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本にだって雄と雌があります
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本にだって雄と雌がありますの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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ジャンルとしてはファンタジー系の小説になるんだろうけど まずタイトルの掴みがインパクトがあって、でも読み終わると納得するタイトルになってる ところが凄い。 内容は1ページめくる度にニヤリとしてしまう一昔前の面白い漫才みたいなトーンで続きつつも、 夫妻の愛情テーマと最後の方の因果の迷宮みたいなところはとても良かった。 全体通じて楽しく読める一冊で、こんな風に人生終わりたいなと思えるようなお話。 本好きの人にはなかなかたまらないです。 | ||||
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満足です | ||||
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評価が高いので読んでみました。 前半から中盤にかけては、ユーモア小説のような感じが強いのですが、 それがとにかく面白くない。 「夜に傑作感出して書いてはみたが、朝読み返し破り捨てるヤツ」を そのまま読まされる感じでした。 頑張って読み進めてみると、中盤を過ぎた辺りから急激に面白くなり 「あれ、この作者これまでわざと無能演じてたの?ちゃんと面白小説書けるやん」と。 結果『面白かった』です。 人にお薦めするかは微妙ですが。 | ||||
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何か意味がわからない内容なので、ほってあります。気が向いたらまた読みます | ||||
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私の語彙が少ないからか、分からない言葉や読めない言葉を調べながらだったので、読み進めるのに時間がかかった。登場人物の関係を頭に入れるのも大変だった。人物相関をメモしながらでないと話の流れを理解できなくなるくらいだった。そんなわけで、最初の内は読むのを途中で諦めようと思ったが、いろいろ(特に家系図)整理しながら読むと段々面白くなってきて、結局最後まで読んでしまった。特に戦場での不思議体験は、戦場という特殊な状況における話であり、作者がリアルに体験したのではなかろうかと思うほど、臨場感豊かな描写である。戦場に本が登場するのもおかしな話だとは思うが、本が好きな人は戦場という異常な場所だからこそ本が必要だったのではないかと想像する。 本書は本が好きでたまらない人が書いているのだと思う。本に対する愛を感じる。一方で、本書を面白いと感じる人も本好きなのだと思う。そもそも小説は本が好きな人が読むものだろう。本に雄と雌があって幻書が生まれるとか、本がジタバタと暴れてどこかに飛んでいくとか、本を生き物のように扱うのは本好きには共感できるものだ。また、本好きにとって本とは、知識を与えてくれる先生であったりワクワクドキドキを与えてくれるエンターテイナーであったり、単なる物体ではない存在になりえるだろう。そんな重度の本好きには、本書の世界が実在するといいなと思うに違いない。 冷静に読めば、法螺話でしかないのだが「本とはこんな感じでつきあいたいな」とか思わせてくれる。ウイットに富んだ文章もあり、いろいろ楽しめるのがこの本の特徴だ。ラストの方はワクワクしながら読んで、そうきたかと読み手を唸らせる。あえて残念なところを触れると、少々話が長いのでもう少しコンパクトにまとまっていればテンポ良く読めたかなと思うくらいだ。 | ||||
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「蔵書はどうして増えるのか?」 「それは本がつがうから」 こういうの好きだな…… 作中に漂う時代の雰囲気も好きだ。旧制教育のニオイが伝わってきます。 ラディナヘラ幻想図書館にも行ってみたくなりました。 G.マルケス『百年の孤独』のマコンド村から地続きで行けそうな気がします。 この作品はもっともっと有名になっていいと思う。 | ||||
