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アルジャーノンに花束を



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アルジャーノンに花束をの評価: 4.48/5点 レビュー 504件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.48pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全440件 341~360 18/22ページ
No.100:
(5pt)

脳を手術で天才にする物語が、問いかけるものは?

脳を手術して、知能指数(IQ)を天才にあげる近未来SF小説です。
知的障害者の青年チャーリーが、賢くなりたくて、脳の手術を受け、知能指数が68から185となる過程を、ワクワク、ドキドキしながら読みました。
彼の能力の成長は、会話の中身、読書の変化、思考力と、その飛躍に憧れがありました。

その実験の先を行く、ハツカネズミの名アルジャーノンに、能力の成長から下降へ向かう姿に、衝撃が走る。
作者のダニエル・キイス(1927~2014)は、この小説で、何を伝えたかったのだろうか?

本書を読む前、この小説が映画化された「まごころを君に」(1968)をテレビで見て、憧れと寂しさと、科学の挑戦を感じました。
ジョナサン・D・モレノ著『マインド・ウォーズ 操作される脳』(2008年)を読むと、マイクロチップを脳に連結させる可能性に現実味があり、この『アルジャーノンに花束を』は、「人が人であることを問いかけている」ようにも思える名作です。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.99:
(5pt)

「人間らしさ」の一つの答え

ただ聞いたことがあるなぁ〜という理由でこの本を買って読みましたが……
自分の考え方を変えるような、衝撃的な感動を受けました。
たった8ヶ月で「精神遅滞者」から「天才」まで登り詰め、儚くももとに戻ってしまう。その中にある心の情景は考えさせられるものばかりでした。

さて、文章についてですが、最初から最後まで主人公の状態、発達が目に見えて分かるようになっています。誤字脱字が目立っている時期、哲学や精神論を語る時期、退行が始まる時期が、読めばすぐに分かります。そして、最後の2行は、読み手に大きな感動を与えるでしょう。
つたない文章でしたが、読む価値ありです。暇があればぜひどうぞ!
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.98:
(5pt)

世界中の人に読んでほしい名作

最後の数ページは涙が溢れて止まりませんでした。
主人公チャーリィの言動に対して様々な思いが一挙に押し寄せ、心を
激しく揺さぶられる感覚でした。

知能と人間性(愛情、思いやり、誠実さなど)の両立。
この本のテーマをあえて言葉で表現すればこういう表現になりますが、
言葉にするとあまりにも多くのものがこぼれ落ちてしまう気がします。

主人公の言動が心を揺さぶるのは、彼自身が一人の人間として最後まで
知能と人間性を両立させ、成長しようと努力するからではないでしょうか。
あくまで「両立」という部分が重要であり、作者はどちらか一方のみで
良しとしている、あるいはどちらか一方しか成し得ないと言っている訳では
ないと思います。

その根拠として、知能退行後の彼は一見手術前の彼と同じ知能のようですが
大きく異なる点が2点あります。
それは、自分のことは自分自身の意志で決めていることと、知能を高める
ための努力を最後までしていることです。

そして、一度高度な知能を手に入れることによって孤独を味わうことになっても、
周囲に最後まで思いやりと愛情を注ぐその姿勢に心打たれます。

最後の数ページはそんな彼の知能への意欲(向上心)と人間性の両面に
心打たれ、涙が出たのだと思います。

できるだけ多くの人に読んでほしい名作です。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.97:
(4pt)

知は力、しかし、いつかは衰え、死んでゆく。アルジャーノンのように。

「アルジャーノンに花束を」という小説の題名は知っていましたが、このような哲学的な内容の作品だとは思いませんでした。医療や科学が障害者に何ができるのか。障害持つものの苦悩は本人しかわかりませんし、本人もわからない場合がある。それを一方的に、家族や医師や科学者が施術をほどこし、スーパー人間を作りあげる。それは本人にとって本当に幸せなことなのか?チャーリーは自ら、知を求め、手術を受け、能力を授かります。その結果、スーパー人間になるが、孤独は深まるばかり。そして、どんどん能力が衰えて痴呆になってゆく恐怖。これは、ふつうのエリートたちにもいえることではないでしょうか。優れた能力を持つヒトは、劣った人間を下げすみ、馬鹿にする。劣った人間たちは、さらにおとった人々をいじめて憂さを晴らす。人間の心理を知り、うまく働くなった脳を抱えながら、それでも生きて勉強をしていきたいと願うチャーリー、ヒトに施しを受けることを拒み、自立しようとする彼の生き様は尊敬に値します。私はたぶんアルジャーノンのように、すべてに絶望して死んでゆくのでしょう。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.96:
(5pt)

人として

初めから最後まで、ひたすら、人として生きたい。

知的障害者から天才、そして再び知的障害者に。

その間、自分が生まれてきた理由を求め、自分が生きた証を残したいがために、ただひたすらに。壮絶である。

都会の雑踏と、急ぎ足で通り過ぎる時代の流れに翻弄されている我々現代人に、もう一度、人として生きる原点を見直させる本です。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.95:
(5pt)

