■スポンサードリンク
アルジャーノンに花束を
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
アルジャーノンに花束をの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.48pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全440件 361~380 19/22ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
わたしはこの本を、中学生の時に読んだ。たまたまラジオドラマの青春アドベンチャーで、特番をやってて泣いてしまったそのあとたまたまどこかでハードカバーをみつけた。 この本は少年期の私の心に、深く感動刻んだ。 それから私は共感ややさしさの大切さを知った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ここまで感動の涙を流したのは久しぶりでした。 もともとどちらかというと涙脆い私なのですが、 本を手に取った当初は半信半疑でした。 「本当にそこまで感動できる作品なのか」と。 ですが今ではそう疑ってしまった自分に情けなさを感じるほどです。 ここまで人間の心理描写が見事とは! 主人公の鬼気迫る心情、怯えの表現。 ひしひしと全身で感じることが出来ました。 人は本によって優しい気持ちになれるのだな、と 改めて感じました。 冒頭は少し辛い部分がありますが(目が疲れてしまいます)、 是非読んでみる価値はあると私は思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
個人的に好きな本の1冊です。 最初、本を読み出したときはこの本の趣旨がわからずに少々混乱しましたが、 本の趣旨がわかると一気に引き込まれます。 ネタバレになるので詳細は書きませんが、本という活字ならではの世界を こういう形で使った新鮮さにおどろきです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んだ人にしかわかりません。この虚脱感。 私は泣いて、泣いて、泣き明かしました。 物語のラストでタイトルの「アルジャーノンに花束を」の意味を知る瞬間、涙がとまらなくなります。 初めてこの本を手にしてから15年の歳月が経ちますが、いまだに印象に残る1冊です。 もしかしたら人生で一番かもしれない。 とにかく心にズッシリとのし掛かる小説であることは間違いないと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストーリー構成は単純だが、主人公の思索の変化の描写が秀逸。本書には「泣ける」という特徴があるが、それは副産物。多くの人が抱える懊悩、自我への疑問、そういう心理の闇に、主人公が限られた時間内に全力を傾けて戦いを挑む姿に、日常生活のなかで見失っていた何かを思い出させてくれるからかな〜と私は思う。大袈裟な表現を承知で言えば、人類必読の書。 素晴らしい仕事をした訳者に感謝したい一冊。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
生まれつき知能の低い主人公が、 実験として手術を受けることにより だんだんと高い知能を得ていくというあらすじ。 主人公が知能を得て学ぶことの喜びを知ったり、 辛い過去を思い出し葛藤したり、 報告書という名で本人の日記風に書かれているので、すごくリアルです。 私は、後半部分は泣きすぎて嗚咽が出るほどでした。 いつのまにか主人公を見守る親のような気分になっていたからでしょう。 あまりに泣いたので、家族に驚かれました。 一回読んだら世界が変わると思います。 ぜひ読んでみてください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「奇跡」としたのは、この作品のあまりの素晴しさもあるが、 同じ作者の他の作品が残念ながらどれも凡作であることによる。 それはともかく、この作品が名作中の名作であることに変わりはない。 この実に興味深く面白い物語には、私たち人間が持つ残酷さが どうしようもなく悲しく描き出されている。 しかしながら、その残酷さを悲しく感じてしまうのは、 私たちの中にまだ残されている「情」に訴えているからだろうか。 知恵遅れの主人公が手術により並外れた知能を得たあとに、 それが長続きせずに再び衰えていくことを自らがいち早く発見する。 現実にはありえない話かもしれない。 しかし、それに見つめる周囲の人間たちの反応は いかにも現実的に起こりそうな話ばかりだ。 この物語には特別悪い人間はおらず皆普通のどこにでもいる人たちだが、 その普通の人たちの普通の反応が主人公を深く傷つけてしまう。 この物語の発想だけでも素晴らしいが、 それを描いている文章のリアリティがまた圧巻だ。 冒頭の小さな子供が書いたような文章が徐々に大人として洗練され、 途中には万能の天才の書いた文章になる。 