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黒い谷
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黒い谷の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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冗長すぎて最後まで読むのには相当苦労する。その割にははじめから犯人がわかる。 | ||||
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作品も久しぶりで、登場人物の関係性を思い出すのに時間がかかった。その関係を思い出しながら読めば相変わらずのスピードで、物語が続く。 いつもと違うラストが待っている。 ここからまた新たな物語が始まるのかどうか 楽しみである。 | ||||
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私がベルナール・ミニエを読むのは、「夜」(2021/5月)以来になります。丁寧な記述ゆえに毎回長尺だと感じられるのは私だけでしょうか? 舞台は、フランス、トゥールーズ。停職処分を受けている主人公、トゥールーズ署の警部補、セルヴァズ宛、八年前行方不明になったマリアンヌが助けを求めてきます。彼女はセルヴァスの最愛の恋人であり、息子ギュスターヴの母親でもありました。セルヴァズはピレネーの谷間の村、エグヴィヴを訪ねることになります。しかし、マリアンヌの行方は一向に把握できず、尚且つ村では凄惨な殺人事件が発生します。加えて、人為的な要因により(?)山崩れが発生し、村は殺人犯の特定もできないまま外部から孤立してしまいます。マリアンヌは何処へ?殺人犯は一体誰?関連は?その取り巻くシチュエーションはとても魅力溢れるものでした。 しかし、スリラーとしては少し冗長で、登場人物たちのそれぞれの描写が長過ぎることもあって、サスペンスは分断されつつ結末へと導かれます。犯人の<動機>については、大好きな種類の<動機>です(笑)が、これほどの事件に相応しいのかどうか疑問が残りました。 とは言え、フランスという国に於ける「宗教」へのアプローチ、それは自分自身を神と考える犯人へのアプローチでもあったり、フランスという国家社会そのものへのアクチュアルな視点による言及が本書の最大の読ませどころだったと言っていいでしょう。 「・・・今や国中に広がるありとあらゆる分裂ー社会的格差、地理的分断、世代間の分裂、イデオロギーの分裂ーによって脅かされ、壊されようとしている。新しいタイプの善悪二言論が台頭している」(p.537)というセルヴァスの嘆きは、フランスから遠く離れたこの国で暮らす私の嘆きでもあります。 最後に、巻頭に「権力と栄光」(グレアム・グリーン)からの引用がありますが、尽きるところ作者も読者もグレアム・グリーンの「くびき」から未だに逃れられないのでしょう。何故なら世界は既に壊れてしまっているからに他なりません。 □「黒い谷」(ベルナール・ミニエ ハーパーBOOKS) 2024/11/30。 | ||||
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