号泣しました

こんなに感動させる「ひらがな」に出会ったことはありません。
この哀しい言葉の変化は翻訳の方の努力の賜物でしょう。
人間の残酷さ、切なさ、すべてがこの「ひらがな」に凝縮されています。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.94:
(4pt)

一人称の作品であるがゆえの感動

この作品もSF小説のジャンルに分類されるのだろうが、普遍的に「文学」として認識されている事が多いかもしれない。
それほど広く誰にでも読まれている作品。

日本版としてドラマ化もされたが、そちらは観ていない。
ユースケ・サンタマリアが主人公役だったことくらいしか知らない。

ストーリーに関して多くは語らない。
知能障害を持った純朴な青年が、知能を高める脳手術を受け天才になっていくが、知能を得ると共に知らなければ幸せだった真実を知り深く傷つき段々と孤独となっていく。
テーマは結構単純だ。
幸せとは何だろう、知能が高いことは単純にイイコトなのか……。
そしてストーリーは意外な展開を迎える。

一人称の文体を採用することによって主人公の知能の変化を読者に如実に伝えていき、悲哀をいっそう際立たせる秀逸な作品。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.93:
(5pt)

心優しき男の物語…

このお話が人々を感動させるのは、知能が上がり、再び下がるという経験をしてもなお、この主人公の本質がとても『優しい』からだろう。

しかし、知能レベルの変化はその「表現」を変えてしまう。そして人は「表現」を見て相手を判断する。彼が再び知能を失った時、どれほどのものを失わなくてはいけないのか…。彼の本質が変わっていない事を理解している読者は、そこに涙する。

SFの至宝の一つだ。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.92:
(5pt)

★天才も障害者★

●これもSFなんですね
読み始めは本当にあったことかと思っていましたが、途中から創作であることに気が付きました。
根底に知性と慈悲が同時に存在できないという考えがあるようで、文化の違いを感じます。
とはいえ、内容は緻密に(でも、科学的なことに関しては深追いせず)進み、手術によって知性を得たねずみに人を投影させ、最後にねずみに花束をあげてほしいという純真さのみを残すことにより、物語に深遠さを与えています。
●現代医学への警鐘をも鳴らしているのかも知れない
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.91:
(4pt)

買いですが。

あらすじ自体は特にどうのこうのということはないのですが、あとがきにある「心温まる」といったニュアンスの言葉にとても違和感を覚えました。チャーリーが再び知能を失っていく様が、それが本人に自覚されているところなどが一致して思われて、最近見た「明日の記憶」を思い出して不憫で仕方がなかったからです。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.90:
(5pt)

色々考えさせられます。

哲学的で、色々と考えさせられる部分の多い小説です。
"Knowledge is Power" という言葉がありますが、この本を読んで、知能は思いやりや愛情があってこそ、はじめて力となりうるのではないかと考えるようになりました。
ラストは泣けます。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.89:
(4pt)

ショック

知的障害者が、知力を得、そして失ってゆくという、ストーリー。
本作で取られている日記という表現方法は、このストーリを伝える上で
絶大な効果を生んでいる。

 障害者は愛され、天才は疎まれる。
現実には必ずしもそうではないかもしれないが、
本作の中心にあるこのアイロニーは読者の心を刺す。

 僕らが障害のある人へ向けている
その目線は何なのかを問いかけられるからだろう。

 本作は人間の本性について、上手く光を当てた、
万人にとってショックな一冊だと思う。
 これはフィクションでなくては出来なかっただろう。

 レーガン婦人が、アルツハイマーで亡くなった夫の闘病の日々について、
「長い長いお別れを言っているようでした」と言っていた。
徐々に自分を失ってゆくということ。
それはレーガン元大統領本人にとっても、婦人にとっても大変つらかった事だろう。

 現代は長寿の時代である。
本作の恐ろしさは、主人公や周辺の人々が経験する喪失が、
誰にとっても他人事ではない、という事かもしれない。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.88:
(4pt)

漢字が苦手な人は辞書を片手に

主人公チャーリーが知的障害で日記形式で書かれています。始めの辺りはひらがなばかりですごく読みにくかったですが、この主人公の頭が良くなりたいという思いが伝わってきました。手術で頭は良くなったのですがそれに伴う代償もありチャーリーの心の葛藤が上手く書かれています。頭が良くなったときの日記はとても読めないような漢字もあり、この本をはじめて読んだのは中学生でしたので少しつらかったです。大人になって読み返してみてこの本の主人公の気持ちがいっそう伝わってきました。
ラストはハンカチが必要ですので忘れないようにして下さい。
私は鼻紙も必要になってしまいました。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.87:
(5pt)

