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ひとり日和
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ひとり日和の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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だいぶ前の芥川賞受賞作ということで、読んでみたが、好きになれる話ではなかった。20歳の主人公が、歳の割に幼すぎないか。彼女には、人を不快にさせる力がある。彼に逃げられるのも当然。71歳の同居人のおばあさんは、老けすぎている。今時、71歳なんてもっと若いだろう。85歳くらいな感じだし、おばあさんの一人暮らしで清潔感のない家というのもまた不快だった。と、文句をつけ出したらきりがない.。文章力はあるのに、もったいない。不倫デートに向かう最後のシーンも、不快な終わり方であった。再読はありません。 | ||||
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日経に載った短文を読み、描写力に傑出した力量を感じ、この本を手にとった。 しかし主人公は共感を許さない上、描かれているに日常にリアリティーが無い。 そして全体のトーンのイヤーな感じ。 これは今の時代のせい?才能を惜しむ。 | ||||
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ダラダラと最後まで自己満足的な言葉遊びが続く。 小説とは何か物語が展開される物の事を言うのだと思うが、 これは何もない。ただのお子ちゃま娘の日記だ。 ラノベの方が面白い。 | ||||
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なにも起きない平凡な日常の中に小さな宝石を見つける、そんな物語なのだろう。 なにか起こるような予兆がありながら、結局この物語はなにも起こらない。 たとえば、付き合った彼氏の家に同居する男との浮気、同居するばあさんの死、じいさんの死、母親の再婚、死など、 なにか起こりそうな予兆をはらみながら、なにも起きない。 敢えてエンタメっぽくしない物語なのだろう。あくまで自然に、あるがままに、日常を描いているのかもしれない。 ただ、 そう言いながらも、作為的な部分が目につく。 まず駅で知り合った彼氏。髪型がマッシュルームカットって。確かにそういう髪型の人もいるけど、決して多くはない。 わざわざそんな数少ない髪型の男を登場させる、まるで物語のアクセントのひとつにしたような作者の作為が見えて透ける。 あと最初の彼氏と別れた帰り道。カップルや家族しかいない通り。そんなのあるかな? ひとりで歩いている人もいるだろ。 これも実に主人公を悲しげに見せようとする作者の作為が見えて仕方なかった。 で、なにより会話。こんな会話絶対日常生活じゃしないだろ。いわゆる小説会話というやつだ。小説の中だけで成立する会話。 その極端に位置するのが村上春樹で、彼の小説の会話は100%現実では起こりえない。小説の中だけしか成立しない会話だ。 これはそれを薄めた感じで、村上春樹はへんてこな設定の世界でへんてこな会話しているからべつにいいのだが、 これは自然な日常で不自然な会話をするもんだから、読んでいてアホじゃないのかと突っ込みを入れたくなる。 物語自体も、そうした会話に興ざめ。ストーリーも優しさに満ちているが、それだけ。 本の中の主人公だけがほんわかするだけで終わる、他愛のない小説だと思う。 | ||||
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主人公の知寿(ちず)は、反抗期なのか、自暴自棄になのか、何に対しても棘を含んだ物言いをする。 本当に20歳なの?いや、20歳ってまだ反発する年頃だよな。 そんなことすら忘れている自分が恐ろしくなってしまう。 母親が仕事で中国に行くことになるが、知寿は日本に残り、71歳の吟子の家に居候することになる。 奇妙な始まりは、奇妙な関係のまま、不自然な均衡を保ちながらも、結局は吟子の手のひらの中で動いていた。 真相はわからないが、そう捉えることもできるのではないだろうか。 正直理解できなかったですね。 同調することもできず、感動することもなく、結末に喜びを見いだすこともできない。 そういったことも必要ないのが芥川賞なのかとすら思ってしまいました。 芥川賞作品は元々読んでいなかったのですが、これでまた受賞作を読むのを敬遠してしまうことになりそうです。 | ||||
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確かに文章はうまいし、センスも良い。ほとんど感情表現しない若い女の一人称風景に映しだされる、元気なおばあちゃんに二匹の猫、そして優しい彼氏。特に何が起こるわけでもない、淡々と流れていく日常風景。よしもとばななや川上弘美の系譜に連なる少女漫画風の作品だが、やっぱり新しさに欠けるのではないか。デビュー作の『窓の灯』も読んだが、個人的には合わない作家だった。それでもリズムのいい文体は読んでいて心地よかったが。 | ||||
