(アンソロジー)
アンソロジー 死神
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「死神」と言うと、私等は単純に、西洋の典型的な死神(タロット・カードにも描かれる大鎌を持った骸骨)を思い浮かべてしまうのだが、皆様は如何だろうか…恐らく、人に依って、そのイメージは千差万別であろう。 だが、本書を読めば、そのイメージがさらに広がる事は間違いない。 本書は正しく、アンソロジスト・東雅夫氏に依る「死神の競演」である。 さて、本書の冒頭を飾るのは、お馴染みの落語「死神」2篇だ。 何れも同じ内容ではあるが、それぞれが微妙に違い、工夫が凝らされていて面白い。 だが、もっと驚いたのはその後に続くグリム兄弟の『死神の名付け親』であり、実は私は冒頭の落語がこの作品を基にしているという事を全く知らなかった。 伝統的な落語の「死神を読むと、如何にも日本らしい死神の描き方だと思っていたのだが、案外「死神」は万国共通の概念なのかもしれない。 その他、本書には織田作之助、武者小路実篤、源氏鶏太、小山内薫、鈴木鼓村、海外作品としてアラルコン、そして水木しげるとつのだじろうの漫画を収録している。 それぞれの視点での「死神」を自由に描いているので、ヴァラエティに富んでいて中々興味深かった。 但し、冒頭にも提議したように「死神」のイメージが意外にも多彩である所為であろうか…「死神」と言うよりはただの「幽霊譚」ではないか…と言う話もあり、評価が意外に難しい。 また、収録されている作家が明治~昭和初期に限定されているので、内容や捉え方こそは多彩であったものの、その一方で、所謂「文豪の描く死神」でもあり、死神の概念の多様性や奥行きが限定的でもあり、古典的な印象のみが残ってしまったようにも思う。 これはあくまでも個人的に思い至っただけではあるが、例えば、星新一などは死神を題材に中々に面白い作品を残していたように思う。 これはほんの一例ではあるが、こうした作品も添えておけば、また更なる彩を加える事が出来たのではないかと思うと、その辺りが少し残念であった。 | ||||
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織田作之助の「死神」(未完)を読むためだけに買っても良い。 | ||||
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“メメント・モリ” 死を想え…水木・コケカキイキイが三島の自決に隠された死神の陰謀を暴く!?落語・昭和の世代にはお馴染みの噺。グリム・えっ、落語の元ネタ!!織田・ボロ線とは鉄道会社に無体な表現。武者小路・説明臭い台詞回しが臭い。源氏・騙された世間知らずの認識とその彼が念ずる怨みの晴らし方に唖然!アラルコン・小山内・鈴木・してみると死神の有り様は女性なのか、しかし本邦の不吉の女性に比して彼の地の女性の気味の悪いこと…。つのだ・『恐怖新聞』ならぬ恐怖原稿、読んではいけない漫画! | ||||
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