■スポンサードリンク
ブラックボックス
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ブラックボックスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.13pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の心の中の葛藤がよく伝わり、引き込まれる素晴らしい作品でした。 好みはあると思いますが、なぜこんなに評価が低いのか不思議です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
内容はメッセンジャー業をするある男の話。 自転車、メッセンジャー業にとても詳しく描かれており、刑務所の話なども詳しく書かれている。 あたかも自分が体験したかのような表現は素晴らしい。 でも芥川賞を受賞する作品なのかは疑問に思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
衝動的な言動がもとでどの仕事も長続きしないメッセンジャーのお話。淡々とした世界認識と制御したくてもできない衝動の現れ方など、内観が緻密に描写されている。ブラックボックスなのは世界か、それとも自分か。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自転車便のメッセンジャーとして働くサクマ。不安定な雇用でなかなか先が見えない。同棲中の彼女がいるが、未来が見えない。そんな若者の暮らしが表現されており、そこから現実を見てみると、今の若者とサクマのような立場で生活せざるをえない人がたくさんいるのではないだろうか。本人が悪いわけでもない、でも社会を否定するわけでもない、その無力感が作品に出ていると感じた。20代くらいの人が読めば、大きな共感を得られるかもしれない。サクマも普通に暮らしているだけ。でも普通の世間での暮らしと刑務所での暮らしで何が変わるのか。バブル崩壊後の若者に厳しい日本の閉塞感を見事に表現していると思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
組織と言うか、刑務所も自衛隊も含めて、一定のルーチンで流れる日常の中で、自分の、今までの経歴や人柄を生かした、何気ない行動が、他の人を救い、ちょっとしたお返しがあるというお話です。 あちこち話が飛ぶと見せかけて、割とすっと帰ってこれるので、よくできた本だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
物語自体はあまりおもしろくないけれど、5時間もあるナレーションは良かったです。 聞いたことないナレーターさんでしたが、声が良く、子供の寝かしつけに最適です。 語学力もあがるし、いいことだらけでした。子供が本にも興味がでてきて感謝してます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公は衝動を抑えられない部分がある、というところ以外は(勉強が得意ではないタイプの)普通の人であって、 衝動を抑えられない、という違いによって少しずれたレールがどこに繋がっているのか、という話だと思いました。 作中には主人公のように普通の人で、衝動も抑えられる人も出てきますが、主人公のようにその先に行かないだけで、そこからどこに行けるというものでもありません。 私自身が配送の仕事をやっていますが、転職となると、未来に続いていく選択肢があるとは感じませんので、主人公を取り巻く環境と心情に共感できました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いいと思う。特に新しいとは思わない。カッとしやすくて、集中力が無くて、自己肯定感が低くて、何とかしたいけどどうしていいかわからない若者。まさか、元自衛官とは思わなかった。まさか、刑務所に入るとは思わなかった。 私はこういう人生を送ったことが無い。でも、自分がこんな人間だったらこうなってしまうのかな、と思って内容がスンナリ受け入れられた。これを私という人間がどう受け止めるのか、というのは個人的な問題。だけど、読む価値があったと思った。私はこうは生きないから。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ロードバイクに昨年からはまったひとりとして、最近注目されている食品配達業務や非正規に将来不安の世の中。まさに現代を象徴するレールを外れたら人生転げ落ちると、生身の人間が運転する自転車という、ちょっとのアクシデントで再起不能になる危うい存在。 そこから何とか這い上がろうとしても、倍増するストレスには報われない諸待遇に天を仰ぐ。 前半のバイク便での描写は非常に生臭いリアリティ満載で好きでした。 収監後の話で自己の振り返り描写も良かったですが、出来ればもう少しバイク便での生活描写を書いてほしかったです。 それよりも流石芥川賞作家さんだなぁと思ったのは、コロナ発生前に未知のウイルスの話や、ロシアの北海道侵攻の本を未来でも予見できるかのように出版されているところです。 当然、その二冊も購入決定です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いわゆる’’終わって(い)る’’人間の日々を書いた作品。作品の内容に関して要点には触れないが、個人的にとてもおすすめの作品。現代に生きる上でどこか違和感や疎外感、疑問を持つ、特に若者におすすめの作品であると感じた。 ロードバイクについての用語がわからない部分は確かにあったが、さほど気にならない。描写が細かく、情景が浮かびやすい点、難しすぎる用語、表現が少ない点などは高評価。是非、事前の情報無しで読んでみてほしい一作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前半はごく最近の世相を綺麗に反映している。 一方で後半は普遍的なテーマを扱っている。 どちらもうんうん、と頷ける内容だった。 比較的平素な言葉で書かれていた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とにかく読んでみましょう | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
