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光のとこにいてね
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光のとこにいてねの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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短い時間だけれど誰よりも深く心を通わせる存在だった主人公たちの心情が鮮やかに描かれた物語だと思います。ただ終盤は風呂敷を大雑把に畳んでしまった感が拭えません。せっかく長く紡いできたプロセスなのに最後になんでそうなる?と思ってしまいました。 audibleで聴いたのですが、主人公2人の目線の切り替わりが分かりにくかったです。ほぼ同じトーンで読まれていたので混乱してしまいそうになりました。切り替わり時にもう少し間を取ってほしかったです。 | ||||
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主人公の女性2人は正反対の2人のはずなのに地の文のリズムや思想が作者の手癖でとても似ているので、どちらの独白なのかだんだんわからなくなる。またじっくりと言葉を重ねているのは情景描写ばかりで、登場人物一人一人何かしら問題を与えてはいるものの内的なリアリティーがない。記号化された意地悪なモブ、性の匂いが薄い男、物分りの良い幼児はBL出身者が多用しがちな3点セットなので経歴を読んで納得した。 | ||||
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読み進めてしばらくは面白いそうと感じたが、終盤に何故こうなる? 話の展開がはちゃめちゃ、突然弟が登場してからどんどんおかしくなる 最後は何故離婚なのかもわからない | ||||
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小瀧結珠(こたきゆず)は小学校2年生である。今日は母に連れられて、あるマンションに来た。そこで出会ったのが校倉果遠(あぜくらかのん)。 果遠の母は添加物の入った食物を食べさせない。給食ではなく、学校で雑穀米のおにぎりを果遠に食べさせている。おやつはおからのクッキーや豆。さらに、髪を塩と酢だけで洗わせている。そのため、頭が臭い。かなり変わった家だ。学校でも孤立している。結珠が三つ編みの仕方を教えてあげると、すごく喜んでくれた。 果遠は父親がいない。母ひとり子ひとりの家のようだ。結珠の父は医者で、兄がひとりいる。大学受験のために毎日勉強している。 2人は友達になった。結珠の母がマンションに来て用事を済ませるまで公園で2人だけで遊ぶ。2人ともそれを楽しみにしていた。 第2章では、結珠が成長して高校生になっている。高校に入った結珠は、果遠と再会する。果遠羽必死に勉強して同じ高校に入ってきたのだ。始業式の時に2人は会っているのだが、なぜか一週間経っても話をしない。その後、初めて会話をした。どちらも昔のことをきちんと覚えていた。 そして4月の下旬に、2人は通い始めた予備校の帰りに一緒になり、いろいろと話をした。果遠は父親がいないため、経済的に余裕がないらしく、バイトを2つもしていた。 結珠のほうは、兄が医学部に入っており、結珠自身も医学部志望だった。しかし、本当は小学校の先生になりたいという気持ちもある。だが、母親は医学部以外の選択肢を認めそうにない。 そのうちに、果遠は母親のトラブルで急に引っ越しすることになる。といっても堂々とではなく、夜逃げである。再会した結珠と果遠の2人はまた離ればなれになってしまう。 3度目に出会った時、2人の関係はどうなっていくのだろうか。こんな感じの小説を読むのは初めてだったので、新鮮ではあった。 | ||||
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主人公二人の視点で語られる人間の身勝手さ、哀しさのリアルが読者の胸を穿ちます。 実に不思議な小説でした。 何が不思議か? 物語は二人の女性の1人称で交互に語られるのですが、主人公の女性二人と親を含めて彼女たちの人生に関わる全ての人が何か自分の人生を他人事の様に眺めていることが一番の不思議です。 この物語の中で二人の女性の人生は8歳の頃、15歳の頃、そして29歳の時に三度交差します。 医者の家に生まれて裕福な環境で育つが肉親の愛情を感じたことがない結珠(ゆず) 自己愛に満ちたシングルマザーに育てられた果遠(かのん) 二人は小学校2年生の時に偶然に邂逅し、物語の最後までお互いを自分のミッシングリンクであるかのように求め続けます。 