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夫婦の愛の物語であり,家族を思う物語であり,書物や知識・生への欲望の物語であり, 一人の男の与太話であり,ファンタジであり,SFであり,もういろいろ何でもありの一冊. 一ページ目の一行目からタイトルの一文が現れ,直後にその意味は語られるのですが, そちらの話はそこそこに,一人の男を巡るバカげた日常といくつもの下ネタが展開され, 何度も笑わされはするものの,飛び飛びの時系列もあり,序盤は掴み所に戸惑いがちです. ただ,中盤を過ぎるころから軸が見え始め,『楽しい』が『面白い』に変わるのを感じ, 入り組んだ時系列が物語に深みを与えるとともに,書物と老夫婦の愛を描いたファンタジ, さらには,「ん?」と事の起こりを考えさせられるSFチックな幕引きと余韻が後を引きます. 先の通り,クセのある作風ということで,決して多くに好まれるタイプではありませんが, 森見登美彦さんや東川篤哉さんらがお好きであれば,まず楽しめるのではないかと思います. | ||||
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最初はこのふざけた文体についていけるのか不安だったけど、こういう親子三代ものとか自分は大好きなので、好きになりました。文章も達者で本をよく知っている人が書いたのだなあと思いながら読みました。 | ||||
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とにかく一気に読もうにも話の展開があちらこちらに飛ぶので、付いて行くのに体力がいる。(知的体力・読書力) 1ヶ月以上掛かって行きつ戻りつしながら何とか概ね読了。 本文そのものも文学史的な知識が邪魔をして話の本筋から横道に逸れるし、 読み手としてもあれこれ思い巡らしてしまうので、ある意味物凄く読み込みにくい展開。 駄洒落や言葉遊びが好きな人には良いのだろうが、 冗長で独りよがりな独壇場に巻き込まれる読書が苦手な人には向かない。 人名、場所、エピソード、歴史的な背景、タイプスリップとファンタジー、本にまつわる逸話とゴシップ、 戦争や航空機墜落事故も交えて恋愛と友情、家族愛を描く。とにもかくにも盛り沢山。 社会現象も三面記事も何でも文字なら読んでしまおう、家族の歴史も過去も未来も、 文字の交わる所、奇書の生まれる所、今ここ! という勢いはある。 読み通せば、それなりにほろりとさせられる場面も多々。 | ||||
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てやんでえ、すっとこどっこい、駄洒落や軽口が分からねえ奴は引っこんでろい!――と言わんばかりの『本にだって雄と雌があります』(小田雅久仁著、新潮社)は、戯作の匂いがぷんぷんする。井上ひさしが『手鎖心中』を引っ提げて登場した時に雰囲気が似通っているのだ。 大阪の広大な敷地を有する旧家の書庫では、夜な夜な、隣り合った本同士がコトコトカタカタと合体して、新しい本が生まれる。それらの「幻書」と呼ばれる本たちは、鳥のようにバタバタ羽ばたいて外へ飛んでいこうとするので、まじないを込めた蔵書印を押した上で、紐で縛ると、幾分大人しくなる。 これは、今は亡き祖父・深井與次郎の蔵書にまつわる秘密を知ってしまった「私」が、祖父を初めとする一族の面々と、祖父の幻書蒐集のライヴァル・鶴山釈苦利(しゃっくり)の波瀾に富んだ驚くべき歴史を、一人息子に伝えるために書き綴った手記である。 「しかし問題は與次郎の書物蒐集癖である。苦しい言い訳を重ねながらせっせと蔵書を肥やす與次郎であったが、生涯に亘ってしつこいぐらいに繰りかえした一等お気に入りの言い訳があった。それが、書物がナニして子供をこしらえる、というやつで、深井家においては、あの言い訳は與次郎のすかしっ屁のように当たり前に漂っていたから、誰も吸いこまずにはおれなかったものだ」。 「実際、書物には明白に相性というものがある。どれとどれが、と鼻の利かぬ人間に言いあてられるものでもないが、その相性のいい好きあった惚れあった二冊の本を偶然にでも書架に並べ置いたが百年目、確かに子供をこしらえたとでも言いあらわさねばすまない現象が起きる。その一連の進みゆきを與次郎は『本が騒ぐ』と言い、『子ォを産んだ』と言っていた」。 「與次郎曰く、『おい、ひろぼん(私のこと)。本いうんはな、読めば読むほど知らんことが増えていくんや。どいつもこいつもおのれの脳味噌を肥えさそう思て知識を喰らうんやろうけど、ほんまは書物のほうが人間の脳味噌を喰らうんや。いや、脳味噌だけやないで。魂ごと喰らうんや。せやから言うてな、わしみたいにここまで来てまうと、もう読むのをやめるわけにいかん。マグロと一緒や。ひろぼん、知ってるか。マグロは泳ぐんやめたらな、息できんようなって死んでまうんやでェ』というわけで、結局、與次郎は書物と喰いつ喰われつの果てしない格闘を生涯に亘って継続することを選択した」。 「(君のお母さんと文通を始めた頃のことだが)本棚を見ればその人が分かる、というような言葉を聞いたことがあるが、それが事実だとすれば、どんな本が好きだ、こんな本が好きだ、などと小出しに打ち明けあうのはまさに精神のチラリズムであり、心の服を一枚一枚剥いでゆくようなイメージが浮かんでしまうのだ」。 