序盤は、生活環境や自転車の描写が稚拙だな、と感じたかな。でも、社会に上手く収まらない主人公を描く手法だろうし、社会と適度に交われない主人公のもどかしさに共感できた中盤からはスラスラ読めました。 たぶん、何事にも上手く適合でき、世の中に対し窮屈さを感じない人には、分からない苦行の世界かな。 自分もキレる心を持ち合わせてるので、若い頃は抑えるのが大変だったなーとか、今まで大事にならないでよかったなー、なんて過去を鑑みながら、主人公に感情移入できました。。 そして、このタイプの人間の生き方や苦労を、少し考えさせられましたね〜。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
レビュータイトルのとおりです.途中,ちょっときつい感じがしましたが,意外にも読後感は良かったです.最後まで,ちゃんと読めば分かる人は多いのではと思います.この作品の前に,同著者の「小隊」を読みましたが,この「ブラックボックス」の方が私は好きです. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
よかった 良い作品です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
(※若干ネタバレ有) 刑務所と現代社会との対比によって、ゴールのない不安さに価値を与えた点で、評価5とした。大切に磨かれた一語一語が素晴らしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
福祉や制度が救う範疇にはないものの、人一倍の苦労をしつつ日々を送る人々がいます。最近の枠組みでは発達障害・触法精神障碍者と表現されてしまうのかもしれませんが、もう少し緩めれば「生きにくさを感じる人々」です。 日本がまだまだ若く勢いがあったころはそういう人々も含めて社会全体で清濁併せ飲んで掬い取ることができたけれど、失われた数十年を経て老境に差し掛かった今、社会を支える底は抜けてしまいました。抜けた底の下には無敵の人を育てるどす黒い温床が広がっています。 その軽重を問わず、賞は絶対的な基準ではなく世相や空気を反映して選ばれるのでしょう。この暗くてとげとげしいともいえる作品が純文学として、芥川賞として、評価されたこと自体にきわめて強い批判的な視点を感じます。作品としては粗削りですし前後半がまるで別の物語のようでしたが、それでも現代日本社会を率直に下からのぞき込む視点と、排ガスのにおいの中を高速自転車で駆け抜けるような描写は十分に楽しめるものでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最近の芥川受賞作品は難解で最後まで読めないことが多かったのですが、この作品はリアル感をもって一気に読めました。現在のストレス社会に生きる実感がひしひしと伝わってきたからです。 前半はサクマというキレやすくフィジカルの強い若者の働く日常の姿が淡々と描かれています。後半はムショでの様子を書いてあり、特にムショでの様子は筆者の体験談に思えるほどリアル感がありました。私も主人公と一緒にムショ経験させてもらったように感じました。小説の良さは疑似体験をさせてくれることにあると思います。その時に大事なのは感情の実感が主人公と共感できるかどうかということです。この小説にはそれを感じました。 この小説は私にとって改めて現在社会を考える機会を与えてくれた。 第一に、“現在のストレス社会は問題あり”を再認識させてくれたことです。 ・事業体は経費レスを極限まで追求し、人を幸せにするどころか不幸にしているのではないか? ・便利さやロープライスを追求するあまり結局自分達の首を絞める結果になっているのではないか? ・見た目で人を冷笑するひややかな社会ではないか? 第二に、 ・それでも現実は進んでいく、変わらない、ということ。 第三に、 ・自分はどのように対応していくかの問題、人は助けてくれない。 以上のようなことを改めて考えさせてくれましたので星4つです。星5つでないのは、こうなんというかグワーッ!とした感動の読後感はなかったので。あえて言えば、生きる力を与えてくれるというよりは問題提起をしてくれた作品になりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は芥川賞とか正直興味がありせん。でも 、ちょうど長年勤めた会社を辞めることになって、この本が気になりました。この本の、「自分の中の怒りの爆発を、なぜ止められないのだろう」に興味を持ちました。 主人公は私より随分年下ですが、なんだか、この本を読んで気が楽になりました。 展開としては、主人公が、不幸ループしてると思われる自分の人生を、その怒りを、最初から最後まで、その疾走感と圧倒感を持って最初から一気に読みきりました。 結局、主人公の怒りは、自分でもわからない、ふつふつとした、衝動的な怒りだった。頂点の世界の憧れもあるけど、でも、諦めもあって、どうやって負のループを抜け出せるかと考えつつ、諦めている自分に焦燥感を持ちつつ、毎日に流されてどうしようも出来ない。 そして、その自分でもわからない、ふつふつとした怒りが時々、自分でもコントロール出来なくなるときがある。でも、決して間違っていなかったと思います。ただ、その怒りを、どうやって皆さん主張できますか?なかったことにする?普通は理性か?何かでやり過ごす。でも、考えるより、口や、手がでてしまう人だっている。 でも、無限に思えたループも、最後はほんのわずかな違いを気づくことによって、そう、この本はスッキリしないけど、でも、私は希望をもらいました。 人生なんてそんな明確な、劇的な答えはないけど、でも、未来が決まってないんだから、色々失敗しても、進んでいくしかない、、、 そう思える小説でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分が置かれた闇の世界から逃れることが出来ないもどかしさ。その心象風景を緻密に描く作家の力量を感じられる作品。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!