この「天才の文章」が、生半可なものでは一切ないのだ。 本来このような「文章表現」に凝った作品は 原著で読まないと良さが伝わらないことが多いが、 実に幸運なことに小尾芙佐さんの訳も素晴らしい。 とにかく一度読むべし。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み終った次の日の仕事の休憩時間にチャーリーの事を思い出して突然涙が出てきました。 この本に出会えて本当に良かったと思います。まだ読んでない方には老若男女問わず是非読んでもらいたいです。前半から中盤にかけて、すらすらとは読みにくいんですが、絶対理解してやる!というやる気が湧いてきます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「知らぬが仏」。本当にそうでしょか? 作者であるダニエル・キイス自身が「思いやりなき知性は無意味だ」と語っているように、心を置き去りにした現代文明への批判がメインであることは勿論なんですが、それだけではないんじゃないかと思います。まして「勉強なんて何の意味があるの?」と考えるのは、実にナンセンス。 何も知らなければ確かにお気楽である意味「幸せ」だけど、それは本当の「幸せ」ではないし、一人前の人間とは言えないんじゃないでしょうか。知ることによる苦しみを引き受けてこそ人間なんだと思います。 単にバカだった頃の方が幸せだったと言いたいわけじゃなくて、白痴に戻ったチャーリーが現実の醜さを知った上で、それでも勉強しよう、成長し続けようとする姿を描きたかったのだと私は思っています。 チャーリーの向上心、努力する様子に注目すべきです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
知的障害を持つ32歳のチャーリィ。人体実験により、通常、そして人並み以上の知能を獲得していく。「頭がよくなったら、みんなから好かれる。お母さんが喜ぶ。」そう信じていたチャーリィだが、知能を獲得して見えてきたものは…。訳者さんの翻訳もすばらしく、チャーリィの書く文章の変化に興味をそそられ、ぐいぐい引き込まれました。「人にとって大切なもの」を教えてくれる作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
名作です。古典と言ってもよいかもしれない。 「主人公が書いた報告書」の体裁をとっているために最初のほうは恐ろしく読みにくいんだけど、ここも我慢して読む価値がある。何よりもまず主人公の心理描写が刻銘でリアルで素晴らしい。そして、その描写が知能の急激な上昇という特異な過程に沿って描かれているからよけいインパクトがある。特異な状況をリアルに描ける著者の力量に脱帽である。ついでに序盤の知能が低い時期の文章を翻訳した訳者にも脱帽である。 僕はこの作品から「幸せとは何か」に関する安っぽい主張は一切感じなかった。特異な状況における人間の心理を刻銘に描いているという、ただその点において素晴らしい作品だと感じ、色々と考えさせられた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は幼稚園のとき仲良しの子がいました。 小・中と別れ、高校で再び会いました。 私はばかで第一希望の大学にもいけない始末。 でも、その低い学力の中で興味のある分野について 大学で勉強したつもり。 私の友達は医学部へ行きましたが、 頭がいい=医学部へ行く というのが、本当にいいのか分かりません。 医者になりたくて医学部に行くならかまいませんが、 頭がいいから、医学部へ行くのはおかしいと思います。 手術により、知能指数があがりますが、 賢いだけでは、世の中楽しく生きていけないですね。 チャーリイのもともともっていた純粋な部分が欠落していった感じがしました。 しかし、知能低下とともにまたピュアな部分が増えていきます。 人間の持ち合わせた能力で今を生きることがよいのかもしれません。 と、私は思いました。 また、頭がよい、悪いではなく 私が相手を受容できる、相手が私を受容できるようなそんな人間になりたい と思いました。 私も賢くなれるなら賢くなりたい。 それで、一番行きたかった大学にいきたかった。 しかし、手術して知能指数をあげて仮に一番行きたかった大学に いけたら、今の私はなかったでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品は映画化もされていますが、泣きたいのなら映画がいいと思う。本には映像では表すことのできないダニエルキイス特有の描き方と、感動というにはまた違った感覚を味わえます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人間の残酷さと優しさをここまで上手く表現できた作品もめずらしいのではないか。 僕は人間なんだ、と心の奥底で叫ぶチャーリーの姿は感動的だ。身につまされる話である。自分がこうなったとき、どうなるのか、末恐ろしい気もするが、この話はきちんと安らぎを与えてくれる。 自分が変われば相手も変わる。そんな当たり前のことに改めて気づかせてくれる傑作だ。末永く、多くの人に読まれてほしいと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
