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身から出た闇
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身から出た闇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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前作「蜘蛛の牢より~」が、かなりミステリ寄りだったので心配だったけれど、今回はしっかり超自然ホラー集で嬉しかったです。 全部で5編の短編を、作者本人と角川編集とのやりとりというメタな枠で繋いでいます。 ちょっと三津田信三作品に近いテイストですが、あちらよりはメタ部分にそこまで力点が置かれておらずにライトな印象でした。 SNSアプリBeRealをモチーフにした「トゥルージー」のような新しいものから、「籠の中 執筆に関わる一連の出来事」といった戦前日本ホラーアンソロジーにも入っていた定番のエレベーター怪談を捻ったものまでテーマもいろいろ。 個人的に特に好きだったのは「裏の橋を渡る」と「籠の中」でした。 余談ですが、「らくがき」の「をんなをかこういんとうなしのかしら」の部分を「女を加工、咽頭なしの頭」と読んだホラー好きはきっと私だけじゃないですよね? | ||||
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死のイメージは、2つある。 けれどそれは、たくさんの物語と2次創作とで塗り替えられた。 エレベーターはこわい。 近くに川はあっただろうか。 ヒトは、かつては海にいた。水にはひかれるものだろう。 こわいアプリはしない。 どうかよき闇を | ||||
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原宏一ってホラーも書くんだ?と似た名前の作家と勘違いしましたが新人さんなんですね。 でもどの作品も面白くて怖くてほぼ一気読みでした。 ビーリアルを彷彿とさせるアプリに依存する女子高生たちの軋轢 曾祖父の戦争の思い出と田舎の少女を見舞う悲劇をつなぐ橋の闇 街の落書きの隠されたメッセージを探すことに魅せられたワンマンパワハラ社長 エレベーターの呪い 死期の近付いた老母が呟く意味不明な独り言 どれも日常と地続きな怪異に引きずりこまれる恐怖を堪能できます。とにかく起承転結のストーリーテリングが抜群に上手い! 短編をつなぐ作者と編集のやりとりも不穏で最高。今流行りのモキュメンタリーホラーな味つけもいいし、この先大物作家になりそうな予感。 | ||||
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著者はお育ちがよく、しごくノーマルな人間なんだなと思った。 ごめんねこっち側で。 でもこっち側が金を払ってあなたの生活を支えているんですけど!? と、この本を読むとどこまでも我が身から闇が噴出するので、自己嫌悪に陥りたくなければ、読むのは注意されたし。 | ||||
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流石、原浩さん、エンディングがひと味違います。 私はホラー、怪奇小説などが大好きなのですが、古今東西、 百花繚乱と表現してもいい程に数多く存在する作品群のなかでも珠玉だと思えるものは、普遍性と読者の印象に残るような、計算された曖昧さ、丹念な伏線を備えているように思えます。 この作品も例外ではありません。 それに、個人的に凄いと思うのですが、この方の作品は、登場人物が呟く、短い台詞が、なんとも不気味で怖いですね。 独特のセンスを感じます。 | ||||
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