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夜光虫



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【この小説が収録されている参考書籍】
夜光虫
夜光虫 (角川文庫)

夜光虫の評価: 4.24/5点 レビュー 33件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.24pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全33件 21~33 2/2ページ
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No.13:
(4pt)

うまい

 落ちぶれる人間を書かすのはほんとにこの作者がうまいとおもいます。心の声を聞き破滅へ向かう主人公は共感は出来ないかもしれないが、一方的に責めることは出来ないでしょう。それが人間の弱さなのかな・・・。
夜光虫 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:夜光虫 (角川文庫)より
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No.12:
(5pt)

少しの綻びが、、、

以前は日本球界のヒーローだった主人公加倉肩の故障を期に台湾球界へ。
台湾球界では安月給の為放水(八百長)に手を染める加倉、
いつものように試合を終え変えろとしたその時黒道(台湾のヤクザ)に拉致されその時から加倉の生活は少しずつ変化していく。
信用していた人間に騙される、表には出てこないヒトとヒトの騙しあい誰を信用していいのか?そのような不思議な感覚が最高でした。この作者はラスト付近にて急展開する場合が多いのですが今回もラスト付近は目が離せそうにないです。
夜光虫 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:夜光虫 (角川文庫)より
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No.11:
(4pt)

台湾版「不夜城」

馳星周は処女作で、新宿歌舞伎町の歓楽街を「不夜城」と表現しているが、本作の舞台となる台湾の不夜城を、夜の底に蠢く「夜光虫」に喩えている。どちらも言いえて妙だ。夜光虫は狂気と哀しみの光を発している。主人公は台湾のあるチームに所属するプロ野球選手。彼の八百長疑惑が浮上してくるところから、後戻りが許されない非情な狂乱に呑み込まれていく。どこまで堕ちていけば気が済むのか。主人公の周りを固めるのがほとんど悪人で、彼に同情したくなるけれど、彼自身もかなりひどい奴なので、感情移入はできない。暗黒小説とはそういうものなのだろう。台湾ならではの裏社会のルールがあり、彼は中国語が不得手な異邦人である。その設定が巧妙なドラマを生み出している。
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No.10:
(5pt)

「不夜城」に次ぐ完成度の高い作品

99年版 このミス 11位大学野球のスタープレーヤーとしてプロ入りし、ノーヒットノーランを達成した加倉だが、肩を壊し日本球界を追われ、母と弟の住む台湾にわたることになる。野球への情熱を捨てきれず台湾プロ野球チームに入団するも、八百長に荷担することとなる。そして、この八百長の露見をふせぐため、加倉の狂気と暴力が解き放たれていく。この作品は、残念ながらあまり評価されているとはいえないが、名作「不夜城」に次ぐ完成度の高い作品だと思う。閉塞された状況の中で、愛情と憎しみから、破滅へ向かうと知りながら突き進む主人公の姿がよく描けているし、また、ラストシーンもうまくできている。平成10年に刊行されたこの作品以降、突き抜ける作品がないのが残念である。
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No.9:
(4pt)

しらを切れ、ごまかせ、丸め込め!

凄まじいまでの暴力、金、女、暗い情念、血の因縁・・・。馳星周作品に共通なキーワードは本作でも健在。台湾を舞台に元プロ野球選手で台湾の球団で選手生活を送る加倉が主人公。野球賭博の八百長プレイの常習犯であった彼が黒道(ヤクザ)間の抗争に巻き込まれたことから、運命が変り始める。彼を慕う気のよいチームの後輩、その美しい妻、愛人、いかがわしいクラブの共同経営者、謎めいた通訳の老人、加倉に近づく黒道、日本のテレビ局の女性記者、黒道を憎悪し加倉を執拗に追う刑事、拝金主義的弁護士・・・。幼い頃に生き別れた母親と実の弟への思い、自分を裏切った妻、父親への憎悪、加倉の心の奥に渦巻く暗い情念、執拗に聞こえる心の内なる声・・・。主人公がだんだんと追い詰められていく状況を切迫感のある文章で描いていく。刹那的に生きる主人公が、精神的・肉体的にギリギリと締め上げられていく描写は著者特異のもの。台湾社会とそこに入りこんだ異邦人としての日本人や野球賭博が描かれる前半部、加倉の血の因縁をめぐるストーリーが中心となっていく後半と、数冊分のネタがぶち込まれたようで、前半後半通すとやや冗長・詰め込みすぎといった印象を受けたのも確か。一方で、後半3分の1以降の主人公の暴走ぶりは想像を超える。裏切りと憎悪、陰謀が錯綜する展開は「不夜城」以来の作者得意の展開、最後は血で血を洗うヴァイオレンスシーンに突入するのもまた同じ。悲哀感のあるラストは、従来作からすると異色だが悪くはない。
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No.8:
(4pt)

暗闇

「ノワール」って言葉がやっとぴんときた。読んでいる間中、ずっと真っ暗闇を歩いているような感覚だった。作者の他の作品と同じで、絶対「好き」な作品とは言えないのだが、心も体も完全に作品の世界にのめりこんでいた感じがする。大変魅力的な小説でした。
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No.7:
(4pt)

あまりにエキサイティング!

