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明日もいっしょに帰りたい



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【この小説が収録されている参考書籍】
明日もいっしょに帰りたい

明日もいっしょに帰りたいの評価: 4.00/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

特別な人間にはなれなくても誰かの特別にはなれる

「多様性」という言葉が浸透してから「男らしさ女らしさ」や「女々しい」という言葉を聞かなくなった現代に性別,世代,環境及び関係を問わず「人の数だけ恋愛の形はある」を改めて感じさせてくれる作品内容でした。
 「髪を切る」という古典的な行為の意思表示,追い込まれた環境での「やれるか、なんて考えている時間も惜しい。やるしかない」という覚悟,大切な人の窮地を救うため不審者と対峙した際の行動,大切な人に自分の日常をどこまで見せられるか,そして「大切な思いは言葉に出さないと伝わらない」ということを自身の立場,状況に置き換えつつ,作品に引き込まれました。
 本作を通じて永らく忘れていた「人を好きになる」ことの素晴らしさを,「愛してその人を得ることは最上である。愛してその人を失うことは,その次によい。」という言葉とともに思い出しました。
 LGBTQなど性的マイノリティだけでなく人種,信条,国籍,社会的身分,門地等への偏見,批判的な人がいるのは現実ですが,「宇宙船地球号」の乗組員として考えれば同じ人間としてわかりあえる問題だと信じたいです。
ミステリー,時代作品に続き,本作のような恋愛もの,作者の多岐に渡る才能に満ちた作品も満足ですが,「記憶屋」や「霊感検定」等の続編やスピンオフ,怪談も楽しみにしております。
明日もいっしょに帰りたいAmazon書評・レビュー:明日もいっしょに帰りたいより
4408538809

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