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鋼鉄紅女
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鋼鉄紅女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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「女主人公の中華モチーフロボSF」 本書をワンフレーズで表すとこうなる。組み合わせは新しいのかもしれないが、構成するパーツは漫画アニメゲームに慣れ親しんだ者なら見知ったものばかりだ。四神、九尾の狐、三国志、武則天、始皇帝、西遊記…。正体不明のモンスターの軍勢とそれに立ち向かうロボット。一見オリジナルに見える男女一対で乗り込むコクピットも、後書きにあるように日本のあるアニメから着想を得たと作者が認めている。最後のどんでん返しすら、SF的にはままある類型だ。本書のどの要素を抜き出しても「どこかで見たような…」という感想が出てくる。 いつもの店に行って代わり映えのしないメニューを食べて帰ってきた。本書を読んだ後はまさにそんな状態だ。私が翻訳SFに求めるものは、そういうものではなかったので、強気な値段設定と合わせて星二つとさせていただいた。 | ||||
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序盤から中盤までは面白く読めました。特に戦闘シーンの描写はなかなか。 が、女性主人公と二人の男性の三角関係が出てきたあたりから、次第に自分の気持ちは離れていきます。なんとも主人公に都合のよい三角関係です。 また、男性が築いた独善的社会への反抗が繰り返し唱えられるのですが、あまりにも頻繁で表層的なので次第に鼻白んできます。男性に対する概念は、女性ではなく、死んだ姉に象徴される若い女子です(ただし、その時々で使い分けられているような)。若い女子は観念的な社会集団で完全な犠牲者として位置づけられます。物語の設定上強く虐げられた立場にあるのですが、そこに現実の男尊女卑の習慣や倫理を融合させ、男性の悪を強く主張します(なかなか巧妙です)。このロジックは主人公の場当たり的な言動を正当化するためによく使われるのですが、そんな理屈では受容できないほど、主人公と物語は破綻していきます。そして、とってつけたようなラストで物語は空中分解します。 | ||||
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