〈馳星周の小説って、一見面白いけどさ、おおすじいつも同じじゃない?引出し少ないんだよね〉なんて思っててゴメンなさい。殺人、インセスト・タブー、アダルト・チルドレンなど骨子は過去の作品たちと似ているのだが、怒涛の物語に引き込まれ、時を忘れる。いつもながら、ただならぬ求心力だ。これは暴力と死で紡がれた、大人のための(血沸き肉踊る)御伽噺である。
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No.6:
(4pt)

期待は裏切らない。

中国系マフィア、堕落していく主人公、意外な血縁関係、そして漢字三文字のタイトル。「不夜城」、「鎮魂歌」に続く3作目としては、いい意味でも悪い意味でも期待を裏切らない内容です。この作品の登場人物を「不夜城」に当てはめると、加倉が健一で王東谷が楊偉民かな(この説明だけでもかなりのネタバレ)。しかし、読後感はまったく違います。ラストシーン、悲劇的な終わり方には違いないけれど、僅かながらも「救い」がある。少なくても虚無・無力感は残りませんでした。登場人物は相変わらず、どいつもこいつも感情移入できないような嫌な奴ばっかりだけどね。
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4043442033
No.5:
(5pt)

閉塞した世界の中で堕ちていく主人公

栄光に彩られた日本球界から一転して、八百長まみれの台湾球界に身を投じることになった主人公・加倉昭彦が堕落していく様は、大変読み応えがある。閉塞した状況の中で絶望に向かって突き進み、そして堕ちていく人間の哀しい姿を、見事なまでにリアルに書き切った暗黒小説である。
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No.4:
(5pt)

人間の屑、The king of trash!

日本から台湾へと渡った一人の負け犬野球選手。一から出直そうと再び野球に励もうとするが、そこは、八百長だらけの汚れた世界だった。結局自分自身はまり込み、マフィアのtargetになる。絶体絶命から抜け出せるのか?馳星周 のなかでも、この本が僕は一番お勧めです。主人公が、とてもCOOL! 昨日の友は今日の敵。自分さえよければそれでいい。そんな腐った人間たちの戦い。もしあなたがこの本が好きなら、あなたは、、、、、答えはあなたの心のなかにある。
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4043442033
No.3:
(5pt)

人間の屑、The king of trash!

日本から台湾へと渡った一人の負け犬野球選手。一から出直そうと再び野球に励もうとするが、そこは、八百長だらけの汚れた世界だった。結局自分自身はまり込み、マフィアのtargetになる。絶体絶命から抜け出せるのか?
馳星周 のなかでも、この本が僕は一番お勧めです。主人公が、とてもCOOL! 昨日の友は今日の敵。自分さえよければそれでいい。そんな腐った人間たちの戦い。もしあなたがこの本が好きなら、あなたは、、、、、答えはあなたの心のなかにある。
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No.2:
(3pt)

些細な出来事をきっかけに堕ちていく主人公の心の闇を描く

氏は1996年に「不夜城」によって衝撃的なデビューを果たした気鋭の作家の一人である。彼はもともと、勁文社で編集者を務め、ミステリー・冒険小説の書評等を執筆なさっていた。ペンネームである馳星周は、香港映画のスター周星馳を逆にしたものであるらしい。台湾で八百長に関わっていた日本人野球選手である主人公が、その時々で持ち込まれた小さな出来事をきっかけに、やがて、堕ちていく様子が、主人公自身の心理を交えながら克明に描かれていく。氏の書かれる小説のテーマは商用にすることが難しいものの一つだと思われるが、氏の優れた文章力によって、商用レベルにまで上げているのはさすがだといえる。しかし、小説のテーマ上、性描写、殺し、暴力、などの過激な描写も多くあり、恐らくは人によって好みが分かれるところだと思う。
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4043442033
No.1:
(4pt)

台湾プロ野球と八百長とマフィア

元々は日本のプロ野球で活躍を期待されていたピッチャーが故障で活躍を断念し、台湾に渡って野球を止めることができずに、しかし八百長に手を染めている加倉という男が墜ちていく話。台湾の熱気が非常に鋭い描写で描かれており、そこにいるマフィアと日本統治下時代に育った老人。少し話は複雑だが、一気に読めてしまう。ラストのシーンはまるで映画のラストシーンのようにきれいな印象。おもしろく読める。
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