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歌われなかった海賊へ
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歌われなかった海賊への評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.37pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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前作が良かったので期待して読み始めてみたのだけど、ナチス政権下での少年少女たちの息苦しくも燃えるような反抗心を描いているのは良かった。 ただ、歴史小説というか、その時代背景を紹介するような内容の匂いが濃くて、面白くなかった。 学校の授業で見せられる勉強用の映画みたいな感じ。 「人間として言えない事もある」の内容も正直見え透いていたし、最後のオチも綺麗ではあるけど唸るほどではなかった。 | ||||
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実際あったことを下地として小説にしたのでしょうが、現実感が出ていない。児童活躍物語風で感動がない。あまりに「同志少女よ・・・」のできと差がある。作者の2作目を待っていたが、期待外れでがっかり !! | ||||
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少年たちの殴り合いのシーンや、爆弾を少年たちが設置するシーンなどが、漫画のように描かれていて、史実を知りたいと思えば、ちょっとどうでもいいような気がします。要するに、と言ってしまえば4分の1以下で述べられそうな小説でした。高橋源一郎さんのラジオで紹介されていて、絶賛されていましたが、期待をしすぎて読んだのも失敗だったかもしれません。小説ですから、あらすじを書いてしまうのは御法度なので、ここには書きません。最後の最後に、「これはフィクションで…」というエクスキューズが出てきますが、最初に書いてあれば、史実を知りたいと思う多くの人が読むのを回避できると思います。若者向けに戦争を知るきっかけとしての読書ならお勧めなのですが、評価をきつくしたのは、『少年H』と同じ臭いがしたからです。登場人物が「もうすぐ戦争は終わる」とか「ドイツ軍がやっていることはおかしい」とか言って、あたかもリアルタイムに大局を知っているかのようなセリフ、Hを読んだときの既視感を感じました。 | ||||
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「同志少女よ敵を撃て」のときにも感じたんだけれど、この人、小説を書くのが恐ろしく下手ですね。 どういうことかと言うと歴史的な事実や戦争の状況といった調べたことを物語にしたてることがまるで下手。 具体的に言うと、今回は1944年のドイツの田舎町が舞台なんだけれど、当時のドイツ国内の政治や経済の状況、全体的な第二次世界大戦の戦局といった歴史的な背景を物語の中に溶けこませることができていない。ヴェルナーという労働者階級の少年(父親が政治的な問題でゲシュタポに処刑された)が語り手なんだけれど、大局について読者に示す時に、いきなりナレーション状態になって、だらだらと調べたことが書かれている。そのたびに物語の流れがぶちぶちと断絶されてしまって、まったく物語に入り込めない。 あと、もっと致命的なのがヴェルナーを始めエーデルワイス海賊団の四人が、みんな、最近になってようやく見直されるようになってきた当時のドイツの状況や人々の考え方に対する最新の味方、単純にナチスが悪いのではなく、普通の人たちも悪かったという歴史感を、さも当然のように身につけていて、行動したり発言したりしている点がダメ。それは、後出しじゃんけんでしょうよ。 とにかく、作者が勉強したことを、登場人物の口を借りてとうとうと正論を述べる現在の作品、当時のドイツの雰囲気はまるで感じられないのは、描写力が劣っているだけじゃなくって、安いラノベもどきといっちゃうとラノベに失礼な文章力だけじゃなくって、根本的に物語を作るのが下手だからだと思います。 あと、エーデルワイス海賊団についてかくのだったら、佐藤亜紀の「スウィングしなけりゃ意味がない」を読んで、あの傑作に一矢報いるものでなきゃ書く意味ないと思いますよ。 | ||||
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