■スポンサードリンク
本にだって雄と雌があります
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
本にだって雄と雌がありますの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
電車の中で読む用に購入 ネットやるより、時間潰しに最適 クスッと笑えるシーンも多々あるが 戦争のページは微妙。祖父が戦死しているからか? でも、どう解釈してよいかわからない 情景はこれはファンタジーと自分に言い聞かせた。 読破迄、3週間。長かった··· | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ジャンルとしてはファンタジー系の小説になるんだろうけど まずタイトルの掴みがインパクトがあって、でも読み終わると納得するタイトルになってる ところが凄い。 内容は1ページめくる度にニヤリとしてしまう一昔前の面白い漫才みたいなトーンで続きつつも、 夫妻の愛情テーマと最後の方の因果の迷宮みたいなところはとても良かった。 全体通じて楽しく読める一冊で、こんな風に人生終わりたいなと思えるようなお話。 本好きの人にはなかなかたまらないです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
手強いですが ちょっと 理解できるまで読んでみます 途中経過→電子書籍を買いなおして スマホのtalkback機能を使い 音読み訓読みが無茶苦茶な読み上げを 無理矢理耳に放り込んでいるところです 漢字や言い回しも やたら難しいですが 時間をかけて 解読したいと思います | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ファンタジーでもなく、訳の分からない話ー気分が落ち込んでしまう。途中読む気がしなくなりました | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
満足です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
南方戦線の辺りから急に物語の求心力がなくなり、ただの家族愛小説になる。同じ素材(白い像、書かれている家族愛)についての描写の繰り返しになる。うまくいってる小説をなぜこんなに陳腐化しなくちゃいけないのだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
評価が高いので読んでみました。 前半から中盤にかけては、ユーモア小説のような感じが強いのですが、 それがとにかく面白くない。 「夜に傑作感出して書いてはみたが、朝読み返し破り捨てるヤツ」を そのまま読まされる感じでした。 頑張って読み進めてみると、中盤を過ぎた辺りから急激に面白くなり 「あれ、この作者これまでわざと無能演じてたの?ちゃんと面白小説書けるやん」と。 結果『面白かった』です。 人にお薦めするかは微妙ですが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文体が冗長で回りくどい。語り手(深井博)の「…というのは嘘で」やウィトゲンシュタインの引用など、本筋と絡むならまだ耐えられるがそうも思えず、単に冗長であるに過ぎない描写が延々と続き、少なくとも私には構成が雑な印象が拭えなかった。50ページを読んだ時点で既にややうんざりしていたが、それでも120ページを超えるところまで読み進め、もう付き合いきれないと思い、読むのをやめてしまった。 他の方のレビューを見ると、中盤以降でそれまでの話のつながりが見え始め、ラストにかけて次々と景色が明らかになってゆくという構成のようであるが、残念ながらその手前で読む気が失せてしまった。これは個人的な好みの問題に過ぎないかもしれないが、読者に我慢をさせるページ数が多すぎるように感じた。関西弁の台詞回しによって中盤まで持たせようとしたのか、あるいは単に私がこの文体にはまれなかっただけなのかは判断しがたいが、もう少しすっきりした形でストーリーが展開されていればさらに先まで読み進めることができたのではないかと感じる。 小説の出来の良さを表現するのに「一文として無駄な表現がない」というのがあるが、120ページを超えた辺りまでの印象でいえば、無駄な表現ばかりであった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何か意味がわからない内容なので、ほってあります。気が向いたらまた読みます | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私の語彙が少ないからか、分からない言葉や読めない言葉を調べながらだったので、読み進めるのに時間がかかった。登場人物の関係を頭に入れるのも大変だった。人物相関をメモしながらでないと話の流れを理解できなくなるくらいだった。そんなわけで、最初の内は読むのを途中で諦めようと思ったが、いろいろ(特に家系図)整理しながら読むと段々面白くなってきて、結局最後まで読んでしまった。特に戦場での不思議体験は、戦場という特殊な状況における話であり、作者がリアルに体験したのではなかろうかと思うほど、臨場感豊かな描写である。戦場に本が登場するのもおかしな話だとは思うが、本が好きな人は戦場という異常な場所だからこそ本が必要だったのではないかと想像する。 本書は本が好きでたまらない人が書いているのだと思う。