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窓の灯
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窓の灯の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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上手い文章というか、多彩な表現力を持つ人だな、と思います。 最後の一行も、魅力的でした。 他の作品を読んでも思ったのですが、この作者は、あまり幸せな環境で幼少期を過ごしていないかな、と。 何か、鬱屈した怒りや恨みのようなものを感じてしまいます。 こういう作品を読んで、「それが、どうしたの」と言う人は、そもそも文学作品を読まない方がいいです。 | ||||
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すらすらと読めてしまう文体で、その中にも美しさを感じずにはいられない。 角田光代さんが、「小説の湿度や熱気が、最後までとぎれず続いている。小説世界をひとつ完成させたのだと言っていいと思う。」と評しているが、全くその通りだな、と読了して思った。 一つ一つの文章から、その小説のモワッとした夏の雰囲気や、夜の風などが簡単にイメージ化できる。 その雰囲気がまた、主人公のミカド姉さんへの様々な形の念を際立たせる。 無意識的に第三者の視点で(ドラマを見るような感じで)そっと引き込まれていた。 そして行き着く最後のシーンでは言葉が出ない。筆者の才能を感じずにはいられない。 一番最後の行で、世界観を完璧なまでに確立させてしまう。 優しく美しく、ゆるやかな官能、滲みでる想いが見事に描写されている。 読者を魅了する。 上手すぎる。 しかし、圧迫感があったり、完璧!、と叫びたくなるほどの小説でもないので、四つです。 また、こういう本も、持っておきたい作品の一つですね。 読書家の方なら、満足いただけるかと思います。買い損はしませんでした。 是非この「窓の灯」が織り成す、雰囲気を味わってほしいです。 | ||||
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大学を辞めたまりもちゃんが身を寄せた喫茶店の二階の窓から見える他人の部屋の様子が、覗き見という形で表現され、やがてそれは夜の街の散歩時に垣間見える家々の窓越しの生活の様子へと範囲を拡げていく。 実際行動に起こしたら軽犯罪に成るかもしれない行為が小説という形を取って表現されている事は新たなひとつの形かも知れない。 今後の作品も読んでみたいと思います。 | ||||
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この小説は今話題になっている史上最年少15歳で 文藝賞を受賞した三並夏「平成マシンガンズ」と共 に文藝賞を同時受賞した作品です。 世間では最年少最年少と騒いで三並さんの方にばっ かり注目が集まっていますが、私としてはもっと青 山さんの「窓の灯」にも注目していいんじゃないか と思います。 読んでみて、これは「新しい恋愛小説」だと感じま した。文藝賞の選評で某選考委員が「ミカド姉さん に魅力がたりない」と言っていましたが、決してそ うじゃなく、「ミカド姉さん」には魅力が溢れてい ると思います。 この小説の魅力はそれだけじゃありません。この小 説は、「女の覗き見行為」が書かれた史上初の作品 なんです! | ||||
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