琴線に触れるストーリー

これだけ長い間、時代を超えて人々の心を打ち続ける小説もあまりないでしょう。知的障害者である主人公が、「頭を良くしたい」と思う気持ちも胸を打ちますし、知能が向上しつつある時の変化が日記調で語られる事による説得力の強さにも大いに感銘を受けました。
そして彼の知能がピークを迎え、下降する際に彼が感じた心の痛みと、それを友人であるアルジャーノンに投影する語り口には、涙が止まりませんでした。
最後の最後に、本書のタイトルの意味がわかった時には、著者の奥深い感性と、綿密に計算されたストーリーテリングの能力に、感動を覚えました。本書を最初に読んだのは20年前ですが、何度読んでも味わい深く、どんな人にでも勧めたくなる感覚は変わっていません。まさに歴史に残る名著だと言えるでしょう。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.86:
(5pt)

しばしぼんやり

ストーリーそのものにもその書き表し方にもショックを受けて、強く印象に残った本。

本人になったような気持ちで入り込め、複雑な心境を体感して本を閉じた後は、しばしぼんやりしてしまった。

映画化、ドラマ化した小説の原作にハズレはない。という自分の中のジンクスを強固にした本。笑
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.85:
(5pt)

Allegory of the Cave.

プラトンの洞窟の比喩。これについて考えるところから、この作品は始まります。

Charlie の Progress Report にあらわれる微妙な変化を感じるには原作の方が、良かったように思います。

しかし、和訳でも十分伝わってくるのはチャーリーの葛藤。

心がグッと締め付けられるような感じでした。

映画もありますが、本にあるいくつかの重要なエピソードがカットされているので、やはり、本をおススメします。

原作を読もう、という方は途中まで(スペルがあえて間違っているので)読み辛いかもしれませんが、その場合には 音読することをおススメします。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.84:
(4pt)

知能障害者のアイデンティティというメッセージ色の強い作品。とてもフィクションとは思えないよな心理描写。

SF小説として取り上げられることがあるが、これはいわゆる一般的に思われるタイプのSF小説ではない。確かに脳外科手術という題材が使われているが、それはあくまでも一つの設定にすぎず、むしろ、その手術を受けた知能障害のチャーリー・ゴードンの心的描写がこの作品の最大のテーマである。

とくにミステリーや派手なアクション、どんでん返しというフィクション的要素はなく、ある意味地味な作品と言える。知能障害が手術によって、とんでもない天才に変貌する。小説の後半は推して知るべしだ。

作者のダニエル・キースは、この作品をエンターテイメントとして我々に届けようとしたことでないことは明らかで、むしろ、チャーリーと一人称で我々読者を引き込むことにより、知能障害者の人間としてのアイデンティティを強く認識してもらいたかったのだ。

また副産物として、天才になるとまわりに友達がよりつかず、知恵遅れになると友達ができるというアイロニーも描いてくれる。

よくもこれだけの作品を実体験ではなくフィクションでかけたものだと思う。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.83:
(5pt)

人の一生を象徴的に描く

物語のあらすじは知恵遅れの主人公に医学的処置を施して知能を向上させ、やがて天才的な知能を得た主人公が自分の将来の姿を知るというものです。SFとしてとてもよく出来ていて感動を誘いますが、SFという姿を借りて我々の社会を描いているように思えました。

主人公は人間、成長とともに知的能力を手に入れ、いろんなことについて知的判断を下せるようになる。当然老人になったときの知的、体力的な衰えについても、そうなる前に予測することができます。自分が入るかもしれない老人ホームなどを見学に行く人もいるでしょう。そうした人間としての行動が、物語の中での必然として丹念に描きこまれており、そのあたりの迫力はすごいものでした。

私たちの成長から死までを、この物語の中では主人公が短時間で経験し尽してしまうことから、実人生とは異なる異様な緊張感を作り出すことが出来たのでしょう。主人公の、医学的処置をされる前より再び知能が荒廃していくその末路がひどい状態になっているように描かれているのはアルツハイマーなどの痴呆を暗示しているのでしょうか。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.82:
(5pt)

せつない小説

主人公の日記というかたちで物語が展開していく。
 知恵遅れの主人公が特殊な手術によってかりそめの知力を得、そして再び失っていく、というお話なのだが、その主人公の変容が日記の「文体の変化」としてあらわれていく。無知・無邪気な主人公があこがれていた「知」を手に入れたとき、「知」を通して見る世界が少しもの悲しいものであったことに気づいてゆき、最終的に寂寥感が残る・・・そんな小説。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.81:
(5pt)

文句なしの名作です

裏表紙に書いてある、現代の聖書という表現も

あながち誇張ではありません。

もっと若いときにこの本に出会えていればと残念にも思いました。

最初は読みにくさに取っ付き悪く感じるかもしれませんが、

内容が頭に入ってからはあっという間です。

ぜひ1度読んでおいて損はない、珠玉の小説だと思います。

感動しました。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012

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