本に対する愛を感じる。一方で、本書を面白いと感じる人も本好きなのだと思う。そもそも小説は本が好きな人が読むものだろう。本に雄と雌があって幻書が生まれるとか、本がジタバタと暴れてどこかに飛んでいくとか、本を生き物のように扱うのは本好きには共感できるものだ。また、本好きにとって本とは、知識を与えてくれる先生であったりワクワクドキドキを与えてくれるエンターテイナーであったり、単なる物体ではない存在になりえるだろう。そんな重度の本好きには、本書の世界が実在するといいなと思うに違いない。 冷静に読めば、法螺話でしかないのだが「本とはこんな感じでつきあいたいな」とか思わせてくれる。ウイットに富んだ文章もあり、いろいろ楽しめるのがこの本の特徴だ。ラストの方はワクワクしながら読んで、そうきたかと読み手を唸らせる。あえて残念なところを触れると、少々話が長いのでもう少しコンパクトにまとまっていればテンポ良く読めたかなと思うくらいだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
帯見て買っちゃいました。 余韻も感動もひと並みもふた並みもとは、行きませんでしたが、 時間つぶしにはとても良い本だと感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「蔵書はどうして増えるのか?」 「それは本がつがうから」 こういうの好きだな…… 作中に漂う時代の雰囲気も好きだ。旧制教育のニオイが伝わってきます。 ラディナヘラ幻想図書館にも行ってみたくなりました。 G.マルケス『百年の孤独』のマコンド村から地続きで行けそうな気がします。 この作品はもっともっと有名になっていいと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
夫婦の愛の物語であり,家族を思う物語であり,書物や知識・生への欲望の物語であり, 一人の男の与太話であり,ファンタジであり,SFであり,もういろいろ何でもありの一冊. 一ページ目の一行目からタイトルの一文が現れ,直後にその意味は語られるのですが, そちらの話はそこそこに,一人の男を巡るバカげた日常といくつもの下ネタが展開され, 何度も笑わされはするものの,飛び飛びの時系列もあり,序盤は掴み所に戸惑いがちです. ただ,中盤を過ぎるころから軸が見え始め,『楽しい』が『面白い』に変わるのを感じ, 入り組んだ時系列が物語に深みを与えるとともに,書物と老夫婦の愛を描いたファンタジ, さらには,「ん?」と事の起こりを考えさせられるSFチックな幕引きと余韻が後を引きます. 先の通り,クセのある作風ということで,決して多くに好まれるタイプではありませんが, 森見登美彦さんや東川篤哉さんらがお好きであれば,まず楽しめるのではないかと思います. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あくまでも個人的な印象です。文章の流れが今一つ理解できずわかりづらかったので読み進めることが困難でした。読んだ範囲においてタイトルほど内容はキャッチーではありませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初はこのふざけた文体についていけるのか不安だったけど、こういう親子三代ものとか自分は大好きなので、好きになりました。文章も達者で本をよく知っている人が書いたのだなあと思いながら読みました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
評価が高いので気になっていたのに国外にいるために読めなかったたのが、Kindleで利用可能になったことで読むことが出来るようになりました。いわば国境を超えて私の手許まで飛んできてくれたわけです。電子書籍サマサマです。 本が夜中につがい、あらたな本が生まれる。興味を掻き立てられるモチーフです。挟み込まれる小ネタもわかりやすく、バカバカしく、おかしくて楽しいものです。前半は盛り上がりに欠けるものの、後半のドラマティックな展開は一気に読ませます。 しかし、率直に言えば、そんなドラマティックな展開などどうでもよくなるぐらいのポテンシャルが「本が交尾する」というモチーフにはあるはずでした。 それが不完全燃焼のまま、家族の因縁のストーリーになってしまっているのはとてももったいない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とにかく一気に読もうにも話の展開があちらこちらに飛ぶので、付いて行くのに体力がいる。(知的体力・読書力) 1ヶ月以上掛かって行きつ戻りつしながら何とか概ね読了。 本文そのものも文学史的な知識が邪魔をして話の本筋から横道に逸れるし、 読み手としてもあれこれ思い巡らしてしまうので、ある意味物凄く読み込みにくい展開。 駄洒落や言葉遊びが好きな人には良いのだろうが、 冗長で独りよがりな独壇場に巻き込まれる読書が苦手な人には向かない。 人名、場所、エピソード、歴史的な背景、タイプスリップとファンタジー、本にまつわる逸話とゴシップ、 戦争や航空機墜落事故も交えて恋愛と友情、家族愛を描く。とにもかくにも盛り沢山。 社会現象も三面記事も何でも文字なら読んでしまおう、家族の歴史も過去も未来も、 文字の交わる所、奇書の生まれる所、今ここ! という勢いはある。 読み通せば、それなりにほろりとさせられる場面も多々。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
