■スポンサードリンク


大炊介始末



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
大炊介始末 (新潮文庫)

大炊介始末の評価: 4.36/5点 レビュー 11件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.36pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全11件 1~11 1/1ページ
No.11:
(4pt)

なんの花か薫る

「なんの花か薫る」。このタイトルを聞くだけで鳥肌が立つ。
文庫本「大炊介始末」という短編集、読むうちに周五郎も大衆向けのご都合主義的なハッピーエンドを増やしたかと失望さえあった時、この7番目の作品を読んで思いを改めた。
題名もいい。深く哀切のある、ほのかな余情。展開と喜びと、あまりに薄情な残酷さ。いや、これは男の私自身にもある身勝手な性根だ。これを描ききった周五郎に畏敬を感じる。短編の傑作ではなかろうか。
大炊介始末 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:大炊介始末 (新潮文庫)より
4101134073
No.10:
(5pt)

面白い!

山本周五郎の作品に外れなし!
大炊介始末 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:大炊介始末 (新潮文庫)より
4101134073
No.9:
(5pt)

全て、珠玉!

・表題作はもとより、収められている10篇全てに、魅了されました。武家もの、市井もの、問わずです。
 周五郎の短篇創作、その力量には、感嘆しかありません。ちょっとした気付き、思い、縁の行く先に、訪れる細やかな幸せ、或いは行き違い、ずれが生んでしまう思わぬ不幸、様々な人生の断面が、納得の筆さばきで、描かれています。
 戦後昭和の中程、20代初期での出会いが、良かったのでしょうか。この本により、自身を離れて、人生の様々な面と味を、知ることが出来たようです。
 中に剣豪宮本武蔵を揶揄した、「よじょう」が収められていますが、この作品などは、物事を斜めにも観る周五郎ならでは、傑作と云えるでしょう。
 今の若者たちにも、この本を、是非手に取って頂きたい、そして感想を伺ってみたい気がしています。
大炊介始末 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:大炊介始末 (新潮文庫)より
4101134073
No.8:
(1pt)

さすがにこれは手に取れない

黄ばみ、かび臭さがひどく、これは手にして読もうという本ではありませんでした。良品は期待していませんでしたが販売するものにもある限界があろうかと思います。送料を捨てたようなものになりました。残念です。
大炊介始末 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:大炊介始末 (新潮文庫)より
4101134073
No.7:
(4pt)

山本周五郎=原作の映画はすべて観たい。この表題作も映画化済みなんです!

表題作だが、これを原作とした映画があることだけをお伝えしときたい。それは、「続・道場破り 問答無用」という、この題だけでは決して「大炊介始末」が元ネタだとはわからない作品です。長門勇が主役というのも珍しいし、その相手が丹波哲郎というのも―「三匹の侍」とは全然違うゆえに―おもしろい共演です。また、この正編「道場破り」は続編とまったく関係ないのですが、しかし、そちらも山本周五郎=原作で、こっちはなんと「雨あがる」なのですぞよ。いずれもプライム・ヴィデオで観れます。
大炊介始末 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:大炊介始末 (新潮文庫)より
4101134073
No.6:
(5pt)

コロナ禍の続く今こそ読んでいただきたい

数ある作者の執筆のなかでこの本を挙げた理由として、まず短編集なので読みやすいこと
そして収録作品群。そこから山本周五郎の描く人間臭さ、その人生観を感じることが出来る

あまりにも美しく描く人間礼賛の文章に「そんな綺麗ごとはないよ」と返すことは簡単であろうが、それでも切り捨てることは出来ない、そこには理想が描かれている
って書くと大げさだけど、だからこそ沁みる何かを山本周五郎の作品からは得られる

かと思えば一転して諧謔に富んだ「よじょう」などが収録されていることもこの本を推す理由でもある

泣き、そして笑う。山本周五郎への入門書としてはこれが一番ではないかと自分は思っている

このレビューを目にし、本書を手にしたことのない方には是非、一読してもらいたいと思う
大炊介始末 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:大炊介始末 (新潮文庫)より
4101134073
No.5:
(5pt)

本・

ちゅうもんどおりの、のうひんでした。じょうたい良し。文句無し。
大炊介始末 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:大炊介始末 (新潮文庫)より
4101134073
No.4:
(5pt)

粒ぞろいの短編

父から溺愛され文武両道で育った大炊介がある手打ちをきっかけに狂気に走っていく姿を描く「大炊介始末」は、非常に読み応えがある武家もの短編小説です。父への愛、幼なじみ兵衛との友情、様々な感情が交錯する終盤の展開に心が揺さぶられます。
父を惨殺した剣豪宮本武蔵への復讐を誓った男を描いた「よじょう」も面白い短編です。
周五郎お得意の人情ものでは「おたふく」と「こんち午の日」がお勧めです。
大炊介始末 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:大炊介始末 (新潮文庫)より
4101134073
No.3:
(5pt)

ひやめし物語が一番好き

全体的にサクセスストーリーとか勧善懲悪な話が好きなのですが、この巻ではひやめし物語が一番気に入りました
大炊介始末 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:大炊介始末 (新潮文庫)より
4101134073
No.2:
(5pt)

「ひやめし物語」「よじょう」だけでも

古いものは戦後まもない昭和22年から、昭和33年ごろまでに書かれた「山周武家物」を中心とした短篇集です。平安朝もの一篇「牛」が一風かわった趣向で、彩りをそえています。

さて、山本周五郎作品はどうもどことなく鼻について、というかたは本書の「ひやめし物語」「よじょう」だけでもおすすめします。基調が乾いた明るさだからです。情緒のほうにあまりいかない。

とくに「よじょう」は、そちらのほうにいちどは行くのかな? と思わせておいて、行かない。確かにこれは山本周五郎の転換というか芸域の拡大であるといえると思います。

「ひやめし物語」は、登場人物のおおらかな人柄が読み手の気持ちをきっとほぐしてくれるでしょう。昭和22年4月に発表されたこの作品は、敗戦からまさに立ち直ろうとする当時の読書人たちの感受性に、ある種の慈しみと滋養として働きかけたはずだと、そんなことを思ったりもします。
大炊介始末 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:大炊介始末 (新潮文庫)より
4101134073
No.1:
(4pt)

山本周五郎らしさのかたまり

昔、一度読んだことがあった。
 覚えているのもあったがほとんどは忘れていた。
 「ひやめし物語」「よじょう」(題がひらがななのがいい)「こんち午の日」「なんの花か薫る」「ちゃん」はおぼろげに覚えていた。こういうものが山本周五郎らしい、というイメージがあるためだろう。
 表題作の「大炊介始末」や「山椿」も、山本周五郎らしい作なのだが、その「らしさ」が鼻につくきらいがある。
 その点、「落ち葉の隣り」は、意外な終わり方をする小説だった。
 同じ長屋ものでも「おたふく」とは大違いである。
 「なんの花か薫る」は、結局は武士は武士として生きる、という話。「人情裏長屋」の信兵衛が最後は武士として生きる道を選ぶのと代わりはない。ただ、その結果が人に与える影響が全く異なっているだけである。
 新潮文庫の山本周五郎短編集としては、これが最初に刊行されたものらしい。
 解説に「これまで作者が短編小説で企てたいろいろなこころみを分類し、各分野から数作を選んで一冊にまとめるという編纂《へんさん》方法をとってみました。」とある。
 それで内容がさまざまになっているわけだ。
大炊介始末 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:大炊介始末 (新潮文庫)より
4101134073

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!