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窓の灯



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【この小説が収録されている参考書籍】
窓の灯(あかり) (大活字文庫)
窓の灯 (河出文庫 あ 17-1)

窓の灯の評価: 2.94/5点 レビュー 17件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.94pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(3pt)

真面目な小説。

第42回文藝賞受賞作。
近年、奇を衒ったような受賞作が多い中、瑞々しい文体で書かれたしみじみとした小説。
冒頭からその感覚は逸脱することなく進み、あっという間に読み終わった(1時間半くらいで)。
率直な感想としては、「悪くはない。でも、良くもない」といったところ。
覗きが趣味の女の子という設定は面白いと思う。でも、それを深く掘り下げずに終わってしまう。
ミカド姉さんの魅力もイマイチ伝わってこなかった。
材料は良い、調理の仕方も綺麗、でもいかんせん味が薄い。そんな料理を食べたあとのような読後感だった。
窓の灯 (河出文庫 あ 17-1)Amazon書評・レビュー:窓の灯 (河出文庫 あ 17-1)より
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No.7:
(3pt)

窓からのぞき見る他人の日常

文藝賞、芥川賞(ひとり日和)受賞作家の、文藝賞受賞作です。
純文学はそんなに読みませんが、スラスラと読みやすい文章でした。
窓の向こうの人の生活を覗くという客観的な視点が若い人の感性とマッチしてたのかな。

主人公のまりもは大学を辞めるというかたちで他の(大学に通っている)人とは違う生活を送るようになる中で、人は普段何をして過ごしているのか、どのように生きているのかを知ろうとしていたんだろう。
人の生活ってなんだろう、その生活を積み重ねた生きることはどんなことだろうかを知ろうとしていたのかな。
夜、街をふらふらして、窓の向こうの他人の生活をのぞき、自分の生活と比較したり、羨んだり、生きているんだなとぼんやり考えたり。
大学生で時間を持て余していた頃、同じようなことを考えたことがあるようなないような。
窓の灯 (河出文庫 あ 17-1)Amazon書評・レビュー:窓の灯 (河出文庫 あ 17-1)より
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No.6:
(3pt)

食べ物で例えるならおすいもの

難なくいとも簡単に読めてしまう。あまり引き込まれない小説でした。

でも、文学賞受賞作なのだから、何かしら良い点が…。

あえて言うなら、タイトルにもあるように窓を通しての微妙な雰囲気ですかね。

なおこの作品は
【第42回(2005年)文藝賞】受賞作
窓の灯 (河出文庫 あ 17-1)Amazon書評・レビュー:窓の灯 (河出文庫 あ 17-1)より
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No.5:
(3pt)

ノゾキはいけないなー

『窓の灯』です。第42回文藝賞受賞作です。
エンターテインメント要素のほとんど無い純文学ですので、日頃純文学を読まない人が読んでも面白さは感じません。
全体として文章表現は、瑞々しい感性といえると思います。

表題作『窓の灯』は、作者のデビュー作ということもあってか、それでもちょっとビミョウな作品です。緩やかなのはいいが、緩やかすぎるという感じが。
姉さんのキャラクターが、主人公は憧れを抱いているのでしょうが、読者が憧れるにはもうちょっとで、主人公の心理と読者の心理が離れてしまうので、どうかなと。
併録されている最新作短編『ムラサキさんのパリ』は、そこそこ良かったです。作風は似たようなものですが、ラストシーンをきれいにまとめていて、純文学短編としてのキレのようなものがあったと思います。ムラサキさん、どうなったのか分かりませんが頑張ってほしいものです。

作者は『ひとり日和』で芥川賞も受賞していますし、これからに期待ということで☆3です。
窓の灯 (河出文庫 あ 17-1)Amazon書評・レビュー:窓の灯 (河出文庫 あ 17-1)より
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No.4:
(3pt)

オードブル

いわゆる瑞々しい感性、豊かな表現力、才能に満ち溢れた作品ということでしょうか。で、それがどうした、と―。

ふと偶然、店で雇われて住まいも隣室を貸し与えられ、他人の人生に転がり込むように年上の女性(ミカド)の身近で暮らすことになった主人公(まりも)。いやでも視界に入ってくるミカドの私生活。憧憬、羨望、嫉妬、好奇心、独占欲、そんな感情が交錯している。

主人公の他人の生活に対する過剰な関心は、アパート近辺住人への覗き見趣味的な域にまで広がっていくのだが…、なかなか展開が期待できそうなネタの割には、あまりにも中途半端に終わって深みがなかった。登場人物の描き方も表層的で、キャラクターにも新鮮味がない。

もっとも、デビュー作だし、読者を楽しませるというより、作者自身が満足感や達成感を得るための趣味的要素が強い。美しく仕上げられた環境ビデオでも見せられているような作品なので、どこから捲って読み始めても同じような気分になる。

まだ、これはオードブルといったところ。芥川賞も受賞されたことだし、今後どんな料理が出されてくるのか、そこに期待したい。
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4309408664
No.3:
(3pt)

綺麗な読みやすい文章なのですが・・・

大学をやめ、喫茶店の2階に住み込んだまりもが主人公です。

ミカド姉さんに憧れながら平々凡々な生活をしています。彼女はそんな生活に退屈するのか「覗き」が習慣になります。

そんな彼女の生活が崩れるのは、ミカド姉さんの好きな「先生」の登場です。「先生」を好きになったまりもの心が爆発してしまいます。この爆発は何なのでしょうか?

淡々とした生活から、心の動揺、爆発。

この結果、彼女は一皮剥けたというのでしょうか?

非常に綺麗な読みやすい文章なので一気に読めてしまうのですが、いま一つピンときません。まりもの中に共通な部分を見出せないからかも知れません。女性なら理解出来るのでしょうか?
窓の灯 (河出文庫 あ 17-1)Amazon書評・レビュー:窓の灯 (河出文庫 あ 17-1)より
4309408664
No.2:
(3pt)

文章は綺麗だが

文章は綺麗であり、すらすらと読めてしまう。
しかし、没頭して読んでしまったというより、流れるように読めてしまったという感じだ。

主人公である、まりもは“覗く”という行為により、人というものを解ろうとしていく。
その対象は、向かいのレースのカーテン越しの若い男、姉さんと呼んでいる店の主人、その主人の好きな人である先生と変わっていく。
そして、散歩に出て人の家を覗くという、本当の覗き行為へと移っていく。
しかし、結局は何も得ることは出来ないまりも。

まりもと関わる人との繋がりが、いまひとつ深まらなかったので、なにか消化不良感が残ってしまった。
姉さん、レースのカーテン越しの男、先生等々との絡みがあっさりしていて、そのあたりがさらりと読めてしまった原因かもしれない。
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No.1:
(3pt)

視線の先にあるものは・・・

ミカド姉さんへの愛と嫉妬と羨望を混ぜ合わせたような、主人公の複雑な気持ちや、拠りどころのない自分の位置を、他人の生活を覗くことで確かめようとする主人公の行動など、何となく分かるような気がします。ふだんどうしようとも、どうしたいとも思いませんが…。この小説がかわりにしてくれましたね。
窓の灯 (河出文庫 あ 17-1)Amazon書評・レビュー:窓の灯 (河出文庫 あ 17-1)より
4309408664

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