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悪逆



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【この小説が収録されている参考書籍】
悪逆

悪逆の評価: 4.60/5点 レビュー 25件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 21~25 2/2ページ
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No.5:
(5pt)

あっという間に読んでしまう。

大変面白い本で、あっという間に読んでしまいました。
悪逆Amazon書評・レビュー:悪逆より
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No.4:
(5pt)

最高

一気読みでした。
悪逆Amazon書評・レビュー:悪逆より
4022519371
No.3:
(5pt)

時間を忘れて読みました!!!

普段はノンフィクションものばかり読んでいますので、小説を手にするのは、ホント久しぶりでした。一気読みしたほど、とにかく、読みやすかったです。
よくあるタテ社会を強調した場面や、セクション同士のいがみ合いが全くない、爽快な警察小説だったからと思います。追う刑事ふたりのユーモアあふれるやり取りが緊張感に和らぎを与えてくれます。キャリアのある刑事と犯人の協力者たちとの会話に関西弁特有の言葉が時には鋭さを持って迫り、時には相手を茶化したりで、言葉のダイナミックさを味わいました。
それと同時に、現在進行形のテーマが彩を添えてくれました。庶民は時間のかかる捜査より、たとえそれが残虐な結末であってさえも、TVドラマにあるような爽快な解決を望んでいます。「そんなのムリとは分かっていても、ワルイヤツらを懲らしめるヒーローを待ち望んでいる」一読者の淡い願望を見事に叶えてくれた作品と言えるような気がしました。
悪逆Amazon書評・レビュー:悪逆より
4022519371
No.2:
(5pt)

自家薬籠中のバディもの

非常に面白かった。著者の作品には珍しく、残虐な殺人場面や発砲場面が出てくるが、B級銃撃戦ではなく、しっかりとリアリティは保たれている。フーダニットの謎解きではなく、如何に詰めるか如何に逃げ切るかの競い合いが主題だ。
 ただ、大阪弁の刑事2名による掛け合い、コイントスでの奢り合い、合間の食事の描写、嫁はんや痛風の話、なんかは同工同曲だし、ディック・フランシスバリの漢字二文字のタイトルと相俟って、もはや作品ごとの刑事の名前は読了直後から忘却の彼方だ。
 結局「桑原と二宮」以外はまとめて「黒川さんの刑事」としてしか印象に残らず、その中間に位置するのが「伊達と堀内」(でよかったかな)となる。
 無駄口いっぱいの会話を重視するためか、デビュー作の「キャッツアイ・・・」から主人公をコンビにすることが多い作者だが、本作を読むと、一人称単数のハードボイルドもすごいのが書けそうな気がする。
悪逆Amazon書評・レビュー:悪逆より
4022519371
No.1:
(5pt)

硬質で疾走感に溢れる警察小説。私のなかでは、黒川博行の最高傑作

黒川博行の小説は、毎年、新作と旧作とを合わせて2〜3の作品を読んでいるが、最新作のこの「悪逆」は、硬質で、疾走感に溢れていて、読み始めるとページをめくる手を止めることができなくなってしまった。

まず、この小説は、犯罪者の行動と、犯罪を解明しようとする警察の捜査を、交互に描くことで、非常に緊張感のある構成になっている。また、いつもの作者なら、捜査する刑事のキャラクターや、彼らが捜査する過程での会話や食事を、やや饒舌に描写するが、この小説ではそれらを極力抑制することで、話の流れが散漫にならないようにしている。だからと言って、犯罪者や刑事たちが無味乾燥に描かれているわけではなく、この小説のなかには、確りと人間味が溢れていて、最終章を読んだ時に、ほろりとすることだろう。

また、読後に、犯罪者の動機がはっきりと解明されない点は、読者によっては気になるかもしれない。しかし、そのことも、この小説を硬質なものにしている。散漫になりかねない説明的な記述を、作者はあえて切り詰めているように、私には思える。

私のなかでは、黒川博行の最高傑作である。読者が期待する以上のものを著わす作者に対して、一読者として、最大限の賛辞を送りたい。評価は「最優秀の作品」の☆5つとしたが、☆5つを上回る価値があった。これは私の書いた60番目のレビューである。2023年10月19日読了。
悪逆Amazon書評・レビュー:悪逆より
4022519371

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