人の世界に紛れない野生動物のような、なりふり構わない真っすぐさを持つ果遠。 いかなる時もTPOを弁えて賢く大人っぽくふるまう結珠。 けれど彼女たちは二人とも母親から十分な愛情を受けて育ったと感じられず、それがお互いを求めあう理由かもしれないと彼女らの人生を俯瞰する読者には察しられるのですが 彼女たちがお互いの環境を知りも理解もしないうちから魂の片割れのようにお互いを求め続ける理由が見えず もどかしさを感じながら読み進めました。 29歳で夫々が家庭を持って再開した後のドラマが本書のメインとなります。 自らの育った過程と、我が子に対する関わり方、親とのかかわり方。 二人が再び出会ったことにより夫々の人生で見ないふりをされていた歪が軋みだし、 やがてこれまで取り繕ってきた仮初の安定が最初は小さく、徐々に勢いをつけて崩壊していくドラマティックな流れが海辺の静かな町を舞台に描き出されます。 そして29歳の二人の人生の輪唱はこれからも続いてゆくことをほのめかすような結末… 文学とはその時代の人々の内面を映し出したものであるとすれば 私がこの小説を読んで感じた離人感ともいえる不思議さは、例えば明治の頃の小説を読んで感じる古めかしさと相対するものなのかもしれません。 文化史的に見ても何が変わったとはっきりと示すことができない時代の息吹なようなものを、いち早く捉えてゆくのが文学というものなのかもしれません。 | ||||
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オーディブルで聴きました。 心理描写や比喩がぐっと心に刺さります。 ゆずちゃんとカノンちゃん(聴いてるだけでは漢字がわかりません)の二人の繰り返す別れが悲しい。ずっと一緒にいてくれたら、二人の会話が心地よく楽しかったです。永遠にしゃべっていて欲しかったです。 残念なところがストーリーに無理矢理感があります。業務上横領も結局、警察は追って来なかったし、開き直っていれば逃げずに済む罪だとと客観的に思いました。 離婚の理由もちょっと弱いかなと思いました。 二人の別れが少し無理矢理だったと思います。 あとナレーターの人が所存なげを「しょざいなげ」と読み間違えていました。 オーディブルの漢字読み間違い問題、これは漢字の読み方をナレーター任せにしているせいかと思います。 アマゾン側や出版側もふりがなを付けるなどして対処した方がいい思います。 | ||||
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2人の少女の、時間・空間を越えた友情であり恋愛でもある繋がりの物語。心理描写は細やかで巧みだと思った。 雨、雲、海など題名の「光」ともリンクする自然描写も効果的で、読みやすい小説ではある。 ただ、設定にいろいろ無理なところがあった。 貧困家庭の果遠が、成績だけでお嬢さま学校の高等部に入れたのが不自然。柚珠の母親の不可解な団地訪問の目的も説得力がない。柚珠と兄が母親違い、柚珠と弟は父親違いなのに、その必然性があまりに薄い。 登場人物とエピソードを削ったほうがリアリティが増し、却って余韻が残る小説になったのではないだろうか。 | ||||
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【良かった点】 ・この物語の主人公である2人の関係性について、ストーリーや心理描写上で明確に描かれる事はなく、想像力を膨らませながら読み進める事が出来た。東野圭吾氏の白夜行を思い出した。 読書の魅力は想像だと思うので、著者が自分の考えを作品上で表明する作品は個人的にあまり好きでは無く、こういうぼかした表現は好みだった。 ・同じように、作品のテーマや著書が何を伝えたいかもストーリー上で明確に表現されてはいない。自己啓発系を主眼に置いてる訳ではないので、作品のテーマをどのように受け取るかを読者に委ねてる点はとても好感が持てる。 ・タイトルでもある「光」がこのストーリーのキーワードだと思う。小学校時代、高校時代、社会人時代と移りゆく中、それぞれの時代での主人公達にとっての「光」の移ろいもある事が印象的だった。ここを受け取れるかどうかがこの小説を楽しめるかのポイントになると思ったし、もしも受け取れてなかったら凡庸な内容になっていたと思うので著書の筆力の凄みを感じた。 【好きでは無い点】 ・長かった。読み終わった後にストーリー上は特に意味のない、あるいは意味の薄い場面が多々あったと感じる。 その辺りを削ればもう50ページ〜100ページは少なくまとめられたのでは無いだろうか?あまりに長いと人におすすめする気が中々起きない。 ・長い割には伏線回収があまり上手く無い。例えば序盤から中盤に登場した人物について後半部分で真相が明らかになるが、個人的には「えっ?それだけ?」と思ってしまった。伏線回収についてもう少し練るべきだったのでは?