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火星の女王



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【この小説が収録されている参考書籍】
火星の女王

火星の女王の評価: 3.36/5点 レビュー 11件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.36pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全11件 1~11 1/1ページ
No.11:
(3pt)

割と軽めのSF

タイトルに惹かれて期待して読んでみましたが思ったより軽い内容でした
SFですがテクニカルな記述は少くて、どちらかというと人間ドラマ風。NHKのTVドラマの原作ということだからでしょう
冒頭でスペラミンの特性を読んだ時はきっとあれに使うんだろうなあと思ったらやっぱりそうでした
内容をざっくり言うと「惑星間通信はタイムラグがあって不便で仕方ないよ」というもの。以前読んだ三体の量子通信はワクワクしたんですけどね、、
火星の女王Amazon書評・レビュー:火星の女王より
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No.10:
(2pt)

なぜドラマスタートと発売日がほぼ同時進行なのだ?

発売とドラマの間隔が
2ヶ月しかない。

しかもこれは書き下ろし。

作品が出来たのが数ヵ月前としても、それまでに制作が始まってないと、ドラマなど脚本やキャスティングなどはもちろん、撮影して編集して、音楽やなんや、、時系列は、ほぼ同時進行じゃないと無理。

ってことは、つまりは出演者全員がこの原作を読んでないのに、演じていたと、確定したようなものだ。

これでは、原作を読む意味がない。

なぜこんなことが起こるのだ?
読書離れというが、それを起こしてるのは
読書を推奨すべき出版社側の関係者ではないのか?
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No.9:
(2pt)

これはSFではないですよね?

これはSFじゃないですよね?確かに設定は宇宙だし、時代は近未来を描いているけど、内容はただの誘拐再建ものでしょう。なんだか内容も薄いですね。どこにもscience的な発想はありませんでした。
途中で出てくる脇役の祖父の論文も、タイトルとざっくりとした内容しか出てきませんでしたが、明らかに科学的考証ではなく、思想や文化的発想から述べられているようでした。唯一のSF的ポイントである火星での発見物もまったくscience的に表現されていませんでした。
この作家はいつもこんな感じなんですかね?普段はSFは書いていないのでしょうか?であれば仕方がありませんが、他を読んでいないのでわかりませんが、この作家の作品のうち、最初に手に取って読んだのがこの作品であったのは残念です。
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No.8:
(4pt)

NHK色の濃いミステリーSFです

●本作はNHKの企画を受けて著者が創作したものとの事。その為なのか過激なシーンや残酷な描写もなく
カタストロフィもありません。ジュブナイルSFで入門書の様です。出版社は「様々な人の想いが交錯する
人間ドラマ」と謳っていますが、心のひだを丁寧に掬い取る描写も人間の懊悩を吐露する部分も少ないよ
うに思います。
 いつもの著作に比べ極めてオーソドックスな筋立てでした。まさにNHK好みのSF小説。めでたしめでた
し…です(★3.5)。
(蛇足)
 心に残ったフレーズがあります。「光は遅すぎる」という哲学的表現です。火星⇔地球の遠く離れた人
たちにとってのコミュニケーションの困難さを吐露しています。タイムラグなしに話し合うことがいかに
大切な事かと考えさせられます。
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No.7:
(4pt)

SF人間ドラマ。地球と火星、その心模様を描く。

NHK BSP4K、放送100年特集ドラマの原作。
100年後、火星に10万人が…
そう、火星に生きている。
光は遅すぎる。
地球と火星の交信に片道5分もかかるのだ。
そんな時、新物質が発見された。
それを巡って地球と火星が対立するが…
面と向かって話し合うことの大切さがここにある。
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No.6:
(1pt)

期待しているが

期待している作者ですが、話が複雑でいまいち。
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No.5:
(4pt)

Space Xの火星探査計画の先にこんな将来が待っているのかなと思いました

小川哲「火星の女王」読了。夜空を走るスターリンク衛星は銀河鉄道のように観えた。Space Xの火星探査計画も現実になるかもしれない。本作は火星に定住した人類を帰還する計画が浮上し地球と火星で対立が起こるお話だった。火星の空は地球と違って昼間が赤で夕方が青。そんな対比が比喩として群像劇が繰り広げられた。年末のNHKのドラマも楽しみだ。
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No.4:
(4pt)

NHKへの忖度かな?

