェチときている。 しかもこの男、人の迷惑や思惑を一切顧みず、無神経。(神経科なのに)患者が抱える心の病を一緒になって楽しんでる感すらある。子供みたいで、思いついたらすぐ実行するタイプ。こんな破天荒な医者だけど、患者たちはなぜか毎日話を聞いてもらいにやってくる。そして伊良部ワールドにすっかりハマり、いつしか心のよろいを脱ぎ去っていくののだ。「〜あるべき」だとか「〜をしなければならない」とか、「周囲が自分をどう見ているか」とか、そんなことに凝り固まっていた患者たちはいつしか癒されていくのだ。伊良部にかき回されながらも・・。 こんな精神科医がいたらかかってみたい。(いないだろうけど。) | ||||
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