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(短編集)
ポー傑作選3 ブラックユーモア編 Xだらけの社説
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ポー傑作選3 ブラックユーモア編 Xだらけの社説の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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一年前に刊行された前二巻と比べると、歯ごたえあり過ぎる?作品が多く、途中から読み飛ばした作品もいくつかありました。 収録された23品中、小説11、詩9、評論2、エッセイ1。一番楽しめたのは、巻頭の「✕だらけの社説」。とりわけ、〈よ〉の字が頻出する《前代未聞の社説》p.13が噴飯もので、何度か、ぷぷっと噴き出してしまいましたよ。そのくだり、ちょいと引用させてもらいやしょう。 《(前略)はよ帰れ、このひょっとこ野郎──あばよ! さよなら! よう帰らんか。よおよお、ジョン、ちょっとちょっと! よいこは帰れ。ここじゃ人はよそよそしいよ。よお、ジョン、ジョン、帰らないなんてよくよくのことだ。なら君は人じゃない。ひよこだ。コヨーテだ。ぶよぶよのレイヨウだ。よろよろのようかいだ。ひょろひょろのヨーヨーだ。ひょうたんだ。にんぎょうだ。びしょびしょでふにょふにょでべちょべちょの蛙がうようよしているコンコルドの沼からきた蛙だ。蛙は帰れ。よお、落ち着け──くよくよするな! なよなよするな! 身をよじるな。よお、ジョン、なんて顔だよ! よこくしたよ──よれよれの顔引っ込めて、よをすねて、よよと泣け》p.13~14 収録された詩の面白さはよく分からなかったけれど、訳者による巻末の「作品解題(ネタバレあり注意)」で、詩に読み込まれた人名とかが太字で示されていて、ありがたかったです。 訳者による巻末の「作品解題(ネタバレあり注意)」「ポーを読み解く人名辞典」「ポーの文学闘争」は、文庫本100頁超の力作。 殊に、「作品解題(ネタバレあり注意)」は作品を読んでいくうえで、大いに参考になりました。河合祥一郎(かわい しょういちろう)さん、グッジョブ! なお、文庫本表紙カバーの絵は、ロートレックの『パリの〈ディヴァン・ジャポネ〉』。 | ||||
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