多くの方がこの本を読んで感じるものとは違う感じ方を私はしたようだ。確かにストーリーは面白い。どんどんと引き込まれてゆく。 しかし、読み進めるうちに、自分の中で恐怖が育っていく。そう、天才ねずみになったアルジャーノンに変化が訪れてからだ。アルジャーノンに訪れた変化、主人公チャーリーにも訪れるだろう変化、それらと同じものがもし、自分にも訪れたら・・・私には耐えられそうにない。 だが、加齢により自分にも同じような変化が訪れる可能性もあるのだ。そうなった時、自分は・・・ 読後、感動よりも恐ろしさが残った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最後まで読んで自分が学んだ二つのこと・・・ どんな位置にいても、 あきらめずに 夢に向かって自分にできる努力をし続けること、 そして、それは他人と比べることではないこと。 知性をコントロールする心こそが大事であること。 数年後にもまた読んで、自分が何を感じるか試したい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
先に映画を観た。もう20年くらい前になるだろうか。 いい映画だった。 後にこれを読んだ。いい小説だった。 まだ読んだことのない方がいたら、その人は半分不幸で、半分幸せだ。 こんな素晴らしい小説を知らないことの不幸、この素晴らしい小説をこれから読める幸福。 いつか戯曲を観てみたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
英語指導助手の先生と本の話になり、「アルジャーノン」が話題になりました。数年前に英語、日本語の両方で読み、間違いだらけの文から高度の抽象的な表現を多用するようになった過程を興味深く読みました。アメリカでは学生の必読書になっているようです。はたして頭がよいことがしあわせなことなのか深く考えさせられる話でした。泣ける本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この書物は確かにフィクションである。ただし、あり得ない仮定は「『天才になる薬』が存在するということ」これだけである。 このような単純な仮定からとてつもなく大きな嘘をつくのが作家の才能というものである。かような薬を前にした人間どもが何をするかという架空の部分はありとあらゆる人間相互の行動模様を含みつつ、それぞれは可能な挿話である。例えば、 ・新薬を(ねずみでさえも?)治験せずに使う無謀傲岸な「医者」が居る ・売名や利益のためだけに利用される知的障害者が居る ・共感だけを理由に行動出来る人間が居る などは程度の差こそあれ、実世界で報道されている様々な事件事実と大きく異なるとは思えない。しかし報道にはもはやたいして感動(怒りや恐れも含むすべての感情変化)しないのに、小説はなぜか読み手の内面に直接大変化をもたらすのである。 私はこの小説に恐怖を感じる。薬など飲まなくても、今まさに自分に起きていることである。だから怖いのである。「天才になる薬」の実態は、「学習速度と学習量を極端に変えるが、その正負の方向は変えない薬」だったわけである。事態はあらゆる人生において、ひとつの例外もなく現実で、単にここにあるよりもゆっくり浅く起こるだけである。今まさにこれを読んでいるあなたもこの経験をしてきたし、これからも経験することが不可避である。だから怖いのだ。この過程を「生の過程」と取るか、「死の過程」と取るかは現実人の自由である。誰かの死は、思い出すための事件である。忘れていて初めて思い返せる。ところが、自分の死を思い返すことは不可能だ。だから忘れることができない。忘れられもしないのに、普段見ようともしない。ここにあるのは説明ではない、過程そのものである。多忙な日常、それが自分にとっても現実であることに突然、否応なく気付かされてしまう。これを老いの始まりという。だからこの小説を嫌いだという人もまた多いのである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
余はSFが好きだ。 『古き時代を感じさせる未来』といった皮肉を楽しむ懐古主義ではなく、 空想の中で、『安易なヒューマニズムと、それに腰巾着のロマンティシズム』を粉々に粉砕する―素朴で力強く時に残酷な『人間性』―に出会う事が、SFの醍醐味なのである。 その極北とも言えるこの作品で垣間見れるのは掲題の通りである。 人間を愛するという事が何なのか、分かる気がしてならない。 それが錯覚であったとしても。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!