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ゆびさきに魔法
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ゆびさきに魔法の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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しをんさんのファンで、新作が出るたび買っています。特に今回は表紙の煌びやかさに惹かれて即座に購入しました。 主人公はネイリスト。一人でお店を営んでいましたが、思わぬ出会いにより世界が開けていき、色々な方との関わりが生まれていきます。 特に大きな事件はないのですが、主人公をとりまく登場人物たちの優しさが、まさに作中に出てくる魚の煮付けのようにじーんと染み渡るような作品です。 私は近年手荒れしやすくなってネイルサロンでジェルネイルなどできないのですが、セルフでマニキュアを塗ったりと時々負担のない程度にひっそりネイルを楽しんでいます。この本を読んで「プロの手でキラキラのジェルネイルを施してもらいたい!」と思ってしまいました(笑) 綺麗に彩られた爪が日常生活で心を躍らせてくれるように、人にはそれぞれ小さな楽しみがあり、それは年齢性別関係なく、誰にも咎めることのできない生き甲斐なのだと改めて感じました。そして人々に幸せな気持ちにしてくれるネイリストというお仕事を尊敬します。 一気に読めるほど読みやすかったです。しをんさんの作品はどれも好きですが、3本指に入るかもしれません。ネイルにあまり関心がない方もぜひ。 | ||||
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まず、ネイルサロン、ネイリストの日常に興味のある方は、理解しやすい内容だと思います。 この小説は、なにか大きな事件が起きる、という話ではないのですよね。 個人でネイルサロンを営んでいた月島という女性が、新しく入った女性と、店を盛り立てていく話です。 話は淡々と進んでいきますが、三浦しをんさん独特の、面白くてくすっと笑ってしまうような表現が随所に見られ、次へどんどん読みたくなる気持ちを掻き立ててくれます。 新しく入ったネイリストの大沢星江さん、はきはきしてやる気があって気持ちいい。またすべての行動が面白い。月島さんのお店に良い風を運んでくれます。 小さいお子さんを連れたお客さんのために、店内にキッズスペースを設けたり、新しいアイディアが形になっていくのが読んでいて楽しい。 それだけでなく、イベント(?)らしき状態が続きます。突然の芸能人の来訪、老人ホームへボランティアでネイル、星江さんの外部店での修行など。自然な流れで書かれていますので、本当に読みやすいです。 少しですが、知識も増えました。フットネイルのみを希望する男性のお客さんがいるなど、お客さんの要望も様々なのだと。ネイルエキスポなる存在も今回初めて知りました。 加えて、私のなかでは、ネイリストはもの静かでじっとしているイメージでしたが、それが覆された感じです。 そうそう、小説の途中に、ネイリストは「二時間ドラマの犯人になぜかされがち」という通説がネイリスト業界にあると記載があり、そうなのか、と思わず唸ってしまいました。偏見をなくす意味でもいい小説かもしれません。 ただアクリルスカルプの練習場面では、やはり、一度説明を読んだだけでは想像がつかず、 このあたりは、もう少し工夫が必要と思われました。 このサロンの隣にある居酒屋「あと一杯」がまたいい味出しています。 雰囲気が素敵。料理はおいしそうだし、行ってみたい! | ||||
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