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半分も読まないうちに、この調子でまだ続くのかな、とくたびれてきた。愛されない女の内面が坦々と提示される。愛されないのも当然だ。内面がつまらないから。かと言って体を愛されたのでもなさそうだが、求められたのが心でないとしたら残るはそれしかない。それは代替可能なもので、別の女の登場と共に、愛であったようなものは終る。それで? と著者に聞きたくなってしまう。主人公は最後不倫の恋に赴く。つまらないからやめろ、と言ってやりたくなる。その男への恋など彼女のどうでもいいことの一つに過ぎないからだ。しかし読者たる私の声はもちろん彼女には届かない。それは彼女の声が私に届かないのと同じことだ。しかし、これほど静かに筆を進められるのも一種の才能だろうか。 | ||||
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20歳の主人公「知寿」が71歳の吟子さんとのふたり生活を通して自立していく姿を描いた物語です。 知寿の母親も物語の中に度々登場しますが、キャラクターがいまいちハッキリせず現実味に乏しく感じました。また主人公の性格にも親近感が持てず、「知寿」の癖である「手癖の悪さ」というのにも、なぜ知寿はそうするのかまったく理解できず読んでいて不快でした。 最終的に「知寿」は自立することになるのですが、自立後の知寿に自立前の知寿との繋がりがまったく見えず、まるで別人になったかのような性格や思考の変わり方で、成長することで変わったとは思い難いし、同一人物ではないような変わり方をしてしまうような何かが物語にあったわけでもありません。変わるに至る心境の変化の描写にも乏しく変わるに至ったきっかけも判然としない。 唯一良かったのは吟子さんの「世の中に内も外もない。世界はひとつなのだから」という言葉でしたが、ゆったりとしていたそれまでの吟子さんの言葉だとは思い難く、とってつけた感じが否めませんでした。 他の方々のレビューにもありますが、芥川賞作品にはもっと相応しい作品があると思うし、芥川賞は真の文学賞であってほしいとつくづく思います。 | ||||
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受賞した「ひとり日和」より「出発」のほうが良かった ひとり日和は読んでて不快な場面もあって読後感が あまり良くないのに対して出発のほうは 異文化交流?の中で自分の立ち位置を見直す日常が なんとなく誰にでもあるでしょ?と思わせてくれる 佳作だと思います。もう少し知りたいと思わせるところが いいですね☆ | ||||
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書き方が乱暴な文章。言葉づかいが悪い。 たいして卑屈になる環境にもいない魅力的でない主人公が、軽く屈折している意味が分からない。こういう屈折感はいらない。淡々とした抑揚のない文章。 これが芥川賞というのなら、芥川賞は、若者発掘のために作られた賞なのか?と、思ってしまう。とにかく文章の書き方が汚い。若い。青い。 | ||||
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…ん〜?この本の面白みってどこ?っという感じでした。 淡々とした静かな生活を傍らで見ているだけのような…こうゆう作品は 読み終えた後に穏やかな、やさしい気分にさせてくれると思っていたのですが 特に何も残りませんでした。ちょっとガッカリでした。 | ||||
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本書を読むより先に 青山さんの”窓の灯”を読んだのですが、 それを読んだ感じでは、うーん、(私の好みの観点からすると、)期待出来ない・・・(”ひとり日和”が。) と思ったりしたのですが、 本書を読んでみると、 結構すっきりとした感じで、嫌〜な感じもそんなに際立たず、良かったです。 ラストの登場人物それぞれのその後にあまり触れないのも 良かったような気がします。 ここにてもいい気がするけど、今出なくちゃいけない気がする、 って感じの心情に共感出来たし、冷め過ぎてないのも良かった。 ((評価は、購入してコレクションしたいかどうかなど、好みで決定。)) | ||||
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石原慎太郎氏と村上龍氏大絶賛! それはいったいどんなキテレツな小説なんだ?? そう思って期待わくわく。 だけど、先に読み終えた人たちからの評価がメタくそだったのでちょっとどきどき。 そんな気持ちで読み始めましたが…。 普通やな。 文章はお上手で読みやすいとは思いましたが、どこか目新しいところがあったのでしょうか?? 思うに、普通じゃないおじさま二人にはこの普通なとこが新鮮だったのでしょうか?? 芥川賞受賞作… 以後、ますます期待できない…。 | ||||
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いや〜何が面白いのかわからない作品だった。 退屈だった。 主人公が美しくない。 キラリとしたエピソードもなく、感動がない。 ラストも微妙だし。 ホント、芥川賞って何だろう・・。 山田詠美さんの批評と同感です。 まぁ、批評するのは簡単ですけどね。 たわいの無い日常の描写に優れていたのかもしれないけど、 仕方ない好ききらいがあるから。 個人的には好かん。 | ||||