てやんでえ、すっとこどっこい、駄洒落や軽口が分からねえ奴は引っこんでろい!――と言わんばかりの『本にだって雄と雌があります』(小田雅久仁著、新潮社)は、戯作の匂いがぷんぷんする。井上ひさしが『手鎖心中』を引っ提げて登場した時に雰囲気が似通っているのだ。 大阪の広大な敷地を有する旧家の書庫では、夜な夜な、隣り合った本同士がコトコトカタカタと合体して、新しい本が生まれる。それらの「幻書」と呼ばれる本たちは、鳥のようにバタバタ羽ばたいて外へ飛んでいこうとするので、まじないを込めた蔵書印を押した上で、紐で縛ると、幾分大人しくなる。 これは、今は亡き祖父・深井與次郎の蔵書にまつわる秘密を知ってしまった「私」が、祖父を初めとする一族の面々と、祖父の幻書蒐集のライヴァル・鶴山釈苦利(しゃっくり)の波瀾に富んだ驚くべき歴史を、一人息子に伝えるために書き綴った手記である。 「しかし問題は與次郎の書物蒐集癖である。苦しい言い訳を重ねながらせっせと蔵書を肥やす與次郎であったが、生涯に亘ってしつこいぐらいに繰りかえした一等お気に入りの言い訳があった。それが、書物がナニして子供をこしらえる、というやつで、深井家においては、あの言い訳は與次郎のすかしっ屁のように当たり前に漂っていたから、誰も吸いこまずにはおれなかったものだ」。 「実際、書物には明白に相性というものがある。どれとどれが、と鼻の利かぬ人間に言いあてられるものでもないが、その相性のいい好きあった惚れあった二冊の本を偶然にでも書架に並べ置いたが百年目、確かに子供をこしらえたとでも言いあらわさねばすまない現象が起きる。その一連の進みゆきを與次郎は『本が騒ぐ』と言い、『子ォを産んだ』と言っていた」。 「與次郎曰く、『おい、ひろぼん(私のこと)。本いうんはな、読めば読むほど知らんことが増えていくんや。どいつもこいつもおのれの脳味噌を肥えさそう思て知識を喰らうんやろうけど、ほんまは書物のほうが人間の脳味噌を喰らうんや。いや、脳味噌だけやないで。魂ごと喰らうんや。せやから言うてな、わしみたいにここまで来てまうと、もう読むのをやめるわけにいかん。マグロと一緒や。ひろぼん、知ってるか。マグロは泳ぐんやめたらな、息できんようなって死んでまうんやでェ』というわけで、結局、與次郎は書物と喰いつ喰われつの果てしない格闘を生涯に亘って継続することを選択した」。 「(君のお母さんと文通を始めた頃のことだが)本棚を見ればその人が分かる、というような言葉を聞いたことがあるが、それが事実だとすれば、どんな本が好きだ、こんな本が好きだ、などと小出しに打ち明けあうのはまさに精神のチラリズムであり、心の服を一枚一枚剥いでゆくようなイメージが浮かんでしまうのだ」。 「・・・などと口から出まかせの見解を缶ビール三本分のほろ酔い機嫌で君のお母さんのお耳に入れたところ、『普通に普通に読め読め、阿呆阿呆』などと身もふたも底も取っ手もないことを言われてしまった。・・・ちなみにお母さんの毒舌はただの毒舌ではなく、れっきとした商売道具なのであり、おそらくは君もすでに知るとおり、お母さんは筆先より毒汁滴る書きっぷりであまねく知れわたる気鋭の書評家なのだ。しかしそんなお母さんが荒んだ胸中を吐露するところによると、歯に衣着せぬにもほどがあると煙たがられるその書評の実体とは、歯に衣着せた上に婆シャツも着せてジャージも着せてちゃんちゃんこも着せて十二単も着せて宇宙服も着せてさらにガンダムのコクピットに押しこんだぐらいに本来の毒の希釈せられたものであるらしい」。 與次郎や釈苦利の域には遠く及ばないにしても、本好きの私にとっては、これらの書物に取り憑かれた人々の物語は決して他人事とは思えないのだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とてもコミカルでテンポが良いです。 思わずクスッと笑ってしまう台詞が多く、 ありそうで現実には絶対ない世界観が好きです。 本がお好きな方はぜひ読んでみてください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これはすげえや。 冒頭から中盤にかけては、まっすぐ前に進まない物語のからみつきっぷりとなごやかな情景や描写の連続 になんとなく小生は乗り切れなかったが、ラバウルに向かう直前からは一気にヒートアップ。恋愛的なカタルシス と家族モノの大団円が、まさにマジックリアリズムとしか呼びようがないパオーンな幻想の夜をまたいでいっきに 結実する。するとそれまで大阪弁のおっちゃんの駄弁りをなんとなく聞き流すように読んでいた細部が、いっきに 欠かせない部品としてストーリーにがちがちとはまっていくのだ。「やっぱりな!」と唸れなかった自分を恥じる、 冒頭からもっと作者を信用して読書の愉悦にずぶずぶとはまっていけばよかった。 そうでなくてもこの作者の比喩のセンスは、現役若手作家の中でも随一ではないだろうか (まだ二作しか出ていないが、それでもそう顕彰したくなるようなずばぬけたものがある) そこにきて、文体がひたすら大阪的にボケようボケよう、すかそうすかそう、なんだったらだまくらかして煙に巻こう とする。ひたすら表情が豊かなので、ポジティブな幸福感にずっと包まれていられるのだ。 個人的にはこれこそ本屋大賞ではなかったのかと思う。調べてみたらノミネートもされてない! これは稀有な作品。次はどんなものを書くのか。 この作者、ひたすら先が楽しみである。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!