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歌舞伎町ララバイ
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歌舞伎町ララバイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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15歳で地方から家出してきて「トー横キッズ」となった女性が主人公。けしてきれいごとだけでは生活できないので悪事にも手を染めていますが、肝の据わりかたが半端なく大人たちに認められてミッションを与えられます。 しかし、それが完全に罠であり使い捨ての駒となってしまい生命の危機にさらされますが・・・。 それからほぼ5年後にまったくの別人となって歌舞伎町に戻ってきて、当時、裏切った人々に「復讐」を始めます。友人を見殺しにしたホスト、風俗店経営者、反社組長、都知事に駆け上がったトー横キッズ保護団体の主催者と次々と「浄化」していきます。 容姿が激変したものの誰も同一人物とは気が付かないうえに、空白期間についても詳細が語られず、もちろん詳しい生い立ちも謎のままですので続編ありのシリーズ化目標かもしれません。 | ||||
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テンポが速くて、一気読みでした。続編に期待したいが、設定上無理があるかな? | ||||
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トー横キッズ七瀬が悪い大人たちに復讐する話。久しぶりに長編小説を最後まで読んだ。各場面が面白いし、中だるみもなく先が気になるように巧みに構成してあるため、ぐいぐい読める。 トー横の立ちんぼやパパ活女子が性病を患ったりホストに沼るリアルな描写。怪しいNPOとトー横キッズを出世の道具にする大人や反社。 新宿歌舞伎町の膿を全部詰め込んだような舞台設定で、社会問題に対する皮肉を交えながら、気軽に読めるエンタメ小説として仕上げる手腕がお見事でした。 難しい漢字を使わずに、適度に余白のある紙面も読みやすく、作者が小説へのハードルを意図して下げている工夫も好きです。 Netflixかアマプラで連ドラにしたら面白いと思う。おそらくオファーは来てるでしょう。 主人公の七瀬が目的を果たしてカタルシスを感じるかと思ったけど、そこまで胸に迫るものがなかったので評価は星4としました。でも面白さは保証します。 | ||||
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久々の新作でしたが、テーマが東横キッズなので、年齢的に会うかな?と思い読みました。全然面白かったです!東横キッズの部分も面白いですけど、後半の主人公が強者を操る部分が面白いです! | ||||
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ここは東洋一の歓楽街、歌舞伎町。 どこからともなくやってきた少年少女、”トー横キッズ”と呼ばれて。 ここが私の居場所。 その居場所を踏み荒らす、ほんっとに悪いやつらがいてる。 心が荒み欲にまみれたやつら。 アングラ世界で浄化作戦が始まっていく。 | ||||
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染井為人が描くのは、社会の闇を直視する物語だ。 本作の舞台は新宿・歌舞伎町。 ここでは、家庭に居場所を失った不登校や素行不良の少年少女たちが「トー横」に集まり、街の片隅で寄る辺なく生きている。 まるで『龍○如く』を思わせる濃密なアンダーグラウンドを背景に、物語は動き出す。 主人公は、ひとりの少女。 満たされることのない生活のなかで、荒んだ日常に抗いながら心をすり減らし、もがいていた。 その視点に立つと見えてくるのは、逃れられない格差、惨めな家庭環境、そして性的な搾取を強いる歪んだ大人たち。 希望が押しつぶされるこの街で、彼女は自らの足で立ち向かう。 トー横に集う少年少女たちは、それぞれに傷を抱えながらも「ここにしかない仲間意識」でかろうじて心を支えている。 彼らにとっては、未来よりも“今をどう生き抜くか”がすべてだ。 その姿が切実に、そして象徴的に描かれている。 物語が進むにつれ、舞台は一変する。 暴力団の抗争、政治家たちの利権争い──陰謀と暴力が交錯する世界へと突入していく。 そんな中、主人公の少女は、類まれなるIQと精神力で、圧倒的な不利を次々と跳ね返していく。 それはまるで、無垢な子猫が、自らの生き方を懸けてライオンや虎に牙を剥くような、静かで凄絶な闘いだった。 過酷な環境が彼女の精神を研ぎ澄まし、冷徹さと無敵性を手にしたその姿は、精神的成長の象徴でもある。 彼女の内に芽生えた小さな決意は、やがて「復讐」という名の赤い花を咲かせていく。 それは── 大切な仲間のためか? 自分自身のためか? 愛する街のためか? 好きな街で、好きな仲間と、“今”を懸命に生きようとする彼女たちの運命を、ぜひその目で見届けてほしい。 | ||||
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舞台は、題名そのままに、東京都新宿の歌舞伎町。 この小説は2部構成となっており、視点人物が異なります。 第一部は、トー横を拠点に生活している15歳の家出少女、七瀬。 第二部は、第一部で七瀬と関わりのあったひとたち(複数)。 また、この第一部と第二部の間には数年のブランクがあり、第二部では、七瀬の鉄槌が下されることになります。 とある慈善団体に対して生まれた憎悪と、知り合いの女性、愛莉衣(らぶりい)の死をきっかけにして、七瀬は危ない橋を渡ることになります。 七瀬は「出る杭は打たれる」タイプの若者なので、一読者としても、特に最初のうちは彼女の無謀な言動にヒヤヒヤするのですが、頭の回転が速いのでしょう、難しい局面も際どいところで手際よく切り抜け、人を巧みに操っていく様には、手に汗をにぎりながらもある種の爽快感を味わえました。 そして何よりも、ストーリー全体を通して非常に重要なスナック「きらり」の存在。 読みやすい文章と、リズム感のある会話、内容の面白さ全て揃っていて、あっという間に読み終えてしまいました。楽しい読書タイムでした。 | ||||
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