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光のとこにいてね
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光のとこにいてねの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全48件 1~20 1/3ページ
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繊細な2人の女の子の人生がくるくる回りながら交差します。文章は読みやすく、次の展開が気になります。 個人的には…私にはない絶妙な控えめさをもつキャラクターが新鮮で、絶対に見ることのできないきれいな景色に憧れさえ抱きました。 | ||||
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前半は退屈で小刻みに読みました。串本編から読む速度が上がり、弟登場後は更に加速しました。ラストに向かうほど、ストーリーは常識から逸脱し、暴走列車のように突っ走ります。これ程不合理でリアリティのない結末も珍しいけど、そこに引きずり込まれて一瞬場面が脳裏に浮かびました。作者の勝ち。 | ||||
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果遠の生き様が、まっすぐ過ぎて、結珠を信じて疑わず、自分がどうなってでも結珠に尽くしてしまいそうな感じで、しかも人生の邪魔にならないようにどこかに行ってしまうのは、例えは悪いけど忠犬みたいで切なすぎました。すごく痛たまれなくなるよ。 | ||||
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正確には違う文章だったかもしれない。 でも、これがこの小説の主題だ。 二人の少女は大きな傷を抱えて生きて来ていた。 それは私よりも不幸な人生だったと思う。 だけど、私は、二人の抱きしめて来たお守りに何故か強烈に嫉妬してしまう。なんて、強い、なんて確かなお守りなんだろう。 どんな苦しみの時にも、そのお守りは暗闇で密かな光を放ち、崩れ落ちそうになる膝を支えてくれる。 それは普通の幸せとは表裏一体だ。優しい、信じられる夫が支えてくれるようになっても、自分の身体を通して生まれて来た子供を得ても、どこか半身を求めて完全には満たされない思いを抱えてしまう。 この愛はなんなのだろう。 性欲では無い、 友情でも無い、 もっと切実な物… これに勝てる愛なんてない。 だから、二人を愛する夫たちは 白旗を上げざるを得ない。 8歳の結珠と果遠が、 団地の公園で育んだ、どこか切実な叫びのような光にかなう輝きなんて、 絶対に与える事はできないから。 多分、この先もハッピーエンドはあり得ない。 ただ、この二人はハッピーになることより、手を繋ぎあって生きることを選ぶのだろうな、と思った。 新しい心を体験できた小説だった。 | ||||
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めちゃくちゃ面白かったです。 7才時のかのんちゃんに感情移入してはまってしまいました | ||||
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痛くて鮮烈で生々しくて。これは友達じゃない、愛、なのか?形容し難い希求性を持った何か。高校生の頃に好きだった女の子をずっと思い出していました。 | ||||
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こんな本気の友達なんて羨ましい。友達とは言わないものなんだろうか、相棒、分身…。やはり人生の醍醐味は人との出会いにあるなあ。 | ||||
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時間が流れて行く物語をあっという間に読み切りました。 不器用だけど、優しい人たちのストーリー。 一気に読んだので、もう一度、読み返します。 | ||||
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私は1番仲の良い友人に常々、友達って大事よね、と言われ、 本当に思う。 血の繋がりもない、一緒にいようという契約もない だけど平凡なことをたくさん一緒にしたいし、悩みを打ち明けたいし聞いてやりたい。 時にその関係は一生。簡単に切れそうで、だけどお互いに大切に思う気持ちさえあれば、血縁よりも契約よりも切れない関係、、、 この本は、そんな大切な関係があることを証明してくれる。 | ||||