素晴らしい小説だけど、この作品にふさわしい文字数、ページ数には全然足りない。そのせいで、後半の女性主人公が、自分が火星の女王で良いと決意する過程があやふやになっている。ぽっとでの新人ならともかく、この評価の高い最高クラスの作家が文字数制限されているとしたら、この作品が年末のNHKでのドラマ化が決定しているということからの、そのままのシナリオで改変などせずにドラマに改変できるようにしてあげたらドラマ制作サイドも助かるだろうという忖度だったのだろうと思う。だが今現在、NHKのドラマ公式Webサイトを見る限りでは、ふつうに、ありがちな、原作改変がなされているので、忖度無駄だった。ふつうに、ドラマ化とかに忖度せずに、のびのびとお書きになった方が良かったな。今後、完全版を出版し直すのもアリかと思う。
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No.3:
(4pt)

イーロン・マスクがどう読むのかたのしみです

読了一番おもったこと。頭がいいというのは、こういうことなんだなあ、と。
「君のクイズ」「嘘と正典」などでもそうだった。後で気づくんだけど、読み手はさいしょから仕掛けられていたんだ!ということです。もちろん今回もさいしょから読み手はワナにはまります(でも、あなたは見抜けない!)
さて、物語は火星への移住計画が破綻し、火星から地球への帰還が始まった火星が舞台。スピラミンという、はるか離れた空間で同時に結晶構造が変化する火星の鉱物を、カワナベという研究者が発見するところから始まる。量子もつれのような特性だが、使い方次第で火星と地球の距離が生みだす時間差を無にできるため、軍事的な利用なども含め画期的な大発見となる。この鉱物をめぐり、火星内での独立派と地球政府との駆け引き、いろいろな人間や団体の陰謀、野望がぶつかり合う。そのやり取りの絶妙さに、小川哲の頭の良さがひかる。光速では遅すぎると感じている、現代科学の時間感覚もわかってくる。やがて盲目の少女「リリーE1102」が「火星の女王」と呼ばれるようになり、火星を独立に導く。冒険小説でもあり、少女の成長物語でもある。小説の視点は、数ページごとにカワナベ、リリ、地球にいるボーイフレンドの白石アオト、火星の自治警察のマルなどコロコロ入れ替わる。大筋の流れを把握するのもさいしょは苦労する。が、慣れてくると、事件や物事を多面的に理解できるようになり、むしろスリリングになっていく。そして火星での独立が終わったあと、それまで見ていた風景が変わってしまう推理小説的な要素がせりあがってくる。そのフェーズの変化も面白い。
設定自体は、イーロンマスクが火星に人類を送る、というバラ色の未来目標が破綻したあとの黒歴史を扱っている。ただ心配なのが、特集ドラマの原作という点。ドラマはNHKで2025年12月に放送される予定。ドラマというと、人間のキャラに焦点が当たる。それがうまく描かれているのかな、というのが気になるところ。お年寄りが多いと聞くNHKの視聴者にどれだけささるのか。脚本と演出に期待したいですね。
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No.2:
(5pt)

テレビ

テレビ番組で紹介されていたので、興味があり購入しました
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No.1:
(4pt)

課題解決のために「視点」を変えてみることの大切さが物語を通じて理解できます

『ユートロニカのこちら側』『ゲームの王国』と早川書房から発表されたSF小説以降、すべての作品を読み続けてきた小川哲の新作は、久々の早川書房からのSF長編書き下ろしということで、もう期待もりもりで予約注文、ハードルを高くしすぎたせいで評価は厳しめにしましたが、紛争が絶えない今の世界状況を踏まえ現実的な解決を目指そうとする、ひとすじの光を示すような希望を感じる作品でした
現実世界の紛争からスタートしながら、ユーモアを交えたぶっとんだSF的展開を見せた『ゲームの王国』で味わった強力なカタルシスを期待するとちょっと肩透かしな感ですが、興奮を少し抑えた堅実で平和的な解決策を示しています

舞台は人類が火星に移住を初めて40年後
計画は予想通りにはいかず、資金の問題から地球から火星への投資を段階的に減らしており、移住者に地球への帰還計画を進めている
そんな地球と火星に居住する4人の視点で描かれる本作
火星でレアメタルや新種の生物を探す研究職のリキ・カワナベ
火星で地球への旅行を目指す盲目の少女リリ-E1102
地球ISDA職員の白石アオト
睡眠時間を削ってまで実直に働く火星自治警察捜査員マル
そしてリキ・カワナベが発見したあるものがきっかけに、それぞれが属する社会における他者とのやりとりを通じ、他社の思惑に翻弄されながらも、「視点」を変えてみることで課題解決への道筋を模索する

本書を読んでいると、以前読んだ福岡伸一著『生物と無生物の間』(講談社現代新書)を思い出しました
同書では「生命とは何か」との問いを再定義しており、興味深く読めましたが、本書においても、同様の考察がなされる場面があり、知的好奇心を刺激させられます(小川哲も『生物と無生物の間』を読んだのかもしれません)
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