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光のとこにいてね



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【この小説が収録されている参考書籍】
光のとこにいてね

光のとこにいてねの評価: 4.00/5点 レビュー 69件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全69件 41~60 3/4ページ
No.29:
(4pt)

文芸の資質

話の本筋とは逸れるが、個人的に、今作を読んで一番感心したのは、
いわゆる毒親の呪縛について、次のような端的な表現をしていたことだ。

「「呪縛」とか「束縛」という単語には、縄や鎖でぐるぐる巻きにされるようなイメージがあるけれど、ママの存在はたとえるなら私という布地をまだらに染めているしみのようなもので、ほどいたり外したりできない。どんなに漂白を繰り返そうが真っ白にすることはできないし、しみの部分を切り取って縫い合わせたらそれはもう自分じゃない」

一穂ミチは、「まだ言語化されていない感覚や現象、体感」に言葉を与えて文章にするのが本当にうまいと思う。まさに「文芸」だ。
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No.28:
(4pt)

良かった

二人の関係に苦しさともどかしさを覚えつつも、補いあっている感じが良い。幸せは誰かの不幸せと隣り合わせなのかもしれないが、真っ直ぐに誰かを愛せるのは素敵なことである。そんなことを思いながらスラスラ読めてしまう素敵な小説であった。
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No.27:
(5pt)

この人間関係は何だろうと正解がない答えを求めたくなる。

結珠(ゆず)と果遠(かのん)の関係を理解するのは難しい。知り合い? 友人? 恋人?ーーどれもあてはまらない。依存関係に近い信頼関係があるが、いつも一緒にいるわけではない。むしろ、離れている時間の方が圧倒的に長い。刃物の上をバランスよく歩きながらもフラフラとしているような結珠と果遠とその家族たちの間にあるものは何か、そう物語が読者に問いかける。何が正解かは分からないし、読者の数だけ正解があるのだろう。
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No.26:
(3pt)

無理な展開が多い

2人の少女の、時間・空間を越えた友情であり恋愛でもある繋がりの物語。心理描写は細やかで巧みだと思った。
雨、雲、海など題名の「光」ともリンクする自然描写も効果的で、読みやすい小説ではある。
ただ、設定にいろいろ無理なところがあった。
貧困家庭の果遠が、成績だけでお嬢さま学校の高等部に入れたのが不自然。柚珠の母親の不可解な団地訪問の目的も説得力がない。柚珠と兄が母親違い、柚珠と弟は父親違いなのに、その必然性があまりに薄い。
登場人物とエピソードを削ったほうがリアリティが増し、却って余韻が残る小説になったのではないだろうか。
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No.25:
(5pt)

女性同士の関係

女性2人の物語。それぞれの心理を描きながら、読み進めやすい文章で話が進む。陽だまりのような温かな風景描写や複雑な家族関係と心理描写、軽快なストーリー展開と小説を楽しめた。
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No.24:
(3pt)

光のところ

【良かった点】
・この物語の主人公である2人の関係性について、ストーリーや心理描写上で明確に描かれる事はなく、想像力を膨らませながら読み進める事が出来た。東野圭吾氏の白夜行を思い出した。
読書の魅力は想像だと思うので、著者が自分の考えを作品上で表明する作品は個人的にあまり好きでは無く、こういうぼかした表現は好みだった。

・同じように、作品のテーマや著書が何を伝えたいかもストーリー上で明確に表現されてはいない。自己啓発系を主眼に置いてる訳ではないので、作品のテーマをどのように受け取るかを読者に委ねてる点はとても好感が持てる。

・タイトルでもある「光」がこのストーリーのキーワードだと思う。小学校時代、高校時代、社会人時代と移りゆく中、それぞれの時代での主人公達にとっての「光」の移ろいもある事が印象的だった。ここを受け取れるかどうかがこの小説を楽しめるかのポイントになると思ったし、もしも受け取れてなかったら凡庸な内容になっていたと思うので著書の筆力の凄みを感じた。

【好きでは無い点】
・長かった。読み終わった後にストーリー上は特に意味のない、あるいは意味の薄い場面が多々あったと感じる。
その辺りを削ればもう50ページ〜100ページは少なくまとめられたのでは無いだろうか?あまりに長いと人におすすめする気が中々起きない。

・長い割には伏線回収があまり上手く無い。例えば序盤から中盤に登場した人物について後半部分で真相が明らかになるが、個人的には「えっ?それだけ?」と思ってしまった。伏線回収についてもう少し練るべきだったのでは?と感じる。