「・・・などと口から出まかせの見解を缶ビール三本分のほろ酔い機嫌で君のお母さんのお耳に入れたところ、『普通に普通に読め読め、阿呆阿呆』などと身もふたも底も取っ手もないことを言われてしまった。・・・ちなみにお母さんの毒舌はただの毒舌ではなく、れっきとした商売道具なのであり、おそらくは君もすでに知るとおり、お母さんは筆先より毒汁滴る書きっぷりであまねく知れわたる気鋭の書評家なのだ。しかしそんなお母さんが荒んだ胸中を吐露するところによると、歯に衣着せぬにもほどがあると煙たがられるその書評の実体とは、歯に衣着せた上に婆シャツも着せてジャージも着せてちゃんちゃんこも着せて十二単も着せて宇宙服も着せてさらにガンダムのコクピットに押しこんだぐらいに本来の毒の希釈せられたものであるらしい」。 與次郎や釈苦利の域には遠く及ばないにしても、本好きの私にとっては、これらの書物に取り憑かれた人々の物語は決して他人事とは思えないのだ。 | ||||
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とてもコミカルでテンポが良いです。 思わずクスッと笑ってしまう台詞が多く、 ありそうで現実には絶対ない世界観が好きです。 本がお好きな方はぜひ読んでみてください。 | ||||
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これはすげえや。 冒頭から中盤にかけては、まっすぐ前に進まない物語のからみつきっぷりとなごやかな情景や描写の連続 になんとなく小生は乗り切れなかったが、ラバウルに向かう直前からは一気にヒートアップ。恋愛的なカタルシス と家族モノの大団円が、まさにマジックリアリズムとしか呼びようがないパオーンな幻想の夜をまたいでいっきに 結実する。するとそれまで大阪弁のおっちゃんの駄弁りをなんとなく聞き流すように読んでいた細部が、いっきに 欠かせない部品としてストーリーにがちがちとはまっていくのだ。「やっぱりな!」と唸れなかった自分を恥じる、 冒頭からもっと作者を信用して読書の愉悦にずぶずぶとはまっていけばよかった。 そうでなくてもこの作者の比喩のセンスは、現役若手作家の中でも随一ではないだろうか (まだ二作しか出ていないが、それでもそう顕彰したくなるようなずばぬけたものがある) そこにきて、文体がひたすら大阪的にボケようボケよう、すかそうすかそう、なんだったらだまくらかして煙に巻こう とする。ひたすら表情が豊かなので、ポジティブな幸福感にずっと包まれていられるのだ。 個人的にはこれこそ本屋大賞ではなかったのかと思う。調べてみたらノミネートもされてない! これは稀有な作品。次はどんなものを書くのか。 この作者、ひたすら先が楽しみである。 | ||||
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「笑える小説」である、といえばその通りで、語り手の語りが全編面白く、 爆笑したところも二か所ほどありました。 しかし語り手の祖父が戦争にいく場面はかなり凄惨で胸に迫るものがあり、 楽しいだけの小説を目当てに読むと、期待を裏切られるでしょう。 基本的にはファンタジー小説ですが、恋愛小説として読めるところがあり、 謎を提示しながら解答を先延ばしにするところなどはミステリ要素があるとも言え、 先ほども挙げた戦争の場面などは戦中記のような読み心地、 そして全体としてはどこか懐かしさを含んだ一族の四代記であり、 なおかつ読者が読んでいるその文章は、語り手が自分の息子に宛てた文章であるという設定の、 いわゆるメタ小説でもある、というなんとも複雑な本です。 きっと著者がかつて読んで心を動かされた様々な本、それらが持っていた色々な要素を、 あますところなく詰め込んだ結果なのでしょう。 この本もまた、本と本の間から生まれたのです。 数多の本の血を引く、本の雑種。 本にだって雑種があります。 そして雑種にしかできないことがあり、この本はそれを見事に成し遂げています。 楽しいだけでも泣けるだけでもない、喜怒哀楽のすべてを感じさせてくれる、素晴らしい本でした。 | ||||
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著者のデビュー作「増大派に告ぐ」が面白かったので購入。 前著がダークな魅力溢れる作品(それはそれで魅力的であるが)だったので、良い意味で期待を裏切ってくれました。 本にも雄と雌がある。書架に本を並べて置くといつの間にか本が繁殖している。書物がナニをして子供をこしらえるのである。そんな大ボラを独特の関西弁で語られる親子四代の愛に溢れるファンタジー。 SF作家のR・Aラファティは「愛すべきほら吹きおじさん」とのキャッチがついているが、本作はそれに負けない愛すべきほら吹き具合。 ニヤニヤしっぱなしの読書体験。読了直前には、いつまでも読み続けていたいと切に思ってしまいました。 本書のタイトルに惹かれたら、ぜひ手に取って欲しい。 | ||||