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「光のとこにいてね」に込められた愛と人生が美しくてひたむきで心が痛くなった。 結珠から貰った全てを人生のお守りにしたカノンちゃんも、カノンちゃんの存在を心の奥底に秘めていた結珠も。 結珠に向けた最後の夫の言葉が良すぎる。 希望のような絶望のような、白い光が見えるようなラストシーンが美しかった。 | ||||
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本書の、次巻へ続く、的な終わり方は賛否両論があると思う。 それもこの物語の魅力の一つ。 女性2人の関係が友情なのか、それとももっと深い絆なのか、読者自身の解釈に委ねられている。 感情豊かなキャラクターたちが織りなす、この複雑で美しい物語は心に残る。 | ||||
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迅速な対応ありがとうございました | ||||
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結珠と果遠は7才で出会う。会った瞬間に惹かれ合う。1度目の『光のとこにいてね』は、戻って来るからどこにも行かないで。の意味だった。再開したのは高校の入学式。果遠は家庭の事情から退学するが別れが辛いから2度目の『光のとこにいてね』はこっちに来ないでの意味だった。結珠を大切に思うがゆえの辛さ。幸せになって欲しいとの願いだ。 29歳で偶然再開する。お互いに家庭を持っているが幸せな日々だった。良かったね~。ふたりはソウルメイトだね。これからは安心だねと読者も幸せだったのに運命は再びふたりを裂こうとする。なんで!どうして! 別れの場面。3度目の『光のとこにいてね』は手紙。果遠が乗った電車を結珠は必死で車で追いかける。離れたくない。一緒に居たい。何か方法はあるはずだ。絶対に。方法は分らないけど車に飛び乗って追いかけた。思いがビンビン伝わってくる。 なんて綺麗で、切ない物語。このあと出会えたのかな。そうあって欲しいと祈りを込めて。 最後に香遠が結珠のお母さんに復讐する場面は痛快でした。声を出して笑いました。 | ||||
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それぞれにダメな母親の、傷ついた娘同士が運命的に惹かれ合うお話。この作者さんのBL小説を読んだことがあり、以前からその繊細な文章が好きでした。和歌山県や三重県の海沿いをドライブ旅行したことがあるのですが、本作でも後半で描かれるその土地の描写では、相変わらず空気の湿度や空模様など雰囲気を描くのが上手な作家さんだなぁ、と感心しました。しかしとても期待していただけに、物語としては不完全燃焼…星4つとしました。 なぜなのか。女が主人公なのに、女性が魅力的でない、これに尽きると思います。あきらかに母親失格な母や祖母も深みがありませんし、のみならず主人公の女の子2人も、最後までいまいち共感できず読んでいて苦しかったです。周りの心優しい男性たちが魅力的だからかもしれません。彼女たちの弱さや身勝手さが、彼らに誠実でない気がしてジワジワといやーな感情が呼び起こされました。 以下、あらすじネタバレ含みます。 小学生の時に団地の階段下で出会い、すぐに仲良くなった2人の女の子。天真爛漫で野生児みたいなカノン、優等生で感情を抑圧したユズ。それぞれに歪な家庭で育つ彼女たちには、お互いの存在が本当に大切だった。 高校一年。カトリックの女子校と理想を押し付ける母のいる家庭との息が詰まるような生活の中で、また再会した2人は惹かれ合う。野生児だったカノンは自由で美しい少女に成長していた。主人公は母親からの一方的な期待に押しつぶされそうになっている。医者ではなく教師になりたい。家庭教師をしてくれた兄の同級生、藤野は頼りなさげに見えて、そんな主人公の気持ちを支えてくれる。 さらに十年後本州の南の端、潮岬に近い海辺の街で、2人が再び巡りあったとき、カノンは寂れたスナックのカウンターに立っていた。相変わらず美しかったけれど、彼女には夫がいた。夫は森の中の大樹のような物静かな人で、愛すべき娘もいた。主人公が母親と対決を決意した日、一緒に行って欲しいと願ったのは夫ではなくカノンだった…。 | ||||
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ずっと気になっていた作品をやっと読み終えた。 私はやはり一穂ミチ氏の作品が好きだと改めて思った。 幼い日に出逢った二人の少女の人生が交差する、どちらも不遇に付き纏われながらも本音を奥底に押し込めて生きている。そんな二人が大人になった時に再び出逢い眠っていた想いが動き出す。 ラストの後を想像すると切なくなる。でも想像が止められない。 ずっと守り支えてくれていた優しい人はどうなるのだろう? ただ、水人親子と直の未来に明るい光が感じられることが唯一の救いなのかもしれない。 | ||||