・登場人物が多すぎる。序盤・中盤・後半とそれぞれのそれぞれの時代にそれぞれの新しい登場人物が現れ、序盤に出た人物が後半にも登場するが、主人公2人とその夫以外にはそれほどストーリー上重要な人物はいなかったと思う。この人物との関係は後半にどう展開するのだろう?とか楽しみにもなったけど、結論的には特に何でもなく残念だった。

【まとめ】
読者の想像力を掻き立てる良い小説だと思うが、この本を楽しめる人はかなり限られると思う。
小説玄人からすれば上記好きでは無い点の理由から一部を除きあまり楽しめないように思うし、読書初心者には長さと登場人物の多さ的に途中で疲れてしまうのでは?と感じる。テーマは良いだけに、あまり長編小説の経験の無い著者と編集者故の弱点が出てしまったように感じるが、今後も頑張って欲しい。
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No.23:
(3pt)

理解出来ないけど読めてしまう不思議な作品。

幼少期に出会った2人の女性の友情、愛情を超えた運命的な繋がりを描いたストーリー。正直、この手の話はよく分からないけれども高校での再会と別れまでは切なく悲しく良かった。タイトルを描写する場面が何度か出てくるがそれらにもグッとくる。
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No.22:
(1pt)

あまりにも無理がありすぎ

最初は面白いと思い読みすすんだけれど、
無理があり過ぎて
しかも最後ののほうに
なんで?そうなるかなと。
どうしてこんなにも評価が高いか
疑問に思います
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No.21:
(4pt)

母達の生き方をもう少し描いて欲しかった

赤い糸はあるのだな、という夢やお互いの生き辛さを共有しながら歩み寄っていく2人の関係作りには希望が持てます。
パートナーに恵まれている共通点にも救いがあります。
一方で2人の母達の生き方は垣間見は出来るけど、なぜそう生きざる得なかったのかまでは描かれていなくて、読み解けない。彼女達の母世代の私には彼女達の気持ちや心情などがもう少し知りたかった。病的な憎しみだったり、過干渉に至る経緯も描かれていると、幅広く一層の共感が得られると思いました。
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No.20:
(4pt)

2人の幸せを祈らずにはいられない

この物語の中心にいる二人の主人公は、お互いにどこか不器用な部分を抱えており、人生を通じてそれぞれが切なさや温かさを感じながら成長していく。

登場人物たちの感情の波に乗ることは容易ではなく、時折追いつくのが難しく感じる場面もあった。
しかしながら、最後までページをめくる手を止められなかったのは、彼らの幸せを心から願わずにはいられなかったからだろう。
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No.19:
(1pt)

心底本好きの方々とは読解力も感性も違うのでしょう。

どこまで行けば面白くなるのか。。と最後まで思っちゃってました。
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No.18:
(2pt)

ちょっと読んでてなんで?って思う部分が多い

もう2人にしかない世界観で話が進んであまり話しに入り込めなかった。帯の感想に惹かれて買ったけど一つも共感できなかった。なんでこんなにレビューがいいのかなぞ。
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No.17:
(3pt)

意外な展開に

少女時代からの二人の共通接点(キーワード)を中心とする生き方の違いを描いていますが、物語の終盤で急展開が有り、面白いですね!
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No.16:
(3pt)

人によるので注意かも

光のとこにいてね、素敵な題名だと思って内容も友情が素晴らしいと予想して読み始めましたが、どうも私の好みから外れていて違和感を感じてしまい2/3で読み進めるのをやめました。文章は難しくなく、むしろ読みやすいので、小説で読みやすいのを探しているとか、内容はこの前まで20代だったような世代の方に響く印象です。子供時代の2人とその友情などを表現する言葉の美しさが感動を読んで先へ先へと読み進めますが、成長した2人をその美しい言葉が包んでいる状況が少し重いといいますか。純粋な友情ものだと思っていたら、2人は恋心に近いものを持って成長していた。友情に感動したい私は、ちょっと違うものを感じるわけなんです。たとえば我が身に置き換えた場合、自分が一生の親友と思っている人だけど、そこまではしないなと思う箇所が散見されてくるわけですよ。友情関係ではありえない感覚。一穂さんのインタビュー記事で、最初は女同士の銭湯もので書こうかと思ってた、恋人同士で同じ湯に入れたら素敵だとか云々書かれてるのを見て、この小説は恋愛もののつもりで書かれたんだと思いそこからちょっと読む気がへりました。カノンが誰の目も引く美人ですが、その意味はどこから来るのでしょうか。母親が美人までは、その後パート先の店長に好かれて云々に繋がるという理由で意味を感じますが、ルッキズムが苦手なのでいちいち要らん設定と感じてしまいました。内容は素敵だから響く方は大好きでしょうが、初老の実生活で恋愛と無関係の私には少し毛色が求めていたものと違いました。
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No.15:
(5pt)

