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アーマード 生還不能
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アーマード 生還不能の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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先人の方もおっしゃるように後編はスピード感満載のエンタテインメント小説の王道を突き進みます。読了後に前編は「壮大な伏線」だったことに気がつきます。 シュワルツェネッガーやスタローンの映画のような常道パターン「愛する家族を救出するために覚醒する父親」の逆張りとして「夫を救うためにどんな手段もいとわない元・軍人の妻」と通訳兼現地事情に精通した「人類学者」の活躍が見事です。ある意味女性視点の小説でもありました。 この「清掃会社経営の妻」や「学者」が主役のシリーズも小説化が可能でおもしろそうです。ひとつだけ残念だったのは冒頭でのレバノンとの接点が絶対にどこかでと思っていましたが・・・です。 | ||||
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上巻で陰謀が判明し、逃亡と生き残りが始まるくらいのバランスだともっと良かったと思う。後半はけっこう駆け足だし、生き延びるメンバーももっといても良かったと思う。何より義足のハンディキャップや特性がほぼないのが小説としてどうなのか?奥さんのヘリコプター操縦スキルの方が小説としても楽しい。こっちの続編よりはやっぱりグレイマンかなぁ。 | ||||
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同著者による『グレイマン』シリーズは「孤独な男の孤軍奮闘」だが、本作は「チームの闘い」。 加えて主人公には頼もしく、かつ、愛してやまない妻と子供たちがいる。しかも義足だ。 内容的にはマーク・グリーニー著らしく、期待を裏切らないアクティブで退屈しない展開でおもしろかった。 ただ…、チームはいいのだけど、この妻の存在と協力体制はC・J・ボックス『猟区管理官ジョー・ピケット』シリーズを彷彿させ、私の個人的好みからはちょっと外れる(あちらの家族よりはかなりいいが)。 今回の危険極まりない仕事を引き受けたそもそもの動機も、家族との生活費のため。なので主人公はチームリーダーとしてメンバーのやさぐれ男どもと懸命に対応するが、基本的にはやさしくとても温厚な性格だ。 ハンディキャップがあり家庭人でもある男の、ハードな闘いの物語。 あとがきによると、本作も今後シリーズ化されていく予定とのこと。 | ||||
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奥さんに連絡しながら任務するよき父親キャラだが、リアルなのかもしれないが小説の主人公としてはグレイマンほど魅力を感じない。映画的に時間や場所を細かく分けて展開しているが、近作のグレイマンと同様、あまりうまくいってないと思う。退屈するほどではないので、後半に期待。 | ||||
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「暗殺者の回想」を読み終えたのが2022/10月。本篇は<グレイマン・シリーズ>ではなく、<ジョシュ・ダフィー・シリーズ>の一作目。期待にそぐわぬ正真正銘のページー・ターナーでした。 何故ならアクションがアクションを呼び込み、呼ばれたアクションがまた次のアクションの前フリとなるべく書かれたエキサイティングな冒険小説と言えるからでしょう。 尚、マーク・グリーニーのニューズ・レターによると<ジョシュ・ダフィー・シリーズ>の次なる、まだタイトルの決まっていない一作は、2024年の夏にはリリースされるとのこと。 主人公・ジョシュ・ダフィーはレバノンのベイルートで重傷を負い、左脚を喪失しますが、失業し今はモールの警備員として働いています。元陸軍将校という過去を持つ妻・ニコールが清掃会社を経営することで彼らと子供達二人の家計を支えています。 彼はモールでかつて一緒に働いていた民間軍事会社のゴードンに遭遇し、約三万五千ドルになる仕事があることを知り、ゴードンを通して元SEALで統率官のレミックの面接を取り付けます。そして、悪評高い民間軍事会社・アーマード・セイントに雇われることになります。左脚が"義足"であることを隠したチーム・リーダーとして。 舞台はメキシコ。警護対象は、<黒い騎士>(ロス・カバジエロス・ネグロス)という名の麻薬カルテルとの和平交渉を目論む国連とメキシコ政府の代表団。交渉場所は、西シェラマドレ山脈の”悪魔の背骨”と呼ばれる山岳地帯。そこで<黒い騎士>の頭と会談し、国連平和維持軍の駐留と引き換えに(三つ巴の?)カルテル抗争を終わらせる一方、メキシコ陸軍による西シェラマドレ攻略を阻止することが狙いでした。武装警備員は22名。駆け巡る装甲人員輸送車の列。一方、メキシカン・カルテルをよく知る自称コンサルタントのカルドーサなる人物が今回の和平交渉にあたって或るダーティな策謀を巡らしています。 姿なき敵による度重なる和平交渉団への襲撃。軽機関銃による夥しい数の銃弾。グレネード・ランチャーによる一撃、また一撃。応戦に追われるアーマード・セイントの車列。失われる武装警備員。果たして和平交渉は実現するのか?そして、ダフィーたちは邦題にあるように生きて米国に戻ってくることができるのか?だいぶ中身を書いてしまいましたが、この程度であれば大丈夫でしょう。様々なトラップには一切触れておりません(笑)。 鍵は、ジョシュ・ダフィーがハンディキャップを持った(経験のない)チーム・リーダーであること。そのことが多くのシーンでサスペンスを醸成しています。また、ダフィーと5人の警備員たちには我が国の<七人の侍>を持ち出すまでもなく鮮やかなキャラクタリゼーションが施されていることにあります。それぞれの役割と侠気あふれる血潮がフィジカルから流れ出る血よりも濃密だ。そして、前半にジョシュ・ダフィーと妻・ニコールの出会いが描かれますが、それもまた大いなる<伏線>と言ってもいいのでしょう。 グレイマン・シリーズ12作、"Burner"の翻訳はこれからですね。翻訳者:伏見威蕃<節>を楽しみに。2024/2月には、13作、"The Chaos Agent"のリリースも控えているようです。 最後に本作のもう一人の主人公、ギャビー・フローレス博士のように私もまた正真正銘の冒険小説を連射し続けるマーク・グリーニーに深く感謝して。 □「アーマード 生還不能 上・下 "Armored"」(マーク・グリーニー 早川書房) 2023/6/22。 | ||||
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