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登場人物たちの通じあえなさがずっと続いていくが、不思議と引き込まれていく小説だった。少女2人の運命的な出会いと交流はとても鮮やかである一方で、双方の母親の不気味さも強く描かれていく前半がやはり素晴らしい。 後半においては前半にも増して誰にも感情移入出来なくなっていくが、小説の持っている芯の強さで読み切った感じがする。というのも時間が経つにつれ、結珠と果遠の差異がどんどんなくなってきて、結局2人が何を求めていて、何に悩み、何と戦っているのかが分からなくなっていく。 でもこの長い小説を作者の力によってページをめくり続けてしまうのだから、とても味わい深い小説だったのだと思う。 私は凪良ゆう『汝、星のごとく』を先に読み、次にこの一穂ミチ『光のとこにいてね』を読んだ。それもあるが、やはり『光のとこにいてね』の方がとても素晴らしいと感じている。光のところ、ではなく、光のとこ、というタイトルも良い。 そして初版限定でスピンオフ「青い雛」というショートストーリーが付いてくるが、不思議となんだか懐かしくて、とても良かった。 | ||||
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主人公ふたりにとっての光は、それぞれ相手のことなのでしょう。 はじめの場面では、光が強すぎるためにまともに見ることができず戸惑い、そのうえ周りの状況さえ 光に圧倒されて混沌と映っています。 高校時代の再会では、まだ光をどう見たらよいのかがわからないながらも、周囲で起きていることが、 影の世界から光によって炙り出されて輪郭が現れはじめます。 最後の出会いは、光のとこにいてねという願いを超えて、すべてが白日のもとにさらけ出された生身の 感情と向き合うことをふたりに求めます。 光に照らされた現実は、決して美しいだけのものではなく、むしろドロドロし、複雑で、不可解で、 時に不快ですらあるけれど、そんな世界を生きていくためには、お互いの小さくとも、中にしっかりと した源をもつ光を正面から受け止めることを恐れない。 そんな弱くて強い人間の姿を描いた小説です。 ここに書かれている話はふたりの主人公の話ですが、そこから読めるのは、読者である私たちひとり ひとりが抱えている人生でもあり、読みながら共鳴します。 | ||||
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お互いに環境も性格も違う2人の同級生が付かず離れず惹かれあう描写は楽しめる。 冒頭の物語を読む段階では、子供が親の都合に振り回されるとんでもない不幸な話はちょっとイヤだなと思いながらも、読み進めるにつれて読みやすくなっている。 ストーリーは良いのに、設定がガバガバなのがもったいない。 偶然性高すぎるのと、いろんな出来事に対して周囲がスルーしがちな面など物語に入り込めずその都度覚めてしまうのが残念だった。 タイトルのつけ方は単純でありながらもストーリに沿っていて素晴らしい。 | ||||
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2人の過ごす日々は劇のようでありどこにでもあるようなもの、人生を生きていく中で2人で過ごす時間だけが特別で意味のある物であった。 そんな結珠と果遠の四半世紀にわたる物語。 相手を想うが故に引き合ったり、離れたり、そんな関係性がとても素敵です。恋慕という言葉がぴったりだと思います。 とても心が温かい気持ちになる作品です、買うか迷う理由が値段であれば買うことをお勧めします。 | ||||
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最初、小学校低学年の女子の、ちまちました話をなんで読まなくてはならないのかと、イライラし20ページ読んだくらいで放り出そうとした。 しかしまあ、乗りかかった船だと言うことで我慢して読んでたら俄然面白い展開に目が離せなくなった。 どうなるんだろう、この二人・・・ 東京から遠く離れた和歌山の場末のスナックで偶然再会するのは、リアリティ無さ過ぎと思わぬでもないが、まあそこはフィクションと言うことでスルーしましょう。 大体、どんな本も半分くらい読んだ時点で今後はこうなる展開だな予想がつき、それをどう飽きさせず最後まで読者を引っ張るかに作者の力量を感じる部分なのですが、こいつには参った。 こう来るか! 読者の期待する展開をいともあっさりと覆す結末に、星5を進呈。是非、読まれよ・・・ | ||||
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