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逃げろ逃げろ逃げろ!
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逃げろ逃げろ逃げろ!の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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チェスター・ハイムズの〈墓掘りジョーンズと棺桶エド〉シリーズの8長編が続々と翻訳出版されたのは1970年代の初めのことなので、もう五十年以上前である。去年はハイムズ死後40周年であった。 そのチェスター・ハイムズの未訳のノンシリーズ長編が、安価な新刊文庫本邦初訳本として刊行されるというのは、今日、偉大な文化事業のように思えなくもない。 私的感想 ◯大変面白かった。発端・展開・混沌・結末とも快調で、時代が逆戻りしたような感覚に襲われた。 ◯主要登場人物たちが(男も女も黒人も白人も)たいへん熱い。その熱さがドラマを転がしていく。止まらない・・。 | ||||
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白人警官が酔った勢いで、アフリカ系の清掃夫を殺し・・・というお話。 話しの構図は、人種差別の問題を孕んでおるので、最近も問題になっているBLM運動などの人種差別を告発した作品に思えますが、解説の小野家由佳氏によると若干違うそうです。 単なる人種差別を告発する物だと、現象として終わる感じですが、人種的な齟齬が実は人類の営為ではないのか、という問いを投げかけたのが本書だという様な事を読者に突きつけている作品だと(多分:違ったらすいません)。 色々な所で書いておりますが、日本でも様々な肌の色の人が増えていたり、平均的な日本人の肌の色ではない人でも、日本生まれで日本育ちで日本人、という事もあるので、そういう方に”日本語が上手いですね”というだけで差別になるそうです。また、肌の色が違うだけで職務質問が多いのも、レイシャル・プロファイリング(差別的推測)になるという訴えもあり、ここで描かれた問題は今(2025年)の日本でも普遍的な問題として捉えられる問題かも。 そういう意味では短いですが、大変重い主題を扱った作品に思えました。 人種的な齟齬が営為かもしれないという問いを孕んだ問題作。必読。 | ||||
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