いい本だった。

あなたにオススメの本、と出てきたので、読んだ。とても深く、心に響いた。2回読んだ。勧めてくれなかったら、出会うことが無かった。
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No.14:
(4pt)

お互いをこんなふうに支えにできたら

子供の時の出来事は大人よりもはるかに鮮明で怖かったなと思い出した。それが大人になって考えても衝撃的で理解できないものなら尚更。

結珠さんのお母さんは本当に何とも言えない怖さがあった。ある意味で果遠さんのお母さんの方が理解できるし、怒りをぶつけられる。結珠さんのお母さんのようにあんなに開き直られたら、それは直君のように思い悩むのは当たり前だ。
長い年月に渡る結珠さんと果遠さんの話は、お互いがお守りで心の支えで、でも別れが来て切なくて寂しくて、何度も泣いてしまった。
女性同士の同性愛の話とは少し違う気が私はしたんだけど、異性愛の人たちはどう感じるんだろうか。本当の自分とか隠したかったり弱い部分を分かってもらえるって言うのは、単純な恋愛とは違う気がして、それよりも離れ難い結び付きがあると思う。
自分はこれからも子供を産まないからちゃんとは分からないけれど、少し男性寄りな気のする、果遠さんが瀬々ちゃんと離れ離れになるのが何だかとてもとてもすごく寂しくて悲しくなった。今もこれを打ち込みながら泣いてしまった。

何よりも結珠さん果遠さん、そして瀬々ちゃんと直くん、藤野さんと水人さんが、幸せであるようにと願った話だった。

泣いて疲れたけど、読んで良かった。
一穂ミチさん、ありがとう。別の作品も読んでみます。
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No.13:
(2pt)

カバーが折れていて残念!

読むのに差し支えのない新刊ですが、カバーがずれないように送っていただけると嬉しいです。
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No.12:
(5pt)

切ないほどの忖度しすぎ、思いのすれ違いが切ない。

●この物語の特徴は二人の主人公が交互に一人称形式で描かれていることです。そのため、自分の思
いと相手の心の差が微妙にすれ違っている不安が、じわっーと伝わってきます。「あるある」とか「
それまずいよ」など、思わず突っ込みたくなります。互いに好きで友達になりたいのに、心と態度が
違ってしまうもどかしさ。読んでいて切なくなってしまいます。
 しかしそれも物語の半ばまで。大人になって30歳にもなろうとしている二人、いい加減大人の判断
しませんか?なぜ自分の心を開かないのですか?何をそんなに守りたいのですか?(こう思うのは男
と女の違いなのかもしれないけど・・・)

 友を大切にし過ぎる女性の心理描写をテーマにした小説とは言え、少々作り過ぎに感じます。二人
が巡り合うシチュエーションも・・・。心のすれ違いや考え過ぎで460ページはちょっと引っ張り過
ぎでは。途中でしんどくなりました。残念ながら私には結珠と果遠の気持ちが全く理解できません。
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No.11:
(5pt)

最高

しばらくは他の小説を読みたくないそんな感情を読破してから思っている。
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No.10:
(3pt)

読み応えはあるけど

2人の少女の小学生時代の出会いから、大人になって再会した時までのお話。
2人のそれぞれの視点からかかれているよくある手法だが、心の動きなどを丹念に書かれているので、飽きずに一気読みができる。
半面、昔のティーンズハート文庫とか、コバルト文庫などを思い出す。今でいうなら完全にラノベの路線。もちろんラノベが悪いわけでもなく、読みやすくて読み応えもある作品はたくさんあるけれど、そこまで圧倒的珠玉の小説と言われると、少し鼻白んでしまう、というのが正直な感想。
また、母娘の関係が細やかに描かれているようで、そうでもない。
娘に無関心な母なのに、娘の食べるものや口にするものにだけ無添加にこだわったりする、とか。エスカレーター式のお嬢様学校であれば保護者同士の関係も大変そうだがそういう部分も全く描かれていない。女子校だとそういう家庭の子供は浮きがちだと思うが(いじめられはしないまでも)、ものすごく真っ当にお嬢様生活を送っているかのような描かれ方で、確かに子供同士の関係としてはすっぴんでも相当な美人というだけで、一目置かれるということはあり得そうだが小学校からエスカレーター式の学校の保護者込みの濃密なムラ社会で、どのように生き抜いたんだろう。そういうことを考えてもなんとなく嘘っぽく感じてしまい、なかなか感情移入はできなかった。ただし映像化には向いているとは思う。
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