と感じる。 ・登場人物が多すぎる。序盤・中盤・後半とそれぞれのそれぞれの時代にそれぞれの新しい登場人物が現れ、序盤に出た人物が後半にも登場するが、主人公2人とその夫以外にはそれほどストーリー上重要な人物はいなかったと思う。この人物との関係は後半にどう展開するのだろう?とか楽しみにもなったけど、結論的には特に何でもなく残念だった。 【まとめ】 読者の想像力を掻き立てる良い小説だと思うが、この本を楽しめる人はかなり限られると思う。 小説玄人からすれば上記好きでは無い点の理由から一部を除きあまり楽しめないように思うし、読書初心者には長さと登場人物の多さ的に途中で疲れてしまうのでは?と感じる。テーマは良いだけに、あまり長編小説の経験の無い著者と編集者故の弱点が出てしまったように感じるが、今後も頑張って欲しい。 | ||||
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幼少期に出会った2人の女性の友情、愛情を超えた運命的な繋がりを描いたストーリー。正直、この手の話はよく分からないけれども高校での再会と別れまでは切なく悲しく良かった。タイトルを描写する場面が何度か出てくるがそれらにもグッとくる。 | ||||
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少女時代からの二人の共通接点(キーワード)を中心とする生き方の違いを描いていますが、物語の終盤で急展開が有り、面白いですね! | ||||
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光のとこにいてね、素敵な題名だと思って内容も友情が素晴らしいと予想して読み始めましたが、どうも私の好みから外れていて違和感を感じてしまい2/3で読み進めるのをやめました。文章は難しくなく、むしろ読みやすいので、小説で読みやすいのを探しているとか、内容はこの前まで20代だったような世代の方に響く印象です。子供時代の2人とその友情などを表現する言葉の美しさが感動を読んで先へ先へと読み進めますが、成長した2人をその美しい言葉が包んでいる状況が少し重いといいますか。純粋な友情ものだと思っていたら、2人は恋心に近いものを持って成長していた。友情に感動したい私は、ちょっと違うものを感じるわけなんです。たとえば我が身に置き換えた場合、自分が一生の親友と思っている人だけど、そこまではしないなと思う箇所が散見されてくるわけですよ。友情関係ではありえない感覚。一穂さんのインタビュー記事で、最初は女同士の銭湯もので書こうかと思ってた、恋人同士で同じ湯に入れたら素敵だとか云々書かれてるのを見て、この小説は恋愛もののつもりで書かれたんだと思いそこからちょっと読む気がへりました。カノンが誰の目も引く美人ですが、その意味はどこから来るのでしょうか。母親が美人までは、その後パート先の店長に好かれて云々に繋がるという理由で意味を感じますが、ルッキズムが苦手なのでいちいち要らん設定と感じてしまいました。内容は素敵だから響く方は大好きでしょうが、初老の実生活で恋愛と無関係の私には少し毛色が求めていたものと違いました。 | ||||
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2人の少女の小学生時代の出会いから、大人になって再会した時までのお話。 2人のそれぞれの視点からかかれているよくある手法だが、心の動きなどを丹念に書かれているので、飽きずに一気読みができる。 半面、昔のティーンズハート文庫とか、コバルト文庫などを思い出す。今でいうなら完全にラノベの路線。もちろんラノベが悪いわけでもなく、読みやすくて読み応えもある作品はたくさんあるけれど、そこまで圧倒的珠玉の小説と言われると、少し鼻白んでしまう、というのが正直な感想。 また、母娘の関係が細やかに描かれているようで、そうでもない。 娘に無関心な母なのに、娘の食べるものや口にするものにだけ無添加にこだわったりする、とか。エスカレーター式のお嬢様学校であれば保護者同士の関係も大変そうだがそういう部分も全く描かれていない。女子校だとそういう家庭の子供は浮きがちだと思うが(いじめられはしないまでも)、ものすごく真っ当にお嬢様生活を送っているかのような描かれ方で、確かに子供同士の関係としてはすっぴんでも相当な美人というだけで、一目置かれるということはあり得そうだが小学校からエスカレーター式の学校の保護者込みの濃密なムラ社会で、どのように生き抜いたんだろう。そういうことを考えてもなんとなく嘘っぽく感じてしまい、なかなか感情移入はできなかった。ただし映像化には向いているとは思う。 | ||||
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