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本書のレビュー、いや、それ以前に、どういう本なのかを紹介するのは、とても難しい。 まぁ、「ムッチャおもろいよ、よう分からんけど、とにかく笑うし」と取り敢えず言っておけばいいのか。いやしかし、笑えなかったと万一にも苦情があることに備え「あれに笑えんのは、自分がアホいうことやで」と予め言っておくのも忘れずにか・・・ それと笑いっ放しのうちに、終盤には圧巻の文学的昇華もあるのだが、その高揚感は万人受けするものなのか疑問。(私は高く評価するので、5☆とするが、ああいう描き方が苦手な人もいるのだとは思う) ところが、今回はamazonの作品紹介に、非常にインテリくさい一文がある。 >昭和の大阪で起こった幸福な奇跡を皮切りに、明治から現代、そして未来へ続く父子四代の悲劇&喜劇を饒舌に語りたおすマジックリアリズム長編。 これで、マジックリアリズムとやらをwikiで浅読みすれば、レビュー一丁あがりぃってなもんや落ち目の三度笠である。 しかしまぁ、マジックリアリズムなんて決してメジャーでない用語を使わずに、「夜は短し歩けよ乙女」みたいなやつと言っとけばよろしいんちゃいまっか? しかし、本作は「夜は短し歩けよ乙女」あたりを足元にも近づけぬ勢いを後半で見せる。そこまで延々と語り垂らした言葉と人物達をフル稼働させて、実に巧妙にして壮大、言葉多く同時に心を打つ、幻想的であり且つ写実的なストーリーを繰り出してくる。こういう小説に使うのは意外だったが、「圧倒された」としか言いようのない、「一気読み」という月並みな言葉とはむしろ対極にある「憑りつかれたように作品から逃れられない」そんな味わいのある作品だ。 敢えて自分の言葉で書くならば、古今東西の文学メインの知識にネタにとりびあを取り交ぜて、法螺とダジャレをアドリブで掛け合って、語り尽くした戯作だなぁという感想。これだけ言葉に圧倒される小説もそうないという密度であり、挫折したのでエラソウには語りませんが、ジョイスのフィネガンズ・ウェイクを思わせたりもする。 本作前半は、語り言葉それも大阪語ということで、独特の、しかし、大阪語が話せない者にも心地よい調べを伴っている。読むのではなく、五感で感じるような味わい方が出来る作品とも思う。そして、語る言葉が複数重なることでのストーリーの巧妙さの中で、もう一度、大阪語の良さが味わえる。最後まで、言葉の調べを聞き漏らすなということだ。 | ||||
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大笑いはしないけど、ずっとにやにやしていられる、永遠に続いて欲しくなる心地よい落語を聴いたような読後感。 普段ファンタジーは読まないのですが、タイトルに惹かれて(なんだか上手くおちょくられそうな感じ)手に取りました。 結果、読み終わるのが嫌になるくらい、面白かったです! | ||||
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和風マジックリアリズムの理想形と言えるんじゃないかなぁ。 嘘か真か、はたまた法螺か皮肉か大袈裟か、判然としない描写の数々。 しかし、そこには血肉が備わり、温もりさえも感じられる。それは、とぼけた柔らかい語り口と、作中で使用される大阪弁の役割が非常に大きいと思う。 読書中、何かに似てるなぁ、と考えてみたら、親類縁者のみに通じる物語に似てるんだよね。あるエピソードを語るに際して、それが脚色されていく事は経験があると思う。赤の他人が聞けば嘘にしか聞こえなくても、親戚の中ではそれはリアルなこととして共有される。 全体的にそんなトーンで語られていくので、なんだか、とっても懐かしい気持ちになれる。 地の文、伝聞、引用文で語られる出来事に、ファンタジーとリアルの明確な線引きが存在しない。作中作の不思議な出来事を語り手である博が検証できるはずもないけど、読者に一番近いはずの博の周りにも現実とは考えにくい、事実が存在している。 しかし、それぞれにボケとツッコミ的なリズムがあり、その呼吸の中では、ファンタジーとリアルの境目なんてまるで気にならなくなる。 おっちゃんの面白おかしい逸話を聞きながら、しょうもないことで笑ってるうちに、気づけば、物語は語り手の更にその外にまで物語は広がり、環となって人生を包含していく。 未来永劫に続く本筋以外の、枝葉末節が非常に笑えて、印象的な台詞やエピソードに事欠かない。それがまた、物語を魅力的にしている。 本好きはもちろん、蔵書家には是非オススメ。 本が勝手に増えてしまったんよ、と言い訳するためにも(笑) 傑作。 | ||||
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