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主人公が、すれているのを通り越して、読んでいて不快感が こみ上げるほど、端的に言って非常に性格が悪い。 これ以上読み続けるのは毒気に当てられそうでつらいわ・・・、 と思う頃に物語は終わる。 主人公と母、主人公と彼氏、主人公とおばあさんの関係が 収まるところにおさまっていない。 ただの恨みがましい自分勝手な女の子のぼやき小説に思える。 こてんぱんに書いてしまいましたが、芥川賞作品として読まなくても 上記の感想は持ってしまいます。 次回作品は読まないでしょう・・・。 | ||||
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今回の芥川賞は青山さんの「ひとり日和」が受賞したと聞き、 まず先に彼女が文藝賞を受賞した作品「窓の灯り」を読んでみた。 この世界観がそのまま「ひとり日和」に受け継がれているのならば、 正直言って期待できないな、と思った。新人の作家は、作品の持つ世界観が似通いやすい。 一方で「ひとり日和」はきっと格段に出来がいいのだろう、よくあってくれ!と淡い期待を 抱きつつ、数ページ読んだ。そして結局淡い期待はだんだんと薄れていったのだ。 ああ、期待しすぎた、と。 なぜこれが芥川賞を受賞するのだろう?そういえば前回作の時も私はそう思った。 芥川賞は新人賞のようなものだ。中堅の作家に与えられる直木賞とは違い、 芥川賞とは作品に与えられるもの。だったら余計、なぜこの作品が?と思わされる。 フリーターである主人公知寿の抱く孤独感、倦怠感、母に対する思い、 盗み癖などの描かれ方が今ひとつ共感性に乏しく 同居する老婆吟子とのやりとりでは、そのキャラと交わす言葉の持つ質感に 違和感が感じられる。また、この年齢設定にした効果も弱い。 発した言葉の裏には必ず意志があるはずだ。知寿も吟子も彼氏でも母親でもそうだが 言葉の裏に隠された意思が見えてこないため、訴えかけてくるものが弱い。 全てにおいて必然性が感じられないのだ。 もっと内容を突き詰めて作品に取り組んで欲しいと思う。なぜなら最後まで書き上げた という一点においては、青山さんの実力が証明されているのだから。 細く長く書いていきたい、なんて悠長なこと言ってないで、ぜひもっとメッセージ性のある 作品を書いて欲しいと思う。 | ||||
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20歳の女の子と71歳のおばあちゃんの同居のお話。 もっと心がほっこりするようなあったかい話かと思ってた。 でも、「いかにも河出書房新社」、「いかにも芥川賞受賞作」な作品でした。 なんとなくの日々は空虚に過ぎ去り、 コンパニオンとキオスクでお金を稼いで、さらには盗み癖があるという主人公。 若さ特有の虚無感、残酷性、孤独・・・ これが今っぽいのかもしれないけど、なんかぬるい。 どっかひとつ、ピシッと決めてほしい。 「老人と暮らす」という面白い設定が生きてない! そして20歳の女の子の恋なのにまったくときめきを感じない。 この情熱・恋愛力の薄さがこの作品の持ち味なのかもしれないけど、 20歳の女の子を描くにあたって、 こと恋愛に関してだけはこんなはずはないと思うんだけど・・・。 とにかく好みの問題。 私はこういう若さの薄暗い部分を描いた作品よりは きらきらした作品の方が好き。 でもラストで主人公がそうなるような予感があるから、そこだけは救いかな。 | ||||
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選考委員の石原氏と村上氏が絶賛していたので今度の芥川賞作品は面白いかもしれない、と 期待しながら読んでみると・・・これがどうにも眠たくなる小説なワケで。 大人向けの女性コミックを小説にするとこんな感じになるかなと言った印象。 若者特有の倦怠感や老婆との微妙な関係はわかるのだが、ストーリーに動きがなく ただ、それだけの話になってしまっている。 所謂、波のない小説である。 何故、この小説が候補に挙がり受賞したのか、さっぱり分からない もっと探せば面白い純文学があるはずなのだが。 読者と選考委員の感覚が開きすぎていると思う 選考委員はプロ、こちらは素人なんだから口出しするなと言われれば仕方のないことなのだけれど最近の芥川賞はちょっと つまらなさすぎる。 そろそろ選考委員を変えた方が良いと思うんですが・・・。 | ||||
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生と死や、無気力な若者像、他人の幸せが胸を刺す日々等、書いて有る題材には思い当たる節も多い。 だが、読み進めても読み進めても、受け身で、気怠い日々の連続。途中で読む気も失せた。 私は偉い方々の意見などは知らないが、個人的に血にも肉にもならない小説だなぁと思った。 現実を切り取って、ただ張り付けただけと言うか…。 回顧的観点から小説を読む人になら、お勧めかも知れない。 が、何かを得たいとか、起承転結とか、爽やかな読後感とか、 そう言った、読む事で新鮮な何かに触れたいと言う人には、間違いなく勧めない。 | ||||
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